ブエノスアイレスに６泊（後編）： レコレータ墓地，大統領府の内部見学など

2015/07/26 - 2015/08/01

ブエノスアイレスに６泊し，仕事の合間に街歩き．写真が多いので前編，後編に分けました．後編はレコレータ墓地，タンゴショー，大統領府内部見学，サルミエント大統領号博物館など．帰国日の土曜朝に行った大統領府内部見学では，大統領執務室にも入れたのは驚き．

エリア ブエノスアイレス(アルゼンチン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

４日目，仕事の合間にレコレータ墓地に行くことに．徒歩でも40分くらいだったが，買ったコレクティーボ情報地図でNo.152がその地区に行くことを調べたので，このNo.152の停留所で待って乗った．料金支払い方が良く分からなかったが，乗客に教えてもらって６ペソ・コインを投入した（紙幣は使用出来ない）．

降りる場所が分からなかったので，近くと思われる場所で降りた．

レコレータ墓地の壁．

コレクティーボ（バス）を降りて15分ほど歩いたが，ブエノスアイレスの通りは整然と作られているので，迷うことなく到着出来た．

墓地南側にあるスーパーマーケット．

レコレータ墓地入口．

レコレータ墓地 建造物

入ってすぐ右側．これらもお墓．

入口近くのお墓．左には棺か．

入口左側の立派なお墓．どの墓も立派過ぎるくらい．

各家単位でこんな立派なお墓が並んでます．

名家とか富裕層家だと思う（アルゼンチンでは墓の場所によって階級を評価されるとのこと）．

レコレータ墓地放射状の道の中央部．

中央部の軍人の家の墓．

「エピータ」ことエバ・ペロンの墓を求めて行ってみたら，このように大勢人が集まった所があった．お兄さんに「エバ・ペロンか？」と聞いたら違うようで，親切にも15mくらい先の路地を入った所の墓を案内してくれた．

エバ・ペロンが埋葬される夫のDuarte家の墓．

エバ・ペロンの墓標．女優から大統領夫人になり33歳で病死（1952）．

クーデタなどあり遺体はイタリア，スペインなどに"亡命"し，夫の復権後にアルゼンチンに戻り，レコレータ墓地に埋葬されたのが1982年．

エバ・ペロンの墓のある狭い路地．

立派なお墓多数なので，幾つかを．

宮殿風の墓．

名前と共に写真も掲げられた墓．

ピラミッド形の墓．

レコレータ墓地から見た隣接の聖母ピラール聖堂．墓地を出て行きます．

聖母ピラール聖堂（無料です）．

聖母ピラール聖堂 寺院・教会

聖母ピラール聖堂の内部．カソリックでなかなか荘厳です．

バロック形式の主祭壇．

脇祭壇．　マリアさまか，あるいは聖母ピラールか？　

どんな聖母だったかは良く分からないが．

木製のキリスト．

騎馬像のある広場．この辺りアルベール広場が広がっている．

広場の先に見えた大きな宮殿風建物．実は大学の大講堂．

この時でなく別に前ページ大講堂入る機会があった．正面に8mx5m程の特大の絵画あり．
ナポレオン戴冠式の絵は有名だが，これはスペイン統治時代置かれた副王の戴冠式ではないかと．

レコレータ墓地近くの道に作業服の人．

夕刻にはこのタンゴダンス・レストランシアタへ．

入口に並ぶ黒服給仕．

こんな絵もあったが，そういったところではないです．

ショーの円形舞台を囲んで３階まで1400人分の席がある大レストラン・シアタ．

食事のメインはこの厚いアルゼンチン・ビーフ．400gくらいのようだ．

ステーキソースなどかけずに食べます．量を食べるのには薄めの味の必要があるのでようで，薄めのよい味でした．周囲には食べきれず残した人が多かったが，私は完食．

ショー撮影はNGと言われたが，言われる前に少しだけ撮ることが出来た．

アルゼンチン・タンゴダンス１．

アルゼンチン・タンゴダンス２．

普通のコンチネンタル・タンゴダンスと違い，アルゼンチン・タンゴは動きが情熱的で激しく，下肢をはね上げたりよく動かすのが特徴．アルゼンチン以外で観る機会は少ない（ない？）のではないか．

