2015/04/28 - 2015/04/28
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karasukkoさん
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今回の旅のハイライト、キナバル山登山。
日本でもトレッキングはおろか、登山をやらない私が、なぜか海外に出ると歩きたくなる、妙な傾向がある。
前回は、3,000メートルくらいだったが、今回目指すのは、4,000メートルを超える山。登れるのか?という不安はあったものの、行ってみたいという好奇心には勝てず。
結果、「もう、いい。」「あんな辛い思い、一度でいい。」と思ったはずの私は、なぜか、数日後には、「今度は別のルートから行ってみたいな・・。」などと思い始めていた。
山って不思議!
* 帰国後約ひと月の6月5日にキナバル山をマグニチュード6.0の地震が襲った。日本人男性一人を含む16人の死者を出す惨事となる。それに関連して、山頂付近で不適切な行動があったとして複数の欧米からの登山者を逮捕する事態となった、のはまだ記憶に新しいと思う。
自然災害は、いつどこで起きるかわからない。ただ、我々は心構えとして備えるしかできない。
でも、旅人として、地元の人たちが不快に思う慣習に逆らうような行為は自分の意思・自覚で改めることができる。自戒したい。
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今回のボルネオ島に来た一番の目的、キナバル山登山。
地図2の地点がキナバル山。コタキナバル(地図1)からバスで3時間余り。
前泊は、キナバル公園の麓にある、ドぅヴィラリナリアロッジ。 -
おはよ〜。
食堂で、客たちの間をふにゃ〜、と顔を見せていた飼い猫。あげたパンはお気に召さなかったみたい。
朝は6時起き。昨日部屋に戻ると4人(ロシア2、ドイツ1、シンガポール1)の新顔が入ってた。うち一人が私同様、同行の登山者を待ってるというので、私も1口乗る。D ヴィラ リナ リア ロッジ ホテル
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ラッキーなことに、同室の(ロシア人)2人は登山本部まで車で行くというので、便乗させてもらう。
ただ、歩いても15分ほどの距離。 -
今日もいい天気。早めの時間から多くの人たちが詰めかけている。
そのほとんどは、すでにガイドを決めている人たちだ。 -
一緒に登ることになったドイツ人アンディが受付で宿泊のバウチャーをもらっている。と、自分のバウチャーがない(ロッジに忘れてきたみたい)ことに気づき、ミールクーポンを再発行してもらう(あー、早速やってしまった、へぼ)
それから、周りの人たちが順調に登山へ向かっていく中、我ら二人は、どうにか登山を共有できる仲間を探そうと、試みる。 -
せっかくの早起きも空しく、どんどん時間が過ぎていく・・・。もう、二人でいいじゃない?という私に目もくれず、必死で仲間を探し続けるアンディ。後二人はゲットする、と揺るがない。
その粘りが功を奏し(?)グループがみつかり、メンバーの仲間入りに成功!
結果、一人だとRM150+ゲートまでの運賃だったのが、RM50の格安で行けることとなった。アンディの頑張りに感謝! -
こちらは、これから二日間お世話になる、ガイドのエディ(左)とジェームズ。
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登山口まではちょっと距離があり(歩いていけないことはないが、2時間ほどかかる_ちなみに、アンディは帰りは徒歩を選択。どんだけ節約家??)普通は移動にミニバスを利用する。
ここでバスを降り、一応トイレを済ませ、登山口ティンポホンゲート(1,866)へ。 -
今回の登山ルートマップ。
2つあって、1つが左のティンポホンゲート(地図1)から登る道。もう一つは、右のメシラウゲートから登る道。
ティンポホンの方が距離は短めだが、ちょっときつめ。で、メシラウの方が長くはなるが、道々花とかを鑑賞できるようになってるらしかった。
私は、どちらでもよかったが、人待ちの結果、ティンポホンルートとなった。 -
これは、現地の掲示板。
左下が出発点のティンポホンゲート(1,866)。そこから、昼食休憩のLayan Layan(2,702)を通って、今日の目的地はLaban Rata(3,273)。もっとも、宿泊地はその手前Waras Hut(3,244)。 -
ランチボックス+スナックにお水、ダウンに雨具、となるべく軽量にした荷物を背に、いざ出発。
その前に、気合を入れて記念撮影。さあ、行くぞ〜!
