2014/09/27 - 2014/09/28
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Penelopeさん
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「今年はドイツだけど一緒に行く?」
父が所属する合唱団が、今年はこの町の合唱団と合同演奏会をするから一緒に行かないか?という話から始まった今回の旅。
Sondershausenというこれまで聞いた事のないその町はドイツのどの辺にあるんだろうね、って地図を見ていたら、Sondersと言う割に意外と北の方にあるんだ(Nordhausenもある)とか、フランクフルトからは車で1時間半(よく調べたら2~3時間はかかった)とか、ゲーテ街道で行けそうだとかそんなことがわかってきて、
じゃあそこから右回りでドレスデン、隣はチェコか、いいねぇ!
それでミュンヘンまわってビール飲んで・・・そういえば時期的にオクトーバーフェストか。面白そうだけど混んでそうだな。
左回りで行くとどうだろう。隣はフランスか・・・あ!ワイン♪ シャンパーニュ♪
フランスの隣はイタリア・・・ワイン♪グラッパ♪
そしてトリノのおじいさんに会える!そこからスイスを通ってドイツに戻る、と。
こんな感じで夢と希望を詰め込んだルートが完成して、当初の「家族で一緒に行く演奏会ツアー」ではなく、「家族に会いに行く演奏会に間に合うカナー」となりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
車についているGPSが使えるとわかれば聞いた事のない小さな町だって迷わず行ける。
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それでも途中違う方向へ行き、ドイツ語でたくさん注意される。
ナビがあってもなくても方向音痴。 -
着いた!
Hotel Thuringer Hofはこの町唯一のホテル。
Zimmer(部屋の意、民宿)はいくつかあるようだけれど、今回は確実に駐車場がある事と英語が通じることがわかっていて、帰国も近いのでそろそろ荷物をまとめたいこともあり、大きなスーツケースも運びこめるようにエレベーターがある宿という条件でこちらにしました。Hotel Thüringer Hof ホテル
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この宿を予約したのは4月。
まだウェブ上では予約を受け付けていなかったので、メールで予約しました。
確約をもらって以来一度もコンタクトを取っていなかったのですが、2日ぐらい前に「あなた本当に我々のホテルに泊まりますか?」というメール。
リコンファームしとけばよかったかな。Hotel Thüringer Hof ホテル
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レセプションのマダムに「こんにちは、予約している○○です」とここまでドイツ語、その後を英語で続けると
「あー、英語、英語!ちょっと!英語よ、誰か!!」
すると息子さんがあらわれて、英語で対応してくれました。
確かに英語は通じました。
「部屋は5階です。2階までエレベーターで行って、廊下を移動して別館へ渡り、そこからは階段で上がります」
確かにエレベーターはありました。
ありましたけれども想像しただけで倒れそうになったので、他に部屋は?とい聞いてみると、今日は大きなパーティが入ってて満室との答え。
なるほど、それで本当に泊まるのかって確認メールが来たんだ。 -
エレベーター付きのホテルと油断して、今回は一泊分のパッキングをしていないため、大きなスーツケースを持っていかなければなりません。荷物を持ってよろよろとレセプションに戻ってくると、息子さんが「手伝いましょうか?」
反射的に「大丈夫です」と言ってしまいました。こんな大きな荷物をもってそんな遠くの部屋まで・・・って思うと申し訳ないって思っちゃうんです。
するとあっさり
「あ、そう」これ、本当に「ア、ソウ」と聞こえます。Ach soと書いてドイツ語でも同じ意味。ドイツ語を勉強している友人に話したところ、日本語のそれとはニュアンスが違って丁寧な言い方なのだそうです。ちなみに「ナヌー」Nanuも同じ発音で同じ意味なのだそうです。
その後、マダムの娘さんらしき女の子にも「手伝おっか?」と聞かれて「大丈夫、ありがとう」というと、「あ、そう」
ドイツ語をひとつマスターしました。 -
大仕事をやり遂げた達成感に浸りながら、今夜のお部屋を見てみましょう。
こちらのシングルルームは隣の建物と無理やりくっつけて部屋を作ったらしい素敵な屋根裏部屋です。
町一番の広場も見えるし、大荷物さえなければなかなか快適。 -
お向かいのRATHAUSにはSUSHI NINJASが入っています。
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ここSondershausenは長い歴史があり、現在約24000人が住んでいるとのこと。その辺りことはhttp://www.sondershausen.de/をご覧になっていただくと詳しくお分かりになると思います。
近年では炭鉱の町として発展し、音楽活動に力を入れていてオーケストラもあり、かつては日本人が指揮者として招かれたこともあるそうです。 -
