畠山記念館へ（開館５０周年記念　THE琳派）

2015/03/15 - 2015/03/15

開館５０周年記念で、《THE. 琳派》を開催中で、最終日に訪れました。
その日はたまたまお茶会もありました。

畠山記念館は、茶道具などを中心に書画や陶磁器などを展示しています。
創立者である畠山一清氏（1881-1971年）は、加賀金沢の出身です。
ポンプの開発に取り組んだ実業家で、荏原製作所を興しました。
その傍ら能楽や茶の湯を好んで、その蒐集につとめました。

残念ながら作品は掲載できませんが、庭園が見事ですので撮影しました。
ただもう少ししたら、枝垂れ桜が咲いた姿も見ることができたでしょう。

またそんな折に訪れてみたいです。

エリア 白金(東京)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: その他

正門

1月17日から3月15日にちまで開催していました。
ただ「風神雷神図」や「騎牛老子図」などは2月12日までの展示でしたので
残念ながら拝見できませんでした。

畠山氏と井口氏の胸像

明治維新の後、参議、寺島宗則の所有となり、
明治13年6月9日
明治天皇が行幸されました。

亀岡十勝の詩歌

この林園は1669年（寛文9年）薩摩の島津家が、幕府から1万坪の地を下付されました。

展示されていた中で、重要文化財
「金銀泥四季草花下絵　古今集和歌巻」
本阿弥光悦書・俵谷宗達下絵

遅出る月にも　有かな　あしひきの
山のあなたも　惜しむへらせ


我心　なぐさめかねつ　更科や
姥捨山に　照る月を見て


大方は　月をもめでじ　是を此
つもれば人の　老いとなるもの

・・・・・・・・

苑路

浄楽亭

書院風の十畳間で続く八畳の控えの間に水屋を備えています。
この茶室は入院加療中だった晩年の畠山即翁に代わり、
当時の東京美術倶楽部社長の山田瓢庵が同敷地内の
茶室明月軒に準じて構築しました。

美術館本館の２階の展示室内には、四畳半の茶室「雀庵」があり、
お茶と干菓子をいただけます。（400円）

枝垂れ桜（エドヒガンザクラ）
樹齢100年
今度は花が咲いてる頃に、訪れてみたいです。

出品目録
（展示期間２月１４日から３月１５日）
■書画

・曲水宴図　　　　　　　鈴木其一筆　　江戸時代１９世紀
・扇面草花図　　　　　　伝俵谷宗達筆　江戸時代１７世紀
・躑躅図　　　　　　　　尾形光琳筆　　江戸時代１８世紀（重要文化財）
・賤が屋の夕顔図　　　　酒井抱一筆　　江戸時代１８〜１９世紀）
・布袋図　　　　　　　　尾形光琳筆　　江戸時代１８世紀
・金銀泥四季草花下絵　　本阿弥光悦書　江戸時代１７世紀（重要文化財）
　古今集和歌巻き　　　　俵谷宗達下絵　
・金銀泥薄下絵　　　　　本阿弥光悦書　江戸時代１７世紀
　古今集和歌巻 　　　　俵谷宗達下絵
・四季花木図屏風　　　　酒井抱一筆　　江戸時代１８〜１９世紀
・乙御前図　　　　　　　酒井抱一筆　　江戸時代１８〜１９世紀
・立雛図　　　　　　　　酒井抱一筆　　江戸時代１８〜１９世紀
・白梅模様小袖貼付屏風　尾形光琳筆　　江戸時代１８世紀（重要美術品）
・八幡図秋草図団扇　　　尾形光琳筆　　江戸時代１８世紀）

