「ぐるっとパス2017」で行く、東京散歩日和の旅。

2017/04/08 - 2017/04/08

春です。散歩の季節です。

「ぐるっとパス2017」を使用して、東京散歩といきましょう。

ぐるっパスとは
一冊2,000円で東京を中心とする80の美術館・博物館等の入場券・割引券が綴られたお得なチケットブックです。購入日から二か月間利用できます。
東京都歴史文化財団「ぐるっとパス2017」のご案内はこちらから。
https://www.rekibun.or.jp/grutto/

エリア 白金(東京)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満

最寄りの都営地下鉄にて「春のワンデーパス」を購入。500円です。

これで都営地下鉄ならどこまで乗ろうと500円。かなりお得なのだ(*´▽｀*)。

今日は都営地下鉄だけで行ける施設を巡りましょう。

※「都営地下鉄」のみです。「東京メトロ」には乗れません。

セレブの街、白金へやって参りました。

噂のセレブご用達ドンキも駅前にあります。

地域に考慮して、いつものゴテゴテした外観は控えたという話ですが、

結局隣の100均ショップが台無しにしてるような(笑)。

東京都庭園美術館にやって参りました。

ここの窓口で「ぐるっとパス」を購入。2000円です。

ルネ・ラリックのガラスレリーフ。

この建物は、戦中まで朝香宮鳩彦（「あさかのみややすひこ」）という皇族のお屋敷でした。
久邇宮朝彦親王（くにのみや あさひこしんのう)の息子ですが、だったら何で
「久邇宮」って名前じゃないかと言うと、明治天皇の娘を奥さんにもらったので、
天皇陛下から新たに宮家の設立を許された、という訳です。

お庭の桜が見事。

調べてみたら宮家というのは実に面白い。
この「朝香宮鳩彦」さんですが、8番目の王子様です。
鳩彦さんが生まれたのが1887年10月 2日。
弟の稔彦(なるひこ)さんが生まれたのは1887年12月 3日。
何で2ヶ月で弟が生まれるかというと、異母兄弟だからですが、
面白いのは、実は稔彦さんの方が先に生まれてるんですね。

それは父･朝彦親王が稔彦さんのお母さんより、鳩彦さんのお母さんを寵愛していたため、
兄弟の順が入れ替えられ、皇統譜（皇族の戸籍簿）では鳩彦さんが「兄」になってるからなのです。

Oh・・・。

朝香宮邸の隣には新館も誕生。
カフェやショップも併設されており、静かなひと時を過ごせますよ。

太平洋戦争が終わり、鳩彦さんはGHQの指令により皇籍離脱。
で、このお屋敷は売りに出されました。政治の舞台となったり、西部グループが
所有したりで、現在は庭園美術館として一般公開しています。

その後の鳩彦さんですが、ゴルフが大好きで「ゴルフの宮様」と呼ばれました。
「東京ゴルフ倶楽部」の名誉総裁であり、東京ゴルフ倶楽部が東京駒沢から
埼玉県膝折村に移転された際には、朝香宮にちなんで朝霞町（現朝霞市、宮号をそのまま使うのは畏れ多いとして一字を替えた）と改称したりしてます。
昭和56年、93歳で亡くなりました。
たぶん、宮家にいた頃より、自由に生きられたんじゃないかなぁ。。。

館も美しいし、お庭もきれいだし、天気が良ければお弁当持ちこんで

芝生で食べるのもありだと思います(*´▽｀*)。

東京都庭園美術館
http://www.teien-art-museum.ne.jp/

そのまますぐ近くにある、「松岡美術館」を訪ねました。

松岡美術館
http://www.matsuoka-museum.jp/permanent/

加野山が好きなのはこれ、「ネコの給仕頭」。

ジャコメッティという人の作品で、おそらくこの美術館の人気NO.1では。

皿を持ってスックと立ち上がったこの姿。

必見です!

