２０１５GW　今年も南ドイツとアルザスとチロル　【４１】束の間シュトゥバイタール

2015/05/03 - 2015/05/03

ベルクイーゼルジャンプ台見学のあと、再びサイトシーアバスに乗り込みました。
当初は「アンブラス城」へ行くつもりでした。
でも到着してからお城の閉館までは３０分ほどなので、行ってもゆっくりはできないな〜、
とぼんやり思ってはいたのですが、ベルクイーゼルからその南側のシュトゥバイタールを眺めたら
お城よりもそちらに心惹かれ、トラムに乗って向かうことに。
ＳＴＢの乗り場に辿り着くのに、ちょっと笑ってしまう出来事も。

以下が旅程。●印がこの旅行記です。

　４月２５日（土）　福岡〜成田〜フランクフルト〜ヘッペンハイム
　４月２６日（日）　ヘッペンハイム〜マウルブロン〜ヴァインハイム〜ヘッペンハイム
　４月２７日（月）　ヘッペンハイム〜エスリンゲン〜カルフ〜ヘッペンハイム
　４月２８日（火）　ヘッペンハイム〜シュパイアー〜ブライザッハ〜フライブルク
　４月２９日（水）　フライブルク〜ミュールーズ〜コルマール
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜ブライザッハ〜フライブルク
　４月３０日（木）　フライブルク〜ティティゼー〜ドナウエッシンゲン〜メーアスブルク
　５月　１日（金）　メーアスブルク〜ユーバーリンゲン〜ラドルフツェル
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜コンスタンツ〜メーアスブルク
　５月　２日（土）　メーアスブルク〜リンダウ〜インスブルック
●５月　３日（日）　インスブルック
　５月　４日（月）　インスブルック〜ミュンヘン〜フライジング〜ミュンヘン
　５月　５日（火）　ミュンヘン〜エッタール〜オーバーアマガウ〜ミュンヘン
　５月　６日（水）　ミュンヘン〜レーゲンスブルク〜ニュルンベルク
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜ニュルンベルク〜ヴュルツブルク
　５月　７日（木）　ヴュルツブルク〜フランクフルト〜イトシュタイン〜マインツ〜フランクフルト
　５月　８日（金）　フランクフルト〜マールブルク〜フランクフルト空港から帰国便
　５月　９日（土）　羽田〜福岡

エリア シュトゥバイタール(オーストリア)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

サイトシーアバスで坂を下り、最初の停車地で下車しました。
そこはちょうどトラムの駅でした。

発車を待つトラムが２台。
右上には先程登ったベルクイーゼルのジャンプ台が。

目の前にはこの立派な教会。
「ヴィルテン教区教会」だそうです。
サイトシーアバスの停留所名は「Ｓｔｉｆｔ　Ｗｉｌｔｅｎ」。

そしてそこの西側に見えるのが「ヴィルテン巡礼教会」。
ジャンプ台から見えていた墓地の教会です。
サイトシーアバスの停留所名は「Ｂａｓｉｌｉｋａ　Ｗｉｌｔｅｎ」。
いずれもとても魅力的ではありますが、この時はシュトゥバイタール行きで
頭がいっぱいで、訪ねずに終わりました。
次回は両方にお邪魔します。

停車していた１番トラムの中を覗くと、ひとつめの駅が「Ｓｔｕｂａｉｔａｌｂａｈｎｈｏｆ」。
シュトゥバイタール行きのトラム駅です。
ここから近いのだろうとは思っていましたが、道がわからなかったので
これはしめた！と興奮。
これに乗って向かうことにしましょう。
インスブルックカードで乗車できますし。

しばらく待ってトラムは発車。
そして、びっくり。
シュトゥバイタール鉄道駅までは、１分もかかりませんでした。
降りて振り返ると、２つの教会がすぐそこに見える距離。