動きが激しいので，女性はスポーツウーマンのように鍛えた体で，筋肉質でスタイル良く，そして美人．

タンゴダンス以外にも，このように馬が出てきたショーもあり．

タンゴダンス以外のこんなショーも幾つかあり1.5時間程ショータイムだったが，撮影禁止されあとは撮れませんでした．

終了は11:30pm頃．

５日目は空き時間に海側にあるドックエリアに行ってみることにした．

これはウルグアイに行くフェリーか．

人工的内海のドックで，ヨットが係留されている．

左側は（埋め立て地？）はモダンな建物が並び，洒落たカフェなどある．
右側は倉庫のような旧建物をリニューアルしている．

海側の歩道からの写真．

こんな銅像あり．

片張り吊り橋と海側の高層レジデンス群．

こちらは内陸側に渡ったところで，旧建物をリニューアルして洒落たカフェやレストランが並んでいる．散歩には気持ちの良いところです．

この辺りのマップ．上が内陸側で下が海側（の人工島？）．

海軍練習帆船のサルミエント大統領号博物館．1899-1938の間世界を回った．

入ってみることにします．

サルミエント大統領号博物館 博物館・美術館・ギャラリー

入場料５ペソ（70円）．

前部デッキ．

これを下って船室へ．

指揮官や航海資料多数．

日本にも２回（1902と1916）立ち寄っている．明治35年と大正5年．

日本から持ち帰った兜．

日本海軍兵との写真もあった．

地球の歩き方には東郷元帥の写真もあるとあるが，分からなかった．

魚雷―ここから打ち出すとは思われないが．練習船のためか？

船の構造図．

軍服とサーベル．

食堂/居間エリア？

指揮官の部屋．船なので狭い．

散髪室．

大砲．

ミニ砲．

これは中砲か．

後部部のデッキ．

街中の教会に向かって歩いていたらあった．面白い．（左の赤ん坊は本物）

サント・ドミンゴ教会．1807にイギリス軍が進撃して来た時の戦場となり，植民地軍がここに立てこもったイギリス軍を打ち破った．左の塔に残る弾痕はこの時のライフルの跡とのこと．なるほどある．

17:00頃で開いているはずの時間だったが閉まっていて，内部には入れなかった．

サント ドミンゴ教会 寺院・教会

サント・ドミンゴ教会前の像．

光明の家というのも近いので行ってみることにした．

これはサン・イグナシオ教会で，光明の家というのはこの教会に繋がっているとあるのだが，場所がよく分からなかった．

光明の家 建造物

サン・イグナシオ教会の内部．

主祭壇．

左の副祭壇．

右の副祭壇．　

教会は多数あり，内部はいずれも立派です．

この日の夕食はホテル近くのイタリアンへ．

ブロッコリーノ イタリアン

イタリアン・レストランの内部．

スペインと共にイタリアからの移住者も多い国です．

食べたのはシーフードのスパゲティ．味は良かったです．

白ワインはパタゴニア産．

ブエノスアイレスの中心にある大統領府カサ・ロザーダ（ピンクの家）は現役で使われている大統領官邸だが，休日の土日のみ内部見学が出来る．土曜の帰国便は1pmにホテルを出れば間に合うので，朝1番に行ってきた．

