晩秋のレッサーパンダ紀行【４】 福岡市動物園＆周南市徳山動物園　ちょっと待ってよ、テッカ君・・・早すぎるよ・・・今までありがとう、安らかにね＠福岡　お昼前ののんびりレッサーズ＠徳山　

2015/11/06 - 2015/11/07

動物園通いをしているとどうしても避けられないのが急なお別れです。
日々覚悟をして臨んではいるのですが、時々、不意打ちを食らいどうしようもなく悲しい気持ちになったりします。
日夜気にしている個体や、ある程度の年を重ねた個体に対してはそれ相当の覚悟を持っているので逆に冷静でいられるのですが、そうではない個体でまだ若い個体の訃報に接するとガンと頭を殴られたようなショックを受けてしまうのです。
ここ数年で言うと、一昨年の池田動物園のひよりちゃんの旅立ちと、一週間前の福岡市動物園のテッカ君の旅立ちがそうでした。

テッカ君、早すぎるよ・・・。
みんな、君とマリモちゃんとの間に子供が出来ることを楽しみにしてたんだよ・・・。
ありがとう、やすらかに。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 博多(福岡)

今日は福岡市動物園と到津の森公園の２園を廻る予定です。
到津の森公園の笑笑（クスクス）君の展示が１３時からなので、できれば１２時くらいまでには到津の森公園に着きたいところです。

そんな訳で福岡市動物園には開園時間前の８時５０分頃に到着です。
福岡市動物園の入園料は大人４００円、地下鉄の１日乗車券を提示すると１割引きとなります。

開園と同時にレッサーパンダ舎へ。

今日はけして楽しい気持ちだけでの訪問ではありません・・・。

テッカ君・・・、

まだ８歳だったテッカ君が１０月３１日に天国に旅立ってしまいました。

僕は知らなかったのですが、心臓に問題があり夏ぐらいから体調を崩していたそうです。
僕にはあのキリッとした顔で颯爽と放飼場を歩くテッカ君のイメージしかなく、突然のお別れに驚きました。

動物園を訪問する限りは常々突然のお別れはいつも覚悟しているつもりですが、たまにどうしようもなく衝撃を受けてしまうことがあります。
レッサーで言うと池田のひよりちゃん以来の衝撃をテッカ君の訃報から受けてしまいました。

屋外放飼場にはテッカ君のパートナーだったマリモちゃんが出ていました。

ＳＣＺ出身のテッカ君と多摩出身のマリモちゃんのペアだけに、特に関東のファンの皆さんからの期待が大きかったペアですが、残念ながら子宝には恵まれませんでした。

恋のシーズン以外に同居させると大喧嘩、でも、恋のシーズンにはラブラブになるレッサーパンダらしいペアでしたね。

以前は、幸おばあちゃん（すでにお星さま）を含めた毛色が黒（マリモちゃん）、茶（テッカ君）、白（幸ちゃん）の３匹を、屋外、屋内、バックヤードで時間毎に入れ替えて展示していた福岡ＺＯＯですが、いよいよ、１か所だけの展示となってしまいました。

福岡ＺＯＯの屋内展示室の灯が消されている・・・すごくかな悲しいですね。

テッカ君のステッカーは残ったまま。

できればこの屋内展示室の壁にこれまでの福岡レッサーの写真や系譜を掲示して欲しいなと思いました。

テッカ君、よくこの壁にもたれて毛繕いしてましたよね。

献花台はなかったので、ここに献果物・・・テッカ君柿は好きかな？

ありがとうね、テッカ君、天国でゆっくりやすんでね・・・でも、早すぎるよ！！
君がお父さんになる姿を見たかった・・・。

ありがとう。

１人になっちゃったね、マリモちゃん。

今は恋の季節ではないのでテッカ君の不在はマリモちゃんに影響はないでしょうが、年が明けると次の恋の季節が始まります。

来年はもう８歳のマリモちゃん・・・テッカ君が天国に旅立ってすぐなのに薄情なと思われるかもしれませんが、園としてもマリモちゃんのお相手を早急に探さなくてはならないでしょうね。

