しまなみ海道(因島・生口島・向島)旅行記(ブログ) 一覧に戻る
[奈良の三輪山が向島に?ミニ宮島も?]<br />元旦の午前中は向島の岩屋山(102m)に登ることにした。元日の初っ端は低くてもいいから山に登りたい、と思うのは山屋の性分だろう。<br />道路地図を見ると山上に大元神社の表記があるが、マイナーな山の神社であるにも拘らず、参道はきれいに整備されており、境内には正月によく聞く琴の曲が流れ、接待所も設けられていた。僧も詰めていたので、神仏習合や修験道関係の神社なのだろう。<br /><br />神社の創建は昭和後期と新しいが、解説板を読むと、この岩屋山は古事記に出てくる大神山(おおみわやま)なのだという。しかし一般的に認知されている大神山は、奈良県桜井市の三輪山。<br />社殿の裏に回ると、三輪山と同じように磐座が鎮座している。その下方には展望が優れた岩があり、尾道水道や千光寺の山並みを一望できる。<br />更に稜線から南へ山道を辿ると、「摩羅岩」と呼称したくなる反り返った長い岩もある。<br />更に下れば、優に100トンは超えるような巨石が現れた。その下部は岩屋となって小堂が内包されている。<br /><br />下山すると、西方の「兼吉(かねよし)」バス停へと移動した。ここの待合室は、大林宣彦監督の新・尾道三部作映画の第二作「あした」で、呼子浜の連絡船待合室として使用されたロケセットを移築したもの。室内にはロケ写真や小道具等が展示されている。<br />次はいよいよ大和のロケセットだが、駐車場が有料だったので、付近の路肩に駐車した。<br />日立造船所の入口付近にはロケセット見学客が長蛇の列をなしていた。<br />40分ほど待つとバスが来て、それに乗って敷地内のセットへと移動する。<br /><br />そこには全長190mにも及ぶ甲板から上の大和の原寸大ロケセットが建造されていた。600トンもの鉄鋼が使用されたという。<br />資料展示棟では出演者の衣装や道具が展示され、メイキングビデオが流されていた。<br />確か、セット公開期間終了後の解体時、大和の副砲か機銃かが外されて、呉市内の公共施設へ運ばれて、そこで余生を送るようになったと思う。<br />セットの見学が終わると、向島と向島大橋で繋がった岩子島(いわしじま)へと移動した。<br /><br />島の厳島神社境内にはロケ時、松山ケンイチ演じる主人公の実家のセットが建てられていた。鳥居の南では内野謙太演じる少年兵が、蒼井優演じる女性の似顔絵を描くシーンや、白石加代子演じる主人公の母親がグラマン機に撃たれるシーンも撮影された。<br />波打ち際に建つ赤鳥居や海中の神燈は、本家宮島の厳島神社を彷彿させるが、本家同様、旧暦6月17日には管弦祭が執り行われる。

戦艦大和を追って向島から呉へ(二日目)

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2005/12/31 - 2006/01/02

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マローズ

マローズさん

[奈良の三輪山が向島に?ミニ宮島も?]
元旦の午前中は向島の岩屋山(102m)に登ることにした。元日の初っ端は低くてもいいから山に登りたい、と思うのは山屋の性分だろう。
道路地図を見ると山上に大元神社の表記があるが、マイナーな山の神社であるにも拘らず、参道はきれいに整備されており、境内には正月によく聞く琴の曲が流れ、接待所も設けられていた。僧も詰めていたので、神仏習合や修験道関係の神社なのだろう。

神社の創建は昭和後期と新しいが、解説板を読むと、この岩屋山は古事記に出てくる大神山(おおみわやま)なのだという。しかし一般的に認知されている大神山は、奈良県桜井市の三輪山。
社殿の裏に回ると、三輪山と同じように磐座が鎮座している。その下方には展望が優れた岩があり、尾道水道や千光寺の山並みを一望できる。
更に稜線から南へ山道を辿ると、「摩羅岩」と呼称したくなる反り返った長い岩もある。
更に下れば、優に100トンは超えるような巨石が現れた。その下部は岩屋となって小堂が内包されている。

下山すると、西方の「兼吉(かねよし)」バス停へと移動した。ここの待合室は、大林宣彦監督の新・尾道三部作映画の第二作「あした」で、呼子浜の連絡船待合室として使用されたロケセットを移築したもの。室内にはロケ写真や小道具等が展示されている。
次はいよいよ大和のロケセットだが、駐車場が有料だったので、付近の路肩に駐車した。
日立造船所の入口付近にはロケセット見学客が長蛇の列をなしていた。
40分ほど待つとバスが来て、それに乗って敷地内のセットへと移動する。

そこには全長190mにも及ぶ甲板から上の大和の原寸大ロケセットが建造されていた。600トンもの鉄鋼が使用されたという。
資料展示棟では出演者の衣装や道具が展示され、メイキングビデオが流されていた。
確か、セット公開期間終了後の解体時、大和の副砲か機銃かが外されて、呉市内の公共施設へ運ばれて、そこで余生を送るようになったと思う。
セットの見学が終わると、向島と向島大橋で繋がった岩子島(いわしじま)へと移動した。

島の厳島神社境内にはロケ時、松山ケンイチ演じる主人公の実家のセットが建てられていた。鳥居の南では内野謙太演じる少年兵が、蒼井優演じる女性の似顔絵を描くシーンや、白石加代子演じる主人公の母親がグラマン機に撃たれるシーンも撮影された。
波打ち際に建つ赤鳥居や海中の神燈は、本家宮島の厳島神社を彷彿させるが、本家同様、旧暦6月17日には管弦祭が執り行われる。

同行者
一人旅
交通手段
自家用車

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