駅からはジャンプ台が今度は左上に見えます。
歩いても２〜３分の距離でした。
土地勘がなかったとはいえ、自分で可笑しくて。
そういえば、ほかの乗客の方が私が下車のブザーを押した時、何となく笑っていたような・・・。

間もなく、トラムがやって来ました。
シュトゥバイタール鉄道の終点はフルプメスですが、乗ったトラムは
途中のクライトという駅止まりのよう。
時刻表を見ても次のトラムも同じくクライス行きなので、とりあえず乗り込みました。
夕方近くであまりのんびりもしておられず。
駅を出たトラムはどんどん上昇し、先程の２つの教会が小さくなっていきます。

車内は乗客も少なくゆったり。
このような気持ちいい緑の中を走ります。

周囲に山々を見ながら、どんどん高度を上げていきます。
左の端に小さくベルクイーゼルのジャンプ台が見えます。

途中駅、Ｈｏｌｌｔａｌ。

時折小さな集落が現れます。

かと思うと緑の草原。

そして小さな教会。
あれはムッタース村の教会です。昨年訪ねました。

このあたりはぐるぐると蛇行しながら高度を上げて行くので、同じ景色を
違う方向から何度も見ることができます。
あら、ここにはインスブルック市内にも数店あるスーパー「ＭＰＲＥＩＳ」が
あるようですね。

少し霞んだ山々が美しい。

小さな公園らしきものがあります。
近所の子どもたちの遊び場でしょうか。

先程のムッタースの教会再び。

手前の黄色い小さい花は何という植物かしら？

たくさん積まれた薪も出てきました。
この路線ではよく見る光景。
冬の寒さが偲ばれます。

ムッタースが遠くなっていきます。

その先にあったここは家畜小屋でしょうか。

そのあとトンネルを抜けて鉄橋を渡りました。

次はＲａｉｔｉｓ。乗車したシュトゥバイタール鉄道駅からここまで２０分ほど。

山々に草原に高い木立ち。素敵な眺めです。

また黄色い草原。

Ｆｅｌｄｅｌｅｒ駅。

この辺りは大きな建物が多いですね。

あら、赤ちゃんがこちらを見てる！

雄大な眺めです。

私の普段の生活から遠くかけ離れた景色に、何故だか胸が切なくなります。

ここも薪がいっぱい。

山々に囲まれた美しい谷の風景。

飽きることがありません。

冬には雪に覆われるのでしょう。

夏に向かうこの季節は貴重な時期でしょうね。

絵に描いたような景色が現れました。

谷の低い場所が見えます。

そして終点に到着。シュトゥバイタール鉄道駅からちょうど３０分でした。

トラムはここでひと休み。
運転手さんもひと休み。
インスブルックへの折り返しまで１５分ほどありましたので、辺りを散策することに。

周囲にはなーんにもありません。

人々の暮らしが垣間見えるだけ。

雄大な山がそこに迫り、

のどかな景色が広がるのみ。

人通りも全くなし。

ただただ自然がそこにあるのみです。

お花が咲いている木があったのでそばへ。

するとその隣にこの木。これはまさしく桜ですよね。

アーモンドの木が桜に似ていると聞きますが、これは桜でしょう。
とても美しく咲いていました。

本当になんという大自然。

最後に雪山を眺めて、そろそろ帰りの時間です。

帰りも貸切のようにがらりとした車内。

インスブルックへ向けて出発です。

また黄色い草原を眺めながら、

ひょっとしたらこのナッタースで降りた方が見所があったのかも、
とも思いながら、何もないクライトもなかなかだったわよ、と
独りごちながらトラムに揺られます。

対抗車輌との離合はこんなにスレスレ。

ほどなくインスブルックの街が見えてきました。

シュトゥバイタール鉄道駅。ここから市内に入ります。

マルクト広場で下車しました。
乗ってきたトラムを見送ります。
運転手さんが私にマイクでバイバイと告げてくれました。
シュトゥバイタール。また改めてゆっくり訪ねます。