えきぽで散策＠品川駅　～変わりゆく街と残り継がれるものと編～

2015/06/07 - 2015/06/07

皆さんはJR東日本が提供している「えきぽ」というアプリをご存知ですか？これは関東近郊のJRの駅を起点としたウォークラリー情報をまとめたアプリなんです。それぞれのスポットを巡りGPS情報で踏破記録を付けていくとコースごとのスタンプがもらえる仕組みになっています。街歩きが好きなポジー的にはなかなか面白いアプリなので、時間があるときは「えきぽ」を使ってプラプラしています。

えきぽで散策第１６弾は山手線の品川駅。このコースのふれこみは「変わりつつある品川駅構内と東京湾につながる芝浦港南方面を散策」です。品川は広大なJRの操車場を再開発する計画が立てられており、数年後には景色が一変するものと思われます。そんな変わりゆく街の散策をしつつも江戸時代をしのぶ遺構も残されていたりとなかなか変化に富んだコースかと思います。個人的には以前品川で勤めていたこともありなじみのある街なので昔を懐かしみながら散策を楽しみました。

◆今回のぶらぶらスポット
・品川駅創業記念碑
・泉岳寺
・高輪大木戸跡
・札の辻橋
・五色橋
・港南大橋
・港南緑水公園
・天王洲運河
・お肉の情報館（中央卸売市場食肉市場）

エリア 品川(東京)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5

• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 徒歩

今回のスタートポイント、品川駅です。東海道新幹線を始め、都内から西へ向かうための交通の要衝として位置づけられるターミナル駅。リニアの始発駅も品川駅になるんですよね。

品川駅 駅

高輪口。駅前にはプリンスホテルを始めいろいろなホテルが立ち並んでいます。そのせいか、やたらと中国人観光客が多い気がしますね。

そんな高輪口のロータリーにひっそりたたずむ石碑、こちらが品川駅創業記念碑です。品川駅は日本で一番初めに開業した鉄道の駅でもあり、日本で一番古い駅の一つと言えます。
ただ、ひっそり過ぎてほとんどの人はこんな石碑の存在を知らないでしょうね。

では高輪口から第一京浜沿いに田町方面へ歩いていきましょう！

第一京浜は旧東海道がベース。

第一京浜沿いにあるインドカレー屋さん。品川で勤めていたときはしょっちゅう行っていました。

品川の操車場が見えてきました。現在重機が入り込んで絶賛整地中。数年後にはここに大きなビルとかが立ち並ぶんだろうなぁ。

ちなみにこの辺りに新しい山手線の駅ができるそうです。名前をどうするかで喧々諤々しているみたいですね。

少し第一京浜から離れて泉岳寺方面へ。立派な石碑には四十七義士と刻み込まれています。泉岳寺は言わずもがな、赤穂四十七士ゆかりのお寺なんです。

山門にたどり着くとなんだか様子がおかしい。そういえば泉岳寺のすぐ隣の敷地にマンションが建つとかで地元住民とトラブルになっていたニュースを思い出しました。確かにシートに包まれた建設中の建物がありますね。
景観的にはかなりよろしくないですけど工事は着々と進んでいる印象です。

