夏のレッサーパンダ紀行【２】 大森山動物園　久しぶり、ケンシン君！！秋田にはもう慣れた？ そして、遅くなりましたが・・・陸ちゃん、お疲れ様でした・・・

2015/07/20 - 2015/07/20

当初は２日間を予定していた秋田、海外出張からの帰国が１日延びたために１日だけの滞在となってしましました。
でも、大森山動物園と男鹿水族館ＧＡＯにはどうしても行きたい・・・そこで、大森山動物園→男鹿水族館→大森山動物園の強行軍を実施しました。

今日の大森山は屋外にケンシン君、屋内にユウタ君、ナナさんとゆりちゃんはバックヤードでした。

一昨年はゆりちゃんの誕生に沸いた大森山ですが、
昨年は陸ちゃんの下半身不随、そして逝去、ユウタ君の白内障発症など悲しいニュースが多かったです。

今年は、ゆりちゃんのお婿さんに長野市茶臼山動物園からケンシン君が仲間入りしました。
ケンシン君とゆりちゃんですが、バックヤードで顔は合わせているそうですが、まだ、同居はしたことないそうです。

陸ちゃんが遺してくれた奇跡の子・ゆりちゃんとケンシン君のペアリングが楽しみです。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 秋田市(秋田)

昨日、海外出張から帰国し成田、羽田経由でそのまま秋田に入りました。
当社の予定では秋田で２日間を過ごす予定だったのですが、帰国が１日延びてしまい、今日は強行軍、大森山動物園→男鹿水族館ＧＡＯ→大森山動物園とレンタカーで移動します。

まずは、朝一番に秋田市大森山動物園です。
メインゲートがリニューアルされてから初めての訪問となりました。

大森山動物園の入園料は大人７３０円、僕は１、２３０円の年間パスを購入しました。

９時の開園とともに入園し、まずはエントランスすぐの掲示板で今日の”まんまタイム”を確認。
今日のレッサーパンダは、午前の部はなしで、１４時１５分からの午後の部のみでした。

誰に会えるかな？
大森山ではお初のケンシン君に会えるかな？

レッサーパンダの放飼場に到着です。

目に飛び込んできたのは美味しそうに竹の葉を食べるケンシン君でした！！

「おはよう、ケンシン君！！久しぶりだね！！」

朝一番での展示シフトは、屋外にケンシン君、屋内にユウタ君で、ナナちゃんとゆりちゃんはバックヤードで非展示です。

屋内展示室のユウタ君。

ユウタ君は２００６年６月２日千葉市動物公園生まれ、お母さんはチィチィちゃん（とても残念ですが訪問の前々日に腸閉塞でお星様に）、お父さんは風太君です。

昨年くらいから白内障の悪化が伝えられて心配していましたが、白内障以外は至って元気なようで少し安心しました。

レッサーパンダの白内障に関しては、飼育技術の向上でレッサーパンダが長生きするようになり高齢のパンダが罹患するようになったイメージがあるのですが、ユウタ君はまだ１０歳にもなっていないのでちょっと驚くと共に心配しています。

大森山の屋内展示室は暗くて、しかもユウタ君がよく動くので白内障の状況はよく分かりませんでしたが、左目は問題ないか、あるいは程度が軽いように見受けられました。

大森山動物園には４匹のレッサーパンダが暮らしています。

朝会えなかった（結果としては、今日会えなかった）２匹をご紹介。

２００１年７月１３日多摩動物公園生まれのナナちゃん、

そして、ナナちゃんの孫のゆりちゃん、２０１３年６月２６日生まれです。

そして、７ヶ月の闘病の末、昨年１１月８日天国に旅立った陸ちゃん・・・。
もっと早くお悔やみに来たかったんだけど・・・遅くなってごめんね。

生まれた時の性別判定で雄と判定されて暫くは”陸君”として育てられた陸ちゃん、本来はお母さんのナナちゃんのお婿さんとしてやってきたユウタ君でしたが、結果的には雌と判明し年齢の近い陸ちゃんとの相性が良かったようです。

僕の知る限りでは陸ちゃんは３度出産を経験しましたが、最初の２回は様々な不幸が重なり育てることが出来ず、そして、２０１３年、見事にゆりちゃんを育ててくれましたが、翌年の春に原因不明の下半身不随になり、そして、キーパーさんとの二人三脚の闘病生活を経ましたが、残念ながら旅立ってしまいました。

