2015夏シルクロード旅行#3～タジキスタン・ムルカブからホーローグへ

2015/08/19 - 2015/08/20

中央アジア・シルクロード。
民族の多様性と風景に魅せられ、2000年代半ばより毎年のように通うようになりました。

ウズベキスタンを突破口に、トルクメニスタン、カザフスタン、キルギスタン、コーカサス３国、新疆。

今回訪ねるタジキスタンは、最後の旧ソ連の国、最後のアジア未踏の国。何度も計画倒れしていた思い入れのあった国でした。
私の中でのシルクロードの旅、ひとまずはこれで最終章です。

パミール高原のムルカブからホーローグへ向かいます。
この幹線道路は8月現在洪水で切断されているため通り抜けできず、道路がないところはボートと徒歩での移動でした。

☆航空会社
中国東方航空ＭＵ　羽田～上海（虹橋）～カシュガル往復

☆8/19のスケジュール

7:30 乗合タクシーにてムルカブ出発（150ソモニ、3千円）
10:00 朝ごはんで30分ほどストップ
13:30 ボート乗り場に到着。ボート（3ソモニ）のあとは岩山ハイキング
15:00 ホーローグ到着
※キルギス時間、タジキスタン時間はマイナス1時間。ムルカブはキルギス時間を採用

エリア その他の都市(タジキスタン)

• 交通手段: 船 タクシー 徒歩

旅5日目、タジキスタン2日目。カシュガルを出発して3日目。

朝6時起床。
少しでも早くホーローグに着きたかったので、6時半にはバザール横の乗合タクシー（四駆）乗り場へ。
早すぎて誰もいない。。
30分ほどすると1台車が来た。残念ながら逆方面のキルギスのオシュ行き。

その後すぐもう1台、ホーローグ行きだった。

まだ他に乗客がいないので、朝ごはんを食べようとレストラン探すも、どこも開いていない。
20分ほど待つと、次々に人が集まり、5人そろったところで出発。朝7時半、スタートはいいぞ。
一人150ソモニ、3千円。

昨日ムルカブまでシェアしてきたドイツ人2人、そしてタジク人2人。

乗客から車代を前払いさせ、現金回収してガソリン補給。

車が汚すぎるので、自分で窓を拭いた><
窓も電気系統が壊れていて、ドライバーが手動で開閉。

ムルカブ郊外に差し掛かったところで、パスポートチェックポイント。

なんと、昨日のイラン人サイクリストがいた。ムルカブに到着した後、隣の村まで行くといってたけど断念したらしい。
一人分の座席を確保するため、また荷物の一部を車の屋根に移動。

1時間半ほどしてアリチュル村に到着。

朝ごはんでストップ。
パンとチャイとすじ肉の煮込み。
タジク人がご馳走してくれた。

村を過ぎてしばらく行くと、川沿いを走り続ける。

2度目のストップ。
村の人に家のトイレを借りた、
笑顔で招き入れてくれて、手を洗うためにひしゃくに水を入れて待っていてくれた。

毎日、異国の旅人をこうやってもてなしているんだろう。
温かい心遣いにほっこりした気持ちになった。

ムルカブを出発して6時間経過した頃、車はストップ。

大雨で道路が陥落してるので、ここからはボートに乗れと、指さされてたほうを見たら。
ゴムボートがお待ちかね！

村が川に沈んでいる。
電信柱の頭が見える。

フンザも地滑りによる土砂でフンザ川がせき止められ、アッタバード湖ができた。
その間はボートで移動だった。今年の3月に行ったときは大分湖の水量が減り、また修復作業が進んでいて今年中に再開するとのことだった。

風景もフンザに似ているなあ。

ボートは一人3ソモニ。
ここでもタジク人がみんなの分を払ってくれた。

風景にひたっているのもここまで。

ゴムボートを降りたら、岩山ハイキングがお待ちかね。
車が入ってこられないので、ここから車があるところまで歩くのだ。

炎天下、太陽じりじりで荷物背負って岩登り。
罰ゲームですかね。

現地の人たちはサンダルですすんでいく。
スニーカー履いててよかった。ビーサンだったらもれなく落下してた。

時折休んで、風景を楽しむ。

でも暑いので、本当に暑いので、休憩もそこそこに歩き続ける。

罰ゲーム長いな。。

・・・・まだまだ続くんですかね。

好きですハイキング。
でもこんな無防備な状態で楽しめるほど余裕はない。

歩くこと３０分。

バンが見えた。
これに乗ってホーローグまで行くらしい。

ボート乗り場からは、この車のドライバーが誘導してくれた。
ムルカブからの車の連携はできているようだ。

いざホーローグへ。
ここからは30分かからず着くという。

ホーローグ手前で一度ストップ。
湧水が冷たくて気持ちいい。顔を洗って汗もスッキリ。

今夜は「パミールロッジ」に泊まろうと決めていた。

5人以上に聞いて、最後に聞いた人が場所を知っていて、マルシュルートカ（乗合バス）乗り場まで連れて行ってくれてた。1.5ソモニ
＃３で中心部の広場から5分ほど。のんびり歩いても30分くらい。
そこから坂道を10分歩くとロッジ到着。

パミールロッジ。庭が広くて居心地がいい。
旅人の多くが欧米からのサイクリストやトレッキング客。
ドミトリーで1泊8ドル。朝ごはんは追加料金でつけられる。

カシュガルを出て3日目、キルギスからタジキスタンに入り、初めてwifiが通じた。
朝と夜の数時間と時間制限があるが、ようやく文明社会に復帰。
パミール高原唯一ATMもあるようだ。

宿のオーナー夫妻。
面倒見がよくていい人たちだった。

翌日のホーローグ→ワハーン回廊→ムルカブへ戻る車チャーターについても一緒に交渉してくれた。

ロッジの裏手の丘から見える夕焼け。
あの山はアフガニスタン！

岩山を登っていくとさらに見晴らしがいいようだ。

同じ宿だった人たちと夜ご飯を食べに出かける。
町の中心まで歩いて、インドレストランへ。
意外にビリヤーニが美味しかった。

明日は朝6時発で、チャーターした車で今朝出てきたばかりのムルカブに戻る。
いよいよこの旅のハイライト、ワハーン回廊へ。
アフガニスタンを眺めながらの半日ドライブ！

この旅行記へのコメント （2）

• telescopioさん 2015/09/05 12:45:19

  罰ゲーム

  こんにちは。
  
  悪路というか、道の質を問うレベルではないですね。
  写真を見ただけで息切れがしてきました。
  これ、帰りもこのルートなんですか？
  確かに景色は素晴らしいようですが、んー、写真で十分です(^_^;)。
  宿のご夫妻は人の好さそうな、そして仲睦まじそうな雰囲気がにじみ出ていますね。
  でもそこで癒されても足りないわ、私だったら（笑）。

  sunnyさん からの返信 2015/09/06 18:10:46

  RE: 罰ゲーム

  pioさん
  
  こんにちは〜。
  
  そうなんです。道路が復旧するまではこのルートを使うと岩山ハイキングが待ってます。
  
  荷物持っての移動はきつかったです。
  ハードな運動の後は、ビール飲みながら宿でダラダラ。
  オーナーも従業員もみんな癒し系で、最高の沈没系宿でした〜
  
  sunny