2015/01/25 - 2015/01/26
23位(同エリア716件中)
TKさん
やはり、ここを普通の観光地と思ってはいけないとおもう。
いわゆる観光地のように、美しい山や海や谷や森があるわけではない。
かと言って、壮観な美しい建物があるわけでもない。
ましてや、美味しい名物食べ物が、あるというわけでもない。
無い無いづくしなのに、どうしてこんなに多くの人々が、老若男女が集まってくるのだろうか。
ヒンズー教のおしえでは、
「バラナシでガンガー(ガンジス川)で沐浴をすれば、今までの罪が洗い流される。
また、ここで荼毘にふせれば輪廻からの解脱がなされる。」と言われている。
迷える魂の解放を求めて、昔から多くの人々が、ここバラナシに集まるのである。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 団体旅行
- 利用旅行会社
- JTB
-
今日はデリーからバラナシへ向かいます。
フライトは、インドのLCCインディゴ航空。
機材も新しく結構快適です。 -
旅の面白さははハプニング。
何気なく空港の隅を見ると、オー!なんだこれは!
デリー空港で偶然見かけた、(映画でしか見たことのない)有名なエアー フォース ワン。
思わず望遠で、シャッターを切りました。
インドの祝日「共和国記念日」でオバマ大統領が来ていたのです。 -
1時間ほどで、バナラシ空港へ着きました。
こじんまりとしていますが、意外とモダンですよ! -
まずホテルへチェックインして、さあ〜出発。
バラナシで、一番便利なのはリキシャ―。
今日はこれで、ガンジス川で行われるプージャ(礼拝)を見学に行きます。 -
街の中では、いきなりインド体験。
あちこちに、牛がユッタリユッタリ歩いています。 -
しかもあちこちに、糞をぼたぼたと。
踏んでしまって、ウン(運)をつけるのもいいかも!
牛は神様のお使いなんです。 -
路上はめちゃ混みで、すれ違う乗り物は、とにかく騒がしい。
特に、3輪自動車の運転手。ひっきりなしにず〜〜〜とクラクションを鳴らしっぱなしである。 -
道のあちこちには、バラナシの生活感あふれる路上マーケット。
少々(大変?)埃っぽいけど。。。活気あふれています。 -
は〜〜い!と手を振る子供たち。インドの若者は大変人懐っこい。
ほっとします。 -
途中でリキシャ―を降りて最後の300メートル程は歩いていきます。
頭に荷物をを乗せてインドの伝統衣装サリーを美しく着こなした、おばさん。
決まっていますね。同じ道を牛も堂々と、参加しています。
いかにも、ここはインドですね。 -
道の端には、路上生活者の群れ。
カースト制度は表向き、なくなったとは言われていますが、
実際はインド社会を根強く支配しています。
しかも、仕事が少ないので、現実はこうするより仕方がないのでしょうか。 -
このおばあさんは、何十年この仕事を続けてきたことか。。。
諦観したこのお顔を見ると、神々しさを感じました。 -
ガンガー岸辺近くの階段にて。
裸足の親子。お母さんの、お恵みを乞うこの眼光の鋭さ! -
これもガンガー川辺にて。
右下の路上生活者(A)「貧しい私たちにどうぞ、お恵みをお願いします!」
左の路上生活者(B)「何をおっしゃる。私も同業じゃ!相手を良く観てしっかり励めよ!」 -
プージャ(礼拝)会場に着きました。
会場では、すでに多くの人だかり。 -
会場のあちこちに、ガンガー(ガンジス川)に流す、お花売り嬢がいます。
なんか、精神の悟りを開いたような凛としたすっきりお顔のお嬢さんです。
美しい! -
プージャ(礼拝)を川側から見学するため、船着場へ向かいましょう。
-
ここの船着場にも、花売りの少女が。
「おじさん、買ってよ!、お願い」
可愛いのですぐ買ってしまいます。10ルピー(20円)です。
(おじさんはかわいい娘には弱い:万国共通) -
5人ぐらいのバラモン(僧侶)が各傘の下で、(マイク片手に)祈りをささげています。
傘は、カラフルなネオンで結構盛り上がっています。 -
やはり、宗教儀式には、火の効果は絶大ですね。
見ているこちらも厳かな気分になってしまいます。 -
プージャ(礼拝)も佳境に入ってきました。
結構イケメンのバラモン(僧侶)のお祈りもきれいにシンクロ(同期)しています。 -
燭台に火を燈して、厳かにありがたいお祈りを一心不乱にあげています。
結構おごそかですよ。 -
ふと、川のほうへ眼をやると、決して清らかとは言えないが、聖なるガンガーの水面に映える艶っぽい照明光。
なんか、ヒンズー教徒ではない私は、(こう言うと不謹慎かもしれませんが)
盆踊りに参加しているような気分でした。
やはり溶け込んでいない? -
さて、次の日の朝。朝早く起きて、
ガンガーの対岸に登る朝日と、沐浴する信者を見に行きましょう。 -
沐浴する人々。
左上のお嬢さん。「今日は寒そう。沐浴止めようかしら。。。」と言っているかも。
この日は10度くらいで、寒いくらいでしたが、善男善女の皆さん頑張っていました。 -
やっぱり寒かったわね〜〜!
