秋のレッサーパンダ紀行【２】 京都市動物園　こんにちは、双子君！！ 嬉しい・・・ジャスミンちゃんのお母さん姿！！

2015/10/12 - 2015/10/12

昨年、京都市動物園では２９年ぶりにレッサーパンダが誕生、ジャスミンちゃん、古都ちゃんにそれぞれ双子が誕生し大いに湧いたものの、その後に様々な不幸が重なり成育出来たのはジャスミンちゃんの息子のムータン君の１匹だけでした。
ジャスミンちゃんの病気療養のために人工哺育となったムータン君が無事に成長して立派なレッサーパンダになってくれてのはもちろんとても嬉しいことですが、やはり幼くして天国に旅立った３匹の事を思うとやはり少し寂しい気持にもなりました。

そして、今年・・・。
ジャスミンちゃんが双子の男の子を出産、古都ちゃんも男の子を１匹出産し、先に生まれたジャスミンちゃんの双子の一般公開がついにスタートしました。

ママと一緒に、自然哺育下での一般公開・・・３０年ぶりに新たなステージに突入した京都市動物園のレッサーパンダ舎を訪問しました。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 下鴨・宝ヶ池・平安神宮(京都)

阪急電車と京都市地下鉄を乗り継いで蹴上駅へ、蹴上駅からインクライン沿いを歩きやってきたのは京都市動物園です。

京都市動物園の入園料は大人６００円です。

園内は１１月８日のグランドオープンに向け様々なエリアでリニューアルが完了ｓていますが、それらは後で見させて頂くとして、今は取り急ぎレッサーパンダ舎へ直行です。

このメタセコイアの木がレッサー舎の目印です。

今日の出勤シフト。

「こっちのグランド（メタセコイアのグランド）」には展示なしで、「こっちのグランド」にはジャスミンちゃんの展示のようです。

ご高齢で時々展示の茶々じいちゃんが休憩中、そして、現在、絶賛育児中の古都ちゃんが非展示なのは当然として・・・ウーロン君は？？

さて、「こっちのグランド」こと元三角屋根の放飼場は屋内展示室との扉が開けられ通行が自由になっており、先ほどの看板の案内通りジャスミンちゃんが毛繕いしていましたが・・・分りますか？もう２匹可愛らしい毛玉がいることが！！

６月２５日生まれのジャスミンちゃんの双子の男の子が巣箱でお昼寝中です。

ちょっと上からみた巣箱。

子供を寝かしつけたジャスミンちゃんは屋外に出たりして束の間の自由時間を楽しんでいました。

ジャスミンちゃんは２０１０年７月１４日中国・重慶市動物園生まれ、上海動物園の所属として２０１３年３月に京都市動物園にやってきました。

昨年も双子を出産したジャスミンちゃんですが、昨年は育児途中で病に倒れ、双子のうちの１匹が天国に旅立ち、かろうじて命を繋ぎ止めた１匹（ムータン君、現、鯖江市西山動物園）は人工哺育となり、残念ながら育児を全うすることができませんでした。
しかし、病に倒れる前までの育児は初産にして完璧だったと聞いていますし、今年も素晴らしい子育てをしてくれているようです。

ジャスミンちゃんのお母さん姿が見れてとても嬉しいのです。

今日、僕がいる間は２日の仔パンダが放飼場に出ることはありませんでしたが、放飼場の上空にはカラスあるいは猛禽除けと思われる紐が張り巡らされていました。

双子の愛称の募集も始まっています。

お母さんもお父さんも中国生まれで中国茶にちなんだ名前なので、お子達もそれにならって５つの候補が挙げられていました。

上位２つまでが採用とのこと。

プーアルが人気のようですね、僕はロンジンに１票。

展示の案内板に名前のなかったウーロン君が放飼場に向かう金網コリドーを渡っていました！！

ウーロン君は２０１１年６月５日中国・重慶市動物園生まれ、ジャスミンちゃんと一緒に２０１３年３月に京都市動物園にやってきました。

見掛けもイケパンなウーロン君ですが、なかなか出来た男の子で、昨年の初めてのペアリングでパートナーとなったジャスミンちゃん、古都ちゃんがダブルで双子を出産（残念ながら成育したのはムータン君１匹だけでしたが・・・）し、今年もジャスミンちゃんと古都ちゃんがダブルおめでたとなりました。

