地上の太陽

2015/11/17 - 2015/11/17

アニメに出てくるような無尽蔵のエネルギー
それは太陽を地上に作り出すこと。

太陽が輝く原理と同じ核融合を人工的に起こすのですが原子力発電の核分裂と違ってかなり難しいようです。

燃料は海水から取り出せれる水素で、放射能汚染も無い夢の様なエネルギーだが・・・

エリア 岐阜

凄く大きな施設で、以前現代陶芸美術館行く時に前を通り気になって調べたら、誰でも見学ができる事を知っていました。
ドイツの研究所が実験用核融合炉Ｗ７-Ｘを完成させたという記事を見て、日本の現状は？とここを思い出し見学に来ました。

核融合科学研究所 美術館・博物館

福島以来原子力発電所が問題に成っているにもかかえわらず話題になっていませんが、別に国が密かに進めているわけでもなく、逆にオープンな施設です
事前申し込みすれば見学ができ、写真も撮り放題です。

ちなみにこの部屋はＴＶドラマ『下町ロケット』にでてくる管制室のロケに使われたそうです。

核融合炉の模型
ドーナッツの中にある黄色の螺旋状の超伝導コイルで中心を通る透明な所にプラズマを浮かせるのが現段階の実験。
まだ、はじめの一歩といったところで先は長そうですが、高速増殖炉もんじゅよりは実現できそうとの事。

実験室の入り口は実験中この厚さ３mのコンクリートの塊で蓋がされます

反対側の資材搬入口は開口部１０m超７２０トンの扉で塞がれます

で、その扉は大きさと重さでギネス世界記録に認定されています

前出のＷ７-Ｘは超伝導コイルが分割されていて保守的なメリットをもたせているそうですが、この装置の一体型コイルは故障してないから必要性を感じてないそうです。
少し前にロッキード・マーティン社が10年以内にトラックに積み込める小型核融合炉を開発すると発表した事をどう思うか聞いてみたら、投資を集めるための希望的発表だけではないかというのが研究者の見解。

どの研究所もまだまだ核融合炉の「ゆ」の字程度らしい・・・