別名「音楽の町」と言われるこの町には音楽院があり、父たち団員さんとその家族の皆さんはその施設の一部である学生寮に宿泊したそうです。
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お城の中に入ったまでは良いけれど、コンサートが開催されるホールの場所がわからず、お散歩中の皆さんに尋ねながら
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コンサート会場へ。
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会場はここ、アクテックハウス(八角形の家)という建物。
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Sonderhausen城の敷地内にあるコンサートホールです。
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チケットを買って席に座っていると、父がやってきました。
「なんだ、買っちゃったのか。受付で呼んでくれたらよかったのに」
事前に私のチケットは用意してあった模様。
多分普通の家族だったら当然この辺りの話は事前に打ち合わせしているものだと思うけれど、そんなところが我が家らしい。 -
会場ではそれぞれの町を紹介するVTRが流れています。
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開演時間になりメンバー入場
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まずは現地合唱団が歌い
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父たちが歌い
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次は合同で。
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男声合唱団って迫力があって美しいなぁと改めて感動。
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演奏会の後は打ち上げ。
地元の奥様達が腕によりをかけたお料理をふるまってくれ、それはそれは楽しい宴。
歌好きが集まる打ち上げは歌合戦状態。
実際のコンサートより歌ったんじゃないかな。 -
お土産にシュナップスと炭鉱の町であったことを表す図柄が入った杯をいただく。
この図柄が「父」という漢字と同じであることをうちの父が説明していたようなのだけれど、伝わったかどうかは不明。
「個人的にもお世話になったので何かお礼を渡したいけれど・・・あなた何か持ってない?」と母。
お世話になったとき用に用意しているお土産グッズがあるので
「じゃあ、ちょっとホテルに帰って持ってくる」と言って会場を出ようとしたところで、地元合唱団メンバーの奥様が、
「あら、あなた一人で帰るの?危ないからうちの主人に車で送らせるわ」
そんなに遠くないのに悪いなぁと思いながらもご厚意に甘えることに。 -
ご主人はくまさんみたいに大きなおじさんで、この方も父と同じバリトン。小さな車を窮屈そうに運転する姿がちょっとかわいい。
ホテルに到着して、お礼を言って降りようとしたら、運転席のご主人が「ちょっと待って」といって素早く車を降り、ドアを開けるとさっと腕を出し、私をエスコートしてホテルのドアまで送ってくださいました。
そうしたらもう、あの遠い部屋まで行って戻ってくるまで待っててとか言えなくなっちゃって、というかドイツ語でそれを伝えられないっていうか、頑張れば伝えられたかもしれないけど、コンサート会場へ戻るのは歩いていけばいいやって思って「Danke schone, Gute naght」と言ってしまいました。 -
ホテルと会場の位置関係はこんな感じ。
お城の敷地内に入ってグレーの道を行けばすぐなのだけれど、この道は夜間はお城の門が閉まり出入りができなくなります。なので白い道を地図からはみ出して、ぐるっと回らなければならず、歩くと多分20分ぐらいかかるんじゃないかな。
それに夜だし、真っ暗だし、危ないからということで、奥様はご主人に送るように言ってくださったのです。
お土産を持って外に出ると、辺りは真っ暗。私が宿泊しているホテルではウェディングパーティが開催されていて、ほろ酔い加減のパーティ客がホテルの外にもいたり、暗闇で見るとみんな危険人物みたいに見えるし、やっぱり怖い。
じゃあ車で行こうと駐車場へ行くと -
私の車の前に誰かの車がピタッとかぶせて停まってる。(↑こんな感じで)
もう、ダメだ。
今日は諦めよう。
私が戻って来なくてもきっとさっきの団員さんがホテルまで送ってくれたことを伝えてくれるだろうし、もう遅いし暗いから戻って来ないんだろうと思ってくれるよね。
心配してるかなぁ。
お父さんたちに携帯持ってないんだよなぁ。
一応ipadにメールしておこう。 -
両親たちは翌朝8時頃出発すると言っていたので
7時頃ホテルを出ると、この道の向こうから父がやってきました。 -
昨夜から何度もこの広場にやってきたこと、私の宿泊しているホテルを間違えていたこと、Wi-fiが使えなくてメールを見ていない事などを聞き、本当にごめんなさい!
