2015/09/08 - 2015/09/13
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Pontakaiさん
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上海、蘇州を一人旅の気ままにまかせ歩いてみましたが、今回の旅行記第3回最終回です。この旅行記にも案外前面には出ていることの少ない中国式古典庭園の数々。上海では豫園商城の賑わいにくらべて中の様子はあまり報告(案内)のない豫園の庭園を、そして水郷の一つとしてあげられている蘇州の拙政園、獅子林、網師園の様子をざっと報告します。
いづれも世界遺産に登録されているということですが、正直な感想として云うと、どこも似たように見えてしまい、またちょっと美の趣味が合わないと言う感じでした。でも実際を見なければそんな感想も持てませんからやはり現実を見たことはよい体験です。予備学習もなく行くと、こんなことになるのかもしれません。
蘇州には、行きは直行バスで、帰りは列車で往復しました。結論から云うと、往復とも鉄道で行く方が時間を有効に使えます。中国語が出来ない場合には特に……
園内への拙政園は90元、それ以外は40元でした。それぞれの園内は駆け足で見るよりは家族連れとかで一日ゆっくり過ごすという訪問が合うのかもしれません。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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厳密に云うとこの写真のあるところは豫園の内部ではありません。むしろ豫園商城内というべきでしょう。名称は九折橋と湖心亭と記されています。
橋の向こうに建つ建物は古風な装いのレストランです。豫園は建物の裏側に入り口があります。 -
豫園は明代(16世紀半ば)に建てられた民間人の私邸庭園であったそうです。
正門から入って最初に突き当たる建物、三穂堂です。上海一古い木造建築で釘のない建築法のようです。 -
仰山堂という楼閣と池を人工的に作られた岩山の穴から撮ってみました。案内パンフレットに拠れば堂の右側に大仮山という山?があるのですが、なんか岩が積まれていただけなような……
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園内の奥へと通じる壁に囲まれたこ砂利の敷かれた廊下道です。
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樹齢4百年の銀杏の木があったり、樹齢100年のマグノリアがある万花楼から池に沿って進む回廊の前に獅子か猫がじゃれあうような立ち姿の奇岩がありました。
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廊下状の道に敷き詰められた一定の大きさの石で構築された道。ところどころに石の種類によって模様が作られています。
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このような穴のあいた石が無数に組み合わされている庭園です。この石が貴重な素材であり、これらの奇岩を集めて池や樹木や建物との景色を作るのが古典庭園の様式のようです。
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それぞれの建物はみな屋根が強く反り返っています。これが中国式の屋根のあり方です。韓国のお寺の屋根も反っていますが、これほどではありません。
日本に至っては反りがなくなってしまっています。東に来るほどに反りが少なくなっていることには意味があるはずです。
この建物は快楼?かな。似たような建物ばかりで分からなくなりました。 -
この豫園を代表する奇石の玉玲瓏。銘石なのだそうです。英語ではexquisite Jade と説明されていました。あばずれ女と掛けたような?穴ぼこだらけの石です。こういうのが奇石なのだとか?どこにもありそうな気もするが……まぁ、確かにそういう岩は少ないかもと……と改めて思った次第。とてもヒスイとは思えないが……
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こんな壁の方がいかにも中国的だなと思った次第。本当の龍は皇帝のもので五本の爪。ここのは4本?