他にB.C4世紀頃の神官の木棺、神官の娘(エヘネイ像)、

ガンダーラ彫刻など盛りだくさん。

土曜日の昼なのに、こんなに静か(笑)。

これも好きです。「ミネルヴァの像」。

ミネルヴァ=アテナの事です。

アテナの母、メティスに、父ゼウスは無我夢中。
あの手この手で妻にしてしまいます。なのでゼウスの最初の奥さんです。
(注: まだヘラと交際する前の話。)

メティスのお腹に子供が宿りました。
しかしゼウスは預言を聞かされました。その子はお前を殺すだろうと。
なのでゼウスは、メティスを飲み込み(Oh・・・)、「妻も子供も無かった事に」
してしまうのでした。

しかし子供も負けてはいません。
ある日ゼウスは猛烈な頭痛に悩まされます。半端じゃない痛みです。
何を思ったかゼウス、自分の頭を斧でカチ割ってしまうのです。
そうして生まれたのがミネルヴァ=アテナという訳。

・・・しかしアレだよね。
ギリシャ神話ってさ、「誰かそれ、見てたの?」ってくらい詳細に書いてあるよね。

松岡美術館を出て、駅の方向へ帰ります。

白金の通りはお洒落なお店がいっぱい。

ランチの時間なら、お値段も手ごろです。

焼きたてマドレーヌが有名なフランス菓子のお店です。

ラ・ファリーヌ
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13004758/

オシャンティーなカフェで憩いのひとときも良いですが、


加野山は駅前にある「バーミヤン」で日替わりランチと白ワイン。

だって安いんだもん('ω')。

今度は汐留にやってきました。

パナソニック東京汐留ビルに入ります。

「パナソニックビル」となってますが2013年、資金確保のためこのビルは
売却され、今はリース契約となっています。

とはいえ、腐ってもパナソニック(笑)。
システムキッチン、バスルームやリビングのリフォームに
パナソニックブランドは大人気!
ショールームは予約なしでも自由に見学可能です。

パナソニック リビング ショウルーム 東京
http://sumai.panasonic.jp/sr/tokyo/

おっと、今日はそれを見に来たのではありません。

「汐留ミュージアム」へやって参りました。
本日のテーマは「フランス人建築家が驚く 日本の住宅デザイン」です。

汐留ミュージアム
https://panasonic.co.jp/es/museum/

・・・・家・・・・なの・・か?

確かにこんなん見たら驚くだろうな・・・( ﾟДﾟ)。

狭い宅地、それを最大限に生かし、家族みんなが楽しく暮らせる家。

家族によって、風土によって、建て方も素材も違う。

よく考えたら当たり前の事なんですよね、それ。

よくある「建売住宅」の間取り見てると、いつも「使いづらそう('ω')」と思うので

その「普通」を考えてくれる建築デザイナーって、すごいです。

現時点で午後3時頃。

もう少し時間があるので、移動します。

写真は旧新橋停車場駅舎。「帝都」って感じが良いですよねぇ～♪

清澄白河にやってまいりました。

「ブラタモリ」なんかで見たことある人も多い、旧東京市営店舗向住宅。

この住宅の裏側に清澄庭園があるのですが、そのおかげで東京大空襲の難を逃れた

数少ない住宅です。

未だ地下に「防空壕」が残っているお宅もあります。

ここはアレですね。。。

「孤独のグルメ・深川編」で出てきたお店です。

名物のお父さんがいます。

出世不動尊。

深川の出世不動尊として親しまれてきている寺院です。

清澄白河とえば何故か「カフェ」が流行中ですが、

歩くと分かるんですが、神社・仏閣だらけです。めっちゃ多い。

この霊巌寺、元々はもっと江戸城近くにあったらしいです。

でも例の「振袖火事(明暦の大火)」のあと、寺町としてここに移ってきたんじゃ

ないか、というのが定説です。

という訳で「深川江戸資料館」にやって参りました。

屋根にニャンコがいる。

朝の下町風景。

この資料館の面白いところは、「どんなものでも触って感じてみて」という

コンセプトで設計されています。眺めておしまい、じゃない。
(結構凄い事だと思うよ。)

