青年は荒野をめざす　Vol.30 イギリス　ロンドン　女王陛下夫妻が目の前に

1974/11/05 - 1974/11/11

今から41年前の昭和49年7月23日から3月7日までの225日間かけて
ナホトカ航路、シベリア鉄道を往復してヨーロッパ、モロッコを
船、列車、バス、ヒッチハイクで旅しました。
高所恐怖症なので飛行機には現在まで一度も乗った事がありません。
乗り物による移動距離は60,806.8キロ、地球1.52周でした。
　観光白書によると昭和49年の日本人の海外旅行者数が200万人、
平成24年度は1849万人、40年ほどで10倍近くなりました。
　そんな当時の旅行の資料と写真を少しづつアップして行きます。

　今回は、ロンドンで一週間滞在した。
前回のハードなスコットランド旅行の疲れを取る為、
見どころも多いのでゆっくりと過ごした。
　一番感激したのはエリザベス女王夫妻と間近に会えて、
微笑みながら手を振ってくれたことである。
https://www.youtube.com/watch?v=ytu3yEE9ACE

エリア ロンドン(イギリス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

昭和49年11月6日
ロンドン ツーリストチケット4日券
バス、地下鉄乗り放題　2.9£1866円
主に地下鉄に使った。

　11月6日
ロンドン市内を二階建てバスで見物。
オックスフォードストリート、
ピカデリー・サーカスを散歩。
　11月7日
ロンドン塔、大英博物館他
　11月8日
バッキンガム宮殿の衛兵交代式、ウエストミンスター寺院、
セントポール寺院、マダムタッソーろう人形館他
　11月9日
ロンドン市内を二階建てバスで見物。

昭和49年11月7日
ロンドン　食料品店の買い物レシート
1.83 1/2p£　1,181円

昭和49年11月6日
ロンドン　2階建て市内バス切符　10ペンス60円
憧れの赤い2階建てバスで市内見物した。

昭和49年11月7日
ロンドン　テムズ川と国会議事堂

画像左側の角塔のある方が上院、時計塔のある方が下院。
議事堂はネオゴシック建築様式で昔から王宮や議会があった
場所に1852年に完成した。
　長さ約287ｍ、建坪約9,800坪、部屋数1,100、廊下の長さ約3ｋｍある。
時計塔には7ｍ四方の代時計が4面とも付いている。
　長針は4.27ｍ、この時計は正確なのでBBC放送の時報に使われ、
中に重さ13.5トンの巨鐘がある。

昭和49年11月7日
ロンドン塔

　ロンドン塔はシティーの東にどっしりと聳える城で、
初めは王宮として、後には王侯貴族など身分の高い政治犯の
牢獄として使われ、幾多の血塗られた歴史を持っている。

昭和49年11月7日
ロンドン　ホース・ガーズ前のライフガーズ

　イギリス軍のロンドン管区及び王室騎兵隊の司令官が本部として用いている
ホース・ガーズは常に王室騎兵乗馬連隊又は王立騎馬砲兵・国王中隊に
よって警備されている。
　建物入り口では午前10時から午後4時までは乗馬した騎兵が一時間ごとに
交代するため、ロンドンにおける観光名所の一つとなっている。

昭和49年11月7日
ロンドン　ピカデリー・サーカス

　ピカデリー・サーカスはロンドンの中心にあって、
幾つもの大通りが集中するロータリーでサーカスとは
円形広場の事である。
　ロンドン名物の赤い2階建てのバスがひっきりなしに通り、
夜はネオンが綺麗である。
　

昭和49年11月7日
ロンドン　ピカデリー・サーカス

　広場の中央の壇上には博愛を表す天使の像、通称エロスの像がある。
エロスの放つ矢が胸に当たれば、その人はたちまち愛の虜になり
恋する人を無我夢中で追うようになると言われている。

昭和49年11月7日
ロンドン　夜のピカデリー・サーカス

昭和49年11月8日
ロンドン　買い物レシート
1.64 1/2p£ 1,058円

昭和49年11月8日
ロンドン　マダム・タッソーろう人形館
0.85£ 547円

　有名人のろう人形はつまらなかったが、
別室のトラファルガー海戦を再現したものは
迫力があった。

昭和49年11月8日
ロンドン・ブリッジ

　この辺りにはローマ時代から木橋あったということで、
1209年には最初の石造りの橋が完成し、18世紀に至るまで
テムズ川唯一の橋だった。
　橋の両端には砦があって衛兵が詰め、反逆罪になった者の首は
そこで獄門にかけられたのである。
　その橋は1832年に現在の位置に架け替えられたが、
それも寄る年波に勝てず、アメリカの遊園地に売却された。
今は幅の広い新橋となっている。

昭和49年11月10日
ロンドン　テムズ川とタワー・ブリッジ

　タワー・ブリッジは、ロンドン市内を流れるテムズ川に架かる跳開橋。
1886年に着工、1894年に完成した。
　開閉の為に橋には塔が2つあるが、タワーという名は
近くのロンドン塔に由来する。