短かったけど波乱万丈のパン生を過ごした陸ちゃん、真ん丸お目目で可愛らしかった陸ちゃん・・・お疲れ様でした。
そして、ゆりちゃんを遺してくれて本当にありがとう。

大森山に来たらどうしても読みたかったのが「陸ちゃんとキーパーさんの闘病記」

本当は、ファンの皆様には大森山まで実際に来ていただいてレッサーパンダ舎で読んでいただきたいのですが、でも、多くの方に読んで頂きたくて・・・。

迷いましたがアップさせて頂きます。

陸ちゃん、頑張ったね！！

キーパーさん、陸ちゃんに愛情をいっぱい注いで頂き、本当にありがとうございました。

そんな、陸ちゃんとユウタ君の大切な一人娘を奥さんにもらうのがケンシン君です。

ケンシン君は２０１２年６月１８日長野市茶臼山動物園生まれ、お母さんはアジサイちゃん、お父さんはチャオ君、今年の３月１７日に秋田にお婿入りしてきました。

アジサイママとチャオ王子の子供は・・・特に男の子は・・・長男スバル君（現、鹿児島市平川動物公園）、次男シンゲン君（現、釧路市動物園）、４男タイヨウ君と▼目が絶妙に可愛らしい子に育ちますが、もちろんケンシン君も例外ではなくとても可愛らしい男の子です。
兄弟の他の子と比べるとやや丸い目かな？

今日の秋田市は最高気温が２７℃だそうですが、朝９時の段階ではまだ涼しく、ケンシン君は活発に放飼場を歩き回っていました。

義理のお父さんがいる屋内への扉が気になるケンシン君。

その頃、中では（笑）

「娘をよろしく頼むぞっ」ｂｙ義理父

放飼場のハートのオブジェをクンクンするケンシン君。

ケンシン君とゆりちゃんはバックヤードでの顔合わせは済ましているそうですが、まだ同居はしていないそう。

来年の恋のシーズンに向けて、秋頃からお試し同居が始まるかもしれませんね。

陸ちゃんが遺してくれた大切なもの・・・ゆりちゃんとケンシン君にはそれを更に次の代につないで欲しい・・・。

頑張れ、ケンシン君。

レッサーパンダの午前のまんまタイムがないと判明した段階で、１０時前に大森山を離れて男鹿水族館ＧＡＯに移動し、１４時までに再びお森山に戻ることを決めました。

短い時間しかありませんが、他の子にもご挨拶。

脱走で話題となった元アライグマ舎にはホンドタヌキ舎に、なお、アライグマは現在、別の檻の展示場で展示されています・・・飼育を取りやめると聞いていたような気もしましたが、居ました。

猛獣舎。
ラガー君＆マンゴーちゃんお昼寝。

ヒロシ君はウロウロ。

アシリさんが５月２７日に天国に旅立ちました。

美虎さんでしたね。

威嚇ではなくフレーメン中のヒロシ君、すごい犬歯？だね！！

お嫁さんか友達が欲しいね。

９時５０分頃に大森山を一旦抜け出して男鹿水族館ＧＡＯへ。

水族館前の駐車場がまさかの満車で、シャトルバス利用の第２駐車場に回される誤算はありましたが、なんとか１１時１０分からのアシカのごはんタイムには間に合いました。

今日は豪太君のスイカ祭り！！

ＧＡＯの旅行記は別に作りました、ご覧頂ければ嬉しいです→http://4travel.jp/travelogue/11033712

ＧＡＯから再び大森山へ、１４時前に戻ることが出来ました。

もちろん、今朝購入した年パスを提示して入園です。

正門のリニューアルなどに伴って園路の配置も変わり、レッサーパンダ放飼場を裏から見ることもできるようになっていました。

何だか新鮮です。

朝は、屋外ケンシン君、屋内ユウタ君でしたので、午後はナナちゃん＆ゆりちゃんに展示が代わるかも？と期待していたのですが、引き続きケンシンが屋外、

ユウタ君が屋内で展示でした。

お昼寝、気持ちよさそう。

可愛い水飲みですね。

さすがに朝よりは暑いの東屋でお昼寝して休んでいたケンシン君ですが、まんまタイムの準備でキーパーさんがバックヤードに入った気配を感じた様で起き出してきました。

排水溝？でおトイレしている様に見えたけど・・・そうだとしたらすごい子ですね。

まんまタイムの早期開催を要求しているのか、あるいは、暑いから早く帰りたいのか・・・あんよが可愛い。

う〜ん、スバル兄ちゃんにそっくりですね！！

レッサーパンダの男親は育児には参加しないのですが、なぜか人間嫌いのチャオ君の子供達には人間嫌いが多いようで、鹿児島のスバル兄ちゃんなどその最たるものですが（鹿児島でだいぶキーパーさんに慣れたようですが）、ケンシン君はチャオ一族では珍しくヒューマン・フレンドリーなタイプの様です。

