2015/05/02 - 2015/05/02
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ミズ旅撮る人さん
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新潟県糸魚川市にある「フォッサマグナミュージアム」を訪ねました。
学校でちょっと習った程度の知識しか無かったものの、行ってみて日本列島の成り立ちを理解できて、なかなか興味深かったです。
それよりも、糸魚川は翡翠の産地です。近くには「ヒスイ海岸」もあります。
フォッサマグナミュージアムの展示は、フォッサマグナの説明も半分くらいを占めますが、後の半分は、色鮮やかで美しい鉱物の展示で、普通の学術的な展示ばかりより楽しめました。
また、駐車場の脇では、化石の発掘体験をすることが出来ます。これが結構おもしろいです。
福井県立恐竜博物館とセットで書こうと思ったのですが、どちらも写真が多いので、分割することにしました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
北陸道糸魚川ICからすぐそばの「フォッサマグナミュージアム」。
1994年開館で、2015年3月にリニューアルしました。
新潟県糸魚川市はユネスコ後援の世界ジオパークに、日本で初めて認定されました。
入館料は大人500円(高校生以下無料)。フォッサマグナミュージアム 美術館・博物館
-
第1展示室「魅惑のヒスイ」。糸魚川で発見されたヒスイ原石を展示しています。
これは「緑色ヒスイ 翠の足」と呼ばれるヒスイ原石です。
1950年代に糸魚川市の青海川で発見されたものです。
直径30cmはあるでしょうか。
石の中に点在しているのではなく、ほぼ丸ごとヒスイなのがすごいです。 -
「白色ヒスイ」。ヒスイというと緑色と思っていますが、この展示室には、様々な珍しい色のヒスイがあります。
欲を言えば、色の無い(白も色ですが)ヒスイはつまらないです。 -
「青色ヒスイ」。色が付いても、今ひとつ・・・かな?
しかし、次のヒスイは綺麗です。 -
「薄紫色ヒスイ」。一般的には「ランベンダーヒスイ」と呼ばれています。
適度に白と混ざり合っているのがいいですね。 -
第2展示室「糸魚川大陸時代」。中央の大きな岩石は、4.6tのヒスイ原石です。
-
「糸魚川石」。1999年に糸魚川市の青海川で見つかった新鉱物です。
そのため、鉱物の名前に地名が付きました。
「ローソン石のストロンチウム置換体(ちかんたい)」と言われても、まったく理解はできませんが、ジオパークとしての面目躍如でしょう。
糸魚川には、世界で初めて見つかった鉱物が6種類もあるそうです。 -
これも糸魚川市で見つかった「ソーダ沸石」です。
まるで石の中から綿がこぼれ出ているように見えます。
しかしよく見ると、細かい尖った結晶の塊で、触るとポキポキ折れそうです。
「沸石」とは、ゼオライト (Zeolite) の和名です。
ギリシャ語の「 Zeo:沸騰する」と「litho:石」 の意味に由来する名です。和名はギリシャ語の直訳なんですね。
「ソーダ沸石(Natrolite)」は、ギリシア語でソーダ (ナトリウム)を意味する「Natron」 と、石を意味する「lithos」 から命名された代表的な沸石族の鉱物です。
ソーダ水(炭酸水)とは関係ありませんでした。 -
これは、ヒスイと他の鉱物との比重の違いを目でわかるように実験したものです。
鉱物だけが入っている水槽に水溶液を注入します。
すると徐々に他の鉱物(黒水晶と水晶)は浮いて行きますが、ヒスイは沈んだままです。
ということが見て分かるようになっています。
ヒスイは、非常に小さな結晶が無数に集まって出来ています。
他の宝石などが一つの結晶なのとは大きく異なるため、重いのです。 -
第2展示室の奥にある古代の海底を再現したコーナーです。
照明が変化して、美しい眺めを楽しむことが出来ます。
そして、これらの化石を博物館の隣で実際に発掘することが出来ます。 -
第3展示室「誕生日本列島 フォッサマグナシアター」です。
かつて日本列島が東西に分裂していた時代から、中央が隆起して繋がるまでを映像で再現・説明しています。
