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[絶壁岩屋の聖神社と小日浦鉱山]<br />近年、「土佐の投入堂」と呼ばれ、県内外で話題に上る神社がある。それは高知県越知町南ノ川の小日浦川上流、標高500m超の絶壁岩屋に鎮座する聖神社。今年2月にも関西テレビ「幸せになりたい!ワケあり芸能人開運ツアー」で取り上げられ、TKO木下、布川敏和、宮川一朗太、山路徹が参拝した。<br /><br />本家、鳥取県の国宝・三徳山三仏寺投入堂ほどの険しい道程ではなく、徒歩20分ほどで登ることができるが、社殿下方は断崖のため道はなく、岩盤に丸太を組んだ簡易橋等を、鎖を掴みながら登ることになる。<br />そんな聖神社だが、越知町史にも記載がなく、創建時期も詳らかではない。藩政時代後期頃の造営ではないかと言われている。<br />祭神は明治期建立の石造不動明王で、神社というよりは仏堂の色彩が強いが、町内には県最古の修験霊場・横倉山があるため、この社も修験関係社だろう。<br /><br />神社下方は昭和15〜25年にかけて神戸製鋼が採掘していたマンガン鉱・小日浦鉱山跡で、いくつかの坑道が残っているが、岩盤を貫通した珍しい「通り抜け坑道」もあり、探訪の便が図られている。<br />その坑道の規模は高さ1.8m、幅1.3m、全長18mで、出口には手製の吊橋が架けられており、滝(落差9mの聖滝)の懸かる沢を渡ることができる。坑道入口には懐中電灯が置かれ、内部にはセンサーライトも設置されているが、念のため、懐中電灯は持参した方がいい。尚、当方はカメラシューに取り付けるビデオライトを使用した。<br /><br />神社と鉱山を巡る回遊コースが整備されているが、聖橋手前の小日浦川東岸コースは辿らない方が良い。途中の分岐に道標がないため、当方は道を間違い、崖上に出てしまったため、仕方なくその崖を這い上がって正規コースに出た。<br />徒歩20分で登れるコースの登山口は聖橋を渡った先の大きな看板が立っている所。<br />その短時間コース沿いの小日浦川の川床には、巨大な手水鉢のような岩がある等、景勝地としても優れている。<br /><br />4月には背後の山にアケボノツツジが咲き誇り、11月には紅葉も楽しめる。それらの時期にはウォーキングイベントがあり、役場からバスが出る。<br />路線バスは運行されてない。公共交通機関利用者は、JR土讃線佐川駅から越知町方面行のバスに乗り、越知町中心街で降車してタクシーを利用するしかないだろう。高知市中心部から越知町への直通バスがあるかも知れないが、運賃は割高になるだろう。<br />聖橋手前に駐車場はあるが、トイレはない。

TKO木下も驚嘆!土佐の投入堂と通り抜け坑道(観光地に本日登録)

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2015/10/31 - 2015/10/31

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マローズ

マローズさん

[絶壁岩屋の聖神社と小日浦鉱山]
近年、「土佐の投入堂」と呼ばれ、県内外で話題に上る神社がある。それは高知県越知町南ノ川の小日浦川上流、標高500m超の絶壁岩屋に鎮座する聖神社。今年2月にも関西テレビ「幸せになりたい!ワケあり芸能人開運ツアー」で取り上げられ、TKO木下、布川敏和、宮川一朗太、山路徹が参拝した。

本家、鳥取県の国宝・三徳山三仏寺投入堂ほどの険しい道程ではなく、徒歩20分ほどで登ることができるが、社殿下方は断崖のため道はなく、岩盤に丸太を組んだ簡易橋等を、鎖を掴みながら登ることになる。
そんな聖神社だが、越知町史にも記載がなく、創建時期も詳らかではない。藩政時代後期頃の造営ではないかと言われている。
祭神は明治期建立の石造不動明王で、神社というよりは仏堂の色彩が強いが、町内には県最古の修験霊場・横倉山があるため、この社も修験関係社だろう。