アジア熱帯の渓谷エリアでも悲しいお別れがありました。

シロテテナガザルとの同居で有名になったオランウータンのユキさんが９月４日に天国旅立ちました。
オランとシロテの同居は本当に楽しく魅力的でした、これもシロテのタキ君、アイちゃんに優しく接したユキさんがいればこそでした。

ユキさん、ありがとうございました。
やすらかに。

こちらは７月８日に石川県のいしかわ動物園からやってきたドーネちゃん、推定１９歳の女の子です。
推定ってことはドーネちゃんは野生個体なのかな？

こちらが現在のオラン＆シロテのメンバー。

こちらシロテの皆さん。

ユキさんとシロテの同居はもちろんドーネちゃんにも引き継がれる予定で、すでに休園日には試験的な同居も始まっています。

今はまだ他種との同居にドーネちゃんが戸惑っている感じですが、若いだけにすぐに慣れてくれるものと期待しています。

ドーネちゃん、早くシロテさんと仲良くなれるといいね。

ドーネちゃんとシロテさんとの同居訓練の様子が福岡ＺＯＯのＨＰで紹介されていましのでご覧頂けたら嬉しいです→http://fukuokazoo.blogspot.jp/2015/10/blog-post_26.html

お別れもあれば、新しい出会いもある・・・それが動物園です。

こちらコツメカワウソ舎では、

１０月２９日に３匹の赤ちゃんが誕生しました！！

ふく太君とリラちゃんで始まったアジア熱帯の渓谷エリアのコッツーの展示ですが、今では１１匹の大家族となりました。

１１匹生まれた子供達の中で、のこすけ君はつくみイルカ島へ、あいちゃんは姫センへ移動していました。

コッツーの皆さんは親兄弟全員で赤ちゃんのお世話をするので、メイン放飼場での展示は当面中止となり、バックヤードが主な活動区域となります。
このように予備展示室に出て来てくれることもありますが、場合によっては会えない可能性もあるので悪しからず。

天井からつらさがったロープを噛んでグルグル回るダイナミックトルネード（キーパーさん命名）で遊ぶコッツー・・・海遊館のバックヤードでも見られる光景だそうですので、コッツーは割とこれをやるのかもしれませんね。

ヒョウの赤ちゃんも公開が始まっています。

こちらお父さんのサン君・・・ごろにゃん。

娘さんの名前はキララちゃんと決まりました。

ちなみにこのおチビちゃんは自分で自分の名前を決めました、その時の様子はこちらからどうぞ→http://fukuokazoo.blogspot.jp/2015/10/blog-post_24.html

こちらキララちゃん。
可愛い名前もらえたね！！

この後、僕のカメラのストラップが気になったキララちゃんと結構長い間遊んでいたら・・・、

ルナママにすごい形相で睨まれちゃいました（苦笑）

ルナちゃん、娘さんとの同居嬉しいね！！

レッサーパンダ舎へもどるとお客さんが来られていました。

放飼場の周りのプールで暮らす魚を獲りにきたのでしょうか？

マリモちゃんは木の上に作ってもらった台の上でまったり。

マリモちゃんはテッカ君の分も長生きしてね。

そして、願わくばお母さんになってね。

福岡市動物園に行った前日には仕事前に１時間だけ周南市徳山動物園に行きました。

周南市徳山動物園は山陽本線徳山駅から路線バスで約５分、徒歩でも約２０分で辿り着けます。
入園料は大人４１０円です。

入園してレッサーパンダ舎までの道すがら絶対にここでプレーリーさんの写真を撮ってしまいます・・・来る度に撮ってしまいます（笑）

プレーリーさん可愛いなぁ。

こちらが徳山動物園のレッサーパンダ舎。

メイン放飼場、屋内展示室、そして、予備放飼場で構成されています。

メイン放飼場に出ていたのがコタロウ君とリボンちゃんのご夫婦。

のんた君（現、池田動物園）、りこちゃん（現、宮崎市フェニックス自然動物園）、ヒコ君と３年連続で子宝に恵まれたペアですが、リボンちゃんが展示されているところを見ると今年の繁殖はなかったようです。

