清水港にて、２００６年「初クルージングの旅」で乗船したサファイアプリンセス号と再会する！

2015/10/02 - 2015/10/02

2006年10月初めての「オリエント・中国沿岸クルーズ・１4日間の旅」に乗船した「サファイアプリンセス号」が、清水港へ寄港したので懐かしい思い出とともに見物する。
清水港には「客船誘致委員会」があり、大型豪華客船の寄港促進を呼び掛けており、毎月１隻以上の寄港がみられますが今回予定通り寄港したものです。
清水港の日の出埠頭には多くの見物客が訪れ、朝8時の入港予定のため7時50分頃港へ着きましたが、本船はすでに接岸していました。
恒例の歓迎のセレモニーの予定があると思いましたが、都合により船内で行われましたので送迎デッキからサファイア号の大きな船体を見物する。
16時出港予定につき、送迎イベントを見物して見送りのため再度清水港へ出かけて行く。

出港する本船は、夕陽を浴びて船体が「宝石のSaphhire」のようにキラキラと光輝いていました。

エリア 清水(静岡)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車 徒歩

清水港の清水マリンビルの向こうに、懐かしい思い出の「サファイアプリンセス号」（三菱重工・長崎造船所にて2004年建造）の船体上部が見えました。

今回は中国の建国記念日にあたる「国慶節の大型連休中」に合わせて、中国の船客が乗船する「上海発⇒日本⇒済州島⇒上海着のクルーズの旅」として寄港したものです。

「サファイアプリンセス号（Sapphire Princess）」は、アメリカの船舶会社のPrincess Cruises社が2004年から保有・運航している世界最大級の外航クルーズ客船で、乗客定員は2,670名(最大3,286名)・全長290mと過去に清水港へ寄港した客船の中では最大の船型です。

また同時期に、三菱重工・長崎造船所において日本の造船技術を結集して建造した同型姉妹船としては、「ダイヤモンド・プリンセス号」(今年5月に寄港) があります。
⇒ 日本の造船史上最大の客船。

船体中央部には、プリンセス・クルーズ社のロゴ・マーク (＝ 女神の横顔と波のイメージ)・「 SEA WITCH（海の女神）」が見えます。

・・・2006年本船に乗り、「 初クルージングの旅の思い出 」 ・・・
2006年10月15日午前０時、大阪港を汽笛とともに「極東アジア沿岸クルーズの旅」に出航しました。
大阪港を出航して長崎港から荒波の日本海を航行して、初めての訪問地ロシアのウラジオストク港で下船して街歩き、釜山のアメ横のようなマーケット街、大連市内の観光と「上海万博」に出展する陶器、美術品の見学、さらに「北京オリンピック」の開催前の北京・上海・天津などを街歩きして各都市の雰囲気を体感し、「非日常の船内生活」を楽しんだ思い出がよみがえりました！

今回のクルーズの乗船客は中国人が主体なため、歓迎の文字は中国語の表記です。

私たちが2006年・当時乗船したクルーズの旅では、欧米人を主体に41ヵ国の乗船客（2,666名）とともに、毎日船上のスポーツ大会、観劇、パーティー、ゴルフ、ダンスなどアクティビティが盛んに開催され外国人と交流しましたが、今回のクルーズの旅を見て時代の移り変わりを感じました。

おなじみの「入港歓迎の看板」＝ 中国語・「 熱烈歓迎　藍宝石公主号 」
⇒ 「サファイアプリンセス号（Sapphire Princess）」

☆ 今回のクルーズの航程スケジュール。
上海 9/26 ⇒ （終日航海） ⇒ 函館 ⇒ （終日航海） ⇒ 横浜
⇒ 清水10/2 ⇒ 神戸 ⇒ 済州島 ⇒ 上海 10/6

富士山も五合目から姿を現し、清水港入港を「 熱烈歓迎 」する。

埠頭には、下船して観光地へ行く船客を乗せる多くのバスが集結していました。
船客のスケジュールは、朝 8 時に入港して「弾丸観光地訪問ツアー」、地元デパートでの「爆買」などで過ごし、16 時出港の予定です。
☆ オプショナルツアー
① 箱根観光 　　　　 　　 バス・19台
② 富士山本宮浅間大社＆富士宮イオン　バス・18台
③ 松坂屋＆三保松原 　 　　　　 バス・11台

