2016/01/25 - 2016/01/27
246位(同エリア979件中)
玄白さん
写真好き仲間の今年のテーマは「雪」。雪の絶景と言えば冬山が思い浮かぶが、冬山登山をやるほどの技量、体力、根性はない。気軽に車で行けて費用もそんなにかからない雪いっぱいの風景はどこがいいかと虫のいい事を考え、思いついたのが裏磐梯。ということで、今年最初の宿泊を伴う旅行は、冬の裏磐梯高原へ。
裏磐梯は四季を通じて絶好の風景写真の撮影ポイントがあり、大勢の風景写真家たちがペンションを営みながら”裏磐梯を写真の村に”と活動をしているところである。そんな写真家経営のペンションの一つに2連泊し、撮影三昧を楽しんできた。うれしいことに、ペンションオーナーが地元に住んでいるからこそ知り得た、隠れた撮影ポイントをガイドしてくれるのである。はたして、写真仲間に見せられるような作品をものにできるだろうか・・・
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回の雪景色撮影旅行の宿泊先は、桧原湖と小野川湖の間に位置する「ペンション レラ」。このペンションのオーナー阿部俊輔氏は、ペンション経営のかたわら、裏磐梯を拠点にした写真撮影を行い、個展を開いたり写真集を出版したりと精力的に写真活動をされている。
そんな阿部さんが、地元の人しか知らない隠れた撮影ポイントをガイドしてくれる2泊3日の撮影ツアーに参加した。ペンション レラ 宿・ホテル
-
案内された撮影ポイントはマップのA〜Iの9か所。
-
午前中、猪苗代湖天神浜でしぶき氷を撮影してから、午後1時40分ごろにチェックイン。チェックインタイムは2時からなのだが、快くチェックインOKだった。
館内は、清潔で床はピカピカに磨き上げられている。
(天神浜のしぶき氷は別途旅行記にて) -
部屋はこじんまりしているが、床暖房で暖かい。ただし、トイレ・洗面所は共同。これはペンションや民宿では致し方ない。
ペンションではあるが、温泉付きなのがよい。 -
一休みしたあと、午後3:30、さっそく撮影ツアー出発。最初の撮影地は冒頭の地図上の撮影ポイントA。
ペンションオーナーの阿部さんがラッセルしてくれた後をついてポイントへ。
ツアー参加者は、夫婦で写真クラブに入っているというK夫妻と単独参加のSさん、我が夫婦の5名である。 -
イチオシ
雪をかきわけ、道なき道を歩くこと10分ほどで小川のほとりにたどり着く。長瀬川という渓流で、裏磐梯の奥入瀬とも言われ、新緑の頃、初夏の花の季節も美しい景観が見られるという。
今は渓流の中に散在する岩が雪帽子をかぶった情景が美しい。 -
ふわふわの雪帽子をかぶった渓流の岩
-
-
イチオシ
-
ほとんど曇りだったが、時折青空が覗くこともあった。霧氷がついていると青空に映えて絵になるのだが、枯れ枝では・・・
-
次に向かった撮影ポイントは冒頭の地図上のB点。米沢方面に北上し桧原湖東岸の中間付近である。ここの撮影の狙いは、氷結した桧原湖の夕景だ。
-
今年は裏磐梯も暖冬で、檜原湖の凍結が遅れているようだ。桧原湖南側はすでに凍結し雪をかぶっているが北側はようやく薄氷が張り始めたところ。阿部さんによると、こんな風景はいつもなら12月中旬に見られる風景なのだそうだ。
-
対岸のかなたに見える湖上の小屋は筏釣り小屋。釣りの対象はワカサギである。
いつもの年であれば、今頃は、氷上にワカサギ釣りの色とりどりのテントが並び、夕方になるとランプが灯って、とてもきれいな情景になるそうだが、今年はまだ氷が薄くてワカサギ釣りは解禁されていないという。 -
残念ながら雲が低く、きれいな夕焼けにはなりそうもない。
ところが一瞬、低空の雲が切れて青空が覗き上空の雲が夕焼けとなった。 -
まだ薄氷の手前の湖面が夕焼雲を写して、ほんのり赤く染まった。とても淡い色だったので、レタッチで彩度を上げてみた。
わずか数分の出来事だった。燃えるような鮮やかな夕景とはならなかったが、そうそうそんな好条件に恵まれるわけもない。これくらいで良しとしよう。