神社下方は昭和15〜25年にかけて神戸製鋼が採掘していたマンガン鉱・小日浦鉱山跡で、いくつかの坑道が残っているが、岩盤を貫通した珍しい「通り抜け坑道」もあり、探訪の便が図られている。
その坑道の規模は高さ1.8m、幅1.3m、全長18mで、出口には手製の吊橋が架けられており、滝(落差9mの聖滝)の懸かる沢を渡ることができる。坑道入口には懐中電灯が置かれ、内部にはセンサーライトも設置されているが、念のため、懐中電灯は持参した方がいい。尚、当方はカメラシューに取り付けるビデオライトを使用した。

神社と鉱山を巡る回遊コースが整備されているが、聖橋手前の小日浦川東岸コースは辿らない方が良い。途中の分岐に道標がないため、当方は道を間違い、崖上に出てしまったため、仕方なくその崖を這い上がって正規コースに出た。
徒歩20分で登れるコースの登山口は聖橋を渡った先の大きな看板が立っている所。
その短時間コース沿いの小日浦川の川床には、巨大な手水鉢のような岩がある等、景勝地としても優れている。

4月には背後の山にアケボノツツジが咲き誇り、11月には紅葉も楽しめる。それらの時期にはウォーキングイベントがあり、役場からバスが出る。
路線バスは運行されてない。公共交通機関利用者は、JR土讃線佐川駅から越知町方面行のバスに乗り、越知町中心街で降車してタクシーを利用するしかないだろう。高知市中心部から越知町への直通バスがあるかも知れないが、運賃は割高になるだろう。
聖橋手前に駐車場はあるが、トイレはない。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
交通手段
自家用車

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  • 誤まったコース沿いにある滝状の渓流

    誤まったコース沿いにある滝状の渓流

  • 東岸コースにある展望所より

    東岸コースにある展望所より

  • 聖神社保存会が設置した丸太橋

    聖神社保存会が設置した丸太橋

  • 手造りの吊橋はかなり揺れる

    手造りの吊橋はかなり揺れる

  • 県屈指の巨岩。一千トン以上はある。

    県屈指の巨岩。一千トン以上はある。

  • 通り抜け坑道入口

    通り抜け坑道入口

  • 通り抜け坑道内。奥で左にカーブしている。

    通り抜け坑道内。奥で左にカーブしている。

  • 自分をスケール(大きさの基準)にして坑道を撮る

    自分をスケール(大きさの基準)にして坑道を撮る

  • 坑道出口から吊橋が続く。整備される前は野猿(手動ロープウェイ)だった。

    坑道出口から吊橋が続く。整備される前は野猿(手動ロープウェイ)だった。

  • 聖滝。周辺の沢には沢登りコースもあるが、ウェディングシューズやヘルメット等の装備が不可欠。

    聖滝。周辺の沢には沢登りコースもあるが、ウェディングシューズやヘルメット等の装備が不可欠。

  • これを手造りで造るとは・・・

    これを手造りで造るとは・・・

  • 断崖を登る

    断崖を登る

  • 土佐の投入堂

    土佐の投入堂

    聖神社 寺・神社・教会

  • 聖神社の全景を撮影できる場所は見当たらない

    聖神社の全景を撮影できる場所は見当たらない

  • 聖神社の祭神(本尊)

    聖神社の祭神(本尊)

    聖神社 寺・神社・教会

  • バツイチ等のワケあり芸能人たち。但し「バツ」のつくことは普通。

    バツイチ等のワケあり芸能人たち。但し「バツ」のつくことは普通。

  • 聖神社下方の鳥居奥にある未整備の坑道

    聖神社下方の鳥居奥にある未整備の坑道

  • まるで巨大な手水鉢

    まるで巨大な手水鉢

  • 手水鉢岩上部

    手水鉢岩上部

  • 小日浦集落に行く道すがら、坑道を二基発見。

    小日浦集落に行く道すがら、坑道を二基発見。

  • 一つの坑道はかなり奥に続いているが、奥の方は天井が低い。

    一つの坑道はかなり奥に続いているが、奥の方は天井が低い。

  • 道路縁にある奥行きが短い坑道

    道路縁にある奥行きが短い坑道

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