北陸の旅、のとじま水族館と能登演劇堂、無名塾「ロミオとジュリエット」を観る地域活性化の旅

2013/09/22 - 2013/09/29

和倉温泉2泊目、能登半島にはあまり見るところはないけれど、水族館は大人の人でも面白いみたいですよという仲居さんの言葉に従い、本日は能登島水族館に行きました。あんまりにも下調べなしで行ったので、小さな水族館と思いきや、なんとジンベイザメまでいるという。お約束のイルカやアシカの出てくるショーも子供のころには馬鹿にしていたものですが、大人になってみると意外と楽しくって。
その後、旧中島町の能登演劇堂で午後の無名塾「ロミオとジュリエット」の公演初日を観ました。舞台後壁が扉になっていて劇中に外の景色を取り込むという珍しい趣向の劇場で、雨降ったらどうなるんだろうとかいろいろ興趣にとむ内容でした。
劇場となりのレストランで夕食をとり、今晩の宿泊地金沢に向かったのでした。
実は、地域活性化的施設めぐりになっていました。

エリア 能登島(石川)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 一休.com

2泊目の朝食も同じお食事処です。海に面した個室で明るい時間帯は海もきれいに見えます。

和倉温泉 多田屋 宿・ホテル

品数たくさんですな。

和倉温泉 多田屋 宿・ホテル

和倉温泉 多田屋 宿・ホテル

和倉温泉 多田屋 宿・ホテル

和倉温泉 多田屋 宿・ホテル

和倉温泉 多田屋 宿・ホテル

和倉からは立派な橋のかけられた能登島へ

のとじま臨海公園 動物園・水族館

能登島水族館にやってきましたよ。施設は古いものから新しいものまで混在

のとじま臨海公園 動物園・水族館

どこでも人気のペンギンに

のとじま臨海公園 動物園・水族館

タイやヒラメの竜宮城

のとじま臨海公園 動物園・水族館

巨大水槽にはいました。ジンベイザメ
餌付けでは相変わらずのバキュームぶり
ジンベイザメ飼育施設では、海遊館、美ら海には行きましたので、ここで3箇所目だな。

イルカのショーですね。

水族館の見学を終えて昼過ぎ、適当に食事施設をさがして能登島のはいから食堂さんというところに行ってみました。普通に民家な感じですが。

先客は2組ほどでしたが、お昼の営業時間も終わり間近で窓際に席をとってもらいました。外の入り江では、どうやらシュノーケリングのツアーをやっていてイルカと戯れている様子が見られましたよ。

はいから食堂 グルメ・レストラン

日差しが強いともっと南国みたいですね。

はいから食堂 グルメ・レストラン

連れの食事は地元野菜をふんだんにつかったサラダとパン

私は漁師風のスパゲティ。お好みによっては少し塩辛いかも。
まあ、漁師町とかですしね。
きれいなお店で食後の珈琲もおいしかった。

はいから食堂 グルメ・レストラン

食事が終わるともうお店は準備中になってました。前の道は狭いけれど結構交通量があって渡るのがこわい。

さて、能登島からもう一つの立派な橋を渡って旧中島町にある能登演劇堂にやってきました。なんで立派な橋が二つもあるかというと、まあ避難経路は2方向に必要ですもんね。津波とかアレとかいろいろありますから。
能登演劇堂、たいへんりっぱな施設です。座席数は651席。後壁が開閉式というので有名です。中島町で劇団の合宿を長くやられている無名塾の仲代さんが劇場建設にも監修されているとか。

能登演劇堂 美術館・博物館

のぼり旗が地方公演らしくてよろしいね。

能登演劇堂 美術館・博物館

中島町といえばカキの養殖で有名だそうで、劇場の前では焼きがきの露天。お昼食べたばっかりだしねえ。でも食べときゃよかったねえ。

能登演劇堂 美術館・博物館

能登演劇堂 美術館・博物館

初日とあって、大賑わい。シェークスピアの演劇でも有名なものの一つで、ストーリーもよく知られていますからね。日本語だから知らなくても平気ですが。

能登演劇堂 美術館・博物館

公演ごとに制作した焼き物のプレートみたいですね。

能登演劇堂 美術館・博物館

16時過ぎの明るい時間帯からの公演ですが、2幕目ころには周囲は夜。電気の消えた劇場内に虫の声が響きます。効果音ではなくて実は本物の虫の声、そして室内冷房ではない草木の香りのする空気がにおってくると実は後壁の扉が開いていて、ライトアップされた屋外部分のセットが浮かび上がります。

終演後の舞台とその外のセットですが、マクベスでは本物の馬が出てきてましたね。（NHKの放送で観たのですが）裏の里山には畑があるらしく昼間はそこで作業している地元の方がカットインされたりするようですが。雨降ったらどうするんだろうとか、冬は寒いだろうなと、いろいろ想像が楽しい劇場です。公演後に地元のケーブルテレビ局に取材されてしまいました。使ってくれたかどうかはわかりませんが。

終演すると夕食時です。劇場の建物の中には食事の施設はないようで、外に出てみても、まあかなりの田舎なので真っ暗。遅くなるけど金沢まで行こうかと実は間違って反対側に走ると劇場の隣にレストランらしきものが。駐車場や建物の雰囲気が共通の施設のようなのですが、高いんだか安いんだかよくわからない雰囲気。のぞいてみるとさほど高級店というわけでもなさそうなので入ってみることに。そうすると演劇に連携した、定食を出しているということでそれをいただきました。

建物は立派。いす、テーブルはメニューに合わせてシンプルな仕様になってたんですかね。都市部ならば平日でもそこそこお客はあるでしょうし、人口がまだ多い地域なら車で食事に来る人もいましょうが、高級フレンチでは地元の需要が見込めず、かといって普通のレストランならわざわざここまで来る人も少ないということのようで。

感げき御膳って名前だったかと思います。濃厚なごちそうに疲れたあとだと、むしろ適度にいい感じだったんですけどね。

実はここ「なかじま亭」というもともと自治体が町営で建てた施設です。演劇堂に来られたお客さんからの要望もあって、町が気合いを入れて高級フレンチのシェフを招いてオープンしたそうですが、劇場の公演がないときにはそれこそ訪れる人も少ないので慢性的に赤字になって、方針転換してカジュアルなメニューのお店にしたという経過だったようです。もともと町の役場が近くにあったのですが、平成の大合併で七尾市に合併後は職員も少なくなって経営難。といっても年に15万の赤字って赤字のうちに入らないと思うんですが。

能登演劇堂の公演には和倉温泉や金沢から専用の送迎バスが出ていますから、終演後はみんな帰ってしまうんでしょうねえ。それにしても劇場内とかでももう少し、存在をアピールしているとお客さんも入っていたと思うともったいない感じ。ただ、休演期間中はいかんともしがたいか。
自治体の代わりに営業を引き受ける先が難航して閉鎖も濃厚だったようですが、今みると、焼きがきのお店になって、かきのシーズンの土日のお昼だけの営業になっているようです。お店の名前が変わってないですが、看板そのまま使えるからかね。まあ廃墟にならなくてよかった。観劇後の食事には使えそうもない営業体制だから、食事は別に考えないとね。

能登から高速経由で金沢へ。今晩は最後の宿泊地。白鳥路ホテルです。市内では唯一温泉があるんですよ。

金沢白鳥路 ホテル山楽 宿・ホテル

内装がちょっと大正モダン風

本日はこれにてお休みです。

金沢白鳥路 ホテル山楽 宿・ホテル