5時半まで粘ったが、再び空が焼けることはなかったので、撤収。 -
6時半から夕食。今宵は洋食である。サラダ、ごぼうの和え物、コーンスープ、アコウダイのチーズ焼き、ポークのフリッター、デザートのコーヒーゼリー。味は特記するほどではない。こんなものかなというところ。
夕食後は、ペンションオーナー阿部さん撮影の裏磐梯の写真のスライドショーを楽しんだ。 -
翌朝は5時起床。5時半に夜明けの撮影に出発。撮影ポイントは地図上のC点。秋元湖西岸のサイクリングロードに入ったところである。昨日同様、ペンションオーナー阿部さんがラッセルして湖岸に降りるルートを作っていただき、朝焼けを待って撮影準備。
-
今朝も雲が多い天気だが、東の空、安達太良山上空に少し晴れ間がのぞき、雲が朱に染まってきた。
-
しかし東の空全体が焼けることもなく、再び分厚い雲に覆われてしまった。裏磐梯の冬の天気は、こんなモンですよと阿部さん。
結氷が進行しつつある秋元湖のモノトーンの世界をしばし撮影。 -
裏磐梯と称されているこの地域には、この秋元湖、昨日出向いた桧原湖、さらには小野川湖、五色沼など数多くの湖沼が散在しているが、こんな風景が見られるようになったのは、そんな昔のことではない。
明治21年(1888年)に磐梯山が巨大な水蒸気爆発を起こして山塊崩落して、大量の土砂が川をせき止めて、これらの湖沼群が出来上がった。地質年代的にはつい昨日の出来事なのである。 -
全体的に青っぽい風景になっているが、これは早朝の寒々とした雰囲気を出そうとWBを少しいじった結果である。
-
-
-
期待したような朝焼けにはならず、撤収しようとしていた矢先、日の出の方向とはずれた南東の空がふたたびほんのりと朱に染まってきた。
全員で、撮影再開! -
イチオシ
派手な朝焼けではないが、湖面手前のまだ凍っていない水面にも朝焼けが映り込んで良い感じだ。朝焼けの色を強調するために露出はアンダー気味にして撮影。
-
-
湖に朝霧がたなびき、中洲の木立が霧に包まれたりすると幻想的な情景になるのだが、厳冬期には朝霧が現れることはなさそうだ。
-
-
一時間半ほどねばってから、いったんペンションに戻り、朝食。
-
朝食後、しばしのんびりしてから、午前の撮影第2部。10時にペンションを出発。行先は地図上のポイントD点。国道459号を桧原湖西岸を北上し、道の駅裏磐梯のところを左折して喜多方方面に少し走ったところ。桜峠付近である。
ここまでの道沿いは、冬枯れの木立の雪が風に飛ばされ枯れ枝がむき出しになった風景が続いていたが、トンネルを抜けると突然木の枝に白い花が咲いたような景色に変わった。 -
遠目には雪が付着してるだけのように見えるが、これは雪ではなく霧氷である。
-
木の幹に近寄ってよく見ると雪との違いがわかる。左側の白い塊は雪だが、それ以外の白いものが霧氷である。針状の結晶になっているので違いがよくわかる。
-
霧氷という言葉には、文学的響き、ロマンチックなイメージがあるが、ここでは、無粋だが理屈っぽい解説を一つ。
過冷却状態の霧が樹木にあたって凍ったり、空気中の水蒸気が昇華してできた微細な氷などを総称して霧氷という。その生成プロセスの違いにより、樹氷、粗氷、樹霜の3つに分類される。
樹氷:過冷却の液体の濃霧が樹木などにあたって凍ったもろい氷の層。−5℃以下の風が弱いときにできる。気泡を多く含むので白く見える。
粗氷:同じく過冷却の霧が樹木にあたってできた氷の層だが、樹氷より氷の粒が大きく、半透明である。氷点下の風が強いときにできる。
樹霜:空気中の水蒸気が昇華して固化し針状の結晶が重なったもの。霜と同じ原理
(以上 Wikipediaを参照) -
ここ、裏磐梯の桜峠付近で見られる霧氷は樹氷である。樹氷と言えば、蔵王のスノーモンスターが有名だが、この辺りで見られる樹氷は、そこまで大きくは成長しないようだ。
-
-
-
-
針状の結晶がびっしり重なっている。右上の太い枝に乗っているのは雪。
-
春を待つ芽にも樹氷がびっしり。
-
モノクロームの世界にちょっとでも色がついているものがあると、ホッとする感じがする。
