聖地と修道院、海辺の街で締めくくり　−　ファテイマ、バターリャ、ナザレ、オビドス

2015/01/02 - 2015/01/02

年末年始、ポルトガルへ行きました。
西洋でありながらどこか懐かしい雰囲気という街並み、大航海時代の偉業を伝える遺産、親しみやすい魚料理、といったポルトガルに惹かれ、行きたいと思っていました。

　１日目　成田→アムステルダム経由→リスボン　リスボン泊
　２日目　リスボン→コインブラ→ポルト　ポルト泊
　３日目　ポルト市内観光　ポルト泊
　４日目　サンティアゴ・デ・コンポステーラ日帰り観光　ポルト泊
　５日目　ポルト→リスボン　リスボン市内観光　リスボン泊
　６日目　リスボン市内観光　リスボン泊
※７日目　バターリャ修道院他観光　リスボン泊
　８日目　リスボン→パリ経由→
　９日目　→羽田

今回は主に※の部分です。

リスボン滞在中、日帰りツアーを利用して、ファティマやバターリャ修道院などを訪ねました。
公共交通機関では効率よく回れない郊外の名所をまとめて見学できました。
リスボンの街も良いですが、周辺にも見逃せない見どころがいっぱいです。

エリア ポルトガル

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

リスボンのリベルダーデ通りに８時半過ぎに集合。日帰りの小型バスツアーです。
参加者は当方を入れて８人ほど。ヨーロッパ、フィリピン、ブラジルと色々なところからの参加者。
10時過ぎに最初の目的地ファティマに到着。写真はバジリカです。

聖地ファティマ 史跡・遺跡

人々がろうそくに灯をともして祭壇に捧げます。
ファティマは約100年前、三人の子供の前に聖母マリアが出現したという奇跡の地です。
人々の巡礼が絶えませんが、マリア様が現れたという5月13日には、さらに多くの人がここに集まるといいます。

当時の奇跡は、何万人もの人が集まった場でも見られたと言われるそうで。
奇跡の日には、このバジリカの前の大きな広場を今でも人が埋め尽くすのでしょう。

奇跡を最初に目撃したのはルチアとフランシスコとヤシンタという３人の牧童だったという。
フランシスコとヤシンタの兄妹と思われる像。
聖母は３つの予言を残したといいます。調べてみると興味深い。。。
ファティマの聖地は、歴史ある建造物という事ではないですが、宗教の力を感じた場所でした。

次の目的地はバターリャ修道院。
14世紀のスペインとの戦いの勝利を聖母に感謝して建てられた、壮麗な修道院です。

バターリャの修道院 寺院・教会

聖堂内部は大きく、厳かな空間です。

ステンドグラス越しに差し込む光が石壁を照らします。

この光が側廊を照らし、何とも美しい光景。

石造りの装飾が美しいジョアン一世の回廊。

シルエットからも装飾の繊細さを感じられるかと思います。

回廊から尖塔を望みます。

建設が途中で止まったままになっているという、未完の礼拝堂。
完成していたらそれは美しい聖堂だったでしょう。

一通り中を見学した後、外をぐるっと回ります。
青空にハチミツ色の石で造られた修道院が映えます。

次の目的地はナザレ。海辺のリゾート地です。
シティオ地区の断崖から街を望む展望台から。絶景です。

ナザレのビーチ ビーチ

今は冬で、ピークの時期ではないのでしょうが、青い海と白い砂浜、赤屋根の美しい家々が、絵のような景色を作り出しています。

ナザレで昼食を摂りました。
やはり海鮮、という事でイワシの塩焼きやイカ焼きを注文。日本人の舌に合う味でした。
ナザレの街並みは、家々の間に細い路地が直線的に続くのが特徴。情緒があってよい雰囲気です。

本ツアー最後の訪問地は、オビドス。
リスボン郊外の山間の小さな街です。
この街の歴史はローマ時代までさかのぼり、海からの敵の侵入を防ぐ砦が築かれたのが始まり。
かつてポルトガル王妃の直轄地となっていたとも。かわいらしい街です。

オビドス旧市街 旧市街・古い町並み

町はずれの城壁にのぼりました。
街とその周辺ののどかな丘を一望できました。

オビドスの城壁 建造物

今日訪れた名所の中では一番賑わっていたのがオビドス。
名物のチェリー酒をお土産に買いました。

街の入口にあたる門「ポルタ・ダ・ヴィラ」。内部にアズレージョがあるのがポルトガルらしい。
夕日に照らされて赤く染まっています。

オビドスからの帰り際に日が暮れました。
美しい、燃えるような夕焼けでした。
ポルトガルの旅の最後、有終の美というにふさわしい景色でした。

夜、リスボンに帰着し、翌朝帰国の途につきました。

ポルトガルの旅は予想していた以上に素晴らしいものでした。
特に際立つランドマークがあるというわけではないですが、街全体に情緒があり、うっとりするような美しい街並みが随所に。
是非また訪れてみたい国です。