2015/06/01 - 2015/06/01
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Minty Pinkさん
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「どうしようかなー」と思っていたのですが、たまたま平日に仕事が休みになったので、行ってきました。
マグリット展は思ったよりも作品数がずっと多くて充実。
ボッティチェリ展は息子①が行ってきて「良かったよー」と言っていたので。
もちろん写真撮影はできないので、作品写真はポストカードや本やネット上の写真をお借りしたものや…で代用しております。雰囲気だけでも。
- 旅行の満足度
- 5.0
-
10時半。予定よりだいぶ遅れて到着。
いつものように乃木坂の駅から直通の通路経由。 -
左手にチケット売り場。平日だからか、こんなもんでした。
-
この日はルーブルの最終日にあたっています。
ルーブルは前に見ているので今回はパス。
『天文学者』の前には今日も長蛇の列なのだろうか。 -
ルーブル展に続いてマグリット展の広告。
-
展示室は2階。左手には6月24日からの『ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展』の告知。
きっと行くんだろうな、息子たち…。 -
入り口です。
-
では、展覧会の構成に従って。
第1章:初期作品(1920-1926)
《水浴の女》1925年(シャルルロワ美術館)
単純で幾何学的。
1923年にはパリでシュルレアリスムが始動。 -
第2章:シュルレアリスム(1926-1930)
ジョルジョ・デ・キリコの《愛の歌》1914年 に感銘を受け、シュルレアリスムへの傾倒。
《困難な航海》1926年(個人蔵)
脈絡なく並べられたもの達。細長いのは「ピルボケ」なる西洋けん玉とか。
普通は目なんかついてないと思うけど。
テーブルの脚が1本だけこっそり人間。 -
で、こちらがキリコの《愛の歌》1914年(ニューヨーク近代美術館)
やっぱり影響されてますかね。 -
《恋人たち》1928年(ニューヨーク近代美術館)
これ、MOMAで見たかな…。覚えていない。好きじゃないからか。
川に身を投げ、発見時には顔がガウンで覆われていた母親の亡骸のイメージが反映しているとのこと。
不吉で不安な印象なのも当然。
同じ題材の別バージョンが近くにあり。 -
第3章:最初の達成(1930-1939)
現実にはあり得ない不条理な情景を描き出すことによって、日常的なイメージの中に隠された詩的な次元を明らかにするという、マグリット独自の芸術が完成。
《人間の条件》1933年(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)
きたきた。だまし絵?マグリット。こうなると楽しくなってくる。
でも、マグリットとしては「だまし絵」のつもりなんてなかったのかも。
ある事物を「問題」として捉え、それに対する「解答」を提示する「問題と解答」という方法論で描かれているのだ。
これを見て息子②が「これ、見たことあるじゃん。ワシントンで!」と言う。そうだっけ?あら、本当だ。ワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵。私はすっかり忘れてて、多分写真も撮ってないけど、彼の記憶に残ったのならそれでいいか。
息子②はマグリット展に行きたいらしいけど、日程的に厳しいかねえ…。 -
近くにはこんなのも。
《野の鍵》1936年(テイッセン=ボルミネッサ美術館)
これはポストカード売ってた。
タイトルの「野の鍵」とは「自由」を意味するフランス語の慣用句。 -
《透視》1936年(個人蔵)
マグリットさんの自画像ということでよろしいかな?