「いや、大丈夫。ちゃんと寝たから」
って、お父さん!
私はダウンジャケットにマフラーを巻いているのに、シャツ一枚って!!
まずはこの騒動の原因になったお土産を渡しとりあえず各々宿へ戻りました。
その後、昨夜のお礼と皆様をお見送りするため、団員さんたちが泊まる宿舎へ行って、まだまだこれから旅が続く父へ大量の風邪薬を渡しました。
私が泊まっているホテルから宿舎までは歩くと10分ぐらいの距離ですが(3コマ前の地図参照)、知らない街なだけに真っ暗な夜中に出歩くにはちょっと・・・な感じで行かなくて良かったかも。
後で母から聞いたところによると、その晩、父はほとんど寝ていなかったそう。
心配かけて本当にごめんなさい。 -
ちなみに私がsondershausenの団員さんへと持っていったお土産グッズのうち「白い恋人」他和小物類は無事に皆さんへ手渡され、「じゃがポックル」は、日本の団員さんたちの目に留まり、そのまま回収されてバスの中で回って来るお菓子となり、おいしいおいしいと絶賛されたらしいです。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 風 魔さん 2015/11/09 07:50:02
- ヨーロッパ・ドライブ編の「父を訪ねて890里」は、なにか聞いたことのある小説の題名です!
- Penelopeさん
おはよう〜
最近は、朝晩の大気も冷たくなり晩秋の紅葉の時期に向かっています。
チューリンゲンの街は、旧市街のような狭い石畳と味わいある統一感の
建物や店があり、まさに中世時代の<the. Europa>の雰囲気を残して
ドライブにピッタリのところですね!
音楽の町で、日本から訪れた父上の合唱団の公演を聴き、ちょっとした
ハプニングありと短編小説を読んでいるような感じです。
少年マルコの「母を訪ねて3000里」は、小説で読みましたがハテ …
890里はナゾでしたが、⇒ 890里 = 3500kmと解いてみました!
またドライブの旅続編に訪問します!
風 魔
- Penelopeさん からの返信 2016/08/24 16:45:19
- RE: ヨーロッパ・ドライブ編の「父を訪ねて890里」は、なにか聞いたことのある小説の題名です!
風 魔様
大変ご無沙汰しております。
コメントを頂いていながら長らくお返事できず大変失礼いたしました。
どんなことがあっても時間は同じように、感覚としては長かったり短かったりしながら、でも振り返ればあっという間に過ぎていきます。
いただいたお便りの内容は秋、うっかりしてると一年経っちゃいますね。
毎日暑いですがおかわりなくお過ごしでしょうか。
890里については風 魔様の推察通りです。
あの旅の旅行記も完成させないと。
また風 魔様の旅行記へも遊びに伺います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Penelope
> Penelopeさん
> おはよう〜
>
> 最近は、朝晩の大気も冷たくなり晩秋の紅葉の時期に向かっています。
>
> チューリンゲンの街は、旧市街のような狭い石畳と味わいある統一感の
> 建物や店があり、まさに中世時代の<the. Europa>の雰囲気を残して
> ドライブにピッタリのところですね!
> 音楽の町で、日本から訪れた父上の合唱団の公演を聴き、ちょっとした
> ハプニングありと短編小説を読んでいるような感じです。
>
> 少年マルコの「母を訪ねて3000里」は、小説で読みましたがハテ …
> 890里はナゾでしたが、⇒ 890里 = 3500kmと解いてみました!
>
> またドライブの旅続編に訪問します!
>
> 風 魔
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