2015/02/13 - 2015/02/13
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ahirutさん
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春節休みを利用して実現した初のインド旅。
南インドを中心に、ティルバナンタプーラムからスタートして、ケーララ州をじっくり回ったあと少しずつ北上、ゴア、ムンバイに寄り、最後はデリーから帰る、という行程を組みました。
旅の中盤では、ケーララ州最後の滞在地コチを離れ、標高2千メートルを超える高原の町ウーティを経て、マイソール王国の宮殿が残るマイソールへと向かいます。
その7はビーチやバック・ウォーター・クルーズと並ぶメインエベント、ニルギリ山岳鉄道の旅です。コインバトール郊外のメタップアラヤンと高原の避暑地ウーティとの間46キロ、高度差約1900メートルの区間を約5時間かけて登って行きます。
クーノア(クーヌール)までの区間は勾配がきつく、ラック式という歯車付きの補助レールが使われていて、今も蒸気機関車が活躍、勾配を登る場合機関車は後ろから押す形になります。クーノアから先は普通のレールとなって、ディーゼル機関車に交代、同時に車両も2両ほど増えます。
線路沿いにはあまり集落もなくて、まさに自然の中を走っていく感じ。車窓にはこのあたりの名産品の茶畑も見えます。5時間はちょっと長いかなと思っていましたが、駅ごとに小休止があることと、景色が思ったよりバラエティ豊かだったこともあり、存分に汽車の旅を楽しみました(^ ^)
では、どうぞよろしくお願いします(^ ^)
☆インドの地名のカナ表記は原則としてGoogleマップの日本語表記を採用していますが、ウダガマンダラムについては、駅名以外ではほとんど使われていないと感じましたので、より一般的なウーティとしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
ニルギリ山岳鉄道のうち、蒸気機関車が使われるメタップアラヤンMettupalayamークーノアCoonoor間は運転は通常1日1往復だけです。そしてメタップアラヤンの発車は午前7時10分。
朝6時前、まだ暗いですが、バススタンドの目の前にある安宿をチェックアウトして、歩いて10分ほどのところにある駅へ向かいます。 -
駅に着くと、電車はすでにホームに止まっていました。
そしてその脇には当日券を求めるお客さんが並んでいました。 -
と、前の線路を蒸気機関車が!
この小さな機関車がクーノアCoonoorまで押して行ってくれます(^ ^) -
cleartripというインドの旅行会社のサイトで2等の指定席を予約してあります。
ネットでチケットを購入した場合はEチケットとなり、メールでPDFが送られてきますが、実際に印刷したものは必要ないようで、検札の時にはパスポートを見せるだけでOK。
写真はインド鉄道名物の乗客名簿。予約されている乗客の名前と座席の位置などが記されているのですが、年齢、電話番号などの個人情報も100%開示です…笑
ahirutの名前もちゃんとありました(^ ^) -
ホームにある事務所。
Eチケットだと乗車前に紙の切符に交換しなければならない、という情報があったので、中に入って聞いてみましたが、それは古い情報だったようで、今はその制度はなくなったそうです。 -
当日券を購入したい方の整列場所です。
ここにも書かれているように当日券として確保されているのは30枚だけですが、予約だけして当日来ない人も結構いるみたいで、発車の数十分前になるとその分も当日券として売り出されます。(切符の値段が2等指定で50ルピーほどとかなり安いため、とりあえず購入して、行けなくなってもキャンセルしない人が多いだろうということは想像できます)
☆当日券を狙う場合、ここで会った日本人の方に聞いたのですが、メタップアラヤンの駅にもリタイアリングルーム(宿泊所)があり、その方はそこに泊まったそうです。駅の人と知り合いになれるから、もしかすると当日券の入手には有利かもしれません。 -
ホームにある売店でコーヒーとパンを買って食べているうちに、だんだん明るくなってきました。いつの間にか後ろにさっきの機関車がくっついています。
☆3両の内訳
1 1等指定16席+2等指定35席
2 2等指定60席
3 2等当日30席(+荷物室) -
2等車の車両はこんな座席です。一組のドアに対して定員10人。
そんなに大きい車両じゃないから、10人座ると、かなり狭くて身動き取れません。
また車内に通路はないので別の部屋への移動も不可。
なお1等車は8人用で、部屋の幅も少し広いですが基本的なつくりは同じです。 -
約5分遅れで発車しました!