港内を連絡船が横切る。

富士山は、ほぼ全景が姿を現わしてきました。

船客を地元案内する「ボランティア・通訳」の方々。

若い芸妓さんが、歓迎イベントのため見えました。

記念撮影をしています。

本船を背景に、船内歓迎セレモニーで船長に手渡す花束を持つ芸妓さん。

本船の寄港を招致した「清水港客船誘致委員会」の望月会長です。

官民一体の客船誘致委員会の活動は、全国的にみても注目されています。

従来は本船の前の日の出埠頭で歓迎セレモニーが行われますが、今回は都合により船内での開催となりました。

日の出埠頭に接岸する本船とレトロな倉庫群。

船客の乗降口・「ギャングウェイ」は2つありました。

船首へ廻って見る。

船首に突き出たものは、本船の指令塔である「操舵室」です。

「TUG　PUSH HERE」の表示は、本船の接岸と離岸の際タグ・ボートが船体を押す位置を示しています。

⇒ 押し船のタグボート（ Tugboat ）さん、ここを押してくださいね ！

対岸には、造船所のクレーンが見えます。

船首は、大きなヘラのような形状でした。

米国トラベル誌大手「コンデナスト・トラベラー」主催の「コンデナスト・トラベラー読者投票2013」において、日本発着クルーズに就航している『ダイヤモンド・プリンセス号』を含む客船 6隻が 『 ベスト・クルーズ・シップ・イン・ザ・ワールドTop 20ラージ・シップ 』に選出されました。

2006年10月に大阪港から出港した時の「オリエント・中国沿岸クルーズ・14日間の旅」の旅行記の写真は、埠頭でこの様なアングルから撮りました。

レトロな倉庫群。

本船を、岸壁に係留する太いロープを結ぶビットです。

東西南北を示す「風見鶏」。

1時間ほど見物した後に、16時出港時に再訪するため一旦帰宅する。

船溜まりから、清水ドリームプラザの観覧車を眺める。

ここからは、富士山が正面に見えます。

☆ 清水港から定点カメラでの富士山の動画映像は、 静岡県公式ホームページの「ライブカメラ富士山ビュー清水」で検索してご覧できます。
⇒　http://www.pref.shizuoka.jp/~live/

2015年度の大型客船の寄港は、14隻を予定しています。
今月は秋の観光シーズンを迎え、「サファイア号」、「飛鳥Ⅱ号」、「セレブリティ・ミレニアム号」（2回）、「日本丸」と大型客船、帆船の寄港が目白押しです！

国交省が、2014年度に清水港に寄港したクルーズ船等（13 隻）による経済波及効果を試算したところ、約 8．3 億円（１隻あたり6,400 万円）に当たり、観光・港湾関係産業の雇用創出や売上げ等（所得増加）につながったと推計しました。

清水港の港湾荷役の歴史的記念施設・「テルファー」から、サファイア号の船尾を眺める。

清水マリンパーク越しにサファイア号を見る。

清水マリンパークの看板には、10/3? 4に開催される音楽イベント・「マグロック2015＆フジソニック2015」がPRされてありました。
「マグロ」と「ロック」のコラボとはナンダロウ？
⇒ 歌手の森高千里さんが出演する音楽フェスティバルです。

サファイア号の上部構造が見えますが、周辺のビルと比べてその巨大さがわかります。

出港予定の16時まえ、見送りのため埠頭へ再び訪れる。

プリンセス・クルーズ社の保有船級。
①　＜ ロイヤルクラス ＞ … 上級クラスの最大船級。
ロイヤル・プリンセス 　　 141,000 トン
リーガル・プリンセス 　　 141,000 トン
② ＜ グランドクラス　＞ … 上級クラスに次ぐ主力の外航船級。
グランド・プリンセス 　　 109,000 トン　　　　　　
ゴールデン・プリンセス　　109,000 トン 　　　
スター・プリンセス 　 　　 109,000 トン 　　　
ダイヤモンド・プリンセス 116,000 トン 　… 姉妹船。
サファイア・プリンセス 　 116,000 トン　… 　〃
カリビアン・プリンセス　 113,000 トン
クラウン・プリンセス　　 113,000 トン
エメラルド・プリンセス　 113,000 トン
ルビー・プリンセス　　 　 113,000 トン
③ ＜ サンクラス ＞ … 中級クラスの船級。
サン・プリンセス 　　　　　 77,000 トン
ドーン・プリンセス 　　　　 77,000 トン
シー・プリンセス 　　　　　 77,000 トン
コーラル・プリンセス 　 　 92,000 トン
アイランド・プリンセス　　 92,000 トン
④ ＜ エクスプローラークラス ＞ … 船内設備の充実した小型船級。
オーシャン・プリンセス 　　 30,277 トン
パシフィック・プリンセス 30,277 トン　　　　

