2015/04/17 - 2015/04/17
232位(同エリア541件中)
玄白さん
今年最後の花見は北上する桜前線を追いかけ、福島県へ。福島県中通り地方には、日本3大桜の一つ、三春の滝桜を筆頭に桜の名木・古木が散在している。そんな風格ある桜たちを巡る一泊ドライブ旅行へ。
2日間で訪ねた桜は
1日目:霞ケ城公園→合戦場の枝垂れ桜→小沢の桜→芹ケ沢桜→雪村桜→天神夫婦桜とデコ屋敷→三春滝桜(夜桜)
2日目:朝の三春滝桜→上石不動桜→紅枝垂れ地蔵桜→中田忠七桜→今出川・北須川桜並木
とテンコ盛りのスケジュール。
昨晩のライトアップされた滝桜、朝の滝桜と2回の滝桜花見の後、三春町周辺の桜番付表上位に名を連ねる桜を見て回り、最後は、南に下って石川町の今出川・北須川の桜並木を見て、今年の桜追っかけは打ち止め。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
-
あぶくま桜回廊の桜巡り2日目は、滝桜の次に上石不動桜へ。桜番付表では、西張出大関。滝桜見学に行く道の随所に不動桜の案内板が置かれているので、迷うことはないが、最寄りのバス停から30分も歩かなければならないので、アクセスは車かタクシーということになる。
ここは、駐車場がない。桜見物以外の車はほとんど通らなく、駐車禁止でもないので、路肩駐車で問題ない。訪れる人の少なさは滝桜に比べるべくもない。地元の農産物直売所が一軒あるのみ。ある意味、滝桜のような観光地化はしていないので、ゆっくり静かに桜を鑑賞できる。 -
滝桜ほどの圧倒的存在感はないが、樹齢350年の紅枝垂れ桜の古木で、滝桜の子孫と言われている。根本の幹の太さと上の方の枝の細さが、アンバランスなようでいて樹形の美しさが保たれている。おそらく、かつては上の方の枝も太い枝があったと想われるが、風雪などにより折れてしまったのであろう。
-
桜の下に不動明王を祀ったお堂がある。不動桜の名前の由縁だろう。自分は撮影に忙しいので、連れ合いが代表して参拝。
福島の著名な一本桜の古木には、たいてい木の根元に祠やお堂がある。昨日の小沢の桜、天神夫婦桜、滝桜、ここの不動桜、この後に行った紅枝垂れ地蔵桜と、例外なく信仰との関係を連想させる。古来から桜を特別に好み、愛でる日本人独特の価値観の起源をちょっと調べてみた。 -
一説によると、サクラのサは山の神のことで、春になると里に降りてきて田の神になる。里に下る途中でサクラの木に宿る。神様が宿る場所をクラという。それが岩であれば磐座(岩倉、イワクラ)となる。山の神が宿る木という意味でサクラという名前になったというのである。どうやら、サクラは稲作と結びついたアニミズム信仰が根幹にあるらしい。そこに仏教が伝来し、お釈迦様の誕生祝である花祭りとも結びつき、桜に特別な思い入れを抱くようになってきたものと思われる。実際、かつて郡山、三春、岩代あたりでは、桜の開花を、種籾を蒔く時期を知る暦代わりにしていたという。
-
不動堂の狭い敷地の一角には、七福神の一人、大黒天がにこやかな表情で鎮座している。大黒さんは、元はヒンズー教の暗黒の神ということなのだが、神道では大国主命にも同定されている。仏教あり、神道あり、古い土着民俗信仰ありで、がちがちの教義に凝り固まっていない、日本人のゆる〜い宗教観が一神教の宗教にもあれば、イスラム国のような過激で偏狭な教条主義による紛争は減り、もう少し世界は平和になれると思うのだが・・・
-
-
不動桜の周りにも菜の花が植えられている。今年は桜と菜の花の写真を何枚撮ったことだろう。
-
イチオシ
桜と赤い屋根のお堂。まさしく日本人の古来からの価値観を可視化したような原風景である。
-
次に向かったのは、紅枝垂れ地蔵桜。滝桜に次ぐ西正横綱である。樹齢400年で滝桜の娘と言われている。
この桜の開花は、滝桜より少し遅いらしく、まだ満開にはなっていなかった。しかし、大きく上に枝を伸ばした堂々とした姿は横綱の地位にふさわしい風格が感じられる。著名な風景写真、竹内敏信氏が絶賛している桜である。 -
ここは、大型観光バスも停められる駐車場が整備されているので、朝から次々と観光ツアーバスがやってくる。滝桜ほどの混雑ではないが、先の不動桜よりはるかに客は多い。開花の状況は、不動桜のほうが見頃ではある。
-
地蔵堂が桜の下にある。地蔵桜の名前の由来となったお堂である。栄養状態、衛生状態が良くなかった時代、夭折した幼い子供の供養のために、「子供の守り神」である地蔵菩薩を祀ったのであろう。
-
光の当たり具合にもよるが、親の滝桜よりピンクの色が濃いように見える。
-
地蔵桜のほんの少し先に「ハナモモ回廊」案内図の看板があった。案内図に従って、斜面を登って見た。どんなところだろうか。
斜面を上がる遊歩道沿いに水仙やレンギョウが咲いている。 -
これはトサミズキだろうか。規模は小さいが、福島の花見山あるいは栃木県茂木町の花の山のようなところだ。
(参考 花の山の様子 http://4travel.jp/travelogue/10878256)
肝心のハナモモは、まだ蕾の状態だった。地蔵桜が散ったころにハナモモが咲くらしい。三春町は梅、桜、桃が同時に咲くから三春だが、ここは郡山市だから?!