夫婦水入らずでお昼寝中。

こちらがコタロウ君。
２００６年６月２２日多摩動物公園生まれ、前妻の栃ちゃん（現、旭川市旭山動物園）との間に４匹、そして、リボンちゃんとの間に３匹の子供を持つお父さんです。

リボンちゃん。

２００６年５月３０日宮崎市フェニックス自然動物園生まれ、珍しい５月生まれのレッサーです。
初産が６歳と遅かったですが、３年連続で子育てに成功した優秀なお母さんです。

そして、昨年の七夕生まれの子供がヒコ君・・・もちろん彦星のヒコ君です。

ヒコ君は屋内展示室の台の上で木の間に顔をうずめて爆睡していました。

そして、予備放飼場には２０１２年７月２８日生まれの双子のイチゴちゃんとカリンちゃんが暮らしています。

この双子の両親はコタロウ君とリボンちゃんではなく、お父さんが賢健君（現、横浜市野毛山動物園）、お母さんが風花ちゃん（現、北九州市到津の森公園）です。

僕はこの双子姉妹の個体識別がめっちゃ苦手です。

この子がカリンちゃんだと思うのですが・・・多分。

そして、こちらの子がイチゴちゃんだと思います・・・きっと。

いずれこの姉妹がヒコ君の奥さんになるのでしょうかね？

予備放飼場の金網にはレッサーパンダの体重測定についての貼り紙が掲示されていました。

今日は１時間しか時間がありませんので早速他の子も見に行くことにしましょう。

ホッキョクグマのユキさん。

寝相がとってもキュートなユキさん。

前足が特にキュート！！

ホンドタヌキ舎には信楽焼きの狸もいました。

右の展示室の白い子もホンドタヌキですよ。

ゾウの放飼場ではちょうど調教が行われていました。

こちらミリンダ君はキーパーさんの合図に従って放飼場を歩きます。

ナマリーちゃんは足裏のケア。

体重の重いゾウにとって足裏のケアはとても大切なことなのです。

今日、会うのを楽しみにしていたのがこちらのご兄妹・・・６月１１日生まれのアムトラ３兄妹です。

放飼場の隅に３頭固まって可愛くお昼寝していました。

名前はシュウ君、ミナミちゃん、イチちゃん・・・もちろん周南市です！！

ウラル母さん頑張ってくれました！！

それにしてもこの寝相は・・・（笑）

こちらはカピバラ舎・・・サツマ君がお星さまになっていたんですね。

ユズちゃんが仲間入りです。

放飼場は２区画に分けられていました。

こちらの子は大柄に見えたので年上のマイモちゃんかな？

レッサーパンダ舎に戻るとカリンちゃんは変わらずお昼寝、イチゴちゃんは毛繕いに夢中でした。

・・・ヒコ君変わらず（笑）

ヒコ君のご両親も爆睡継続中ですがリボンちゃんの顔の向きは変化してますね。

リボンちゃんの寝顔可愛いです。

次はみんなが起きている時間に来よう・・・またねっ！！

この旅行記へのコメント （3）

• のんき茂野さん 2015/11/08 09:58:36

  おはようございます

  今朝は寒さは緩んでいますが
  薄暗い雨天ですねぇ〜
  
  まぁ〜　雨で地面も緩み冬眠組には
  あり難いのでしょうね・・・？
  先日から見ていますと朝早くからアリさんも
  活発に動き回っています。
  
  冬眠するのかどうか？しりませんが・・・ナメクジさんも
  はいはいしています。
  足元に注意して新聞を取りに行っています。
  
  前から気になっていたのですが・・・・
  昔しの飼育員がキーパに呼び名が変わったように
  
  生き物のモノではあるのですが・・・
  『展示』と呼ぶのには何かしら抵抗を感じます。
  
  何か良い呼び名はないものなんでしょうか・・・？
