2015/09/19 - 2015/09/19
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駿河大納言さん
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松山で1日弱の時間があったら。。。天気が悪ければ、道後温泉でゆっくりし、天気が良ければ、伊予の昔の街並みを味わいたいと思いました。そしたら、天気が良かったので。。。
予讃線で、卯之町まで行き、宇和(決して、宇和島ではありません!)の街並みに接し、少し戻って、再建された大洲城、臥龍山荘など大洲の町を歩き、また、少し戻って内子の街並みを味わってきました。
1時間に2本位しかない予讃線を積極的に利用することになるので、うまく列車の時間に合わせることが、充実した1日を過ごすコツかと思います。それぞれの町では、歩き廻るか、駅からタクシーで街並みの一番先まで行って、徒歩で駅まで戻ってくるかのどちらかを選びました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー ANAグループ JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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「宇和」という駅はなく、JR予讃線の卯之町駅で下車。この街は徒歩で廻ります。
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これが、卯之町の街並み。江戸時代に建てられた古い建物が並び、宇和島街道の宿場町として栄えた跡を残しています。重要伝統的建造物群保存地区に指定。
卯之町の町並み 名所・史跡
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街の中ほど。昔ながらの赤いポストが立っているところが、宇和民具館。
昔の庄屋の住宅の中に、さまざまな民具を公開。
この手前の角を左に入っていくと。。。 -
明治時代の小学校である開明学校。重要文化財。
右側が、開明学校の前身である私塾・申義堂(明治2年創設)。
正面が、開明学校。木造2階建、桟瓦葺きで、窓枠をアーチ状につくるなど、和風の中に洋風の意匠を取り入れた擬洋風建築。開明学校 名所・史跡
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開明学校の先には、四国八十八ヶ所の43番札所明石寺(めいせきじ)。
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再び街並みに戻ると、こんな家が。
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軒下をよく見てみると、こんなオシャレな軒飾り。
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もう少し行くと、熟成酒を重視している造り酒屋「元見屋酒店」。造っている日本酒の主なブランドは「開明」。
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天窓付きの帳場が公開されています。
慶応年間の大福帳も展示。 -
突き当りには、庄屋の家。
そこには、リッパな鳥居門。リッパすぎてお咎めを受けたとか。
ちなみに、カフェになっていました。 -
1本裏の道にある幕末の洋学者高野長英の隠れ家。小さい家でした。
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もとの街道に戻るところには、古代米を使っている「ヤマミしょう油」が。
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その向かえには、こんなリッパな玄関飾りの家が。。。鶴の上の軒の飾り瓦には、クロスした大根がファッショナブル!
ただ、哀しいことに空家。「貸家」の張り紙。 -
。。。で、保存地区の振り出しにもどります。
振り出しは、この中村屋旅館。今も、営業しているらしい(?)
ここは、明らかに枡形になっている。 -
この中牟田や旅館の玄関。
玄関上の木彫りが見事。
ちなみに、電話は122番となっています。。。
再び、卯之町駅に戻ります。列車で次の目的地大洲へ! -
伊予大洲駅。すっかり、アンパンマン・ワールド!
伊予大洲駅 駅
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イチオシ
駅からタクシーで大洲城まで。
大洲城は、肱川のほとりの小高い丘を中心に、肱川そのものおよび肱川からの水を利用した内堀・外堀に守られている。
築城者は、はっきりしないが、藤堂高虎、脇坂安治、加藤貞泰という3代の統治者によるものと思われる。
写真の真ん中の4層の天守は、2004年9月に、以前のままの構造で再建されたもの。手前が台所櫓、左が、高欄櫓。ともに、現存のもので、重要文化財。
以前来た時には、この2つの櫓だけが建っており、寂しい感じがした。しかし、層塔型4重4階天守が再建され、複合連結式の姿に戻った。 -
内堀の一部が菖蒲園として復興されていた。この角度から見ると、城郭として、難攻だったことがよくわかる。
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天守内部の木組み。
心柱が立っており、そこに吹き抜けがあるのが、この天守の特徴だと思われる。 -
一方、これは高欄櫓の内部。使っている木材はこちらの方が太い。これが歴史!