でも、沐浴のおかげで、心がすっきりいたしましたわ。
なんて言っているのでしょうか。 -
よく観てください。
右手前のこの男性、川の水を口に入れてゆすいでいます。
これが正式な沐浴なのです。信心深くない私にはとてもできませんが。 -
沐浴場の上は、階段になっていて、更にその上にはホテルが続いていいます。
なんと「久美子の家」という日本語が見えます。久美子さんという日本人の奥さんが経営しているゲストハウスです。日本人バックパッカーがよく泊まるとのことです。 -
さて、この立派な建物は、その昔、マハラジャがバナラシへ来るとき定宿とした別荘だったとか。
ここに、眺めの良い離宮を建てるのはインドマハラジャの夢だったのである。 -
おや、火葬台の下のここでは沐浴をした後、暖を撮っています。
オット。 このおっさんのお尻の下のはおじいさんお顔が!
この人がぶら下げているかと思ったら、違いました。
おっさんの奥に寝そべっていただけのようですが、長い旅立ちに行く前の瞬間かもしれません。 -
近くの同じ川岸では、火葬しています。
ガンガーで火葬されて、灰をガンジス川に流されることは、
ヒンヅー教徒にとっては最高の喜びなんです!
右上には、火葬用の薪木が高く積まれています。 -
その隣のガンガー(ガンジス川)では、せっせとお洗濯。
何でもありの世界ですね。 -
川の上では、沐浴を見学する人たちが乗っている船と水鳥達。
-
沐浴見学も終わり、戻る途中の路上には、おいしそうなカレーが鍋いっぱいに!
沐浴した人たちはこれであったまりますよ。 -
おや、ここでは、チャイの露店販売。
この人はマイカップで飲んでいるようですが、
右下には使い捨てのカップがいっぱい。結構清潔? -
その隣では、朝の歯磨き風景。
皆さんが噛んでいるのは、ハーブの一種で、ニームの枝でできた自然の薬草歯ブラシ。
直径1センチほどで長さ20センチほどの生枝を噛んで、ブラシ状にして使います。毎回使い捨てなので、清潔なのですね。インド4000年の生活の知恵です。 -
おしまいの一枚はこれ。
この人、路上でやっているのでしょうか?
なんと、道路わきの青空床屋さんです。気持ちいいでしょうねえ〜〜〜!
たった一つの小さな鏡、大活躍しています!
さすが、インドの逞しさ。いいなあ〜。
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この旅行記へのコメント (9)
-
- travelさん 2021/09/03 12:40:53
- バラナシ
- TKさん、初めまして!
バラナシ、とても懐かしいです。
数年前一人旅でバラナシに飛びガートを端から端まで歩いてガンガ-に上がるサンライズを見て感動した事を思い出しました。
慣れない強引な客引きにも面喰いましたが今となっては嫌な面も何もかも含めてバラナシだったんだなあと少しは理解出来ます。
イグアスの滝の旅行記に訪問頂き有難うございます。
南米は一度行くと虜になるほど魅せられますね。
旅のスタイルとしては自然を巡る一人旅です。
どうぞ宜しくお願い致します。
travel
- TKさん からの返信 2021/09/04 13:34:02
- Re: バラナシ
- travelさん
こんにちは。 いいペンネームですねえ~~~~!