建造中 …　船名・未定 　 141,000 トン　　　　　　　
　　　　　造船所＝フィンカンティエリ ：2017年完成予定。

港内を変わった形の貨物船が航行する。

これはセメント・タンカー船（セメント輸送専用船）で、後ろのエンジン付きの船がタンカーにドッキングして操船するものです。

清水港と三保の工場群を結ぶ連絡船が港内を横切る。

園児たちが、「見送りイベント」のため埠頭に集まる。

清水区の有度幼稚園の年長さん・135名が「お見送りイベント」のため整列する。

埠頭には、多くの父兄も園児たちを見守っていました。

園児たちは、お見送りの踊りのため四列に整列する。

デッキ上には、見物の船客が集まる。

私たちの座る「送迎デッキ」は大型客船と同じ目線の位置で、写真を撮ったり、船客と声を交わして交流することができます。

園児たちは、清水区民にはおなじみの「みなとカッポレ、かっぽれエイサー、ソーラン節」の3曲を踊りました。

最後に、二列になり振り付けの「ソーラン節」を踊りました。

大勢の船客から大きな拍手。

やがて16時となり、本船は出港のため離岸する。

上空は、出航を祝うかのように「青空」となりました！

秋晴れの青空に、見送りの花火が打ち上がる。

☆★☆ 祝よい航海を ！ ☆★☆　
　bon voyage 　　　　　　　　　　　

クルーズの旅では、最上階の展望室から本船の進行方向を眺め、夜はバーでドリンクを楽しみ、船内を探検して過ごしました。

本船は、タグボートに曳かれ岸壁と水平に離れてゆく。

あらためて本船を見ると、「 総トン数・116千ﾄﾝ、全長・290m、乗客定員・3,286名 」の巨大な船体です。
2012年の改装により上部デッキの中央には、大型屋外オーロラビジョンのスクーン・「ムービーズ・アンダー・ザ・スターズ」が設置されました。

岸壁からは、大勢の見物客が見送る。

サファイアプリンセス号は、ディーゼルとガスタービンを組み合わせた発電機、海洋に船内の廃棄物を一切投棄しない「廃物処理装置」など、エコロジー面でも地球環境を配慮した設計で世界をリードしています。

白い船体は、まさにクルーズ客船です。

本船の建造完成( 2004年・進水式 )から11年が経過しますが、船体は美しい姿を保っています。

日の出埠頭には、旅愁を感じる「蛍の光」の曲が流れる。

クルーズの旅の航海中には、最上部のデッキにある丸い展望室・クロウズネストで外の景色をよく眺めました。
＜Crows Nest＝鴉の寝床＞
客船の上部構造 ⇒ 前方の見張り台 ⇒ Forward Loungeの意味。

折戸湾をバック航行で進行します。

沖合いの本船をズームで撮る。

船首の上部にある横長の操舵室は、船長、一等航海士などが乗り組む本船の司令塔です。

船影は次第に遠くなる。

背景の3頭の「キリン」(＝ガントリークレーン)も出航を祝う。

見物人に見送られながら、船首を向けてゆっくりと進む。

港内を小さな船が横切る。

ここで、左舷から方向転換する。

タグボートで沖合まで曳航され、ここから自力で航行して行きます。

夕陽を浴びた本船は、あたかも「至宝のSaphhire」のようにキラキラと光輝いていました。

興津埠頭のコンテナ・ドックヤードのクレーンも夕陽に輝く。

周辺の港湾設備も光輝く。

雲の切れ間に、富士山の中腹がかすかに見えます。

外洋航路の客船は清水港への入港時に、「御前崎と伊豆半島の間」を正面に富士山を眺めつつ駿河湾を北上するコースなので、海外からの船客にとても人気があります。

船影は次第に小さくなる。

次の寄港地・神戸港へ向けて、三保真埼海岸沖から駿河湾へ航行して行きます。

☆ 旅立つ者に対して、「 よい航海を！ 」
・・・ bon voyage ・・・

この旅行記へのコメント （4）

• M-koku1さん 2016/03/05 03:00:59

  清水港に富士山

  風魔さん
  
  ダイヤモンドプリンセスの旅行記に
  ご訪問ありがとうございました
  
  清水港にはフォレンダム号で
  入港して
  大歓迎を受けました
  海上からの富士山は
  それはそれはきれいでしたが
  目では見えても
  写真は難しかったです
  
  この旅行記を拝見して
  懐かしいなあと
  思っています
  
  大学の後輩がS銀行にUターン就職したのに
  あっという間に
  仕事中の交通事故で亡くなってしまった
  悲しい数十年前の思い出まで
  突然 思い出してしまいました
  
  昔を懐かしむ年代に
  そろそろ入ってきてしまったようです
  
  ではまた
  Mより

  風　魔さん からの返信 2016/03/05 16:50:53

  RE: 清水港に富士山

  書き込みありがとうございます。
  
  ホーランド・アメリカ・ライン（ Holland America Line ）は 、
  各船名にオランダの街の名前（＝○○ダム号）を命名しています
  が、フォレンダム号はHAL社の「ロッテルダム級」に所属しており
  、バルト海のクルーズの旅では、ドイツ・キール港で「ロ号」と同時
  に接岸して次の日にコペンハーゲン港で再会したので、思い出深い
  客船です。
  
