2014/12/27 - 2015/01/04
227位(同エリア1018件中)
くろへいさん
バックパッカーという言葉が聞かれる様になったのはいつ頃からだったのか?
バンコクのカオサンStやアラブ人街で安チケットを買って、リュックサックひとつを担いで旅に出る。
今のように、インターネットの無い時代、「地球の迷い方」と揶揄されてきた重いガイドブックと、安宿で出会った旅人達との会話が僕らのゆいつの情報源だった。
特に、現地で買った安酒をチビチビと飲みながら、各地を旅してきた連中との会話は楽しかった。
中には多分に誇張された武勇伝や眉唾な話も少なくはなかった。
そんな、現実とも妄想とも吐かぬ話に花を咲かせながら、誰もが異国の空の下を歩く自らの姿を重ねていた。
その中で、よく耳にしたのが、当時鎖国状態にあったミャンマーだった。
「ミャンマーの何が良かったですか?」
そう聞くと、ミャンマー帰りの若者は言う。
「何というのか、蕩けるような感覚かな…ゆっくり時間が流れてて、人が穏やかで笑顔が素敵なんだ」
ある者は水が美味いといった。
彼曰く、ミャンマーの道端には、所々に大きな木の下に素焼きの壷とコップが置かれ、誰でも水が飲めるという。
素焼きの壷は、気化熱により中の水が冷却され、木陰に腰掛けて飲む水がひんやりとして美味いというのだ。
勿論、氷の入った水や、冷蔵庫から取り出したようなギンギンに冷えた水ではない。
炎天下、汗と埃にまみれた体を木陰に寄せ、ふと見ると水の入った素焼きの壷が置かれている。
この壷を誰が置いたのかは知らない、しかしこの道を通る人の喉を潤す気遣いがこの国にはあるという。
それが「美味い」というのだ。
当時、鎖国状態だったミャンマーの印象は、軍事政権下による圧政とアウンサンスーチー女史の軟禁。
少数民族虐待に他国からの経済制裁と、ほぼ鎖国状態の国を旅行者が物見遊山で行くのには正直抵抗が無かった訳ではない。
その一方で、ミャンマーを旅した者達が語るイメージとこれらのネガティブなイメージが自分の中ではどうしても重ならなかった。
ならば、自分の目で確かめてみたくなるのが性分だ。
そんな僅かな理由ですら、当時の自分を旅立たせるには充分だったのだ。
それから20年。
僕は2014年の冬に3度目のミャンマーへ旅をした。
その間、僕は恋をするように世界中を歩き旅を重ねてきた。
雪を抱いたキリマンジェロに恋をし、キューバの路地で聴くジャズにも恋をした。
然しながら、もし自分が老人となり自分の人生を振り返った時、これまで最も素敵な恋をした相手は誰か思い出す機会があるならば、僕は躊躇わずにミャンマーと答えるだろう。
残念ながら、その理由を言葉で伝えるほど僕はそれほど饒舌では無い。
そのせいだろうか、ファインダーに写る被写体を撮る度、僕は能動的な感覚でシャッターを押した。
それは、遠い昔に感じた"ときめき"に何処か似ている。
そんな”ときめき”が少しでも画像から感じる事ができれば、何だか無邪気に嬉しい気がする。
6日目■ パガン観光
宜しければ先行配信した、古都マンダレーと周辺&パガン1/3もご覧下さい。
【蕩けるように旅をしたい 古都マンダレーと周辺1/2】
http://4travel.jp/travelogue/10998409
【蕩けるように旅をしたい 古都マンダレーと周辺2/2】
http://4travel.jp/travelogue/11003484
【蕩けるように旅をしたい ミャンマー パガン 1/3】
http://4travel.jp/travelogue/11006577
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- タクシー 徒歩
-
昨夕、夕陽を観賞したタビニュー寺院に戻って来ました。
今回はサンライズの観賞です。
朝5時30分に馬車を乗り、暗闇の中仏塔を登って日の出を待ちます。
暫くすると、東の空が徐々に明るくなってきました。 -
ダマヤンジー寺院の彼方から、朝日が昇ってきました。
感動の瞬間です。 -
パガン大平原に広がる無数の仏塔群が朝日に燃えています。
-
北東を見ると、気球が仏塔群の間から飛び立とうとしています。
-
イチオシ
そして、偶然朝日の中に気球が重なりました。
瞬間、仏塔に陣取った多くの旅行者から感嘆の声が上がります。
奇跡の絶景に誰かが叫びました。
「WOW ブラックダイヤモンドだ!」 -
メルヘンチックな光景に心が震えます。
-
絶え間なく聞こえるシャッター音
-
雲ひとつない蒼穹に浮かぶバルーンと仏塔
-
朝の絶景を堪能し、待たせていた馬車に乗り、一旦ホテルに戻ります。
-
