千本浜公園の散策

2015/03/13 - 2015/03/13

狩野川河口から、富士市の田子の浦港の間約10kmの駿河湾岸沿いに広がる千本松原は千本どころか、30数万本以上あるそうです。
千本松原の入り口には千本浜公園があり多くの著名人の碑が見られます。

エリア 沼津(静岡)

徒歩道程として碑を巡る案内が沼津観光協会より掲示されてあります。
各碑間の距離がほどよく離れているので散策に最高です。

井上靖
沼津市名誉市民でもある井上靖は少年時代から沼津中学（現、沼津東高）時代まで、伊豆の湯ヶ島と沼津で過ごしたこともある身近な文学者です。

井上靖文学碑

井上靖
作品のリストは敷石には作品名が年代順に書かれています。

子守歌石碑（こもりうたせきひ）

『この子のかわいさ』は、正に子守唄の珠玉とも言われるもので、広く山形・福島・栃木・千葉・東京・山梨・静岡・愛知・岐阜・長野・京都・大阪・兵庫・広島・香川・高知・佐賀等の各県に分布し、「天に上れば星の数」以下の歌詞が各地各様に歌われている。その中でも、当沼津地方の歌が最も優れていると、その評価は高く、『白秋全集16　詩文評論２』の中でもとりあげられている。

平成１４年（2002）３月、沼津ロータリークラブ創立５0周年を記念してつくられたものである。

ライオンズクラブ

昭憲皇太后
明治天皇の皇后、昭憲皇太后が初めて沼津の御用邸に行啓されたのは明治３９年（1906）１月で、その後毎年おいでになり、沼津の風光をとても愛しておられた。千本浜でご休憩になったのを記念して現在の防潮堤のところに「御座所跡」の碑があったが、昭和５0年、防潮堤拡幅工事のため移設することになり、新たに歌碑も建立されることとなった。

昭憲皇太后

若山牧水

若山牧水
この歌碑は、全国で最初の牧水歌碑として昭和四年七月に建てられました。

若山牧水
「幾山河こえさりゆかば寂しさの　はてなむ国ぞけふも旅ゆく」

沼津市による
千本の地は千本浜公園から東間門までの千本松原に沿った地域で、通称は松下浜道といっている。
千本浜公園は明治４０年１２月公立公園として全国に先駆けて「沼津公園」の名で誕生した。　沼津市

池谷観海

魚見の松
案内板が見当たりません。

観海学人碑
観海学人こと池谷（いけたに）観海は、文久３年（1863）田中藩士池谷歌治の長男として生まれ、名は盈進（えいしん）、通称鉱太郎、号を観海といい、１８歳で小学校の教諭、明治３５年（1902）４0歳の時、沼津中学（現沼津東高校）に招かれて漢学を教え、在職２0余年、昭和１５年（1940）７８歳で亡くなった。

沼津市民憲章の碑
千本浜公園の案内図と共に沼津市民憲章を誓っています。

1. 緑と水と空、このかけがえのない自然を守り育て、清潔な環境をつくります。
1. すすんで心身をきたえ、健康と文化の向上につとめます。
1. 仕事に生きがいを見いだし、意欲をもって働きます。
1. 人権を尊重し、時間と規則を守ります。
1. 善意と思いやりをもって、温かい家庭と社会を育てます。

沼津市　潮の音プロムナード
千本松原からびゅーおを経由して沼津御用邸記念公園までを紹介しています。
沼津の観光スポットはこのエリアに集中しています。

増誉上人像と説明板

増誉上人
増誉上人は、千本山乗運寺（浄土宗）の開祖で長円といった。増誉上人をめぐる千本松原の物語は、今なお人々に語り伝えられている。

千本松原の功績は彼のお陰です。

増誉上人
この松原は、天文てんぶん６年（１５３７）頃、駿河の今川・甲斐の武田と伊豆の後北条との戦いで無惨むざんにも伐きり払われてしまいました。
そこへ、一人の旅の僧がやって来ました。
増誉上人長円です。
潮風の害を受けて困窮していた住民をみた長円は、人々を救うために、経文きょうもんを唱えながら、何年もかかって千本の松苗を植えました。
いまの千本松原はこうしてできたもので、増誉上人長円は千本山乗運寺の開祖です。
この増誉上人像は、昭和４４年（１９６９）「増誉上人顕彰会」が沼津市民から浄財を募り建立したもので、千本浜公園のシンボルとして親しまれ敬われてきましたが、平成１６年（２００４）１２月の強風で折れた松の大木が倒れかかり、像は大破してしまいました。
像誉上人像の復元を願う多くの人々から浄財が寄せられ、ここに修復が成りました。
千本松原は、天下の名勝として広く知られていますが、増誉上人に感謝の心を表すとともに、この松原をいつまでも大切に愛護したいと思います。

角田竹冷
角田竹冷（本名真平）は、安政３年（1856）富士郡加島村（現在の富士市）に生まれ、家が貧しかったので少年時代は魚町の商家の奉公をした。
明治５年（1872）、１６歳の時に東京へ出て働きながら法律を学び、２４歳で代言人（弁護士）の免状を取り、さらに３５歳で衆議院議員に当選、その後６期１７年間にわたって議員として活躍した。

千本浜道
いたわりゾーンは沼津限定でしょうか？　初めて見る標識です。

この光景は海沿いに１０Km続きます。
松原の中には散策用の道があるので地元の方々の散歩コースとなっています。

千本浜公園の入り口には八角池があり唯一舗装されている場所でもあります。

八角池といっても少し水があるだけです。
先に増誉上人の像が見えます。

東海バスの千本浜公園のバス亭
一日に数本しか便がありません。

千本浜公園 公園・植物園

千本松原からは道路を隔てた場所には首塚があります。

首塚
戦国時代、武田勝頼と北条氏政との間で激しい戦いが行われ、特に天正八年（１５８０）の千本浜の合戦は激戦であった。その時の戦死者が葬られているのだそうだ。明治３３年、嵐のときに松が倒れ、その根元から多数の人骨が出たのだそうで、その人骨が武田、北条の戦いの戦死者だったと言う。十代の若者が多く、皆深い刀傷を負っていたそうだ。

景色は単調で、左に松原、右に海が見えるだけです。
千本浜公園からは富士山は見えません。

松原側も単調な景色が延々と続きます。

長さは１０Kmありますが、幅は１００ｍ位なので迷って出られなくなるようなことはありません。