1993/01/30 - 1993/01/30
80位(同エリア104件中)
マローズさん
雪上ハイキングでの景観の中で、最も惹き付けられるものの一つが、木の枝全体が光り輝く樹氷ではないでしょうか。
その樹氷の山の中で、関西一美しいとされるのが、奈良県御杖村の一等三角点峰「三峰山(みうねやま・1235.4m)」。山上付近が高原状を成し、冬期は一面が「樹氷庭園」と化します。また、滝やブナ林もあり、自然を満喫することができます。
この山は無雪期には公共交通の便がないのですが(奈良県側から登る際)、一月上旬から二月末までの土日祝日(2016年は1月9日[土]〜2月28日[日])は奈良交通の「樹氷号」と称する、スノータイヤを履いたバスが近鉄大阪線の榛原駅から運行され、登山口周辺では三峰山霧氷まつりが開催され、物産品販売市も立ち、活気を呈します。
バスの終点の奥宇陀青少年旅行村(現在はバス停名が変わっているかも)で降車すると、沢山の登山客で賑わっています。当初、私はこの山をロングコースの回遊コースで登る予定だったのですが、現地のアナウンスでその新道峠コースが今朝、雪崩を起こして不通になっているということなので、取り敢えず近くの食堂でうどんを食べ、身体を暖かくすることに。
食事が終わると大タイ谷沿いの林道を歩き始め、途中の分岐から「登り尾コース」に。積雪の植林帯の中、登山客の行列が続きます。
一時間半弱登ると造林小屋に出るのですが、ここから更に20分登ると稜線の三畝峠に出ます。ここから山頂までと、八丁平という高原までの間が最も樹氷が美しい区間なのです。樹氷のトンネルが陽の光にきらめいています。
峠から十数分でパノラマが広がる山頂。周囲は幾重にも連なる雪山が広がっています。
そこからは南西の八丁平に向けて下って行きますが、そこの斜面一帯の樹氷群には、心を奪われてしまいます。斜面全てが雪に覆われているのではなく、木々の部分だけが樹氷となり、それが無数の綿帽子が如く、斜面一面を覆い尽くしているのです。ここの地形による風の流れが成した芸術作品です。
ここでは吹雪となっており、トレーナー一枚で歩いていた私の身体に激痛が走ります。急いで上着を着たのですが、薄手の手袋は寒さに対応しきれませんでした。
帰路は峠から不動滝コースを下山することに。麓近くにある不動滝は落差12mの滝ですが、全体が凍ることは稀で、岩肌を伝う流れがあります。滝壺の水面には氷が張っています。
下山後は登頂記念証を貰い、物産品販売所で地酒を購入。
三峰山霧氷まつりの詳細は
http://mitsue-kanko.jp/?event=%e4%b8%89%e5%b3%b0%e5%b1%b1%e9%9c%a7%e6%b0%b7%e3%81%be%e3%81%a4%e3%82%8a
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄
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登山口側の奥宇陀青少年旅行村付近
三峰山 霧氷まつり 祭り・イベント
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最初は植林帯
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きらめく樹氷のトンネル
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三峰山山頂
三峰山 自然・景勝地
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稜線からの展望
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八丁平
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尾根直下の道を行く
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稜線より
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不動滝
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