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徳島県南部の海部山系には「○○丸」という山名の山が多いが、ヤマケイの登山ガイド書にも記載されている比較的有名な山・湯桶丸(ゆとうまる・1372m)南東、高知県境尾根の側に地形図に表記のない無名峰・五郎丸(三角点名:影五郎・1147.8m)がある。この山は四国の書店で販売されている自費出版の登山本に、比較的登り易いコースが掲載されているが(著者は山名を知らず、三角点名で記載)、この山の醍醐味を体感するには、高知県の馬路村魚梁瀬(やなせ)側から登るのが良い。それは大木の天然杉群を見られるということと、展望の良さにある。しかし明確な登山道はない。但し、道のない無名峰を登っている読図力に長けた、ラグビーの五郎丸選手並みのタフな「無名峰ピークハンター」ならそんなに難しい山ではない。<br /><br />魚梁瀬は山奥にある地域でダム湖の景観が美しいが、高知市からは遠い。にも拘らず、以前、魚梁瀬の旅館に宿泊した際は、関東や中京からも旅行者が訪れていた。これは都会にも販路を広げるゆずジュース「ごっくん馬路村」の影響か、それとも国定史跡に登録されている「魚梁瀬森林鉄道廃線跡遺構(主要本線のみ)」によるものか。<br /><br />魚梁瀬の山は国有林が多いため、五郎丸の登山ルート選定には国有林施業計画図を参考にした。当方は’00年に無名峰の登山ガイドブックを出版する際、高知県全域の施業計画図を数十万かけて入手していた。<br />登山起点には、一般には全く知られていない、魚梁瀬森林鉄道東川線(廃線跡は終点付近のみ整備されているが、車道沿いに道標はない)の現存廃線跡起点のやや手前の沢の渡渉部を選んだ。<br /><br />そこから四つん這いにならないと登れないような急勾配の植林帯の支尾根を這い上がり、主尾根に出て、東進して県境尾根に出た。県境尾根は西側の展望が比較的開けているほか、随所に見上げるほどの大木の天然杉群がある。簡単に登れる徳島県海陽町からのコースでは味わえない、ダイナミックな景観。<br /><br />山頂は県境尾根から若干、海陽町側に入った所にあるが、植林の中故、展望はない。<br />帰路は滑落し易い痩せ尾根を下り、鞍部から適当に斜面をトラバースし、造林作業道に出て、林道に下った。林道歩きは2時間ほど続いたが、往路の支尾根は尾根幅が広く、帰路に利用するとルートを外す危険性があるため、このような回遊ルートを取った。<br />後日、この時撮影した五郎丸の山容写真を地元県の民放に送信すると、ラグビー日本代表の帰国日に取り上げて貰えた。<br />登山の腕に覚え、いや、足に覚え(?)のある登山愛好家は五郎丸にレッツ認定トライ!(?)<br /><br />※該当地形図は「湯桶丸」。高知市内での地形図販売所は、平日なら県庁近くの官報販売所(島嶼部を除く四国全域を常備・駐車場なし・TEL088-872-5866)、年中営業しているのは宮脇書店高須店(県内の一部の地域のみ常備・駐車場あり)。<br />詳しい登山コースはhttp://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=44777を。<br />

五郎丸に登る

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2015/10/11 - 2015/10/11

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マローズ

マローズさん

徳島県南部の海部山系には「○○丸」という山名の山が多いが、ヤマケイの登山ガイド書にも記載されている比較的有名な山・湯桶丸(ゆとうまる・1372m)南東、高知県境尾根の側に地形図に表記のない無名峰・五郎丸(三角点名:影五郎・1147.8m)がある。この山は四国の書店で販売されている自費出版の登山本に、比較的登り易いコースが掲載されているが(著者は山名を知らず、三角点名で記載)、この山の醍醐味を体感するには、高知県の馬路村魚梁瀬(やなせ)側から登るのが良い。それは大木の天然杉群を見られるということと、展望の良さにある。しかし明確な登山道はない。但し、道のない無名峰を登っている読図力に長けた、ラグビーの五郎丸選手並みのタフな「無名峰ピークハンター」ならそんなに難しい山ではない。

