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  初日は水前寺だ。朝散歩した際、生涯一記者を貫き通した文化人、後藤是山の記念館があった。新聞記者、俳人、歌人、郷土史家など文人としてさまざまな顔を持つ。近くの出水神社は水前寺成趣園内にある神社である。熊本藩歴代藩主を祀る神社だ。水前寺成趣園の参道に行列を作る名物店がある。契約農家で栽培したイモ入りのいきなり団子は餡や団子も自店製だ。店先の蒸し器にはできたてが並ぶ。いきなり団子とはさつま芋とあんこを小麦粉の生地で包んで蒸した熊本の特産品だ。ホテルはトイレに入るのに段差がありかなり大変だった。朝食は洋式にした。午前中に八代に向かったがホテルの人の指示通りにしてかえって時間を要した。やはり自分で調べないといけない。八代駅の製紙工場の煙が目立つ。観光センターでアーケードのことを聞き市役所の駐車場に車を入れた。無料開放している。人が閑散としているアーケードのカフェで鶏がメインの日替わり定食を食べた。八代城は加藤清正の子である忠広によって築かれた城だ。八代城は幅の広い水堀に囲まれた城跡には建物の遺構は何も残っていない。松井神社の境内には樹齢350年を数える臥龍梅がある。細川忠興が在城中に自ら植えたともいわれる。毎年2月頃には大輪の花を咲かせると書いてある。澤井家と長屋門及び塀は八代に現存する唯一の江戸時代の武家屋敷だ。二階建ての住宅は慶応元年(一八六五)の建築で松濱軒のすぐ近くにある。松濱軒は肥後藩八代城主の松井直之公が母崇芳院尼のために建てた御茶屋だ。1時半ごろ市役所に戻った。オレンジ鉄道に乗れずに日奈久に向かった。やはり道がわからず3号線に戻った。日奈久温泉は約600年の歴史と由緒を誇り、古い板塀の建物に当時の表情を色濃く残す。やけに古い旅館が多い。なかでも金波楼は有名だ。国指定の有形文化財に登録されている木造三層の楼の純和風旅館だ。俳人種田山頭火は『温泉はよい、ほんたうによい、ここは山もよし海もよし、出来ることなら滞在したいのだが、いや一生動きたくないのだが』と日記に記している。路地を歩けば竹細工や日奈久ちくわの店が軒を連ねていた。晩白柚の「晩」は晩生「白」は果肉の色「柚」は中国語でザボンの意のようだ。ミカン科で果実は大きく最大直径25センチ重さ4キロにもなる。果皮は薄い黄緑色、小袋に包まれた実は薄い酸味があり甘い。香りがよく日持ちがする。収穫期は冬で今年は暖かすぎて不作で高値になると地元のおばあさんが話してくれた。熊本県八代地方の特産で玉名地方と限られているそうだ。

水前寺公園界隈、肥後八代城跡周辺と日奈久温泉を散策する。

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2015/11/13 - 2015/11/16

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kakusan

kakusanさん

  初日は水前寺だ。朝散歩した際、生涯一記者を貫き通した文化人、後藤是山の記念館があった。新聞記者、俳人、歌人、郷土史家など文人としてさまざまな顔を持つ。近くの出水神社は水前寺成趣園内にある神社である。熊本藩歴代藩主を祀る神社だ。水前寺成趣園の参道に行列を作る名物店がある。契約農家で栽培したイモ入りのいきなり団子は餡や団子も自店製だ。店先の蒸し器にはできたてが並ぶ。いきなり団子とはさつま芋とあんこを小麦粉の生地で包んで蒸した熊本の特産品だ。ホテルはトイレに入るのに段差がありかなり大変だった。朝食は洋式にした。午前中に八代に向かったがホテルの人の指示通りにしてかえって時間を要した。やはり自分で調べないといけない。八代駅の製紙工場の煙が目立つ。観光センターでアーケードのことを聞き市役所の駐車場に車を入れた。無料開放している。人が閑散としているアーケードのカフェで鶏がメインの日替わり定食を食べた。八代城は加藤清正の子である忠広によって築かれた城だ。八代城は幅の広い水堀に囲まれた城跡には建物の遺構は何も残っていない。松井神社の境内には樹齢350年を数える臥龍梅がある。細川忠興が在城中に自ら植えたともいわれる。毎年2月頃には大輪の花を咲かせると書いてある。澤井家と長屋門及び塀は八代に現存する唯一の江戸時代の武家屋敷だ。二階建ての住宅は慶応元年(一八六五)の建築で松濱軒のすぐ近くにある。松濱軒は肥後藩八代城主の松井直之公が母崇芳院尼のために建てた御茶屋だ。1時半ごろ市役所に戻った。オレンジ鉄道に乗れずに日奈久に向かった。やはり道がわからず3号線に戻った。日奈久温泉は約600年の歴史と由緒を誇り、古い板塀の建物に当時の表情を色濃く残す。やけに古い旅館が多い。なかでも金波楼は有名だ。国指定の有形文化財に登録されている木造三層の楼の純和風旅館だ。俳人種田山頭火は『温泉はよい、ほんたうによい、ここは山もよし海もよし、出来ることなら滞在したいのだが、いや一生動きたくないのだが』と日記に記している。路地を歩けば竹細工や日奈久ちくわの店が軒を連ねていた。晩白柚の「晩」は晩生「白」は果肉の色「柚」は中国語でザボンの意のようだ。ミカン科で果実は大きく最大直径25センチ重さ4キロにもなる。果皮は薄い黄緑色、小袋に包まれた実は薄い酸味があり甘い。香りがよく日持ちがする。収穫期は冬で今年は暖かすぎて不作で高値になると地元のおばあさんが話してくれた。熊本県八代地方の特産で玉名地方と限られているそうだ。

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