-Down to south- 欧州南下の旅：シンメトリーの美学編

2011/08/06 - 2011/08/18

symmetry

直訳すると対象性。

対象性とは並進対象性やら回転対象性やら鏡像対象性やら、小難しく分類されますが、一般的に知られるのが左右対称。
Ｂ型に割りに細かいところにキッチリしているおいらは、左右対称が大好き。

そんな左右対称好きの心を揺さぶったのが、いつか見たコペンハーゲンの珍しい教会。
その名もグルントヴィークス教会。なんか舌噛みそうな名前ですが、調べてみるとコペンハーゲン市内で電車でも行きやすいところにあることが判明。これは行かなくては.....

てな訳で、比較的歴史の新しいシンメトリーの美学を貫いたグルントヴィークス教会を訪れた旅行記ですが、おヒマな方だけどおぞ

エリア コペンハーゲン(デンマーク)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

ロスキレから戻ってきたころ、コペンハーゲンは大雨でした。

これから、目的地のグルントヴィークス教会に向かうために、REからエストーに乗り換えます。

コペンハーゲン中央駅からエストーＦ線で２０分くらいゆられたBispebjerg駅で下車。そこから。１０分少々歩くとシンメトリーの教会が見えてきます。

背の高い木（ポプラ？）が両側に植えてある並木道が整備されているちょっとした公園を歩いたんですが、道の向こう側に教会が見えてとっても素敵な風景でした。

で、これが教会正面。

デンマークの哲学者ニコライ・フレデリク・セヴェリン・グルントヴィにちなんで名づけられた、比較的新しい教会で、1921年から1926年まで主に建設が行われたが、更に内装とその近辺の工事は1940年まで続けられたそうです。

まずは、教会を立てて、周囲の建物をそれに調和するデザインで設計して、町全体に統一性を持たせている訳ですね。

教会に近づいてみたら、クラシックなＶＷビートルが止まってたので、一緒に撮ってみました。

ここで、土砂降りに見舞われてしまったので、すぐ隣のアパートのエントランスに逃げ込んだ。しばらくしたら、住民の方が帰ってこられたので、「雨宿りしていいか？」って聞いたら、心よくＯＫしてくれた(^^)/

「日本人か？東京から来たのか？」って聞かれたので、「名古屋だ」って言ったら、あっさり「知らん」と言われた.....

しばらくすると雨が上がったので、教会の回りをうろうろすることに

ピンクのバラが咲いていました

なんてことないベンチも、印象的な建物の側にあると、アートに感じます。

観光客も全くいないので、中に入れるかどうかちょっと不安だったけど、全然問題なく中に入れました。

なかはよく言えばシンプル。悪く言えばガラーんとして殺風景。
１９００年代に建てられたものなので、中世の教会の様な派手な内装を施すのはムリでしょうね.....

後ろを振り返ると、パイプオルガンが見えます。

４０５２本のパイプからなるこのオルガンは、北欧では最大だそうです。

演奏してるところ聞いてみたかったな。

祭壇？説法スペースも、これまで見てきた教会の中では一番シンプルかもしれない

ステンドグラスもシンプルそのもの。

ふつうは宗教画が描かれてるものですが、なーーーんにも描かれてないので、宗教施設ではないみたいな錯覚を覚えます。

ウィーンやブダペストで見た、絢爛豪華な中世の教会もよいですが、外観も内装もいかにも北欧的な、シンプルで素朴な教会でした。まったくジャンルの違う建物として、オイラのお気に入りの一つになりました。