  外国では何と呼んでいるのでしょう？
  
  ナイトミュジアムみたいです・・・そのうちに人さまも
  
  特に居眠りの多い国会はなどは
  
  『只今の国会は約１００名の議員さんの展示中ですので、
  　傍聴ではお静かに願います・・・・』ってネ〜
  
  　　　　　　　　　　　　のんき茂野　　　　
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

  jilllucaさん からの返信 2015/11/10 22:05:48

  RE: おはようございます

  のんき茂野さん
  
  こんばんは。
  ここ最近はじめっとしててなんか気が滅入ります。
  
  > 冬眠するのかどうか？しりませんが・・・ナメクジさんも
  > はいはいしています。 足元に注意して新聞を取りに行っています。
  
  ナメクジは冬眠しないような気がします（実際は知りませんが）、とんでもなく寒い冬の夜にもうちの野良ちゃんの食べ残しを食べに想像を絶する駿足？ぶりで現れます。
  
  > 前から気になっていたのですが・・・・ 昔しの飼育員がキーパに呼び名が変わったように
  > 生き物のモノではあるのですが・・・ 『展示』と呼ぶのには何かしら抵抗を感じます。
  
  僕も最初は違和感を感じましたが、今は展示と言う言葉で問題ないと考えています。
  動物福祉が叫ばれる世の中ですが、どんなに取り繕っても「動物を本来の住処でない場所に幽閉している」事実は事実であり、その後ろめたさ、人類としての自戒の念も含めて展示と言う言葉が一番ふさわしいんだと考えてます。
  
  > 何か良い呼び名はないものなんでしょうか・・・？
  > 外国では何と呼んでいるのでしょう？
  
  基本的には英語でも展示は展示です。
  exhibitionあるいはdisplayなどですね。
  
  jillluca

  のんき茂野さん からの返信 2015/11/11 09:16:50

  RE: RE: おはようございます

  
  >
  > ナメクジは冬眠しないような気がします（実際は知りませんが）、とんでもなく寒い冬の夜にもうちの野良ちゃんの食べ残しを食べに想像を絶する駿足？ぶりで現れます。
  
  
  ・・・そう感じますよネェ〜　じっと眺めていたらぬめ〜っとしていて
  　　　摩擦抵抗が少ないのか案外早い動きをします。
  
  　　　可哀想ですが誤って踏むと足が滑って怖い思いをしたことが
  　　　あり、それいらい気をつけています。
  　　　蟻んこも同じですネェ〜
  
  　　　立場を入れ替えて考えたら・・・ぞっとしますから〜
  
  > 僕も最初は違和感を感じましたが、今は展示と言う言葉で問題ないと考えています。
  > 動物福祉が叫ばれる世の中ですが、どんなに取り繕っても「動物を本来の住処でない場所に幽閉している」事実は事実であり、その後ろめたさ、人類としての自戒の念も含めて展示と言う言葉が一番ふさわしいんだと考えてます。
  >
  > > 何か良い呼び名はないものなんでしょうか・・・？
  > > 外国では何と呼んでいるのでしょう？
  >
  > 基本的には英語でも展示は展示です。
  > exhibitionあるいはdisplayなどですね。
  
  ・・・お詳しいjillucaさんに言われると『納得できますねぇ〜』
  　　　displayは・・・そのまんま・・ですよね〜
  　　　案外奥深い意味があるのかなぁ〜？検索してみます。のんき茂野
  >
  > jillluca　さんへ