朝日を眺望する為、ホテルとタビニュー寺院を往復してくれたホスカルと馬子くん。
彼はZIN-ZIN君
ホスカル?は156番
この日も含め、近辺のレストラン及び漆村等、近距離の移動には彼を起用。
英語も堪能で隠れた名所も知っており、重宝しました。
最終日、お礼として自宅から持参した「いらなくなった服」を彼に差し上げました。
勢いで買ったは良いけど、色が気にいらない、ややサイズが合わない等々
殆ど着ていない、ラルフローレン、ラコステ、バーバリーのシャツとリーバイスのジーンズですが、喜んで貰ってくれました。 -
ホテルに戻り、朝食をがっちり頂きます。
-
朝露に濡れているテーブルを拭いてもらい、皺の無いテーブルクロスを敷いてもらいます。
-
この日は、ほぼ一日観光するので、エアコンの効いたクラウンをホテルでチャーターしました。
ZIN-ZIN君には悪いのですが、長時間の観光は馬車よりも車が楽チンです。
大祭に向う家族を乗せた牛車とすれ違います。 -
ダマヤンジー寺院が見えてきました。
-
前回、2度目に訪れたパガンでは、この寺に魅了され、5日間通い続けて絵を描きました。
20年前の当時、訪れる観光客も少なく、荒涼としたパガンで画材を背負い寺に通う度、売り子の人達と仲良くなっていきました。
彼らと一緒に工芸品を売ったり、素敵な思い出がこの寺にはあります。
僕がこの国を大好きになったきっかけの場所です。 -
寺院の入口では、子供の土産屋さんがいました。
影小4年2組 おおむら こうへい君です。
こうへい君、格好良いよ! -
光のコントラストが美しい回廊を歩きます。
此処はゴーストテンプルと呼ばれています。
他の寺院とは趣向が異なり、やや異様な雰囲気があります。
第4代国王の次男ナラトゥーは、自らが国王の座に就く為に、王である父と継承者の兄を殺しました。
ナラトゥーは第5代国王になるも、罪滅ぼしのためにこの寺院の建設を行いマス。
然しながら、ナラトゥー自身も寺院の建設途中で暗殺されてしまい、この寺院は建設途中のまま、今に至るといわれています。 -
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仏像に祈る人々…
-
寺院の外ではお土産のマリオネットが枝に吊らされて売られていました。
-
ゆらゆら揺れて、何だか楽しそう。
-
次はスラマニ寺院です。
此処はフレスコ画が美しい寺院として知られています。 -
ゲートをくぐると寺院の全貌が見えます。
歪みがでないギリギリまで広角に広げて画面に納めました。 -
スラマニ寺院の内部です。
外からの斜光が、壁画をドラマチックに浮かび上がらせます。 -
寺院内部一面にフレスコ画が残っていますが、残念ながら殆どが修復されており、オリジナルは殆ど残っていません。
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続いて、ニャンウーにあるシュエズィーゴン・パゴダに来ました。
-
寺院に向う回廊には、土産物屋が並んでいます。
ゴザや編み駕籠を売る店のおばちゃんも、常夏の午後の暑さには適わず、昼寝をしています。 -
回廊の途中にあるサラの内部
-
パゴダに辿り着きました。
-
此処は、パガン王朝を代表する宗教建築物です。
遺跡というよりも、現存する宗教施設として、多くの信者が参拝に訪れます。
11世紀にパガン王朝の創始者アノーヤターによって建立され、その形態はその後ミャンマー各地に建設された仏塔の基本的な意匠の原型になったそうです。
シュエズィーゴンとは、パーリ語で「祝福された土地」を意味するそうです。 -
蝋燭を立てるためにくり貫いた穴に映る仏塔。
逆さパゴダ
マニュアルモードで撮影 -
訪れた僧侶を撮らせて頂きました。
-
境内で見かけた少女
-
今度はパガン郊外の村に行きます。
途中で、ホスカルを撮ったところ
「ワンフォット、ワンダラー」と凄まれました。
当然笑って無視です -
村の名前は忘れてしまいました。
あまり観光化されてない、ローカル色の濃い村とのリクエストで連れて行ってもらいました。 -
サボテンの茂る道を歩きます。
-
村の風景
-
-
子供に望遠レンズのを向けた瞬間、驚いて大泣きされてしまいました。
お母さんはニコニコ笑って、子供の手を握っています。 -
織物の工房にお邪魔しました。
昔懐かしい旗織機で、ガタコン、ガタコンと丁寧に布を織っています。 -
婆ちゃんが編んだ手織りの布に包まれて、赤ちゃんが寝ています。
-
一旦ホテルに戻り、夕食後にアーナンダ寺院の例祭に歩いて行きました。
広場では、諸々な縁日が催され、有名歌手のコンサートも!