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天守から瓦屋根越しに見た高欄櫓。
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大手方面から見た石垣の重なり。
藤堂高虎好みの趣向のように思える。 -
そんな石垣に、季節柄、曼珠沙華が。
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大洲城から臥龍山荘に向かって歩きます。その途中にあるのが、おおず赤煉瓦館。元は、大洲商業銀行として、明治34年に建築。
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その隣には、こんなクラシックな壁飾り。
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肱川の遊覧乗降船場。昔、港として栄えていた頃、脱藩する坂本竜馬が立ち寄ったとか。。。
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下流を見ると、大洲城が遠くに。また、ここの堤防は、このように石塀風になっていて面白い。
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目的の臥龍山荘が見えてくる。その前に、井戸があり、手押しポンプが。
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よ〜っく見ると、その根本に蟹が。。。(このセンス大好きです)
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いよいよ、もう一つの目的地、臥龍山荘の入口。
入口の黒門。臥龍山荘庭園 名所・史跡
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室内は撮影禁止でしたので、残念ながらお見せできませんが、思っていた以上に素晴らしかったです。
遠景に写っているのは、その主殿である臥龍院。
この臥龍山荘は、明治の貿易商河内寅次郎が、構想10年、工期4年、延べ9000人の人手をそそいで建築した。
「ミシュラン・グリーンガイド・ジャパン」で1つ星をゲットしているとのこと。臥龍山荘庭園 名所・史跡
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イチオシ
苔むす手水に、竹の柄杓が置かれ、そっと1輪の花が活けられている。。。最近、こういうの、すごいと思います。
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同様に。。。
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庭の踏み石も芸術的!
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庭の一番奥にある、不老庵は、肱川の臥龍渕のがけの上に、清水寺のような舞台造りで建てられている。生きた槇の木が「捨て柱」として使われています。
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案の中から見ると、こんな感じ。
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あちこちにこんな感じで花が活けられています!
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臥龍山荘を出て、少し戻ると、明治の家並み。
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と思うと、一転、このポストは、「東京ラブストーリー」でリカが別れの手紙を出すのに使った(らしい。。。未検証)。
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すぐ隣は、「おはなはん」通り!
「おはなはん」知っていますか? NHKの連続テレビ小説で、若き樫山文枝が頑張っていました。お転婆に木に登って、お婿さんがどんな顔なのかを覗いていた場面は、今もくっきり覚えています!
でも、少し調べたら、放送されたのは、1966年4月から1年間。。。
「カンチ」と「おはななん」の両方を知っている私は幸せ者かもしれない! -
次に行く内子の街と同じように、蝋で財を得たひとたちが白壁のリッパな家を建てたのが一部残っています。
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続いて、またまた予讃線で内子へ!
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内子駅では、SLが出迎えてくれました。ここだけでなく、このあたりには、ずいぶん多くのSLが保管・展示されていました。
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内子でも、街並みの一番上(奥)の町営駐車場までタクシーで。
街並みよりも、何よりも、まず出迎えてくれたのは、この古めかしい電動かき氷作成機! -
続いて街並みの白壁!
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と思ったら、再び年代物のレジ。
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唐辛子と松ぼっくりを売っていました。
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この家の白壁の真ん中に。。。
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魔除け感満載!!
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重要文化財の上芳賀家。木蝋資料館になっています。
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リッパな階段箪笥を上がって2階へ!
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大洲城にも引けを取らない立派な木組みの天井。
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2階建ての立派な土蔵。
なまこ壁と虫籠窓。 -
中庭には、立派な柘榴。この柘榴の赤を出そうとした画家は誰だっけ?
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今度は、芳賀本家。重要文化財。その向こう側の大村家も重文。
木蝋で財をなした芳賀家の本家。今は、先ほどの上芳賀家も含めて、13家に分かれて続いている。13家の中には、医者になったり、東京に進出したり、いろいろ。
門がまえもしっかりしているし、屋根には大きな鳥衾(とりぶすま:屋根の端にあるちょんまげみたいな形のもの)、棟木の下の懸魚(けぎょ:よく見ると鶴が舞っている)も手が込んでいる。 -
2階には、鏝絵(左官職人がこてで仕上げた、漆喰を用いて作られたレリーフ)で鶴と亀(この写真)が。素晴らしい!
また、ナマコ壁もこの本家だけは、亀甲型(六角形)。ということは、六角形の平瓦を焼かなければならず、これだけでも「特注」に違いない。 -
と、思えば、トウモロコシを干している。日本の原風景の一つ。
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少し入ったところに、元・活動写真館の「旭館」。
時代を感じさせる映画館。
「健さん、ありがとう」のメッセージが印象的。 -
下芳賀家は、日本蕎麦屋さんに変身。
明治中期の建物で、塗り籠め入母屋造りの木造2階建て。
正面には、本芳賀邸と同じ、鶴の懸魚。
2階は、出格子が連なる。 -
屋根のアップ。
一番上にあるのが鳥衾。その下が鬼瓦。棟木を経て、鏝絵の鶴。 -
江戸時代から明治時代にかけて建てられた商家が、「商いと暮らし博物館」に。番頭さんが2人座っています。
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内子最後の見どころは、内子座。
ただ、この日は、ちょうど、前進座公演「歌舞伎ことはじめ〜芝浜の革財布〜」ということで、内部を見学できず。残念! -
最後は、アンパンマン列車で、松山に戻りました。
3つの街歩き、街ごとに、同じような点と違う点があり、面白い旅でした!
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