旅行記への訪問、メッセージありがとうございます。
バラナシ、強烈な街ですよね。インドはすべて日本の常識の規格外。
そこが魅力的なのでしょう。
travelさんの行動力あふれる旅行記、旅行記サーフィンして楽しませていただきました。結構行った記憶があるところが多かったので、吸い込まれるように、次々と旅行記を読みながら、行った時の記憶を懐かしく、フィードバックしましたよ!ありがとうございます。
私たちも、アマゾンのクルーズ旅行、楽しみました。travelさんが、行ったところの街の下流の、ペルーのイキトスという街からクルーズしました。旅行記もUPしています。お時間がありましたら、お立ち寄りください。
私たちの旅のスタイルは「疲れる前に休憩する」という軟弱なものです。
今後ともどうぞ、よろしくお願いします。
TK
- travelさん からの返信 2021/09/05 14:31:11
- Re: バラナシ
- TKさん、返信並びにたくさんの旅行記にも訪問頂き有難うございます。
地球の歩き方を片手に海外を個人で歩き回る事が出来ました。
本棚には地球の歩き方が所狭しと並んでいます。
今現在はgoogle mapで現地を直接にチェック出来るので本当に便利になりましたね。
旅の中でも特に山々には魅せられます。自分のぺ-スでゆっくり花々や景色を
楽しみながら登って山頂の山小屋で温かいスープを飲む時が至福のひと時です。
TKさんの旅行記の写真はどれもポストカ-ドのように奇麗で拙い私の写真は足元にも及びません。
これからもご夫婦で素敵な旅をお続け下さいね。
旅は気持ちをリフレッシュさせてくれて明日への活力が得られますね。
フォロ-もして頂き大変有難うございます。
travel
- TKさん からの返信 2021/09/07 13:22:20
- Re: バラナシ
- travelさん
こんにちは。
こちらこそ、たくさんのご祝儀ポチ。ありがとうございます。
今回も、世界を股にかけたtravelさんの旅行記、大変楽しませていただきました。
travelさんがご指摘のとおり、
知らない街や、山を初めて訪問したときの緊張感!好奇心を満たす現地での感動。travel・旅は人生のエネルギーですね。
さて、travelさんは、山など大自然にご興味があるとのこと。世界中を廻って次に行くところが無くなったら、僭越ながら、イエローストン国立公園(世界自然遺産)はいかがでしょうか?私はアメリカに10年ほどいたのですけど、ここはアメリカ一の素晴らしい自然遺産です。お勧めいたしますよ。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
PS:私の旅行記の写真を評価していただきまして、大変恐縮いたします。うれしくなりました。ありがとうございます!
TK
- travelさん からの返信 2021/09/09 15:04:49
- Re: バラナシ
- TKさん、返信並びにたくさんの旅行記への訪問有難うございます。
イエロ-ストンにはまだ行った事がないので機会があれば行ってみたいです。
TKさんのどの旅行記も優雅な雰囲気でワインとお料理がとても美味しそうでついつい見入ってしまいます。
私はどちらかというと食べる間も惜しんであっちもこっちも見て回るという感じなので少しはTKさんのようにほっとタイムもいれなくちゃと思いました。
TKさんの旅は晴天に恵まれていますね。旅はお天気がおおいに影響するので晴れればほんとラッキ-です。
こちらこそ宜しくお願いいたします。
travel
- TKさん からの返信 2021/09/10 21:37:03
- Re: バラナシ
- travelさん
こんばんは。
イエローストーン公園、是非行ってみてください。ガッカリはいたしません。
間欠泉はあるし、(尾瀬みたいな)草原を群れでバイソンが走っているし、大きな滝はあるし、石灰岩の鍾乳石の棚田もあるし、感動感動の連続です。
ローッキ―山脈なので、お薦めの季節は、夏です。(その他の季節は寒くなるから)。出来たらホテルは公園内のホテルを予約したほうが良いですよ。公園自体が四国の半分ぐらいの大きさがありますので。。。
さらに、イエローストーン公園のすぐ南には、グランドティトン国立自然公園があり、ここもお薦めです。日本にはあまり有名ではありませんが、穴場ですよ。IMFの会議がここでやったのも有名です(それだけ、アメリカの人たちにはリゾートとして有名です)。古い映画ですいませんが、「シェーン」という映画の最後の場面で「シェーン、カムバック!」というところに出てくる素晴らしい雄大な山並みが見えるところです。
