2014.8　秘境ギアナ高地への旅２（グランサバナへ）

2014/08/09 - 2014/08/19

2014年8月、満を持して地球最後の秘境・ギアナ高地に行ってきました！

完璧な旅と言うわけにはいかなかったけれど、それでも期待を裏切らない素晴らしさだった〜♪♪

失われた世界のモデルロライマ山、世界最高落差のエンジェルフォール、そびえ立つテプイ、数々の滝。
遠いし、高いし、不便だし。でもそれだけの価値はありました。

詳しくは↓をどうぞ。
http://www.geocities.jp/anb45675/2014giana/top.html


【日程】

8/9（土）　成田からダラス、ヒューストンを経由してベネズエラの首都カラカスへ

8/10（日）　カラカスから国内線でプエルトオルダスへ移動。パンアメリカンハイウェイの支道を走ってワシパティへ

8/11（月）　ワシパティからいよいよカナイマ国立公園へ突入。チナクの滝（アポンワオの滝）観光。チバトン泊

8/12（火）　カマの滝、パチェコの滝、テプイの谷観光。ヘリコプターでロライマ山へ。パライ・テプイ泊

8/13（水）　ユルアニの滝観光。ちょっとブラジルまでお散歩。　サンタエレナ泊

8/14（木）　セスナでサンタエレナからカナイマへ。カナイマ湖クルーズを楽しんだ後、エンジェルフォールキャンプへ向かいます。エンジェルフォールキャンプ泊

8/15（金）　エンジェルフォール展望台へトレッキング。その後、カナイマへ。　カナイマ泊

8/16（土）　エンジェルフォール遊覧観光。その後、プエルトオルダス経由でカラカスへ。カラカス泊

8/17（日）　カラカスからマイアミへ。マイアミ泊

8/18（月）　マイアミからダラス経由、成田へ

8/19（火）　成田着

エリア ギアナ高地周辺(ベネズエラ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 2.5
• ショッピング: 1.0
• 交通: 1.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

朝4:30、まだ暗いうちに出発。先は長いのです。

パンアメリカンハイウェイの支道を南下して、キロメトロ８８へ。

6:30頃、シモンさんの家で朝食。

ここが個人の家なのが凄いよなぁ。

ヌードルスープ。

クマチェと言う激辛のアリのソースを入れて飲むらしい。

私はアリも辛いのも嫌いだから、入れなかったけどね。

ベネズエラの主食、トウモロコシのパン・アレパと細切りチーズ。

チーズと炒り卵もどきをアレパに挟んで食べると美味しんですよ。

デザートのスイカ。甘くて美味しい♪
(6:20-7:35）

更に山道を進んでいくと、カナイマ国立公園に到着！
（8:30-8:40）

途中からは舗装された道を外れて、ダートを走ります。

9:10、トロンのレストランでトイレ休憩。

ここっていうか、シモンさん家もそうだったんだけど、ニワトリがめっちゃ放し飼いされてるんだよねぇ。これって、食卓に上がるのかな？ 自由に運動してるから、美味しそうではあるけど。