*加えていただいたグループは総勢14名。豪、NZ、カナダ、ドイツ、などからの熟年を含む人たちだった。中には大学の教授で奥さんのご両親がアメリカで収容所に入ってた、という人もいた。 -
ゲートをくぐる前に、最初のチェックポイント。
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自分のIDカードを見せ、入山許可をいただいたときに作成されていたリストの名前にチェックを入れる(誰が入山したかわかるようになってる。遭難させないための手段だ)。
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ティンポホンゲートにいたリス。リス自体は珍しいものではなかったが、幸先のいい気がした。
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ゆっくりと、登り始める。
(グループはさらに3つに分けられ、我らの)ガイドのジェームズは、後ろを振り返りながら、ちゃんと遅れている者たちも確認しながら、先を急がない。 -
わがグループ内でも、荷物をポーターさんに預けている人たちがいたが(10kgまで約RM100)、ナップサック3つ持ち、なんて姿はざらだった。
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彼女は3人いたポーターさんの一人。小柄な体で頑張ってた。
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登山ルートマップ2。ウバ―シェルター。登山口から1.5キロ付近。
道の途中に、こういう休憩所が設けられており(水洗トイレも併設)、疲れたらここで休み、スナックを食べたり、水を補給したりして、さらに歩みを進める。 -
こんな階段も、スティックがあったおかげで、随分と助かった。
ちなみに、右前を行くポーターさんの3つ持ち、にも注目。
*登山のルール①:ポーターさんが通るときには、率先して道を開ける。
なにしろ、背負ってる重さが半端ないのだから。 -
メンぺリングシェルター。登山口から3.2キロ付近。登山ルートマップ7。
休憩所には、このような説明板もあったが、読んでる暇(余裕)はない。
ただ、ひたすら前(というか下かな)を見て、足を踏み外さないように(?)歩くことで、精一杯。 -
ラヤン・ラヤン。登山口から4.0付近。右からのメシラウルートと合流する地点。登山ルートマップ3。
2時間余り歩いてきて、ようやく今日の昼食休憩のラヤンラヤンが見えてきた。
ランチボックス(サンドイッチとリンゴ)をここでようやく開けることができる。
ちなみに、前に見える縦長の代物、それはポーターさんが運んでいる、マットレス。山小屋でのベッドに備えるあれ。全て人力で賄っている、驚異的!!! -
ここで、前日展示場で会って少し話をした、山ガールの暁美さんと再会を喜ぶ。
そこで、彼女のランチの方が、ちょっとリッチだったのを私は見逃さなかった_フライドチキン付き。それは、ピックアップの時間が遅かったから中身うすになったのか・・・?
どうだろ?
*ちなみに、二人の首にかかっているのが、ID。登山の間、ずっと身に着けているように言われたもの。 -
これが支給されたランチボックス。ちょっと物足りないよな気も・・。
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お昼も食べたことだし、またね〜(できたら頂上でね)と、一旦別れを告げ、さらに上を目指す。
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少し眺望が開けてきたところで、ちょっと写真撮影がてら休憩。
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今回はあまり花などを撮ることはできなかった。これは貴重な数枚の一つ。
鑑賞する余裕がないのだ。一旦歩みを止めるとペースが乱れて疲れが増す。なので、とにかく下を向き(足を踏み外さないように)ひたすら前を目指す。 -
登山の途中、何度となく目にした姿。あの重いマットレス(時にはフレームも)を5枚とか重ねて運んでる姿が、胸に迫る。
地震で亡くなった方の中には、きっと運んでいる重い荷物のせいで咄嗟の反応ができず、逃げ切れなかった方がいたのではないかと思う。
*余計なことかもしれないけれど_
地震以前の問題として、これってちょっと人権が軽んじられている気がしないでもなかった。いくらなんでも過酷過ぎないか。わが身一つを運ぶのだけでも相当な苦役なのに、いくらお金をもらっているからと言って、どうなのだろう???
