紫陽花ロードを走る銚子電鉄 2010（千葉）

2010/07/11 - 2010/07/11

2010年に紫陽花が綺麗な銚子電鉄を訪れました。

銚子電鉄は銚子から外川（とかわ）まで わずか6.4kmを走る鉄道で、日本全国の私鉄から移籍してきた車両が集まる電車の博物館です。

醤油の産地「銚子」が生み出した銚子電鉄のぬれ煎餅でも有名です。

エリア 銚子(千葉)

• 旅行の満足度: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

銚子駅

JR銚子駅ホームの先に銚子電鉄の改札口があります。

赤い電車

たった１両で走るデハ８０１に乗ります。

ありがとう デハ８０１

もうすぐお別れする電車のようです。

LAST RUNデハ８０１

長い間、お疲れ様でした。

木製の車内

元は伊予鉄道の車両

昭和25年に帝国車両で製造され、四国松山の伊予鉄道で活躍し、昭和61年に銚子電鉄にやって来ました。

かっちんが訪れた2ヶ月後の平成22年（2010）9月に営業運転を終え、その後、休車扱いになっています。

運転台

座席と窓

窓を開けて風を取り入れることができます。

板張りの床

では、銚子駅を発車します。

仲ノ町車庫

次の仲ノ町には電車の車庫があります。

いろいろな車両がいるので、電車の博物館のようです。

デハ1002

この車両の形は、どこかで見たことがあります。

実は東京の営団地下鉄で走っていた車両なんです。

紫陽花ロード

本銚子駅から次の笠上黒生駅までは、紫陽花ロードが続きます。

ややっ、笠上黒生駅に「貧乏神」の像

桃太郎電鉄に登場する「貧乏神」です。
経営が苦しい鉄道なのに不謹慎な、と思っていたら頭に鳥をのせています。

実は「しあわせ三像」の一つで、「貧乏をトリ」という意味が込められています。

他の二つは、犬吠駅に犬をのせた「貧乏がイヌ」、仲ノ町駅に猿をのせた「貧乏がサル」がいます。

ゲームメーカのハドソンが、貧乏でなくなるようにと願いを込めた贈り物なのです。

犬吠駅の転轍機

線路の方向を切り替える装置です。

転轍機の大きなレバーを手間に引くとワイヤーロープが引っ張られ、分岐部分の線路が動きます。

反対列車と交換

デハ1001

この車両も営団地下鉄からやって来た車両です。

終点の外川（とかわ）に到着

近江鉄道からやって来て活躍し、今は引退したデハ702が留置線にいます。

外川でちょっとひと休み

電車は折り返しまでの間、ひと休みします。

よく見れば、出目金の電車

昭和のままの出札口

小さな駅に止まる銚子電鉄

終着駅で顔を合わせる電車

ローカルな外川駅

紫陽花が似合う電車

電車が出発

外川を散策

銚子漁業発祥の地（外川）の港へ行くには、８つの坂道があります。

これから外川の街を散策します。

民家がそばにある外川駅

鮨

お鮨屋さんの看板です。

新鮮な魚の鮨が食べられそうですね。

フフフフ･･･のお店

何の店だか、わかりますか？

石畳の坂道

ここを下りていきます。

日向ぼっこしているワンちゃん

大漁旗が役に立っています。

昔からの木造の民家

神様を祀ったものでしょうか

千騎ヶ岩

外川港の西側の犬若海岸の海中に、中世代ジュラ紀の千騎ヶ岩があります。

義経伝説の島としても知られています。

犬若食堂

ＴＶで紹介された魚介類の食堂です。

地元の人でいっぱいだったので、中には入りませんでした。

異国の電車みたい

外川駅に戻ると、電車が待っていました。

車内から見える引退した電車

銚子行きの電車に乗ります。

何かわびしい感じがします。

ロングシートの車内

乗った電車は、行きと同じ801電車です。

本銚子駅で降ります

質素な無人駅です。

紫陽花が綺麗な駅だったので、ここで電車と一緒に写真を撮ります。

紫陽花電車

銚子まで行った電車が戻って来ました。

紫陽花ロードを走る電車

箱根登山鉄道の紫陽花電車と雰囲気が似ています。

デハ1001と紫陽花

この電車に乗り、銚子へ向かいます。

銀座線2046

営団地下鉄銀座線で使われていた2000形車両です。

運転台

もともと片側にしかなかった運転台に、同形の運転台を取付け両運転台にしています。

車内

天井に通風孔が多く、地下鉄の面影が残っています。

そして、子供が喜ぶ座席シートの絵柄です。

「び」の座席

貧乏神に猿がのっているので、「貧乏がサル」座席です。

桃太郎電鉄のゲームは、我が家でも子供が小さい頃に一緒に遊んでいました。
貧乏神は突然現れるので、厄介者でした。

ところで2010年にこの座席に座ったのですが、いまだ金持ちにはなっていません（笑）

懐かしい非常灯

昔、銀座線に乗ると駅進入時に室内灯が消え、非常灯が点灯していたことを思い出します。

これは第三軌条から集電していたため、駅進入時に第三軌条の位置がホームとは反対側に移るので、瞬間的に切り替わるタイミングに室内灯が消えました。

銚子電鉄に移籍してからは、架線からパンタグラフで集電しているので、非常灯が点灯することはありません。

屋根にも通風孔

桃太郎電鉄のラッピング

1988年に発売された桃太郎電鉄は、2008年に20周年を迎え、銚子電鉄の電車に桃太郎電鉄がラッピングされました。

2015年現在、デハ1001は銀座線色に、デハ1002は丸の内分岐線色に変更され、営団地下鉄現役時代を復刻させています。

フフフフ･･･のお店は、フが10個並んでいるので、豆腐（とうフ）屋さんでした！