特にジャスミンちゃんとの子供は日本には全くない新しい血統の誕生となりますので、彼の活躍は日本のレッサーパンダ界にとってお大きな意味を持っていますね。

ジャスミンちゃんが子供の様子を見に巣箱に入っていきました。

おチビ君の１匹は一瞬起きましたが・・・、

次の瞬間には再び大あくびして寝ちゃいました（笑）

仔パンダが元気に遊びまわる姿も魅力的ですが、こうして気持ちよくお昼寝している姿もまたとても魅力的なのです。

双子君がおねんねの間に他の子たちにも会いに行きましょう。

レッサーパンダ舎のお向い、元のレッサーパンダ舎にいるのがヤアブイヌのファミリーです。

原始の犬の特徴を色濃く残す彼ら。
古代、人間が彼らをパートナーにした気持ちがよく分ります・・・何か魂に訴えかけてくるものがあるのです。

アミメキリンの嵐君。

先日は放飼場で大暴れして転倒してしまったそうです→http://www5.city.kyoto.jp/zoo/enjoy/breeder-blog/diary/20150926-16322.html

ほんと無事でよかったよ。
やんちゃもほどほどにね。

京都にもだいぶん慣れたかな？王子動物園からやってきた黒ジャガーのミワちゃん。
もうすぐ天王寺動物園からお婿さん候補の葉月 旭君が来園するそうです。

楽しみですね。

アムトラ舎では全員がお昼寝中。

オク君が一瞬だけ起きてくれましたが・・・、

次の瞬間にはお手々も可愛く夢の中へ。

もうじゅうワールドからゾウの森に続くエリアもオープンしておりアクセスしやすくなりました。

ゾウの森に行く前にごりらのおうちを表敬訪問。

ゲンタロウ君、大人びてきたね！！
ゲンキお母さんはお昼寝中。

モモタロウ父さんはこの通り・・・シルバーバックをお客さんに誇示しながらお昼寝。

いろいろなことがあったこのファミリーですが、今では全く普通のファミリーに見えます・・・普通であることがいかに大切か・・・。
バトンリレープロジェクト（→http://www5.city.kyoto.jp/zoo/news/20120508-5676.html )素晴らしい成果でしたね。

ゾウの森にはケープハイラックスやブラジルバクも暮らしています。

この子はミノリちゃんかな？
昨年生まれの娘のルリちゃんは先月、繁殖のために中国西霞口野生動物園にお嫁入りしました。

ゾウの森に到着です。

ずっと京都市動物園にいる美都ちゃんはまだ新しい環境に慣れることができず放飼場には出てきていませんが、ラオスからやってきた４匹の子ゾウたちは元気元気です！！

子象ズ。

将来的にどのような展示を模索されているのかは分りませんが、この群れにスーパーバイザーとして美都ちゃんが加われれば最高ですよね。

砥部や東山、市原でも感じたことですがゾウがたくさん暮らす姿は素晴らしいですね。

レッサーパンダ舎に戻ると１匹君が起きていました。

どうやらこの子がお兄ちゃんのようです。

どっち似でしょうね？

おや？　もう１匹君も起きたようです！！

おはよう！！

何で急に起きたのかな？と思っていると・・・、

おやつタイムでキーパーさんが入室されました、双子っちもキーパーさんの気配に気づいて目を覚ましたのですね。

リンゴやブドウを美味しく食べるジャスママとキーパーさんの差し出すリンゴを興味深く見る双子兄弟。

美味しい果物につられてお兄ちゃんが出てきました。

仔パンダの個体識別はからっきし苦手な僕ですが、この兄弟は今のところ見分けは簡単、色が薄い子がお兄ちゃんで、濃い子が弟君です。
両親ともに割と濃い毛色ですが昨年生まれのムータン君も今年のお兄ちゃんも黄金色の毛色ですね。

「あなたたちにはまだ早いわよ」と言わんばかりに果物を食べるジャスママ。

まだまだ授乳は続きますので体力つけなくっちゃね！！

弟君は慎重な性格のようでなかなか巣箱から出てきません。

アスレチックを登るお兄ちゃん。

この角度から見ると結構濃い毛色にも見えますね。

アスレチックの上でくね〜っとするお兄ちゃん。

こちらは弟君ですかね？

人間で言う眉や目周りの白い部分でも見分けが付きそうですね。

こちらは毛色から見てお兄ちゃんんかな？

キーパーさんが置いていってくれた竹の葉をがじがじする双子兄弟。

弟君が可愛いカメラ目線をくれました！！

来月には７月１４日生まれの古都ちゃんの子供の公開も始まると思います、その時には再びこの子達にも会いに来たいと思います。

ジャスミンちゃんの双子兄弟と古都ちゃんの子供がどのように成長してくれるか楽しみでなりません。
多摩の３兄弟（ヤンヤン君、フーフー君の双子兄弟とライライ君）の様な関係になってくれたらうれしいですね・・・でも、まずはその前に古都ちゃんのお母さん姿を見るのを楽しみに待っています。

その時にはこの日会えなかった茶々じいちゃんにも会えたら嬉しいです。

帰りはインクラインを暫し散策しました。
いい季節になりました。