ステージ周辺には柵が囲んであり、柵の内側は有料です。
外側からステージを撮っていると、最前列の観客から
「こっちに来い」と呼ばれました。
お金を払うつもりは無いので断ると、係員も
「金は良いから楽しんで来い」
と言われ、暫し地元の人達と一緒にコンサートに参加。 -
これは、人力観覧車です。
-
人がぶら下がり、彼らの体重で観覧車が廻ります。
ハツカネズミのおもちゃの応用ですね。
実はかなりの速度で回転しています。 -
早速お金を払って乗ってみました。
料金は1ドル
但し、ゴンドラ1個で1ドルなので、2人で乗っても同料金です。 -
車軸の側に座っている青年が笛を吹いて、観覧車の速度や停止を指示します。
-
ちょっと切ない…
-
通常はグルグル廻るだけですが、実は観覧車の最上部に上がると、ライトアップされた仏塔が遠望できます。
僕が外国人という事で、最上部になると観覧車を停止してくれました。
ISO3200まで上げましたが、光量が足りずにブレてしまいました。 -
こちらは、カリブの海賊
1回2ドルもするので、人がなかなか集まりません。 -
占いのテントがありました。
「写真を撮らせて下さい」
と断りシャッターを押すと
「ありがとう」と言われてしまい恐縮…
すてきなおじさんでした。
30-40年前にタイムトリップしたような素敵な夜市を見てホテルに戻りました。
明日は、漆工房の村を訪ねます。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- ロータスさん 2015/05/29 06:50:53
- おはようございます
- くろへい様、お久しぶりですです。
ミャンマー、私も同じところを行ったはずですが、同じ場所とは思えない位、ロマンチックな世界が展開していて、うっとりしています。
夜の観覧車に占い師のおじさん、
夢を見ている様です。
やっぱりバガンは良いですね。
- くろへいさん からの返信 2016/09/01 20:08:05
- RE: おはようございます
- > くろへい様、お久しぶりですです。
> ミャンマー、私も同じところを行ったはずですが、同じ場所とは思えない位、ロマンチックな世界が展開していて、うっとりしています。
>
>
> 夜の観覧車に占い師のおじさん、
> 夢を見ている様です。
>
>
> やっぱりバガンは良いですね。
ロータスさま
いつもご閲覧頂きありがとうございます。
PCの設定で掲示板が見れずに返答が遅れて大変失礼致しました。
20年ぶりくらいのパガン再訪でしたが、昔と比べて随分とインフラが整っており驚きました。
訪れる旅行者も、当時と比べて×100倍くらい増えている印象をもちました。
こうなると、大抵の国ではお金優先主義に陥りやすいのですが、観光に従事する人もそうでない人達も昔と変らず親切で良い人ばかりでした。
特に、地元の人達で賑わう縁日では、本当はグルグル回る恐怖の観覧車にも関らず、頂上から見えるライトアップされた遺跡群を見せてくれる為に、わざわざ頂上で停止してくれたり、コンサート会場では後ろで立って見てたら観客の皆さんが最前列に案内してくれたり、見返りを求めない人の姿に一番感動しました。
私自身、何か夢を見ているような錯覚に囚われた気がします。
誰かが言いましたが、この国の一番の観光資源はミャンマーの人達だそうです。なるほど、と納得する格言だと思います。
東京オリンピックで"おもてなし"という言葉をよく聞きますが、本当のおもてなしとはこういう事なのかな?と自分で勝手に解釈してします。
ロマンチックとお褒め頂きましたが、そんな風に撮れたのも地元の人達の笑顔に救われたからだと思っています。
- ロータスさん からの返信 2016/09/01 21:46:03
- RE: RE: おはようございます
- くろへい様、今晩は。
またまたお久し振りです。
写真の腕前がますます上達されて、プロみたいで、
感心しています。
ただの旅行記とは思えなくて、、、
尊敬してしまいます。
私とはレベルが違い過ぎて、、、、
いつも見ています。
なかなか上手い事言いたいのですが、
素晴らしい写真を見て、ただただうなっています。
良い写真はに言葉が必要ではないような、、、
メール、ありがとうございました。
やっぱり嬉しいものです。
こちらこそ、先に言葉にして感動している事を伝えたかったです。
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