2015/06/30 - 2015/06/30
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旅人のくまさんさん
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藤前干潟でのバード・ウォッチングです。一番多かったのは、カワウ(川鵜)さんでした。ダイサギさんも多く見掛けました。(ウィキペディア)
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イチオシ
東側の庄内川と、西側の新川に跨って架かる橋の光景です。手前が国道23号線、通称、名四(めいよん)の庄内新川橋、白いアーチが見える奥の方の橋が南陽大橋です。潮が満ちてきて、庄内新川橋の近くの干潟に鳥さんが群れていました。
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藤前干潟の見学を始めたころには、水面上に顔を出していた干潟付近の光景です。今は、すべてが水面下になりました。それでも、まだ浅いですから、野鳥の姿がありました。留鳥のカワウや、ダイサギさんです。
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この場所も、先ほどまでは水面上に顔を出していた干潟です。ダイサギさんとカワウさんが残っていました。顔は、潮が満ちてくる川下方面を向いていました。
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少しカメラが遠過ぎましたが、カワウの大群による追い込み漁が始まったようです。浅瀬に向かって追い込む作戦でしょうか。
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泳ぎながら追いつめるグループと、羽音や水音で魚を脅しているグループもいました。協力し合っているようにも見えました。
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干潟の一部が水面に顔を出した、浅瀬付近の光景が続きます。今日一番の、餌取り合戦のメンバーが揃ったようです。
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カワウさん達の魚採りが大漁なら、連想するのが、金子みすずさんの『大漁』の詩です。26歳の若さでこの世を去るまでに、500余編もの詩を綴りました。
朝やけ小やけだ 大漁だ 大ばいわしの大漁だ。
浜はまつりのようだけど 海のなかでは何万の いわしのとむらいするだろう。 -
カワウの群の動きが激しくなってきました。どうやら小魚を浅瀬近くまで追い込むことができたようです。低空飛行のカワウさんの数が増えてきました。金子みすずさんの詩をもう1編紹介します。『お魚』です。
海の魚はかわいそう。
お米は人につくられる、牛はまき場でかわれている、こいもお池でふをもらう。
けれども海のお魚は なんにも世話にならないし いたずら一つしないのに こうしてわたしに食べられる。
ほんとに魚はかわいそう。 -
低空飛行のカワウさんは、意図的に足を着水させていました。追い込んだ小魚をパニックに誘い込む作戦でしょうか。
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イチオシ
泳ぎながら魚を追い込んでいたカワウさんの小グループは右端の方に見えます。口元を注視しても、魚を咥えたカワウさんはいませんでした。カワウさんは、水中で大きな魚は飲み込めないようですから、魚を捕まえた時には咥えて水面に顔を出すようです。
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賑やかな魚とりの光景が続きます。ウミウ(海鵜)を使った迂回を何度か見たことがありますが、首紐は、小魚は呑み込めるようにしてているようでした。呑み込めない大きさのアユを鵜匠がさんが籠に吐き出させて、また潜らせていました。
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ネット情報では、『水中では魚を飲み込めないので、魚を咥えて水面に出てきたところを他の鳥に襲われ、しばしば餌を失う』と解説されていました。大きな魚を捕まえた時は、アオサギさんも大敵かも知れません。
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低空飛行をしていたカワウさんが、次々と着水していました。飛んでいるだけでは、餌にはありつけません、泳ぎのグループに加わるようでした。
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小グループが、更に家族単位に分離しての行動のようにも見えました。3〜4羽に1羽が飛行役のようにも見えます。
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群の中ほどには、潜って小魚を捕まえてきた姿がありました。その後ろでは、口を開けて抗議するような仕草も見えました。左上では、2羽が同時に激しく水に飛び込んでいました。
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激しく羽ばたいているのがリーダーのようにも見えますが、泳いでいる群の先頭は、その先を泳いでいますから、羽ばたいているカワウさんの指揮ではなさそうです。