映像の左隣にはフォッサマグナの場所が地図上に描かれています。糸魚川−静岡構造線と柏崎−千葉構造線に挟まれた部分をフォッサマグナといいます。
映像には「日本列島には、太平洋のプレートが沈み込んでいる。「く」の字に折れ曲がったところがフォッサマグナである」と書かれています。
「く」では列島が曲がっている方向と反対方向なので、下部に英語で書いてあるように、「日本列島は真ん中で曲がっている。この曲がった部分がフォッサマグナである」の方がいいのでは? -
シアターはまずフォッサマグナの場所を示します。
正面のスクリーンは、日本列島中央部を上空から高速で移動して行きます。そのため、写真ではぶれてしまいました。
足元のスクリーンでは、地図上のどの部分を映しているか矢印で現わしています。
二つのスクリーンで補い合いながら説明は続きます。
「フォッサマグナの西の境界である糸魚川−静岡構造線の西側には、南アルプスから北アルプスの高い山々が連なっている。」 -
この映像が一番フォッサマグナを理解しやすいと思います。
緑の部分がフォッサマグナです。
「フォッサマグナは、ドイツ人地質学者ナウマン博士によって発見された地質の溝のことであり、その溝の大部分は海底にたまった地層で埋め立てられている。」 -
日本列島が分断されていた時代の図です。右側に縦に並んだ二つの島が日本列島です。
真ん中にフォッサマグナがあります。
地殻変動でここが隆起して東西が繋がりました。
そのため、ここには高い山が連なっているのです。
このことを発見したナウマン博士は、その名前からご推察のとおり、ナウマン象の発見者でもあります。
この展示室には、博士の研究内容を紹介したコーナーもあります。 -
第5展示室「魅惑の化石」です。
1体1体の化石というのはよく見ますが、こんなに大量にまとまって出ることもあるのですね。
「古生代 デボン紀(4.19億〜3.59億年前)」の化石です。 -
教科書でもよく見る「始祖鳥」の化石です。
ドイツ・アイヒシュタットで発見されました。中生代ジュラ紀のものです。
始祖鳥(Archaeopteryx)は、恐竜から鳥に進化する過程の「鳥の祖先」という意味で付けられた名前ですが、これが長年物議をかもしているテーマです。
始祖鳥の後に続く固体が見つからず、現在の鳥類に繋がっている可能性が証明できません。翼を持つ恐竜という学者も多くいて、何かと賑わせる存在です。
2006年現在で発見された化石は7体だけ。展示されているのは1951年、5番目に発見されました。
この博物館では、展示物が鉱石中心で、化石もレプリカがほとんどのため、写真撮影は一部のものを除いてフラッシュ禁止制限のみです。 -
アンモナイトの化石です。
アンモナイトと一言で言いますが、たくさんの種類があり、これはアメリカで発掘された「スフェノディスクス」という個体です。
このおもしろい模様は何なのでしょうね。 -
このアンモナイト、綺麗でしょう?カナダで発掘されるアンモナイトの一部はこのように宝石化しています。
実際にこの輝いている部分を加工してアクセサリーとして売っています。
貴重なものだと思うのですが、量が意外と多いのか、宝石ほど値は張りません。
私もペンダントトップを持っています。 -
第6展示室「魅惑の鉱物」。ここは「魅惑の」と冠するだけあって、とても綺麗な鉱石が並びます。
「カパンシ石」インド・マハラシュトラ州プネー産出。
石の色がとてもステキな上に、台になっている石がカバンシ石の色を引き立てて最高の標本ですね。 -
ここの鉱石はとても綺麗ですと言った直後に、この石を紹介するのは気が引けますが、実はこの石、中身がすごいんです。次の写真でどうぞ。
「菱マンガン鉱」青森県中津軽郡西目屋村産出。 -
「菱マンガン鉱」を切断したものです。カリフラワーの塊みたい。
アルゼンチン・カタマルカ州産出。 -
「藍銅鉱(らんどうこう)」。青い色がとても綺麗です。
プラネタリウムみたい。
中国・安徽省産出。 -
「青鉛鉱(せいえんこう)」。
兵庫県川辺郡猪名川町産出。 -
「翠銅鉱(すいどうこう)」。宝石にならないのが不思議なくらいの鮮やかな色です。
むしろ岩絵の具向きかな?