でも、じゃあどうするって聞かれると_ -
あと30分、との掛け声に少し元気が出る。
でもねぇ、その30分がまたきつかったりするんだけど・・。 -
うわーっ、やっと着いた〜。この先が今晩のお宿(の基点)、ラバンラタだ。
ちなみに、昼食休憩時から2時間ほどが経っていた。 -
こちらは、かの有名なラバン・ラタ(Laban Rata3,372)。登山ルートマップ4
手前の広場にはバレーコート用ネットが張ってあり、ガイドさんとかポーターさんたちだろうか、プレイをしていた、とは同室になった岩田君の目撃談。何というタフな人たち!でも、考えてみれば、高地訓練の一環かも。ラバン ラタ レストハウス アット マウント キナバル ホテル
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これがわが宿舎、ワラスヒュッテ(Waras Lagadan Hut3,244)。見かけはちょっと寂しげだけれど・・・。登山ルートマップ5。
これだけの標高で、麓のロッジよりよほど快適に暖かく眠れた、のは不思議。ワラス ヒュッテ ホテル
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3つのベッドで6人部屋。
この日は、イギリスからの女性2人組との4人だった。 -
ラバンラタの受付。ここでチェックインをし、鍵をもらう(デポジットにRM50が必要)。
せっかくここまで登ってきたのに、寝る場所はまた戻ってワラスヒュッテだよ。う〜ん。よっこいしょー。ラバン ラタ レストハウス アット マウント キナバル ホテル
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ちなみに、こちらがちょいと不規則な(というか時間的に妙なネーミング)の食事の時間割。
夕方のディナーの後に、明け方のサパー、そして、またさらに最後の食事、朝方のブレックファスト。都合5回の食事が組み込まれていて、初めはそんなに詰め込めるの?なんて思ったけど、これが案外入るものです。何しろ、相当な肉体労働だもの!! -
なんと標高3,000メートルを超える山で、ここではビュフェを提供している。メニューも豊富で、ノンべジの人にまで対応しようというんだから、なんという、お・も・て・な・し。
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宿泊の小屋に行くと、そこに日本人登山愛好家、岩田君がいた。で、初心者の私に親切にいろいろ教えてくれて、夕食も共に。
何はなくとも、ビールでカンパーイ!って、そのビール、太っ腹の岩田君の
おごり。ありがとぁ〜す!!山男、ってそんなに太っ腹なの(?)
*ちなみに、ここでのビールが最高値。RM26。 -
食堂の風景。リッチなディナーを食べ寛ぐ人々。本当にここは別天地。
ただ、さすがにお湯は出ないので、冷たいシャワーを浴びるか、体をふくくらいにするか、ということになる。
が、大きいバスタオルを貸してもらえるので、私はなんと水で髪まで洗ってしまった。 -
ラバンラタの二階、宿泊用部屋のある部分。
明日は早いので、私ももう寝よーっと。って、またワラスヒュッテに戻らねばならぬ。 -
ちなみに、ここ(登るだけで大変な)キナバル山では毎年4月の初めに耐久レースが行われている。
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なんと、今年の覇者の中に日本人の名があった。すごい!
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キナバル山を登った記念に土産となるID。
ちなみに、希望者には登山証明書(有料)を発行してくれる。
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この旅行で行ったホテル
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D ヴィラ リナ リア ロッジ
3.15 -
ワラス ヒュッテ
3.05
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