パミール高原縦断　山と花と人と　5ランガールからマルガブへ、（１）高山植物の大群落に出会う

2015/07/01 - 2015/07/13

四輪駆動車で、パミール高原を南から北に縦断するツアーです。
タジキスタンの首都ドゥシャンベから、途中国境を越えてキルギスに入り、キルギス第二の都市オシュまで、最高地点はアク・バイタル峠の４６５５ｍです。
多くの山、花、人、そして生まれて以来最も大きな天の川に出会うことができた旅です。（満天の星空・天の川の写真は後ほどアップします）
５日目は、アフガニスタンから離れ、未舗装の山岳道路を走りマルガブに至る２７０ｋｍの長いルートです。パミールの美しい山々を望み、途中何箇所かで、高山植物の大群落に出会い、標高４０００ｍ以上の高原湖を何箇所か訪れます。
Ｎｏ５は５日目午前の前半、標高２８１０ｍのランガールを発ち、標高３５６０ｍのマルガブを目指すルートのうち、高山植物の大群落一ヵ所目に出会うまでです。

エリア その他の都市(タジキスタン)

ランガールのこの宿を発ち・・・

アフガニスタンに深く切れ込む
ワハーン渓谷との合流点にも別れを告げ・・・

一路、標高３５６０ｍのマルガブを目指します。

急斜面を切り開いた、
危ういダートの連続です。

アフガニスタン領内の雪山が、
目を楽しませてくれます。

しかしこの日は水蒸気が多く、
遠景の撮影には適しません。

特徴的な形のピーク。
我々は「仏像」と呼んでいました。

乗っている車からはわかりにくいのですが、
非常に危うい道路です。

しかし時にはこんな安らぎもあります。

砂埃がひどく、
車間は数百ｍとります。

カーブの連続ですから、
他車の撮影は比較的容易です。

方向にもよりますが、
空気中の水蒸気は減ってきたように見えます。

道がだいぶ河床に近づきました。

ここは川幅も狭くなっています。

濁流、激流です。

サイクリストは珍しくありません。
皆大荷物です。

水をあげて、
大変感謝されたこともありました。

また谷は広がり、
川幅も広くなりました。

対岸にフタコブラクダ。
寝そべっていたのですが、
我々に驚いて・・・

離れて行きました。
瘤が倒れているフタコブラクダです。

こあたりからの山々は、
穏やかな表情です。

峠への登りが始まりました。

ここは検問所近くの、
おそらく駐屯地。
かなり大きな建物です。
この建物も検問ゲートも、
撮影厳禁です。

遠くに巨大な雪山が見えました。

遠くの乾いた地面から、小鳥が飛び立ちました。

もちろん、望遠レンズに交換している暇はありません。

変わった花。
苔から咲いているように見えます。

これも初めて見る花です。
この花、ここ以外では、一度も見ませんでした。

奇麗な青です。

岩の間に小さな花の群落。

峠近くの草地です。
あちらこちらから染み出す水が、
かなりの流れを形成しています。

この花の・・・

大群落です！

リュウキンカでしょうか。

花と、山と・・・

遊牧の馬と・・・

清水の清らかな流れ・・・

別天地です。

時間が経つのも忘れ・・・

花に埋まり・・・

去りがたい場所でした。

この水の音だけが、聞こえる音。

いったい、何万株・・・

何億株？

しかしこの花園・・・

あと１０日か二週間で・・・

なくなってしまいそうです。

去り難いのですが・・・

峠を下り、
再びマルガブを目指します。