年末の休暇をフランスで過ごす（１）

2015/12/26 - 2016/01/01

今年（2015年）は、随分とストレスのかかる1年だった。そのような中、英国航空の比較的安価なチケットを見つけ、ふところ具合も悪い中、さんざん迷った挙句、年末休暇をとって思い切ってフランスへ。ノルマンディー地方のルーアン、特に何か目的があるわけではないが、地方都市のよさがありそうな街。食事もおいしそう。で、自炊可能なアパートも見つけ、久々に仕事抜きの、かつ一人旅に出発。いつもながら無目的で、飲み食い中心の街歩き。しばしお付き合いいただければ、嬉しい限りです。

エリア ルーアン(フランス)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: ブリティッシュエアウェイズ
• 旅行の手配内容: 個別手配

ずいぶんと、疲弊した今年。一発ストレス発散できれば、、、とネットをみたところ、英国航空のリーズナブルなチケットを発見。購入後、年末にかけてテロだなんだで物騒ではあるが、思い切ってヒースロー経由でフランスへ。現地（ルーアン）４泊、パリ１泊の強行日程で、ノルマンディー地方、ルーアンを目指す。

最近のみなさんのブログを拝見すると、アジア、アフリカ、中南米など、随分多彩な旅行の記録が目立ってきたが、私は、そこまで手が出ないなあ。で、今回の目的は、う〜ん、いつもながらの無目的。地方都市で美味しい食事と酒、これでリフレッシュできれば最高。予備知識も乏しい中での羽田出発。

最初のドリンクは、いつもながらの自製ミモザ。オレンジジュースとシャンパン、「両方とってもいいですか？」のお願いに「どうぞどうぞ」ありがたくいただきました。この便、完全に英国モードで、日本人のCAも見かけず、アナウンスも英語のみ。近年ではめずらしい。英語があまりできず、初めて利用したお客さんは困るだろうなあ、実際、一人旅らしき日本人のご婦人が、席も探せず苦労しているようだった。物騒なご時世、「せめて英語ができる人以外はイギリスに来ないでね」というメッセージか？30分以上遅れての離陸。

ヒースロー着は遅延。乗り継ぎのゲートへ向かうと、セキュリティで「貴方が乗る便は、もう搭乗手続き締め切りですよ」とあっさり言われる。。。通しで購入したチケットなのにアホな！と思いつつ、「まあ、とにかく急いでいって下さい、急げば大丈夫かもねえ」の言葉を受けて、第5ターミナルを走る。幸い、ドゴール空港行きの飛行機は待っていて、私を最後にドアクローズ。え？私以外パリに行く人いなかったの？？わかりません。で、空港からはサン・ラザール駅まで送迎予約してたタクシー。パリの国鉄のターミナルへは電車でパリ市内に移動するのがいつもの流れだが、時刻と渋滞、諸々リスクの発生を考え、出発前に送迎を予約、今回は正解だった。結局、駅で水を買ったりしてると、待ち時間殆ど無く列車は発車。パリ市内は静かな年末。日本で伝えられているようなテロ云々の影響はわからない、いつも通りの日常。まあ、フランスは歴史的に常に戦争してたからね、慣れているんでしょう。

列車は定刻にルーアンに到着。宿泊先のGîtes Beffroyへ。駅から徒歩数分の立地で、街の中心へも徒歩圏内。施設は古いながらよく整っていて清潔、食器や調理器具も万全、ではないことが後で分かるのですが。。。こういうことは、なぜか私の場合、よく起こるんですねえ。あと、場所がわかりにくい。ホテルの看板が出ているわけでもなく、住所を頼りにたどり着きました。管理人の女性はフレンドリー、夜遅い到着にも嫌な顔ひとつせず、迎えてくれました。

サン・ラザール駅で調達したワインとチーズ、サラミで夜食、その後、熟睡。歩き、走り、強行軍を果たした私は、その後深い眠りに落ちたのでした。。。

8時に起床。熟睡できたものの疲労が残る。写真は、今回宿泊したアパートの入り口。わかりませんよ、ここがアパートホテルだとは。でもとても快適な初日、一晩を過ごし、朝を迎えました。エアコンがないので、夏は少々暑くて辛いかも。暖房はよく効く、フランスらしい宿泊施設。

スーパーに買い出しに行く途中に見つけたJules de Blossevilleゆかりの建物。1802年に生まれた彼は、大西洋をわたり、探検を続け若くして亡くなった（行方不明）。と言っても私は全然知らない人でした。いつもながら、フランスは過去活躍した（フランスの飛躍に貢献した）人物を大事にする、この気持が日本には乏しい、と思う。日本は「銅像」でないと残されない。もう少し幅を広げて日本のために活躍した人々に目を向けて欲しい。

まあ、フランスの場合、旧体制をぶち壊したナポレオンを頂点とする戦争関係者か、植民地から収奪の緒を見つけた人が結構英雄だったりするんですけどね。

クリスマス休暇、ということもあって、静か、というか寂しい街並み。食料を中心に朝一番で買い出しに出る。アパートから500mほどのところにモノプリがあり、日曜でも午前中は開いている。本当に便利になった。モノプリは、クリスマス商戦を終えた、というややゆるい雰囲気。お客さんも少ない。店を回るだけで楽しいが、、、その後。。。

買ってきたもの。液体中心にひどく重かった。当たり前。持って帰るだけで疲れ果て、アパートの階段、登れないかと思った、というか、狭いので転げ落ちるかと思った。フランスも今年は暖冬気味、大汗をかく。昼食はBavetteのステーキを焼くことに。で、これだけ完備された調理器具に包丁がないことが判明（ええっ！）。とりあえず、日本から持ってきた料理用ナイフで凌ぐ。

昼食は、疲労もあり、自炊部屋食。買ってきたトマトとコンテチーズのオードブル。ワインを昼から開ける。マディラン、３ユーロと少しだった。隠れた銘酒と言われるが、スーパーでボルドーを選んでいる途中、中年のおじさんが脇目も振らずこのボトルをGET、で、私もそれを。味の濃い素朴な伝統的ワイン。

バヴェットのステーキを焼く。味は塩胡椒のみ。血の味がするレアな「フランスらしい歯応えのある」一品に仕上がる。マディランが進む。その後、昼寝、散歩、無目的とはいえ短い旅程。初日は、こんなもんでいいのかなあ。

夜も部屋で。サラミとチーズ。飲み過ぎでもビールは飲む。

インスタントのラビオリ。セップ茸クリーム入り。茹でるだけだが、なんか寂しさが漂う、が、おいしい。

１２月２８日月曜日。街は静かながら動き出す。「お約束」の大聖堂。もちろん、この時間、クリスマスマーケットも開いていないし片付けを始めている店もある。静かに年末を迎えそう。まあ、この時期、北フランスに行く人も珍しかろう、観光客らしき人はもとより、地元の皆さんもまばら。スーパーで買物をしながら見ていくと、レストランなどは、結構通常営業の様子。昼ごはん、どうしようか。

日々（と言っても４泊）、お世話になったモノプリ。ホテルの近くにも小型スーパーがいくつかあるが、対面販売もあって、品揃えは、ここが最良。もちろん、郊外のハイパーマルシェにはかないませんが。
クリスマスが終わり、シャンパンのバーゲン中、年越し用の販促でしょうね。これもルーアンお約束の時計台のそばにあります。