2015/09/24 - 2015/09/24
34位(同エリア523件中)
れいろんさん
SWのイベリア旅行はポルトガル→スペインと移動したので、スペイン編は旅行の後半になるのですが、エル・トルカルのハイキングは4Travelの友人「夏への扉」さんとご一緒したので、この旅行記だけ先にアップすることにしました。
(彼女は旅行記を着々と仕上げていますが、私はいつものろのろしているので・・・。)
今年の1月に訪れたアンテケーラの郊外には、奇岩の連なる「エル・トルカル」自然公園があります。
軽いハイキングが楽しめるのらしいですが、公共交通機関で行くとこができません。
タクシーの往復+1時間の待ち時間で50ユーロかかります。
アンテケーラのツアー会社ではハイキングツアーを開催しているのですが、催行は2人からのうえ、お正月は対応できるスタッフが少ないということで、年始に行く事はできませんでした。
それなら、昨年、ハイキングにはまっていた「夏への扉」さんを誘ってみようかな。
ねえ、アンダルシアでハイキングしない?と声をかけたところ、即答「行ってみたい!」「航空券も買っちゃった」と、驚くべき決断力と行動力の彼女。
・・・こうして、2人でエル・トルカルを歩くことになりました。
※ 表紙の写真は「夏への扉」さん撮影
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 徒歩
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-
私が1月にツアーの話を聞きに行ったSendero Sur Aventuraという会社は、その名の通り、いろいろ冒険的なメニューも持っているのですが、今回はごくごく普通のハイキング。
個人でも回れる所をガイド付きで回るというものです。
1時間歩くコースは一人20ユーロ(3人以上の場合18ユーロ)、2時間歩くコースは25ユーロ(同20ユーロ)でなので、2時間歩くコースをお願いしました。
※ 写真はエル・トルカルのビジターセンター。 -
結局、私たち2人でツアー催行となり、ツアーのピックアップは宿泊していたパラドール。ドロップオフはアンテケーラならどこでもOKという話でした。
ガイドはJOSEさん、とても大柄な30代半ばの男性。
車から降りるとストックを手渡されました。必要なの?と聞く私に、「足場の悪い所があるから持って行って。邪魔なら僕が背負うから。」と。
※ 駐車場からエル・トルカルの一番高い所を望む。 -
なので、ガイドJOSE、夏への扉さん(以下「夏さん」と言います。)、私が同じ青色のストックを持っています。
ビジターセンターを背にして道路の右側から歩き出すます。 -
あれっ、ガイド氏、意外と良いじゃん?
簡単な植物の説明もしてくれます。
「今の季節は花はほぼ終わり、花を見たければ春がお勧めだよ〜。冬も良いよ、運が良ければ雪を見ることもできる。でも夏はお勧めできないな。すごく暑いんだ。」 -
畳を積み重ねたような岩が特徴的です。
-
「この岩はエル・トルカルで一番有名なんだ。君たちも見たことがあるかもしれないね。」
そばまで登って良い?
※ 夏さん撮影 -
夏さんの後ろの畳を重ねたような岩も素敵だなぁ。
-
「降りるとき、気をつけてくださいね〜」
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夏さんも登ってきました。ご機嫌な様子。
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エル・トルカル(PARAJE NATURAL DEL TORCAL DE ANTEQUERA)は、日本の秋吉台などと同じカルスト地形です。
約20キロ平方メートルにわたり、このような地形が広がっています。 -
今から約1億6千年前(ジュラ紀)に海の底だった場所が、新生代にアルプスの褶曲によって隆起した場所です。
畳を重ねたような地形、いかにも「堆積していた〜〜」というイメージです。 -
地上に出た時から雨風で浸食が始まります。
-
そして、現在のような複雑な地形になりました。
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このような姿です。地下にもいろいろ秘めているらしい。
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道路を渡って左側(ビジターセンターを背にして)のエリアを歩き出します。
先ほど駐車場から見えた一番高い場所があるエリアですね。 -
最初は少し傾斜が強かったです。
-
先ほどからホセが「欠けた1円硬貨」みたいな物を私に手渡し「化石だ」と言っているのですが、ただの小石に見えます。
「う〜ん、アンモナイトなんだけど浸食がすすんでいるからなぁ」
地面にはこんなものがありました。烏賊ような生物の軟骨部分だという説明でした。
(骨ではなく、甲羅でもない。烏賊の胴体にあるやわらかい骨と同じもの。)
※ 夏さん撮影 -
どんどん登りますよ〜。
※ 夏さん撮影 -
夏さんが撮ったホセと私。
2人は何をしているかというと・・・
※ 夏さん撮影 -
たぶん「すご〜い」とか、言っている私。
※ 夏さん撮影 -
イチオシ
だって、これですよっ!!!
夏さんの前にある円型の窪みっ! -
本当にアンモナイトの化石がありました。
道の傍になんの印もなく、こんな凄い化石があるなんて!
エル・トルカル良いなぁ〜。 -
カルスト地形ですから、当然、地下にもいろいろあるらしい。
この穴も相当深いらしいです。(直径は15cm程度でしょうか?)
