
2015/07/09 - 2015/07/21
10位(同エリア7件中)
極楽人さん
リヨンからボルドーまで、フランスを東から西に横切った約2週間の旅の記録。楽しみにしたのはル・ピュイからはじまる『巡礼の道』だ。いつか一人で歩いてみたかったところだが、妻の同行で無理のない計画に変更した。期間を短縮し、ホテルに宿泊して電車やバスで移動する。せめて巡礼者らしく清貧で慎ましい旅を心がけたが、「グルメと買い物こそが旅の醍醐味」と考える人との隔たりは大きく、「人生は妥協の連続」と悟りなおした。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- KLMオランダ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
成田から、アムステルダムを経由してリヨンに入った。
KLMは敬遠したかったが、ハイシーズンで他に適当な便がなかった。
不満の理由だった座席指定の仕組みが、多少改善されていたのが救いだった。
10:30 Narita 15:00 Amsterdam
16:05 Amsterdam 17:40 Lyon Saint-Exupery -
スキポール空港の1時間、煙草3本で元気回復。
飛行機を乗り換えて、左の窓にモンブランが見えたらリヨンはもうすぐだ。 -
リヨン空港の名は、ここが故郷の『星の王子さま』の作者に因んでサン=テグジュペリ空港。市内へは新型のローヌエクスプレスなら30分、しかし18ユーロとめっぽう高い。それで、第一ターミナル前の6番乗り場から46番バスで終点のMeyzieuへ。そこからトラム(T3)で終点の Part-Dieu 駅まで。所要50分、運賃3.8ユーロ。二人分だと結構な節約になり、そのぶん食事が豊かになる計算。
うまい具合に、ホテルのすぐ横に到着した。 -
リヨンはフランス第二の大都会。繊維と美食の街だという。
まいど! フランスの大阪でっせ。
ローヌとソーヌの二つの川をのぞむ旧市街。 -
対岸は日陰になって美しい。
-
フルヴィエールの丘にはノートルダム・バジリカ聖堂。
-
丘に続く、住宅街だろうか。
-
街の中心は、ベルクール広場。
中央駅(Part-Dieu)は2Kmほど離れているが、トラム利用で何処へでも行けそう。バス、ケーブルカーも同じ切符で、1時間以内の乗り継ぎが可能。(1.8ユーロ)
決して歩けない距離ではないが、炎天下はきびしい。 -
ベルクール広場の脇に、『星の王子さま』の像も。
なんとも目立たない。 -
さて、サン・ジャン広場駅からケーブルカーに乗りかえてフェルヴィエールの丘へ。
と思ったら、2本あるうちの別の路線で、『ローマ劇場』に。 -
再びサン・ジャン駅に戻り、今度は本物のフェルヴィエールの丘。
駅の前に、白亜の大聖堂がそそり立っていた。 -
この地域は、キリストというより、どちらかというとマリア信仰か。
それも、黒いマリア像。
「黒は豊穣を意味する」とも聞いたが、諸説あるらしい。 -
丘からはリヨンの街が一望できる。
願わくば、もう少し風が涼しいといいのだが・・・
ここで出会ったご夫婦によると、「まだいい方ですよ。」
フランクフルト〜チューリッヒと周遊されて、今夏の熱波にうんざりと言う。
問題は暑いだけでなく、まるでアジアのこの湿気。地球がおかしい。 -
それはそれとして、
眼下のリヨン中心部、ベルクール広場。
ぶらぶらと徒歩で丘を下った。 -
街中には大きな建物も多くあって、この都会の隆盛を誇示している。
これはオペラ座? -
市役所?
-
ジャコパン広場か?
噴水、としか分からない。 -
第二次大戦下、対独レジスタンスの拠点でもあった街角には、秘密の抜け道も。辿ってみたら、本屋の脇から裏通りに通じていた。
-
この界隈はレストランが立ち並び、夜まで騒がしい。
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ミニチュアと映画の博物館も。
妻ひとりで鑑賞。8ユーロ。 -
夕方まで散策して、ホテルで荷物を受け取って駅に向かった。
-
17:06 Lyon Part-Dieu
19:17 Le Puy en Velay
ローカル鉄道(RE)。切符はこの朝、購入しておいた。
妻が還暦を過ぎたので、今年から二人でシニア料金のお世話になる。
混雑時を除いて、30%OFFの特典。歳をとるといいこともある。 -
ル・ピュイ駅は坂の上、駅前は工事中だった。
徒歩7分の老舗ホテルに2泊分の部屋をとってある。 -
駅から少し歩き出すと、
丘の上の不思議なシンボルが姿を現す。 -
街角からも、
-
宿の前からも・・・
大船観音が酔っ払ったような色をしている。 -
市役所広場が町の中心、小さな町だ。
-
その隣に、レストランの集まるプロ広場。
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名物だというフォアグラ、レンズ豆(魚料理)。
エスカルゴとタルタルステーキは名物かどうか分からない。 -
レースの町でもある。
店先で、器用に編み上げてゆくご婦人。 -
丘に登る。
頂上へは有料。(4ユーロ)
坂道が階段になり、勾配がきつくなる。
青空にそびえる、赤い聖母像。 -
鎌倉大仏同様、聖母の胎内に入れる。
階段で登るが、特に何もない。 -
展望台からは、赤い屋根の町が一望できる。
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すぐ足元に、ノートルダム大聖堂。
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反対側、奇岩の上のサン・ミッシェル礼拝堂。
少し前なら、268段の階段を駆け上がったものだが・・・
体力の衰えを痛感する。 -
4km先には砦の跡も。
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登り口の売店。
巡礼者用の杖が10ユーロ、ホタテ貝が2ユーロ。 -
丘を降りて、大聖堂へ。
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映画「サン・ジャックへの道」
ここから巡礼の旅がスタートした。 -
道は1500km先のスペイン西端、
サンティアゴ・デ・コンポステーラへと続いている。 -
夏季休暇に入ったせいか、リュックの若者がちらほら。
-
地図を持ち、
-
ホタテの道しるべを頼りに、ひたすら歩くことになる。
-
出発ゲートを振り返ると、この景色。
申し訳ないけれど、
我々は電車で次の目的地フィジャックに向かうことにする。
(完)
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