いろいろ、押し売りみたいな情報を出してすいません。
サラッと流して下さい。
また、よろしくお願いします。
TK
- travelさん からの返信 2021/09/19 07:04:00
- Re: バラナシ
- TKさん、イエロ-スト-ンについて詳しく教えて頂き有難うございます。
アメリカの原風景は海外への最初の一人旅がグランドキャニオンだったので興味深いです。
たくさんの旅行記への訪問有難うございます。
拘りの旅なので前もっての下調べで現地のインホメ-ションには随分お世話になっています。
旅のプランを立てる時が一番手間がかかって後はプラン通りに動くので現地では体調を崩さない限りはスム-ズに動いています。
TKさんの世界一周でのパイネ国立公園は凄く天気に恵まれて良かったですね。
私は初めての南米一人旅がパタゴニアのエル・カラファテとパイネ国立公園だったので思い出深いです。
グァナコが走り回っている風景はパイネ国立公園独特ですね。
ボ-トでパイネ・グランデに渡ってイタリア-ノキャンプに向かう途中で余りにもクエルノス・デル・パイネの眺めが素晴らしく見とれて道を外してしまい暫くの間山中をさまよったのがつい昨日の事のように思い出されます。
大変だった旅は何時までも記憶に残ります。
こちらこ宜しくお願い致します。
travel
-
- hot chocolateさん 2015/03/30 15:29:58
- 聖なるガンガーのほとり・・・
- TKさま
こんにちは〜
バラナシの旅行記にお邪魔しています。
15年ほど前にインドに行きました。
ニューデリーの駅の線路上で、うん○をしている人を見かけました。
ニューデリーの駅、日本でいうと東京駅ですが、大都会の真ん中で、こういうことは日常なのでしょうね。
ガンガーのほとりのこの光景は、何千年前から少しも変わらない光景なのでしょうか。
敬虔なヒンズー教徒でない人にとっては、衝撃的な地ともいえますね。
カースト制度は、表向きなくなったと言われるインド、しかし、一握りの超お金持ちの人たちは、宮殿のような豪華な家に住み、片や貧しい人たちは、今の時代でも物乞いをしている・・・
一方、2ケタの九九をこなし、世界のIT産業の担い手になっている頭脳、インドは、なんだかとても理解を超える国のようです。
hot chocolate
- TKさん からの返信 2015/03/30 21:58:26
- RE: 聖なるガンガーのほとり・・・
- hot chocolate さん
ナーマステー。 こんばんは。
15年前にすでにインドへ行かれているとは!
さすがです。
今より、もっとワイルドな旅だったのでしょう!
観ることすべて新鮮だったのではないでしょうか。
でも、バラナシは何も変わっていないことでしょうし、これからも変わらないと思います。ここは。
> ニューデリーの駅の線路上で、うん○をしている人を見かけました。
> ニューデリーの駅、日本でいうと東京駅ですが、大都会の真ん中で、こういうことは日常なのでしょうね。
=>普通の家には、お手洗いがないとのことです。
もちろん、ウォッシュレットなんて、ありえない。
その代り、伝統的なハンドウォッシュレットがありましたが。。。
また、男の人は、皆さん道路傍で堂々とやっていましたね。
> カースト制度は、表向きなくなったと言われるインド、しかし、一握りの超お金持ちの人たちは、宮殿のような豪華な家に住み、片や貧しい人たちは、今の時代でも物乞いをしている・・・
==>このカースト制度が一番の難関でしょう。これはカルチャーなので、簡単には変わらなと思いますが、ここを変えない限り、近代化は無理でしょう。
貧富の差、時間の観念、仕事への取組み、などすべてが、日本の尺度を超えている。というのが印象でした。つまり日本の基準なんてインドでは通用しないですね。また一つ勉強になりました。
今回、インドへ行く前に、知人からいろいろ脅かされていまして、
歯を磨くときも、ペットボトルのおみずで磨いていました。
おかげで、お腹のほうは何の問題もなく、楽しい旅行になりました。
今後ともよろしくお願いします。
by TK
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