  私は小さい頃から港街に育ち「海と船」が好きで、清水港へはしば
  しばウオーキングに行き大型客船の入港をチェックしています。
  そのため、会社をリタイアしてからクルーズの旅に興味をもち、今
  までに「極東アジア3ヵ国、地中海一周3ヵ国、バルト海6ヵ国訪問」
  と見聞を広めてきましたが、バルト海の北欧の国々を訪問した旅が
  最高のAランクでした。
  
  清水港には「客船誘致委員会」があり、毎月1隻以上の入港を誘致し
  ていますが、平成6年に「初クルージングの旅」で乗船したサファイア
  ・プリンセス号（ダイヤモンド号と同型船）に再会しましたが、昨年度
  は2隻ともに入港しました。
  
  またの訪問と情報交換を！
  風 魔
  
  > ダイヤモンドプリンセスの旅行記に
  > ご訪問ありがとうございました
  >
  > 清水港にはフォレンダム号で
  > 入港して
  > 大歓迎を受けました
  > 海上からの富士山は
  > それはそれはきれいでしたが
  > 目では見えても
  > 写真は難しかったです
  >
  > この旅行記を拝見して
  > 懐かしいなあと
  > 思っています
  >
  > 大学の後輩がS銀行にUターン就職したのに
  > あっという間に
  > 仕事中の交通事故で亡くなってしまった
  > 悲しい数十年前の思い出まで
  > 突然 思い出してしまいました
  >
  > 昔を懐かしむ年代に
  > そろそろ入ってきてしまったようです
  

• aoitomoさん 2015/10/06 17:13:28

  巨大さにびっくり！

  風　魔さん　こんにちは〜
  
  サファイアプリンセス号の再会の旅行記を拝見させていただきました。
  『オリエント・中国沿岸クルーズ・１4日間の旅』も気になりまして拝見させていただいております。
  
  クルーズ船の旅は憧れです。
  仕事をしているうちは、超気の休みがなかなか取れません。
  旅行記を拝見してイメージを膨らませて楽しむばかりです。
  
  サファイアプリンセス号の巨大さに驚かせられます。
  
  そして清水港から見える富士山も最高ですね。
  確かに、入港を歓迎しているようです。
  
  上海発ですから中国人向けのクルーズなんですね。
  オプショナルツアーにバスが48台というのも凄いですね。
  
  これだけのクルーズの観光客が降り立ったら経済効果も高いでしょうね。
  ましてや爆買もありますから。
  
  お見送りのイベントも盛大に行われるのですね。
  風　魔さんは清水港の近くに住まわれているのですね。
  入港イベントも毎回楽しめて羨ましいかぎりです。
  
  貴重な旅行記楽しませていただきました。
  
  aoitomo

  風　魔さん からの返信 2015/10/07 10:17:26

  RE: 巨大さにびっくり！

  aoitomoさん　
  　おはよう〜
  早速のご返信、ありがとうございます
  
  > サファイアプリンセス号の再会の旅行記を拝見させていただきました。
  > 『オリエント・中国沿岸クルーズ・１4日間の旅』も気になりまして
  拝見させていただいております。
  
  > クルーズ船の旅は憧れです。
  > 仕事をしているうちは、超気の休みがなかなか取れません。
  > 旅行記を拝見してイメージを膨らませて楽しむばかりです。
  > サファイアプリンセス号の巨大さに驚かせられます。
  
  私は海の港街・清水で生まれ育ち、東京の大学時代の4年間を除いてずっと居住して、卒業後にUターンしてから県内を代表するＳ銀行に入行して、いろんな取引先、顧客と知り合い金融機関としての貴重な体験をしてきました。
  
  10年以上まえに、リタイアしてから趣味のプラモ模型作りが高じて「飛行機」⇒ 「海外旅行」、「船」 ⇒　「クルージングの旅」と進化したものです。さらに２回目の「地中海クルージングの旅」では、世界第4位の船級のボイジャー・オブ・ザ・シーズ号（137千ﾄﾝ,長さ311m,乗客3138名）でスペイン〜南フランス〜イタリア3ヵ国を廻ってきました。
  そして集大成のクルージングは、進水後1年の新造船・「ユーロダム号」に乗船して、バルト海の6ヵ国を巡る旅で今までに一番の風景〜世界遺産〜食事は最高のＡランクでした。
  
  今では、静岡県内の知られざる観光地〜遺跡〜寺社仏閣〜富士山の眺望スポットを訪ねる小旅行を楽しんでいます！
  
  また訪問します！
  
  風 魔