卵の未来を予見。 -
《陵辱》1934年(メニル・コレクション)
ブリュッセルで行われた展覧会では、カーテンで仕切られた別室に展示。
女性へのまなざしが無自覚な暴力性をはらむことを暴き出している。
別室に隠しておきたくなったんですね。
マグリット自身はどう思ったのだろう? -
《アルンハイムの地所》
という同じタイトルでほぼ同じ構図なのだが、実はこれは『もっと知りたいマグリット』に載っている別の作品。1938年の作品でカンヴァスに油彩。
出展されていたのは紙にグワッシュ。1962年の小さい作品。
多分他にもバージョンがあると思う。これに似たポストカードをどこかで買ったんだけど、タイトルがもっと詩的な感じだった。《追憶》だっけか? -
第4章:戦時と戦後(1939-1950)
直接戦争の惨禍を描くことはほとんどなかったが、作風が劇的に変化。
《応用弁証法》1944ー45年(個人蔵)
祭壇画のような構成。
ベルギーがナチス・ドイツから解放された後に描かれたのではないかと考えられている。存命中に展示されたことのない作品だとか。 -
《空気の平原》1940年(個人蔵)
ポストカードはこっちしかなかったんだけど、この左にあった《絶対の探究》っていう作品の方が好き。葉っぱが葉脈だけになっていて、きれいな夕陽が背景の。 -
写真はないけど、印象派を思わせる明るくやさしい画風の「ルノワールの時代」は1943から47年。《不思議の国のアリス》という作品はなかなかのヒット。
こちらは短い「ヴァーシュ(雄牛)の時代」(1947-48)の作品。
《絵画の中身》1948年(個人蔵)
ヴァーシュはフォーヴのもじりだそうな。粗野で挑発的。
残念ながら、激しい批判を浴びるばかりで受け入れられず。妻のジョルジェットにも不評…。 -
第5章:回帰(1950-1967)
不評のヴァーシュは封印。1930年代に確立した自らの様式に回帰。
《自然の驚異》1953年(シカゴ現代美術館)
人魚のテーマ展のために制作されたもの。 -
こちら、来ていました。
《光の帝国?》1950年(ニューヨーク近代美術館)
昼と夜が同時に存在。静寂が支配する空間。こちらは昨年MOMAで撮影した写真です。
できればベルギー王立美術館の《光の帝国》に来てほしかったけど…(水面に明かりが映り混むヴァージョン)。でも、こちらに再会できたのもうれしかった。 -
今回の目玉かな?
《ゴルコンダ》1953年(メニル・コレクション)
空中浮遊する彼らの顔は一人一人違う。
画家曰く「空間の問題に基づく探究の成果」。
ゴルコンダとはインド南東部の町の名前。 -
5月13日から展示の
《白紙委任状》1965年(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)
こちらもワシントンで見ているらしい。(私は覚えてない…。) -
左は、かつて美術の教科書か資料集で見てとても衝撃的だった作品。私の中ではこれこそがマグリット。
《大家族》1963年(宇都宮美術館)
右は初めて見ました。こんなヴァージョンもあったのね。
《空の鳥》1966年(ヒラリー&ウィルバー・ロス蔵) -
地面をご覧ください。この灯りは空港の誘導灯。
《空の鳥》はサベナ・ベルギー航空のポスターでした。
《大家族》はタイトルといい、怪しい雲行きの背景といい、「何だろう?」と考えさせられる部分があるけれど、《空の鳥》は広告だけあって、ストレートにロマンチック。 -
《レディ・メイドの花束》1957年(大阪新美術館建設準備室)
ボッティチェリが好きだったというマグリット。これは山高帽の男(マグリット?)とボッティチェリの描く花の女神フローラの結婚。
これ、見るのは二度目。数年前、大阪出張の時に中之島の美術館で見た。 -
というわけで(?)、次はボッティチェリ。
そろそろ次へ。1時半。チケット売り場には長蛇の列ができていた。 -
1時50分。渋谷に到着。
えーと、Bunkamuraはどっち? 渋谷、あんまり得意じゃない。 -
おなかすいた…。
Bunkamuraの手前にあったカフェ?でごはん。
パニーニとアイスコーヒー。 -
2時10分。Bunkamuraに到着。
-
エスカレータを降りて…。
-
こちらがチケット売り場。
ここももちろん写真撮影はできないので、ポストカードなどなどの写真を載せて雰囲気をお伝え。 -
こちら、『ボッティチェリとルネサンス―フィレンツェの富と美』という展覧会でございまして、序章はフィオリーノ金貨のご紹介。