中央がナミビア産。左がロシア産。 -
「逸見石(へんみせき)」。濃い紫と白の対比が鮮烈で印象深いです。
岡山県高梁市備中町産出。 -
「手稲石(ていねせき)」。クレヨンで落書きしたような石です。
和歌山県岩出市山崎産出。「手稲」って、札幌かと思いました。
調べてみると、手稲石は、1939年に札幌市の西端、小樽市との境にある鉱山で発見されました。
日本で見つかった3つ目の新鉱物です。
今の手稲区にあたり、名称の由来はこれでした。
なお、この展示物の産地、和歌山県山崎百山松本鉱山は、稀少鉱山物産出鉱脈として、地質鉱物の天然記念物に指定されており、その理由の一つに手稲石の産出があるそうです。
手稲石の魅力の一つに稀少元素テルルを含んでいることがあげられます。
テルルは元素番号52「Te」。名前の語源はラテン語のTellusで、これは地球を意味するとともに、ローマ神話で大地の女神の名です。
地球のことを「テラ」と呼ぶのは、ここから来ています。
たかが石の話ですが、ちょっとロマンチックな気がします。 -
懐かしい!元素記号の周期表です。
よくよく見ると学生時代には習っていない元素も結構あります。
この表は単に元素記号と原石の写真が掲載されているだけでなく、常温での状態も右肩の数字の色分けで示しています。
例えば、大抵の物質は個体なので白ですが、気体(緑)の物に「H(水素)」「O(酸素)」があります。
また、液体(赤)のものには「Hg(水銀)」があります。 -
展示室と玄関の間にある中庭には、フォッサマグナを示した日本地図があります。
日時計の文字盤はヒスイです。 -
フォッサマグナミュージアムの敷地内には、「くろひめ」という愛称の機関車が展示されています。
国産最後の産業用蒸気機関車です。 -
フォッサマグナミュージアムは、糸魚川市の高台にある美山公園内にあります。
天気がいいので、残雪の残った美しい山がよく見えました。 -
フォッサマグナミュージアムの駐車場脇には「化石の谷」という、化石発掘体験コーナーがあります。
冬季・荒天以外はいつでも300円(2時間まで)で、参加することができます。
ゴーグル・ハンマー・軍手・バケツは貸してくれます。
発見した物が何の化石かの判定は5個まで係員がしてくれます。
5月でも、ものすごく暑かったです。石の反射が半端ではありません。熱中症対策は万全に。
ハンマーで叩いている人以外の人も、細かい破片がかなり飛んでくるので、必ずゴーグルはしましょう。
この看板には「フォッサマグナミュージアムの受付で申し込む」とありますが、
この日は、テントの中に臨時受付があり、ここで申し込むことが出来ました。 -
これはサンプルですが、見つけた化石には、係員が化石の名前を書いた紙をセロハンテープで貼り付けてくれます。記念にお持ち帰りも出来ます。
-
その日見つかった珍しい化石は、こうして発表されます。三葉虫以外は何だかわかりませんが、これを見るとやる気が出ますね。
ここの石からは、海の化石が取れるので結構短時間でいろいろ出て来ます。
ウミユリの茎などは、長い茎ではなく、断面の「輪」の状態で多く出ます。
サンゴや貝も頻繁に出ます。破片が大半ですが、ほとんど丸ごと出ることもあります。
恐竜の化石などを狙わなければ、かなり楽しめると思います。
恐竜の化石を探すなら次回ご紹介する福井県立恐竜博物館へどうぞ。
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