■工芸
（展示期間２月１４日から3月15日）

・色絵福寿文手鉢　　　　　尾形乾山作　　江戸時代１８世紀
・銹絵染付絵替り四方向付　尾形乾山作　　江戸時代１８世紀
・色絵藤透鉢　　　　　　　尾形乾山作　　江戸時代１８世紀
・銹絵染付草花文汁次　　　尾形乾山作　　江戸時代１８世紀
・銹絵染付薄悶汁次　　　　尾形乾山作　　江戸時代１８世紀
・信楽振出　銘　老茄子　　本阿弥光甫作　江戸時代１７世紀
・銹絵染付火入　銘　赫々　尾形乾山作・尾形光琳絵　江戸時代１８世紀
・結鉾香合　　　　　　　　尾形乾山作　　江戸時代１８世紀
・共筒茶杓　銘　寿　　　　尾形光琳作　　江戸時代１８世紀
・銹絵染付笹文茶碗　　　　尾形乾山作　　江戸時代１８世紀
・黒楽茶碗　銘　武蔵野　　尾形乾山作　　江戸時代１８世紀
・銹絵松図茶器　　　　　　尾形乾山作　　江戸時代１８世紀
・色絵聴菊文竹節蓋置　　　尾形乾山作　　江戸時代１８世紀
・信楽砂金袋香合　　　　　本阿弥光甫作　江戸時代１７世紀
・共筒茶杓　歌銘　谷風　　本阿弥光甫作　江戸時代１７世紀
・赤楽茶碗　銘　雪峯　　　本阿弥光悦作　江戸時代１７世紀（重要文化財）
・赤楽茶碗　銘　李白　　　本阿弥光悦作　江戸時代１７世紀
・薄鹿蒔絵硯箱　　　　　　　　　　　　　江戸時代１７世紀
・紅葵花蒔絵硯箱　　　　　尾形光琳作　　江戸時代１８世紀

■特別展示

二郎左衛門雛　　江戸時代19世紀

お隣り

この旅行記へのコメント （3）

• miracleさん 2015/03/22 01:05:47

  畠山記念館の「The琳派」！

  noelさん、こんにちは！
  
  いつもありがとうございます。
  
  畠山記念館の「The琳派」に行かれたのですね！
  逃してしまったので、残念でしたが、noelさんの旅行記で、風情のあるお庭や出品目録を見せて頂きました。
  ありがとうございました。
  
  書画も工芸も、多数の作品が展示されていたようで、素晴らしいです。
  書画は、「江戸琳派」の作品も多かったようですね。
  
  芸術作品やお庭観賞の旅も素敵ですよね！
  
  これからもどうぞよろしくお願いいたします。
  
  miracle

  noelさん からの返信 2015/03/22 15:48:39

  RE: 畠山記念館の「The琳派」！

  miracleさん
  
  私の方こそいつもありがとうございます。
  
  畠山記念館には、ギリギリのラストの日にようやく
  でかけることができました。
  
  miracleさんの京都の頂妙寺での「琳派４００記念祭」を
  拝見して、京都には行けませんでしたが、この折にと
  出かけました。
  でも牛図は観たかったですね〜。
  
  残念ながら、１月半ばから２月に展示されていたものも
  ありましたので、もう少し早く情報収集しておけば良かったです。
  
  でも今回もmiracleさんの旅行記を拝見していなければ、
  足を運ぶこともなかったかと思いますので、
  本当にありがたく思っています。
  
  ではでは桜の開花も間近ですね。
  どうぞお健やかにお過ごしくださいませ。
  
  
  noel

  miracleさん からの返信 2015/03/22 19:37:18

  RE: RE: 畠山記念館の「The琳派」！

  noelさん
  
  いつも丁寧にありがとうございます。
  
  > miracleさんの京都の頂妙寺での「琳派４００記念祭」を
  > 拝見して、京都には行けませんでしたが、この折にと
  > 出かけました。
  
  ⇒そんな風に言っていただけて、とても嬉しいです。
  
  > 残念ながら、１月半ばから２月に展示されていたものも
  > ありましたので、もう少し早く情報収集しておけば良かったです。
  
  ⇒私もしばしば、そのように思うことあります！
  
  > でも今回もmiracleさんの旅行記を拝見していなければ、
  > 足を運ぶこともなかったかと思いますので、
  > 本当にありがたく思っています。
  
  ⇒重ね重ね、ありがとうございます。
  
  期間が微妙で、書く時間がないと、アップをためらうこともあるのですが、
  それでも、何かしらお役立てできることがあるのかもしれない、と勇気づけられました。
  
  いい化学反応が生まれて、お楽しみが連鎖していくといいなあと思います。
  
  > ではでは桜の開花も間近ですね。
  > どうぞお健やかにお過ごしくださいませ。
  
  ⇒noelさんも、素敵な桜の季節をお過ごしくださいね。
  
  miracle