魚梁瀬は山奥にある地域でダム湖の景観が美しいが、高知市からは遠い。にも拘らず、以前、魚梁瀬の旅館に宿泊した際は、関東や中京からも旅行者が訪れていた。これは都会にも販路を広げるゆずジュース「ごっくん馬路村」の影響か、それとも国定史跡に登録されている「魚梁瀬森林鉄道廃線跡遺構(主要本線のみ)」によるものか。

魚梁瀬の山は国有林が多いため、五郎丸の登山ルート選定には国有林施業計画図を参考にした。当方は’00年に無名峰の登山ガイドブックを出版する際、高知県全域の施業計画図を数十万かけて入手していた。
登山起点には、一般には全く知られていない、魚梁瀬森林鉄道東川線(廃線跡は終点付近のみ整備されているが、車道沿いに道標はない)の現存廃線跡起点のやや手前の沢の渡渉部を選んだ。

そこから四つん這いにならないと登れないような急勾配の植林帯の支尾根を這い上がり、主尾根に出て、東進して県境尾根に出た。県境尾根は西側の展望が比較的開けているほか、随所に見上げるほどの大木の天然杉群がある。簡単に登れる徳島県海陽町からのコースでは味わえない、ダイナミックな景観。

山頂は県境尾根から若干、海陽町側に入った所にあるが、植林の中故、展望はない。
帰路は滑落し易い痩せ尾根を下り、鞍部から適当に斜面をトラバースし、造林作業道に出て、林道に下った。林道歩きは2時間ほど続いたが、往路の支尾根は尾根幅が広く、帰路に利用するとルートを外す危険性があるため、このような回遊ルートを取った。
後日、この時撮影した五郎丸の山容写真を地元県の民放に送信すると、ラグビー日本代表の帰国日に取り上げて貰えた。
登山の腕に覚え、いや、足に覚え(?)のある登山愛好家は五郎丸にレッツ認定トライ!(?)

※該当地形図は「湯桶丸」。高知市内での地形図販売所は、平日なら県庁近くの官報販売所(島嶼部を除く四国全域を常備・駐車場なし・TEL088-872-5866)、年中営業しているのは宮脇書店高須店(県内の一部の地域のみ常備・駐車場あり)。
詳しい登山コースはhttp://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=44777を。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.0
交通手段
自家用車
  • 林道から見た五郎丸(中央)

    林道から見た五郎丸(中央)

  • 登山起点の東川渡渉地

    登山起点の東川渡渉地

  • 支尾根上の変形切り株

    支尾根上の変形切り株

  • スズタケがなぎ倒された主尾根

    スズタケがなぎ倒された主尾根

  • 県境尾根起点ピークに立つ、幹が上から下まで割れている杉の大木

    県境尾根起点ピークに立つ、幹が上から下まで割れている杉の大木

  • 五郎丸はあと僅か

    五郎丸はあと僅か

  • 稜線

    稜線

  • 帰路に利用する尾根を望む

    帰路に利用する尾根を望む

  • 大木の天然杉群が稜線の随所にある

    大木の天然杉群が稜線の随所にある

  • 山頂手前の尾根分岐へと向かう

    山頂手前の尾根分岐へと向かう

  • 五郎丸山頂。登頂記念板設置者は山名ではなく、三角点名を記載している。

    五郎丸山頂。登頂記念板設置者は山名ではなく、三角点名を記載している。

  • 復路の尾根

    復路の尾根

  • 復路の鞍部からシダの斜面をトラバースして、前方の植林帯へと向かう。植林帯に入れば、森林作業者の踏み跡があるのではないかと判断したため。

    復路の鞍部からシダの斜面をトラバースして、前方の植林帯へと向かう。植林帯に入れば、森林作業者の踏み跡があるのではないかと判断したため。

  • 復路の林道沿いの無名滝

    復路の林道沿いの無名滝

  • 林道から辿ってきた稜線を眺める

    林道から辿ってきた稜線を眺める

  • 未整備区間の魚梁瀬森林鉄道東川線廃線跡の橋脚

    未整備区間の魚梁瀬森林鉄道東川線廃線跡の橋脚

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