昭和49年11月10日
ロンドン　テムズ川で

昭和49年11月10日
ロンドン　シティー　左イングランド銀行、正面は王立取引所。

　シティーの面積はわずか1.6?ぐらいだが、この中にかっては世界を
支配した英国経済の中枢がおさめられている。
　この中に本店を構えている銀行が市中銀行と呼ばれ、
国から第一級の機能と責任を与えられて来た。
画像右のギリシャ風の前廊を持つ王立取引所は
「良貨は悪貨を駆逐する」という言葉で有名なグレシャムが1570年に創建した。

昭和49年11月10日
ロンドン　「National Service of Remembrance」（戦没者追悼行事）
バッキンガム宮殿に向かうライフガーズ連隊。

　ライフガーズはイギリスの近衛騎兵連隊であり、
イギリス陸軍に於ける連隊序列第一位の連隊である。

昭和49年11月10日
ロンドン　「National Service of Remembrance」（戦没者追悼行事）

この日、バッキンガム宮殿辺りで騎馬隊、衛兵、吹奏楽隊の盛大なパレードが
行われていた。
　沿道には多くの人々が詰めかけていた。

昭和49年11月10日
ロンドン　「National Service of Remembrance」（戦没者追悼行事）

https://www.youtube.com/watch?v=ytwMG-NY2iU

昭和49年11月10日
ロンドン　「National Service of Remembrance」（戦没者追悼行事）

　式典はパレードを終えた衛兵はバスで帰って行った。
画像左端の男性は来賓かな？

昭和49年11月10日
ロンドン　バッキンガム宮殿

　パレードも終わりトラファルガー広場からバッキンガム宮殿に向かって
人もまばらな左側の歩道を歩いていたら、
すぐ傍を１台の車がゆっくりと通りかけた。
　車内を見ると後部座席の女性が微笑みながら手を振っている、
何と女王陛下、そして隣りにはフィリップ殿下も微笑んでいる、
スローモーションのようにゆっくりと車はバッキンガム宮殿に向かって行った。
多分今日の式典か行事からの帰途だったのだろう。
その間、夢を見ているようで茫然としていた。
今から思えばお返しの手を振れば良かったと実に後悔している。
2，3ｍ後ろから来た初老のイギリス人婦人二人連れが、
「今のは女王陛下夫妻よ、あなたは本当にラッキー！」と言ってくれた。
運転手さんも気を利かせて更にスピードを抑えたらしい。
お蔭で私の顔を見ながら手を振り微笑んでいる陛下夫妻を
今でもはっきりと憶えている。

　昭和50年5月に1度だけ来日され、女王陛下フィーバーが起きた。
テレビでパレードの物々しい厳重な警備、沿道の溢れんばかりの観衆を見て、
つくづく自分はラッキーだったと思った。
「女王陛下の007」
https://www.youtube.com/watch?v=Y52uqCqs8hU

昭和49年11月10日
ロンドン　セントジェームズ公園で

たくさんの水鳥とリスが走り回る公園で、雀が日本と違って逃げないで、
パン屑をねだっていた野には驚いた。

何のチケットか判読出来ず。

昭和49年11月11日
ロンドン　買い物レシート
0.84 1/2p£ 158円

昭和49年11月11日
ロンドン〜ベルギーオステンド　列車・フェリー切符
6.80£ 4,374円
　
ロンドンには1週間滞在した。
見どころも多くもう少し滞在したいと思ったが、後の日程も考えて
離れる事にした。

昭和49年11月11日
ロンドン〜ベルギーオステンドの地図

この旅行記へのコメント （2）

• yume-chanさん 2015/04/24 12:46:47

  すごい

  初めまして
  
  少しづつ拝見しています。
  写真が時代を表してますね。
  
  ノスタルジアさんの服装も、残しているレシートなど時代を感じます。
  昭和47年頃、私は小学生でしたが、海外旅行をする人は「お金持ち」という認識でした。
  ノスタルジアさんの様に、仕事以外にこんなに沢山の国に行かれ若者なんて
  当時は少なかったんでしょうね〜
  
  私はここ数年で海外旅行に目覚めました。
  やはり、一人旅です。
  若い時は全く無縁でしたが、今になって遅れを取り戻そうと思っている次第です。
  
  またお邪魔させて頂きます。
  
  yume-
  
  
  

  ノスタルジアさん からの返信 2015/04/24 14:09:10

  RE: すごい

  yume-chanさん、こんにちは、
  投稿有難うございました。
  スペイン〜ポルトガル〜マルセイユ
  出発：2015年05月日〜（27日間）
  楽しみですね。スペイン、ポルトガルは私もまた行きたい所です。
  > 私はここ数年で海外旅行に目覚めました。
  > やはり、一人旅です。
  ホント、一人旅に限ります。
  ではまた。