向こうにチェンナイChennaiからさっき到着した夜行列車が見えています。
発車が遅れたのは、たぶんこの列車が遅れて着いたから…笑 -
20分ほどで一つ目の駅、Kallarに到着。
駅の周辺には、少しだけですが人家も見えました。 -
まだスタートしたばかりですが、さっそく休憩です(^ ^)
10分ほど停車。
ホームでわんこが電車を眺めています(^ ^) -
わんこの見送りを受けて発車。
写真を見ると、線路はすでに上り坂になっているように見えますね。 -
Kallarを出て25分後また停車。
おそらく機関車の休憩でしょう。この後もずっと30分おきくらいに(機関車の)休憩がありました(^ ^)
ここはAdderleyという停車場のようです。周りには何もありません。ホームはありませんが、電車の床はあまり高くないので、乗り降りは十分可能です。 -
休憩中の機関車さん。
給水などもしていたようです。 -
10分ほど停車して、発車。
こんな橋の上や… -
山の斜面の脇を走り抜けていきます。
-
また30分ほど走って、Hillgrove駅に到着。
ここも乗り降りがあるような場所ではありませんが、乗客のための売店があります(^ ^)
クーノア方向。右側が本線です。勾配があるのがよくわかりますね(^ ^) -
左の人が集まっているところが売店です。
その上には、映画でしか見たことないような信号機が。 -
売店の脇に全取り扱い品目の価格表が貼ってあります(^ ^)
商品の入れ替えとかあんまりないんでょうか…
でもこんな山奥でも価格の割増はなくてご立派…はやってます。 -
だんだん高度が上がってきました。
車窓には小規模な滝(^ ^)
このあたり進行方向右側はずっとこんな感じですが、左側は谷を見下ろすような雄大な景色が見えていたようです。(空席がない限り車内では移動できませんので、見えませんでした) -
さらに30分後。Runnymede停車場。すごい勾配!
資料によると、始発駅からここまで、距離は22.3キロ、高度差は1090メートルです。 -
中央にラック式のギザギザのレール。
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Runnymede停車場を出ると、右側には次々と茶畑が見え始めます。
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結構長い橋(^ ^) 気持ちいい眺め~
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前方の席の方、「あ、牛だよ!」と言っているんでしょうネ(^ ^)
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メタップアラヤンを出て2時間45分くらい、ずっと山の中を走っていましたが、とうとう街が見えました。どうやらクーノアに近づいてきたようです。
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けっこう大きい町のようです(^ ^)
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踏切を過ぎるとクーノア駅です。
間もなくクーノア、クーノアでございます、的な放送は全くありません(^ ^) -
クーノア駅で45分くらい停車していました。
すでに車両が増やされ、機関車もディーゼルに交代しています。
クーノアとウーティOotyの間は、メタップアラヤンークーノア間と違って、毎日4往復くらい列車があり、席数も多くなりますので、普通の交通機関としても利用できます。 -
隣のホームの列車に乗り込んで発車を待つ小鳥さん(^ ^)
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蒸気機関車さんは、おつかれさまでした~ありがと(^ ^)
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クーノア駅を出発して、終点のウーティへ向かいます。
クーノア駅を過ぎたあとは、ほとんど自然しか見えなかったクーノアまでの区間に比べて、家などが見えるところも多かったです。 -
ホテルかと思いましたが、写真をよく見ると、郵便局の看板が付いています。
こんな山奥に郵便局があるとは…驚 -
日本だったら入場券がたくさん売れそうな駅名のLovedale駅(^ ^)を通過~
ウーティまであと4キロです。 -
11時49分、予定より少し早くウーティのウダカマンダラム駅に到着(^ ^)
4時間半のミニ列車の旅、車窓の風景が期待以上に素敵で、楽しかった(^ ^)
でもおしりは痛いです(^ ^) -
ウダカマンダラム駅の看板
-
きっぷ売り場と時刻表。
ここからメタップアラヤンまでの列車は14時発のようです。やはり坂を登る列車のほうが人気のようで、メタップアラヤン行きは比較的予約が取りやすいとか。
さてこの日はウーティに一泊。あした朝マイソールMysoreに向けて出発するまで、町歩きを楽しみましょう(^ ^)
15年春節~インド南部の旅◇ もくじ
01 バンガロール経由ティルバナンタプーラムへ http://4travel.jp/travelogue/11011712
02 インド最南端 カンニヤークマリ http://4travel.jp/travelogue/11012285
03 崖上の散歩道 バーカラ・ビーチ http://4travel.jp/travelogue/11013163
04 コラム マンロー島運河手漕ぎ船クルーズ http://4travel.jp/travelogue/11014298
05 公共ボートでコッタヤムからアラップーザへ http://4travel.jp/travelogue/11015505
06 歴史と貿易の街 フォート・コチ http://4travel.jp/travelogue/11015557
07 蒸気機関車に押されて茶畑の間を行く
08 これがインドの軽井沢? ウーティ http://4travel.jp/travelogue/11018603
09 マハラジャの宮殿と古びた町並み マイソール http://4travel.jp/travelogue/11018632
10 商工業都市フブリでひと休み http://4travel.jp/travelogue/11020703
11 インド風でもポルトガル風でもないゴア・パナジを歩く http://4travel.jp/travelogue/11029221
12 バスツアーでノース・ゴアのビーチをめぐる http://4travel.jp/travelogue/11029225
13 オールド・ゴアの教会群をじっくり散策 http://4travel.jp/travelogue/11029229
14 ムンバイ観光地編~CST駅周辺とコラバ地区 http://4travel.jp/travelogue/11034624
15 ムンバイ街並み編~古い住宅街とチョウパティ・ビーチ http://4travel.jp/travelogue/11034773
16 路地も大通りもインドのイメージそのもののデリーの街 http://4travel.jp/travelogue/11035257
17 デリーの歴史的建造物4か所をじっくり見てみる http://4travel.jp/travelogue/11035261
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