泉岳寺 寺・神社・教会

中門を抜けた参道にはちょっとしたお土産屋さんなどが立ち並んでいました。時期的に綺麗なアジサイも咲いていましたよ。

泉岳寺山門です。天保年間に建てられた大きく立派な門です。なかなか威風堂々としていますねぇ。

さすが泉岳寺、大石内蔵助の像が建てられています。忠臣蔵で見る討ち入り時の勇壮な雰囲気ではないですけどね。

泉岳寺本堂。空襲で焼けてしまったため現在の本堂は戦後に再建されたものです。

境内には忠臣蔵にまつわるものだらけ。これは浅野内匠頭が切腹した際に飛び散った血が付いたといわれる石と梅。

こちらは首洗井戸。討ち入りを果たした四十七士が主君の墓前に吉良上野介の首を供える前に洗ったといわれる井戸。

泉岳寺 寺・神社・教会

ここで首を洗ったと聞くと少しぞっとします・・・。

四十七士のお墓がここに集まっています。

泉岳寺 寺・神社・教会

こんな感じですね。

浅野内匠頭もこちらに眠っています。現在も忠義ある家臣に守られて眠っているということですね。

一番右が大石内蔵助のお墓。屋根がつけられていたりと他の人に比べると差別化されていますが、案外質素なお墓です。

泉岳寺を離れ再び第一京浜を歩くと緑に覆われた石垣を見ることができます。こちらが高輪大木戸跡。

高輪大木戸跡 名所・史跡

東海道から江戸に入ってくる旅人達を検める検問所ですね。要するにここから内側が江戸ということ。

田町方面を望みます。

コンビニに立ち寄ったんですが、店内に喫煙スペースがある！

東京タワーも見えてきました。

第一京浜の札の辻交差点を右に曲がるとJRの跨線橋である札の辻橋があります。

金網越しにはなってしまいますが、ここからは東海道新幹線を始め様々な鉄道が行きかう様子を眺めることができますよ。

運河を眺めながら芝浦界隈の散策開始です。

この辺りは高層マンションの建築ラッシュ。周りを見渡せばどこもタワマンだらけです。

交差点にあるホルモン屋。あとで立ち寄りますが食肉市場が近い関係もあって芝浦はホルモン屋が多く営業しているんです。

それにしてもマンションの多いこと。

浜松町と羽田を結ぶ東京モノレールが走ってきました。JRが開発を予定している羽田空港への直結ルートもまだめどが立っていないようなので、もうしばらくはこのモノレールの存在も安泰ですかね。

マンション近くの公園では休日マルシェが開催中。ちょっと前に行ったアークヒルズでも同じようなことをやっていたので、タワマン街では常識的な光景なのかな。

東京湾まで出てきました。

港南大橋に到着。こちらはレインボーブリッジ方面を望みます。夜景スポットとしても結構人気がある場所みたいですよ。

港南緑水公園に到着。ここも高層マンションだらけ。駅からも遠いし、そんなに便利が良い場所だとは思えないんですけどね。

港南緑水公園 公園・植物園

ここで昼食にすることにしました。食事するところはほとんどなかったのでコンビニ弁当ですけど・・。

実は何気に子供連れで歩いていました。遊具もたくさんあるのでしばらく息子を遊ばせようっと。

港南緑水公園は付近の人の憩いの場所。多くのお子様連れファミリーがいました。少子化なんて嘘のように思えてきますね。

これだけマンションが多くなれば子供も多くなるわけですね。待機児童問題とか大丈夫なのかな。
ちなみにうちの息子は遊びに夢中になりすぎてなかなか公園を離れようとせずとても苦労しました(笑)

公園を離れ天王洲方面までやってきました。

天王洲には東京海洋大学があります。その敷地内には帆船「雲鷹丸」が静態保存されています。

この辺りは私が勤めていた場所の超近所。懐かしいなぁ。

運河沿いに天王洲アイルを望む。90年代に開発された場所なので少し古臭くなってきた印象もしますね。

運河越しに見えるレストラン。あそこも結構評判が良かったなぁ。

遊歩道にはよくわからないモニュメントなどもあり。

品川駅に近づくと食肉市場が見えてきます。この近辺は何とも言えない独特のにおいがするんですよね。カラスの声もうるさいし、どことなく陰惨な雰囲気を醸し出しています。

そんなところだからこそ、もっと情報発信を、ということでお肉の情報館という展示施設があるんですが、休日は閉館とのこと。この手の施設って休日休みが多いんですよねぇ。

お肉の情報館 美術館・博物館

品川インターシティの高層ビル群。

品川インターシティ ショッピングモール

品川駅港南口に到着。コース的にはこれで終了です。

ただ品川も久しぶりなのでもう少しだけ散策。品川駅港南口にはこんなディープな世界もあるんです。

人ひとりがやっと通れるような小路に飲み屋が密集しています。

周りが再開発で姿を変える中、時代が止まったようなこのような飲み屋街はある意味貴重。色々と大変だと思いますけど再開発の波に飲まれず残ってくれるとうれしいですね。
本日はここまで、お付き合いくださりありがとうございました！