いつもは上に置いてある石を乗せてガードをしています。
※ 夏さん撮影 -
ホセと私は日本の漫画(アニメ)の話なんかしながら歩いています。
彼曰く「今日のお客さんは日本人だっていうから、僕は真っ先に手を挙げたんだ。彼女たちと一緒に歩きたいって。」
どの漫画が好きなの?
「一番はAKIRAかな。あと、手塚治虫が大好きなんだ。火の鳥やブッダ・・・」
※ 夏さん撮影 -
あの、一番高い所まで行くのかな?
「最初に見たアニメはドラゴンボールさ・・・」
ホセはオタク入っていました。 -
「あの岩の上、山羊がいるよ。のんびり寝ている。」
近づいてみようよ。少し足場の悪い所を行きます。
※ 夏さん撮影 -
足元には痛いドライフラワー。カラッカラに乾いています。
-
あの左側の岩の上に、野生の山羊がいるというのですが・・・
-
本当だ。いました。
私たちが近づいたせいか立ち上がっています。 -
アンモナイトの化石。これは綺麗に残っていました。
-
ちなみに黒い豆のようなものは羊の糞です。
エル・トルカル「自然公園」と書きましたが、実は「PARAJE NATURAL」ということで、あまり規制がかかっておらず、近くの農民が羊の群れを放しに来ているんです。 -
この日は霧が出たり、晴れたり・・・。
エル・トルカルはいろいろな顔をみせてくれました。 -
ミルフィーユみたいですね。
-
下から仰げば迫力があります。
-
何か彫刻のようにもみえますね。
この辺りは一番高い場所の下の、広く平べったい場所です。 -
ねえ、一番高い所へは行かないの?
「下りが危険だから、やめておきたい。」
※ 夏さん撮影 -
まあ、それなら仕方ないですね。
-
バリーさんみたいな岩もありました。
-
下部に隙間があります。
-
トンネル状の部分を潜ってみたり・・・。
-
サフランのような花が咲いていました。紫の花びらとオレンジ色の花弁。
サフランの仲間だそうです。 -
夏さんの写真でよく見てくださいね。
※ 夏さん撮影 -
あの右側がエル・トルカルで一番高い場所。
-
夏さんが歩いてきました。
-
岩を敷きつめたような平らな場所です。
-
広々していて良い感じです。
※ 夏さん撮影 -
ホセと一緒に撮ってもらいました。
※ 夏さん撮影 -
ここにも烏賊のような生物の軟骨の化石が・・・。
とても沢山、まるで石の模様のようにありました。(夏さんの旅行記で見られるかな?)
※ 夏撮影 -
ここからは地中海とその先にアフリカ大陸が見えるらしいのですが、もやっているので、地中海も判別できません。
-
でも、いい景色です。
-
モデルも良いですし。
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一番高い場所。少し未練があります。
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さて、今度はアンテケーラの町の方向に回り込みます。
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こちら側は、また、雰囲気が違いますね。
-
農民が話している羊。私たちを見ています。
-
緩く下っていきます。
※ 夏さん撮影 -
「あの辺、町みたいに見えるでしょ? あれがマジョール広場で、あれが・・・」
※ 夏さん撮影 -
この辺りもアンモナイトの化石がありました。
-
ホアン・ラモスの家。
300年前、この洞窟に住んでいた家族がいたそうです。 -
ゆっくり2時間歩いて、駐車場のそばまで降りてきました。
本当に楽しかったな。ほかのハイカーには全く会わないルートでした。
ツアーに申し込んで正解だったな。 -
最後にホセに2人揃って写してもらいました。
※ ホセ撮影(私のカメラ) -
ビジターセンターによってガイドブックを購入しました。5ユーロでした。
ここを起点に、約1.5キロ、30分の緑コースがあり、ガイドをつけなくても迷うことなく歩くことができるようです。 -
翌日、マラガの中心で、こんなオブジェを発見しました。
これって、エル・トルカルの岩ですよねぇ。
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この旅行記へのコメント (9)
-
- ガブリエラさん 2015/12/27 10:59:01
- よいお年を〜♪
- れいろんさん☆
おはようございます♪
あれ?!私、この旅行記見逃してました?!
あれ?!あれ?!
奇岩ハイキング with アニメおたくのホセ君、いいですねヽ(^o^)丿
アンモナイトの化石、こんな無造作にいっぱいあるんですね!
なんといっても、あの段々の奇岩が、岩マニアにはたまりません♪
このパラドールに泊られてる時に、私が夏さんに書き込みして、れいろんさんがラジオ体操の歌を、歌ってらっしゃったんですよね(笑)。
あと今年もわずか。
よいお年を、おむかえ下さいね!
来年は、れいろんさんとお会いできたらいいな〜(*^_^*)
ガブ(^_^)v
- れいろんさん からの返信 2015/12/27 23:02:59
- RE: よいお年を〜♪
- ガブちゃん、こんばんは!