続いて第1章『ボッティチェリの時代のフィレンツェ―反映する金融業と商業』
まずはこちら。
《ケルビムを伴う聖母子》1470年頃(ウフィツィ美術館)
かわいらしいマリアさま。幼子イエスは…、かわいらしいのはあまり見かけませんよね。生まれたとたんにもうおとな顔。 -
周囲はびっちりフィオリーノ金貨。
注文主がフィレンツェの両替商組合だからですって。
フィリッポ・リッピの影響が残る若き日の作品。 -
第2章『旅と交易 拡大する世界』
《大天使ラファエルとトビアス》1485年頃(フィレンツェ文化財特別監督局)
こちらはフランチェスコ・ボッティチーニの作品。大きいです。
聖書に出てくるトビト記の一場面。病気の父親の代わりに貸したお金の回収に出かけるトビアスくん。旅の安全を守る守護天使ラファエルがいれば安心。お魚は食料じゃなくて、魔よけ。
隣にいたお姉さんたちが「ボッティチーニ?!なにそれ〜。」とか言ってました。「ボッティチェリを見に来たのに、何このニセモノは!」とでも言いたげな。 -
で、その隣の小さい丸いのはボッティチェリですよ。
《受胎告知》1500−1505年頃(個人蔵)
左のすみっこでは、なんとトビアスくんとラファエルさんが旅をしています。 -
第3章『富めるフィレンツェ』
《聖母マリアの結婚》1432−1435年(サン・マルコ博物館)
フラ・アンジェリコです。
奢侈禁止令にもかかわらず、豪華な衣装の人々。
このヨゼフはおじいさんだなあ。ラファエロが描くともう少し若々しいのだが。 -
第4章『フィレンツェにおける愛と結婚』
《スザンナの物語》1450年頃(ダヴァンツァーティ宮殿博物館)
スケッジャ作。
貞淑なスザンナさんの入浴シーンを覗くどうしようもないオヤジ二人。
この二人は最後には処刑され、美徳の勝利、めでたしめでたしとなる。まあ、これは有名な話。
隣にあった《トラヤヌス帝の裁き》ってのもよくわからん話で。
若者が少年を馬で踏み殺してしまったので、お詫びにその若者は少年の母を娶るという判決をトラヤヌス帝がくだす。…って話だったと思う。ちがってたらごめんなさい。 -
第5章『銀行家と芸術家』
出ました、本展覧会の目玉。もちろんボッティチェリ。
《受胎告知》1481年(ウフィツィ美術館)
見応えあり。
チケットホルダー買っちゃった。これはその写真。 -
大天使ガブリエル降臨。
いろんな方が、このガブリエルはジャニーズ系だのイケメンだのともてはやしておりますが、そんなに好みじゃないな〜。
彼の背後からビームがふりそそいでおります。 -
このマリアさまの表情が好きだよ。覚悟を決めてるよね。
-
こちらもボッティチェリ。
《キリストの降誕》1473−1475年頃(サウスカロライナ州コロンビア美術館)
ご両親に洗礼者ヨハネ、羊飼いに遠くからは東方三博士も。
頭上の天使のポーズが「るるん!」って感じ。
他にもいろいろ見所はございます。
マグリットもボッティチェリも終了まであと1週間となってしまいましたが、機会があればぜひ。
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この旅行記へのコメント (2)
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- サロブラさん 2015/06/21 17:20:36
- はじめまして
- こんにちは。
いいね!ありがとうございました。
わたしもつい先日、このマグリット展にいってきたところだったので懐かしくなりました!!とても楽しかったです♪
東京は美術館がたくさんあってうらやましいです〜(T_T)
訪問していただきありがとうございました!
- Minty Pinkさん からの返信 2015/06/21 17:41:50
- RE: はじめまして
- カフェラテさん
メッセージありがとうございます!
カフェラテさんの旅行記には、私の好きなところがたくさんあって、読ませていただいてとても楽しいです。
いっしょにオランダやワシントンに行った息子と話しながら旅行記を見せていただいてました。
クレラーミュラー、私もいつか行きたいです。その時には新装なった国立博物館とゴッホ美術館にも再訪したいものです。
日本に来る展覧会もいいけど、どんな絵も、それを所蔵する美術館で見たいよなあ、とぜいたくな願望です。
それではまた。
Minty Pink
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