-
-
小枝にぶら下がった小人のような・・・
ミニミニスノーモンスターといったところ -
-
-
-
桜峠から喜多方方面に1kmほど走ったところにラビスパ裏磐梯という温泉リゾート施設がある。阿部さんによると、そのあたりも樹氷が見られるというので行ってみたが、残念ながらあまり樹氷は発達していない。
-
イチオシ
枯れた花を残した草が雪の上に立っていたので、一枚パチリ。雪と背景の白い雲の境界が溶け合っている。
-
12時半、樹氷の撮影を終え、いったんペンションに戻る。コンビニ弁当のような昼食が用意されていた。しばし休憩タイム。
午後3時にまた撮影に出発。午後の最初の撮影ポイントは地図上のE地点。ペンションのすぐ近くの名前がない沼のほとりである。
阿部さんによると、またラッセルしないと沼のほとりにたどり着けないということだったが、行ってみると、もうスノーシューで踏み固められて歩きやすい道ができていた。すでにここに撮影にきていたグループがあったようだ。 -
この沼の周囲は湿地帯になっていて、積雪期しか立ち入れないところなのだそうだ。
-
まだ、完全に凍ってはいない。残っている水面との境界の幾何学的造形や映り込みが撮影対象ということだ。
-
-
この沼周辺はカンボク(肝木)が多い。葉はすっかり落ちているが、真っ赤な実が残っている。
無彩色の風景の中で鮮やかな赤はとても映える。 -
イチオシ
野鳥の格好の餌になりそうだが、食べ物が乏しくなる厳冬期にも残っているということは、鳥たちには人気がないようだ。
-
-
無名沼での撮影を終え、夕景の撮影のため、ポイントFに移動。地元の人からは堤防沼と言われている小さな沼のほとりである。ここは、道路わきからの撮影が可能なところ。
今まで雲に隠れて姿を見せなかった磐梯山がようやく姿を現した。 -
イチオシ
日没の時刻を迎えた。太陽が沈む地平線付近から一瞬茜色の光が立ち上り、これが広がって西の空が夕焼けに染まるかと期待したのだが、残念ながら雲が低く垂れ下がり、朱色の光は消えてしまった。
夕日が凍った沼の雪を赤く照らす絶景を期待したが、願いはかなわず・・・ -
日が沈む方向より少し北側の山の上空が色づいた。
-
イチオシ
南に目を向けると磐梯山の山腹が夕日に照らされている。今回の撮影行で唯一と言ってよい絶景が出現した。
-
ペンションに戻り、二日目の夜を迎える。
温泉に浸かり冷えた体を温めた後の夕食。今宵は和風のディナーである。
昨晩に続き、ペンションオーナー阿部さんの撮影した写真のスライドショーを楽しんんだ。 -
翌日も早朝5時起床。今日も5時半に朝食前の撮影に出発。今朝の撮影ポイントは地図上のポイントG。小野川湖の西端、通称お立ち台と言われている朝焼けの小野川湖が撮影できる有名な撮影ポイントである。
しか〜し、今朝は激しく雪が降り続いている。とても朝焼け、日の出が期待できる状況ではない。何時の日か、再訪する機会に供えてロケハンのつもりで雪を掻き分け、お立ち台へ。数回シャッターを切っただけで車に戻る。 -
降りしきる雪が絵になるところだという阿部さんお勧めの場所に移動。地図上のポイントH&Iの2か所。
国道459号を猪苗代方面に南下し、五色沼の一つ毘沙門沼より南側の小さな無名の沼の畔である。この沼には温泉が流れ込んでいるそうで、まったく凍結していない。 -
一昨日から同じような、雪が積もった沼の撮影でちょっと飽きてきた気もする。
-
-
7時半くらいまでだらだらと撮影を続けてからペンションに戻る。
-
朝食を撮り、チェックアウトまでしばしのんびり。
-
9時過ぎ、チェックアウト。
昨晩から降り続いた雪で我が家の車はすっかり雪に覆われている。雪おろし作業をして、ペンションを後にする。
途中、猪苗代湖の畔にある野口英世記念館に立ち寄ってから帰宅の途に着く。
2連泊して撮影三昧の裏磐梯滞在だったが、これはという写真はモノには出来ずに終わった今年最初の小旅行だった。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
66