ハート形オブジェの中でまんまタイムスタートです。

口でリンゴを迎えにいきつつも、手で他のリンゴを取りに行くケンシン君。

大森山は比較的様々種類の果物をレッサーパンダに与えるそうなのですが、人気はやはりリンゴとブドウ、キーパーさんのインプレッションでは一番人気はブドウとのこと、僕もそう思います。
人気が無いのはスイカとメロンだそうで、スイカを出すとレッサーは首を振って不満を表明するそうです、僕も円山でギンちゃんが首を振って拒否するのを見たことがあります。

ちなみに、ケンシン君はリンゴ命の子で他の果物にはあまり興味を示さないそうです。

リンゴも芯は要らないようで、この日も芯は残す贅沢な食べ方を披露してくれました。

この写真１枚見ただけでキーパーさんと良好な関係を築けているのが分かりますよね。

あとは、ゆりちゃんとの相性だね！！

最後の一切れを食べている間に帰ろうとしたキーパーさんを追うケンシン君、

「まだ帰る時間じゃないでしょ」と諭されてとぼとぼ戻ってきました（苦笑）

屋内のユウタ君にもまんまタイム。

美味しく頂きます！！

先ほども書きましたが、右目の白内障はかなり進んでいるようです。

飼育動物とは言え野性を秘めている彼らの感覚は鋭く、両目が白内障の愛媛のとべ動物園の緑乃介君を見てても割と普通に暮らしていていけてるので、ユウタ君も当面心配はないと思うのですが、ただ、罹患が若かったのが気になります。

ゆりちゃんの成育で、陸ちゃんとユウタ君は大森山での大きな役目を成し遂げてくれました、これからは天国と現世で離ればなれではありますが悠悠自適な生活を満喫して欲しいと思います。

思いがけず少し早いテンポで世代交代を迎えた大森山レッサーズとなりましたが、これからはケンシン君とゆりちゃんが主役の時代です。

まずは、早く２匹の同居シーンを見てみたいですね。
期待しています。

この旅行記へのコメント （3）

• まみさん 2015/07/22 08:38:22

  陸ちゃんの闘病生活せつない

  様子を載せてくれてありがとうございます。
  
  ちなみにケンシンくんは、なんだか大森山に来てから、ますます可愛らしく童顔になったような気がします。
  大森山での姿はブログなどの写真でしか見たことがないですが。

  jilllucaさん からの返信 2015/07/23 21:36:39

  RE: 陸ちゃんの闘病生活せつない

  まみさん
  
  こんばんは。
  
  > 様子を載せてくれてありがとうございます。
  
  大森山、そして、陸ちゃんの闘病記はずっと気になっていたのですが、最近はなかな足を運べなかったもので・・・、切ないですが、キーパーさんの愛をひしひしと感じました。
  陸ちゃんにはゆりちゃんを遺してくれたことに感謝感謝です。
  
  > ちなみにケンシンくんは、なんだか大森山に来てから、ますます可愛らしく童顔になったような気がします。
  > 大森山での姿はブログなどの写真でしか見たことがないですが。
  
  茶臼にいた頃はお兄ちゃんのスバル君比べて・・・なかんじでしたが、実は、あれは同居してたモモちゃんの爪は鼻先に入ってしまいずっと腫れていたのです、今では腫れもすっかり引いて元の可愛らしいケンシン君に完全に戻りました！！
  
  大森山もぜひ行ってみてくださいね。
  
  jillluca

  jilllucaさん からの返信 2015/07/25 14:24:11

  RE: RE: 陸ちゃんの闘病生活せつない

  まみさん
  
  こんにちは。
  
  勘違いしてました〜。
  今、不意に気づきました。
  モモちゃんに引っかかれて鼻筋が腫れたのはお兄ちゃんのシンゲン君でした、ケンシンではなかったですね。
  ちなみにシンゲン君の腫れも現在はよくなっています。
  
  訂正＆お詫びまで。
  
  jillluca