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内円の中の舞台を望む
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古典式庭園からは浦東側に聳える摩天楼がところどころから見えました。古いものと最先端の新しいものの混在する上海です。
豫園はあらかじめ情報を仕込んでから行かないとどこがどこだか分からなくなってしまいます。予備知識無しの反省点です。 -
上海には遠方へ行くバスターミナルが北と南にありますが、そのうちの北バスターミナルは鉄道の上海駅の北口側にあります。
地下鉄下車駅から鉄道駅構内の地下道をだいぶ歩くことになります。標識に沿って歩き、地上に出るとバスターミナルの入り口が見えてきます。 -
中に入ると切符売り場です。英語で切符を買える窓口が何番かを問うても誰も分かりません。一度諦めて、たくさんある窓口へ行ってみましたが、その中に英語のわかる人がいて、インフォメーションへ一緒に行ってくれてわたしの行きたい場所(蘇州)行きのバスの切符売り場を教えてもらいました。
そしたら誰も並んでいないところへ案内されて直ぐに買うことが出来ました。大いにその方の親切に助けられました。ありがたかったですね。シェシェしか言えませんでした。 -
さて、無事蘇州行きのバスに乗ったのはよかったのですが、道路は朝のラッシュアワーで渋滞続き。
バスの運転手はイライライしていました。ひとりで怒鳴って運転していました。日本では考えられないことでした。 -
バスの中で気がついたおもしろいもののひとつ。速度メータ表示が5,10,15,20と5刻みなこと。5が30キロに相当するくらいの感じ。
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約1時間半後にやっと蘇州へ。到着前のイメージでは地方都市の田圃と運河の町を想像していたのですが、見えてきた景色は全然違う大都会のビル群ばかり。すっかり面食らってしまいました。
写真は遮光網の貼られたフロントガラス越しの景色がこの4travelの引用中ではなぜか建物の姿をきちんと映していません。なぜでしょう? -
直行バスのターミナルがどこかも分からず、結局近くのバス停から鉄道の蘇州駅へ一旦出ることに……ここで1時間以上時間を無駄に……
ここに映っているのは鉄道駅へ行く途中にあった汽車駅北、つまりバスの北ターミナル場でした。バスはどうやら南のターミナルに着いていたようです。 -
ようやく位置関係が分かる鉄道蘇州駅に到着できました。
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最初から鉄道(列車)で来ていればもっと時間を有効に使えたはずです。ここから202番の市内バスに乗り、世界文化遺産となっている拙政園と獅子林へ向かいます。
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ようやく目指す入口に通じるバス停まできました。なんだかんだで2時間無駄にした、と自己ぼやき。とこここでカメラのバッテリーが……ついていない時はとことん……とまたボヤキ。
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ここからはスマホのXPERIAでの撮影に。拙政園の入口です。蘇州を代表する古式庭園ということで多くの人々が入っています。
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中に入るとひろびろとした庭園が。上海の豫園よりも広く樹木がたくさんあります。
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池には蓮の葉が水面を隠すほどに多い繁っていました。花はほとんど咲いていませんでした。
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全体、こんな感じの庭園でこれで世界遺産なの?というのが正直な感想でした。
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拙政園から近い獅子林へ行く途中の景色です。町全体がこういう姿であると思っていたのですが……こういうところはもうほとんどないような。
こうした水郷の絵はすべて観光用のものという感じです。後でそのことは一層ハッキリしました。 -
獅子林の入口です。
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この石も銘石のようです。このての石を太湖石というようです。水流によって穴が自然にあいてできた奇岩を愛でるのが中国的な美の発見なのでしょう。
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このような石がなぜ?という感じ。まぁ、奇岩には違いないのですが……
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池に蓮と堂(楼)。こうした造りがいたる所にあります。わたしは飽きてしまいました。
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奇岩による景色を楽しむ庭園というのがどうやら江南のお金持ちの昔の人の趣味だったようです。岩の景色を楽しむ美の発見。
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獅子林のあと訪れたのはこれぞ水郷の町蘇州という景色のある山糖街地区。たしかに水郷の景色はありますが、すべて観光用の水路と沿岸の建物です。
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水路の両脇に立ち並ぶレストランやみやげ物店
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昔ながらの雰囲気が残っている水路と家並み
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水路めぐりの観光船が行きます。
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午前中の無駄な時間のために行きたかった盤門には行けず、道を聞いたときに案内してくれた観光学を専攻する女学生達の案内で網師園へ行くことに。
ここも世界遺産登録地です。庭園はみな似たような造りです。 -
こちらの庭園は訪れる人の数も少なく、こじんまりとしており静寂の庭園での時間を味わうことの出来る地でした。周囲も古い蘇州の町が残っている感じがしました。
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ということで、時間不足となってしまい、当初行きたかった場所へは2箇所ほど行くことが出来ない蘇州駆け足の旅でした。
復路は特急列車でわずか上海駅まで30分ほどでした。雪もこの列車で来ていれば、地下鉄もバスもうまく使って周りたいところは全部周れたはずなのに……
蘇州へこれkら行く方には往復とも列車のご利用をお勧めします。
思いつき、気まぐれ、準備不足の旅でした。ここまで駄文にお付き合いくださった皆様、ありがとうございました。
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