まさか・・・・ -
次に向かったのは中田忠七桜だが、その途中に目に入ってきた枝垂れ桜。特に名前はなく、桜番付にも載っていないが、前頭クラスの固有名がある桜たちに引けをとらない見事な枝振り、咲きっぷりである。
この地域は、こんな見応えがある無名の枝垂れ桜がいたるところにある。桜追いかけ人にとっては、たまらない魅力に溢れた土地柄なのである。 -
中田忠七桜。桜番付では東小結という格付け。3〜4台の車が停められる駐車場がある。
この桜がある小さな丘の辺りは個人所有のようだが、一般開放されている。珍しく人の名前を冠した桜だが、その由来を説明した看板が駐車場に立てられていた。 -
説明板に書かれているように、この桜もまた滝桜の子孫だという。
桜がある斜面の反対側に観桜台が作られている。観桜台からの忠七桜の眺め。この枝垂れ桜も親の滝桜より色が濃い。梅やレンギョウも植えられ、よく手入れされている。
福島には、見応えがある一本桜が多いが、どれも桜守がいて、大事にされているようだ。合戦場枝垂れ桜もここも、個人所有の敷地であっても桜開花の時期は無料で開放してくれている。ありがたいことだ。 -
左の民家の方が、忠七桜の敷地の所有者なのだろうか。
-
レンギョウの枝の間から忠七桜を見上げる。
-
この桜の根元には御堂や祠はないが、立派な注連縄が巻かれている。やはりこの桜も信仰の対象であり、聖なる木なのである。
-
滝桜を見ていた朝は良く晴れていたが、だんだん雲で出てきて、このころになると厚い雨雲が空を覆い始めてきた。
この地域には、まだ多くの一本桜があちこちにあるが、とても全部見て回ることはできない。きりがないので、あぶくま桜回廊を後にして福島県南東部の石川町に向かう。 -
玉川村を通過し石川町に入ったばかりの辺りで、母畑湖というダム湖の近くに母畑レークサイドセンターというレジャー施設があった。そこのレストハウス 「母衣旗(ほろはた)」の幡りに、石川牛という文字を発見した連れ合い、ここで焼肉ランチにしようよとのたまう。どうせ、こんな鄙びた山間では、そばかラーメンくらいしかないだろうと思っていたのに焼肉が出現。予算オーバーがチト痛いが、ブランド牛の魅力に負けてここでランチにすることになった。最近は牛肉でも豚肉でもやたらとブランド化している。石川牛なんぞ聞いたことがないが、果たしてどうか・・・
-
焼肉定食を注文して、出てきたのが、この料理。これだけの品数、ボリュームで、肉は柔らかく美味。しかも値段はわずか\1000、安い!十分予算内である。思いがけず、ラッキーなランチとなった。
平凡なラーメンやらそばの類のランチの写真は旅行記に載せたりしないのだが、これは紹介する価値有りということで、手をつける前に記録写真を一枚パチリ。 -
石川町の中心部を流れる阿武隈川の支流、北須川と今出川が合流するあたりに、川沿いに2000本の見事な桜並木がある。福島県民でも知らない人が多いという穴場の桜並木である。
-
江戸時代から、このあたりはすでに「桜谷」と称され、桜の名所となっていたようだ。川沿いの桜の幹も年月を重ねて太くなった木が多い。
-
河川敷があさひ公園という公園になっていて、花見ができるのだが、平日だからなのか、そんなに花見客で混んではいない。
-
しばし、桜の撮影をしながら川沿いを散策を散策。
あいにく、時折、小雨がぱらつく天気になってしまった。青空が広がっていれば、川面に映る桜並木は、一段と鮮やかさを増していただろうに、残念! -
夜はライトアップされるようだ。
-
人が少なく、静かなのが良い。
-
-
桜の根元には、水仙やムスカリが植えられていて、色を添えている。
-
-
-
川のせせらぎと桜の枝と。
-
-
一時間ほど、岸辺を行ったり来たりしながら、撮影と散策を楽しんだあと、いつものお出かけのように、近くの日帰り温泉に立ち寄り、帰宅。立ち寄り湯は、石川町内の猫啼温泉「井筒屋」という旅館の温泉。
桜追っかけは毎年日帰りの範囲でやっていたが、今年は房総、福島と珍しく泊りがけの花見を2回もやった。これにて、2015年の桜追っかけ旅行記は完了。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- 琉球熱さん 2015/05/10 23:14:45
- 三春
- 玄白さん、こんにちは
三春の滝桜のみならず地蔵、不動なども見て周られるとは流石です。
あの地域は、玄白さんもご指摘のように、枝垂れ桜が非常に多い地域ですね。
私も郡山に住んでいた頃、最盛期を避けて見物に行ったことがあります。ピークの大渋滞は有名ですから。
それでも滝桜の周りは多くの人が見物に来ていて、うんざりする前に滝桜の「威力」に感心したものです。
地蔵や不動の桜も風情がありますね。
夜のライトアップは見ていないのですが、さながら一つのオブジェですね。人が集まるのもうなづけます。
懐かしく拝見しました。
- 玄白さん からの返信 2015/05/11 02:57:33
- RE: 三春
- 琉球熱さん、こんばんは
全国的によく知られた滝桜を一度は見ておこうということで、今回初めて訪れました。朝から次から次へと観光バスが来るなど、一大観光地でした。たった一本の桜にこれだけの集客力がある滝桜は、やはり桜の女王にふさわしい名木でした。
一本桜番付表が作られているほど、多くの枝垂れ桜があることにも感心しました。今回見て回れたのは、そのうちのほんの一部なので、来年また行ってみたいとも思っています。昼間の桜だけなら、日帰りで簡単に行けますので・・
玄白
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
36