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イチオシ
激しく羽ばたいているカワウさんは、リーダーではなく、応援団と言った感じにも見えます。小さな群の傍を離れませんでした。
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羽ばたいていたカワウさんが着水しました。それに気付いたのでしょうか、先頭の方を泳いでいたグループが振り返って、その様子を注視していました。リーダーでないにしても、小グループでの役割が決まっているような光景でした。
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整然と動いていたカワウさんの大群です。リーダーがいたのか、自発的な動きなのかは、短時間の観察では判断できませんでした。少し散らばっていたカワウさんが、大集団に戻ったようです。
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右方向に向かって、一斉に移動し始めたカワウの大群です。ところで鶏の集団行動についてですが、リーダーがいないとする説が有力なようです。その例証として、アメリカのアニメーション・プログラマのクレイグ・レイノルズが考案・作製した人工生命シミュレーションプログラム、『ボイド』の紹介です。
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『ボイド』は、コンピュータ上の鳥のオブジェクトに、次の三つの動作規則を与え、多数を同時に動かして群れの振る舞いをシミュレーションするソフトです。
①分離:鳥オブジェクトが他の鳥オブジェクトとぶつからないように距離をとる。
②整列:鳥オブジェクトが概ね同じ方向に飛ぶように速度と方向を合わせる。
③結合:鳥オブジェクトが群れの中心方向へ向かうように方向を変える。 -
人工生命シミュレーションプログラム、『ボイド』によるシミュレーションは、驚くほど自然な動きを見せ、単純な規則を用いて群体としての複雑な振る舞いを再現できることを示しました。現在は、改良されたアルゴリズムが映画のCGアニメーションなどに応用されています。この場面では、『飛ぶ』を『泳ぐ』に置き換えられそうです。
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相変わらず整然と泳ぐカワウの大群です。クレイグ・レイノルズは、鳥の群れのアニメーションを、なんとか自然に見せるという課題に対し、彼は鳥の群れを根気よく観察しました。まるで誰かが命令したように一斉に飛び立ち、急旋回する鳥達を観察して気付いたことは、科学者たちと同様、リーダーが命令しているわけではないことでした。
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クレイグ・レイノルズは、試行錯誤ののち、『ボイド(Boid)』と呼ばれる鳥のシミュレーション・モデルを1987年に完成させました。このモデルは、群れとして極めて自然な動きを再現しました。このモデルは、『バットマン・リターンズ』のペンギンの集団シーン、『ライオンキング』のバッファローの集団が移動するシーンなどに使われました。
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クレイグ・レイノルズが開発した『ボイド』は、鳥の動きを『本質』よりも、『形』から再現したものです。中谷宇吉郎の名著、『科学の方法論』の中では、科学の本質の一つに、『再現性』を挙げていました。科学以外からのアプローチが、『科学』に昇華する可能性を秘めているようです。
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カワウの大群が去り、浅瀬で餌を待つ鳥さん達です。ダイサギさんに交じって、カワウさんもいました。群とは別行動の個性派もいるようです。
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カワウさんの大群が集まっての、追い込み漁作戦が終わったようです。終わった後も、遡上する魚を待ち構えるダイサギさん達です。
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潜って魚を捕まえるのが得意なカワウさんにとっては、この状態での採餌は適していないようにも見えます。勝手な想像ですが、ダイサギさんに憧れたカワウさんが、マネをしているのかもしれません。アンデルセンの『醜いアヒルの子』の逆バージョンを思うと、少し笑えます。
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飛び去って行くのはアオサギ(青鷺)さんです。カワウ一羽だけが残り、少し離れた場所でカルガモさん達が泳いでいました。
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別の浅瀬での光景です。餌の魚が捕まらないのに苛立ったのでしょうか、ダイサギさんが羽ばたき始めました。ますます魚はやって来なくなりそうです。それにしても長い首です。ダイサギさんの間をアオサギさんが飛び去って行きました。
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