なのでこの八百屋さん宅におじゃましまーす。

江戸庶民のおうち。

たぶん広い方です。2階もあるから物が置けるし。

ニワトリもこんな風にして飼っていたんでしょうかねぇ。。。

洗濯物も干してます。

船着き場にある「旅籠屋」に来ました。

江東区は川の街。船荷商売をしている人々が大勢泊まっていた事でしょう。

台所。

どんな料理が出ていたのかなぁ。

余談ですが、加野山の母方の実家には、未だこの方式の台所が残ってます。

法事・祭事で近所の人が大勢集まってくると、現在でもこの釜が大活躍。

大釜で煮もの作ったりするんです。

土間に桶があるのは、旅人が足を洗うため。

寿司(いなり寿司)の屋台。

1つがデカっ!!

よく小説なんかで
「せっかちな江戸っ子たちは、寿司を1、2貫つまんですぐ仕事に戻っていました」
とありますが、そりゃこんなん1～2個食べれば十分だと思う( ﾟДﾟ)。

夜鳴きそばの屋台発見。

ああ～、誰か本当に再現して食べさせてくれないかなー!

江戸時代のお蕎麦、すごく興味あります。

本日もたっぷり歩きました。足も疲れたので銭湯で一休み。
深川江戸資料館のすぐそばにある、「辰巳湯」です。

東京都内はあちこちに銭湯があるので、1日かけてお散歩する方は、
バッグに「手ぬぐい、小さい石鹸、ｼｬﾝﾌﾟｰﾘﾝｽの小分け、ブラシ」などを
入れておくと「おっ、銭湯みっけ♪」って時にグー(*´▽｀*)!

この辰巳湯、半露天風呂があるんですが、その奥にも部屋が解放されていて、
(決して脱衣所ではなく、あくまでも休憩室)
雑誌が置いてあったりテレビがあったり、タオルで作ったワンコがズラーっと
こちらを見下ろしていたり、中々謎の銭湯です。

脱衣所も広くて清潔で、コミックもたくさん置いてあったので、加野山結局ここに
2時間くらいいたかも。。(笑)

※冷水も置いてありますが、紙コップを10円で購入するか、コップを持参してください。

モダンな面構えですが、これは地元の人に愛されまくりの銭湯だと確信しました。

辰巳湯
https://kotomise.jp/shops/%E8%BE%B0%E5%B7%B2%E6%B9%AF/

清澄白河の新名所、「山食堂」。

お風呂入って喉も乾いたし、「ちょいと一杯」したいところですが・・

やっぱりね～(´・ω・`)。

小さいお店なのに、とても有名になったので予約しないと入れないようです。

じゃあ帰るか・・と駅方向に歩いていたら、謎の店発見。

製本所・・・には見えないんだけど。

なんと「クラフトビール」のお店でした。

「DRAGONFLY BEER HALL 」といって、アメリカ人のベアードさんと

日本人の奥さんと静岡県は沼津でビール醸造所を運営していて、

その直営店だそうです。

思わず入店したら、途端に聞こえてきたのは英会話の嵐。

大勢の外国人がいます。

何だ? この辺にゲストハウスでもあんのかとたずねてみたら、

「違う違う、僕たちインターナショナルスクールの先生さ。もう2時間近くここで
飲んでるの～ケラケラ!(^^)!」との事。

ビールですが、8種類程あり、ハーフで600円、1パイント1000円でした。
乾いた喉に染み渡るぜ～!!

今回「ぐるっとパス」を利用して入館した施設は、チケットブック購入代2000円
ですべて入館できます。

普通に入れば本日まわった美術館、資料館で3000～4000円かかると思いますが、
それが2000円で入れちゃう。今回行けなかった場所も、二か月以内ならこの
チケットブックで入場可能。本当にお得です。

入場無料と割引券をうまく使い分けて、お得な東京散歩をしてみて下さい♪