休日とはいえ使われている大統領執務室（ホワイトハウスで云うとオーバル・ルーム）に入れたのは驚きだった．

大統領府（カサ ロサーダ） 建造物

10amの開門を並んで待つ．

大統領府入口．セキュリティチェックして入る．無料．

入口を入った所の中央広間．

ペロン大統領肖像画．

ペロン大統領夫人エバ（エビータ）肖像画．これはあまり美人でない．

なんとゲバラの写真も飾ってあった．ゲバラはアルゼンチン出身だった．

並んで見学ツアーのプラスチック・チップをもらう．

英語見学ツアーの赤チップをもらったが，何とスタートが45分程待つ11:10amだった．

その間，１階の自由に歩けるところを見学．

中央広間は吹き抜けで，３階まで見える．

左側にスペイン風パティオ．

衛兵．

右側の何もないパティオ．こちらは内側でも色はピンク．

礼拝堂．

ようやく英語ツアー・スタートの時間（11:10am）がきた．

髭のお兄さんがガイド．スペイン語と英語の２ヵ国語です．

中央奥の間は，絵画や歴史画や写真が飾られている．

ペロン大統領(1946-55, 1973-74) と演説するエバ（エビータ）．

後ろ側のバルコニー．

この階段を下っていくと青緑の部屋で，絵画が飾ってある外交官を迎える部屋．

正面からは地階だが，裏からはそのまま入れる．撮影は禁止．

２階に上がり，左側のパティオを見下ろす．

若い衛兵さん，フレンドリーというか女性とお話ししてます．

２階のバルコニー後ろの部屋．

ペロン大統領とエバなどが，大衆に向かって演説したバルコニー．

バルコニーからの５月広場．

バルコニー後ろの会議室．

エバ・ペロンの写真．

この通路の奥に大統領執務室．撮影は禁止．一列並んで通過しますが，現役の大統領執務室に入ったのは感激．でも小型盗聴器などを置いてくることも出来るので，どうしていることやら．

大統領は2007年よりクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネルで女性です．前大統領（2010に60歳で死亡）夫人ですが，2007大統領選に勝って就任し，2011に再選しています．けっこう長く女性大統領なのですが，執務室は男性的な感じで，大統領が女性であることが感じられない部屋でした．なお住居は別なところです．

大統領執務室やこの大統領府全体のセキュリティ・システムはNECのよう．
NEC営業，地球の裏側でよくやっている？

金ピカのボールルーム．

ボールルームの天井．

大統領執務室フロアから下に降りる階段．

石膏像がある見学出口エリア．

大統領府のトイレがどんなものかと探訪したが，意外にショボかった．

大統領や高官が使うのは別でしょうが．

見学ツアー出口の左ウィング．

見学ツアーは１時間20分かかり，出たのは12:30pmになってしまった．地下鉄で急いでホテル戻った．

ホテルでスーツケースを受け取り，歩いてこの空港バスターミナルのチケット売り場へ．

余ったペソは米ドル等に換金できないと聞いていたが，途中フロリダ通りに大勢いる両替屋に聞いてみた．500ペソ（7000円）がUS$34 と言うので，ばかばかしいから止めておいた．

国際空港ビルの案内所でペソから換金できるところはあるかと聞いてみたが，やはりなかった．（外貨への換金は許可制か？）

余分なペソは残さないように！！

700ペソ程（9500円）残金があり，仕方がないのでこのような買い物に使った．

Duty Free ShopではUS$の値札しかなく，ペソ価格が分からなかったので適当にレジに持っていったら，調整してくれた．何故ペソ価格表示がないのか？　ペソの残金を使う人は多いと思うのに．

フランクフルトに着いたルフトハンザ機B747-8.

フランクフルト空港での成田行きルフトハンザ機B747-400 (成田便はB747-8より少し小さい)．

帰路は27時間で，往路より幾分楽だった．でもやはり途中宿泊なしでの地球裏側行きはきつい．ルフトハンザの機内食は悪くはなかったです．映画は既に観たものが幾つかあり，他はあまり観たいものがなかった．

ブエノスアイレスでは屋根に塔のあるクラシックなビルが多数目に付いて写真を撮った．最後に付録としてそれらを載せます．

５月広場近くの大きな塔のあるビル．

国会議事堂付近の塔のあるビル１．

国会議事堂付近の塔のあるビル２．

国会議事堂付近の塔のあるビル３．

国会議事堂付近の塔のあるビル４．


おしまいです．

この旅行記へのコメント （2）

• Antonioさん 2021/03/03 19:21:26

  ブエノスアイレス

  こんばんは。3年前に旅行で行きましたが、街並みは懐かしいですね。白人ばかりなので、南米というよりヨーロッパに旅行したような感じだったと記憶しています。ステーキはアメリカの高級店と同じレベルのものを割安で食べれたので感激しました。

  empenguinさん からの返信 2021/03/04 13:51:23

  Re: ブエノスアイレス

  Antonioさん：
  私が行ったのは2015年でした．アルゼンチンの人種は９割以上欧州系（主にスペインとイタリア）であり，ブエノスアイレスは「南米のパリ」とも云われており，欧州の雰囲気がありますね．
  --Empenguin