メッセージありがとうございます。
このアンテケーラのハイキング旅行記は、連れ(夏さん)がいたので、早くアップしたんです。
ポルトガル〜スペインの旅行記ができたので、やっと、そこへ追い付いた感じですね。
奈良での年越しは除夜の鐘がそこここで聞こえて厳かな感じでしょうね。
私も久しぶりに日本で年越しです。(夫の実家に行きます。)
本当に、来年はお会いしたいですよ〜。
早春の奈良を一緒にお散歩したいです。
良いお年を!
れいろん
-
- Mirabellaさん 2015/10/14 22:09:17
- オタクガイドで安心ハイキング
- れいろんさん、
お誘い頂いた奇岩ハイキング、なかなか良いじゃないですか!
アンモナイトの化石まで見れるって!貴重なアンモナイトに平気でフンするヤギも見たかったな。
ガイドさんが一緒だからこそ、このルートで歩くことができたんですね。
人が少ないのも良い。
マジョルカの村は、登山姿の中年or熟年ドイツ人がウジョウジョでした。
みらべい
- れいろんさん からの返信 2015/10/16 22:46:48
- RE: オタクガイドで安心ハイキング
- みらべいさん、こんばんは!
ねっ、なかなか良かったんですよ。
ガイド氏から「今日は既存のルート(緑や黄色のルート)ではなく、ガイドがついていないと行難いコースを行きましょう」って説明がありました。
アンモナイトの化石は想定外だったので、すごく興奮してしまいました。
糞をしているのは、農民が放している羊ですよ。すごく沢山いました。
夏への扉さんは、羊の写真をばしばし撮っていたので、彼女の旅行記で、そのへんが良くわかるかも。
みらべいはスペインに「あっし〜」君がいるから、機会があったら行ってみたらいいと思います。
れいろん
-
- 豆柴ッチさん 2015/10/13 22:22:02
- こんばんは♪
- れいろんさん、こんばんは♪豆柴ッチです♪(^-^ゞ
おっと、山登りですか〜♪スゴイですね〜♪\(^o^)/オイラは山登りはダイヤモンドヘッドが精一杯で、高尾山とか御嶽山とかはケーブルカーとかに頼っちゃうので、れいろんさんスゴイです♪p(^^)qパワフルです♪p(^^)q
それと化石沢山見れて良いですね〜♪(^_^)/化石って中々見れる物ではないので貴重な体験ですよね♪d=(^o^)=b
豆柴ッチ♪q(^-^q)
- れいろんさん からの返信 2015/10/13 22:33:33
- RE: こんばんは♪
- 豆柴ッチさん、こんばんは!
いつも、見てくださってありがとう!
山登りじゃないですよ〜。軽いハイキングですね。
でもでも、あの化石には驚きました。
豆柴ッチさんも化石、お好きですか?
アンモナイトの化石(大きいもの)は、いくつもありましたが、個人で歩いていたら、わからなかったかもしれません。
ガイドさんと歩いて良かったです。
おっと、今度、高尾山のビア・マウントで宴会しませんか?
れいろん
- 豆柴ッチさん からの返信 2015/10/14 07:27:14
- Re: こんばんは♪
- れいろんさん、おはようございます♪豆柴ッチです♪(^-^ゞ
あれはハイキングですか〜(^^;)(;^^)あんなに険しい場所を歩いてるから山登りみたいに見えますよ〜(^^;)(;^^)
化石好きですよ♪(^-^ゞハンズとかで売っている化石発掘セットみたいなのを買おうか今悩んでるところです〜(^^;)(;^^)アンモナイトの化石って化石だって一目で分かるから良いですよね〜♪(^_^)/
高尾山の行ってみたいですね〜♪(^_^)/ただ
物凄く蚊に刺されやすいので、蚊が出ない時期に行きたいんですよね〜(^^;)(;^^)
豆柴ッチ♪q(^-^q)
-
- お黙り!さん 2015/10/10 12:05:22
- ほんとだ!!ミルフィーユみたい♪
- れいろんさん
おはようございます。
えっ、こんな所があるんですね。おまけに登山。凄すぎます。
いつも、ありきたりな旅行をしている私には・・・・・・ハードル高いけれど行ってみたいです。
アンモナイトの化石があんなにハッキリ見れるんですね。凄いな!!
ちなみ糞です・・・・には笑ってしまいましたよ。
ガラガラドン(絵本)も見れて良かったですね。
マリー
- れいろんさん からの返信 2015/10/13 22:29:17
- RE: ほんとだ!!ミルフィーユみたい♪
- マリーさん、返信遅くなりました。
ごめんなさいね〜。
うん、この奇岩地帯を歩きたいな〜って、今年の初めから思っていたので、つきあってくれる友人がいて、達成できました。
山登りじゃないですよ。丘歩きといった感じなので、誰でも大丈夫。
アンモナイトなどの化石には驚きました。
実は小さい(一円玉くらい)物を、ガイドさんからもらって、持って帰ってきました。
山羊はガラガラドンの子たちとは違う、長い角を持つCabra Monte (マウンテン・ゴート)でしたよ。
れいろん
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