そしてさっきまでいいお天気だったのに、ここにきて天気が悪くなってきました。雨季だしねぇ。大雨にならないといいけれど。

マフィンとコーヒーをいただきました。

更に進むとどーんどん道が悪くなりますよ〜。

ダート道を走ること約30分。10:20頃、イボリボ村に到着です。

ここから船に乗って、チナクの滝（アポンワオの滝）へ向かいます。

舟って言っても、10人乗りくらいのボートですけどね。

いいお天気で気持ちいい〜！

20分ほどで到着。

ここから歩いて向かいます。

途中で雨が降って来たので、慌ててレインウェアを着込みました。

舟を下りてから10分くらいかな？歩いて滝へ。
行き帰りの途中、色んなものを教えてもらいましたよ。

まずはアリ塚。一部を崩すと中から黄色っぽいアリさんがいっぱい出てきました。これ、食べられるらしいです。。。 貴重な蛋白源なんだろうけれど…。

チナクの滝（アポンワオの滝）に到着！

幅70m、落差100mでグランサバナで一番大きな滝だそうです。

さて、足場の悪い崖路を100m下りて、下へ向かいましょう。

下から見たチナクの滝。すっごい迫力だー！上から見るのとは大違い。

かなり離れてても、水しぶきがすごいっ！近くまで行ったら、土砂降りの雨状態だろうなぁ。

川沿いを歩いて、眺めのいいところへ。

絶景だ〜♪

お天気も回復して、とっても素敵な景色です。

下まで降りてきて、よかった。

降りてきたら、登らなきゃ帰れないんですよねぇ。

今度はジャングルの中の急坂を登りました。

上にあったペモン族の小屋

あーーっ、テプイだ！

ペタリテプイとソロロパンテプイ。

来る時は天気が悪かったから見えなかったみたい。

再びボートの乗って、イボリボ村へ。

再び船に乗って、13:10。イボリボ村の船着き場に帰着。お腹へった～っ！
イボリボ村のレストランでランチ。

グリルドチキン。美味しい。

そして付け合わせのお芋がホックホクでマジ美味い！！
（13:20-14:15）

再び、車に乗ってグランサバナの奥地へ。

ソロロパンテプイが見える平原で、写真ストップ。

ブロッキニア。食虫植物です。

15:40、本日宿泊するカンパメント・チバトンに到着！お庭が素敵なロッジですね。

思ったより早く着いたね～、と思いながらチェックインを待っていると…

「うお～～～っ、○▲※★□●×※○▼□★！！！」

何言ってるのかよく分からない叫び声が。。。何？声がした方へ行ってみると、
ウベさんが車のそばに倒れてるっ！？えっ？何？？どうしたの！？

そこに居合わせたＮ山さんご夫妻に聞いてみると、どうもスーツケースを下ろそうとして車から落ちてしまったらしい。 天井から落ちたわけじゃなくて、バンパーくらいから足を踏み外したらしいけど、物凄く痛そう。。。

どうしよう、と思っていたらＨ部さんの呼ぶ声が。残念ながら医者でも看護師でもなく、言葉すら満足に通じない私たちでは 何もしてあげられない。デービッドさんやレネさん、オードリーさんが対応していたので、とりあえず私たちは建屋の方へ。

Ｈ部さんはとりあえずウベさんの事はいいから、部屋に行って早くシャワーを浴びてくださいと。お湯が出なかったり、お湯が出ても ぬるい可能性があるので、風邪をひかないように日がある内にシャワーを浴びてって事だったの。

ウベさんの事は気になったけど何もできないし、これ以上余計な仕事を増やすのもなんなのでくじ引きで決めたお部屋へ向かいました。

ちなみにこの時Ｈ部さんは部屋を確認したり、くじを作ったりと本来の業務をやってたので、ウベさんがどうなってるのか詳しくは 分かっていなかったんですって。大方捻挫でもしたんだろう、くらいに思ってたのであとでビックリしたそうです。

お部屋。

なんとベッドが5個もあった（笑）。基本的にはドミトリーとして使うんだろうね。羽蟻とプリプリが多かったけど、それ以外は比較的清潔だし、普通です。

シャワーブース。

一応、ぬるいお湯は出たので、良しとしましょう。
日が暮れて寒くなる前に、チャチャッと浴びちゃわないと風邪ひくし。

お庭が素敵。

シャワーを浴びて髪を拭いてると、外からヘリコプターの音。「何だろう？」と思って外に出てみたらヘリが来てる。

私のほかにも何人かの方が顔を出してました。Ｈ部さんがいたので事情を聞いてみると、

近くにいる看護師さんに来てもらったところ、どうやら大腿骨を骨折してるらしいです。 痛みで身動きが取れない状態なので、ウベさんが自分で観光ヘリを呼んで、これからサンタエレナに搬送するそうです。

大腿骨骨折かぁ。重症だわ。そんなに高い所から落ちたわけじゃないらしいけど、下に石でもあったのかな。
何もできないけど、ヘリを見送るくらいはしようかな、と思って見てたんだけど、このロッジ。

プリプリ地獄なの～。
この旅行中、ここが一番プリプリが多かった。Ｈ部さんなんかはずっとウベさんのことを見てて外にいたので、刺されまくって、 翌日大変そうだったし。
と言うわけで途中で部屋に戻って、ヘリが飛び立つ音が聞こえた時に一応見送りました。まあ、気持ちだけね。

ちなみにそしてその後のウベさんですが、無事サンタエレナの病院にたどり着いたんだけど、そこでは対処ができないってことで、 そのままブラジルの病院に搬送されて、そこで無事に手術を受けたそうです。
「え？ブラジル！？」と思ったけど、サンタエレナはブラジルとの国境の町なのでブラジルの方が近いんですって。

それにベネスエラは非常に医療水準が低いそうで、今でも同じ反米国同士仲がいいキューバから医師が数年交代でやって来て、 治療や指導に当たってるそうです。へぇ～。

ウベさんはあと１回手術が必要だそうですが、その後２～３か月で復帰できるそうです。この旅行記を書いてるころには元気になってるかな。 大怪我だったけど、命に別状はなく後遺症も残らないなら、ホントに不幸中に幸いだったよね。ホッとしました。

19:00、夕食。まだ雨が降ってるね。

今日のメニューはパンプキンポタージュ、細切り牛肉の炒め物、ライスサラダ、パウンドケーキ。家族経営のロッジだそうで、 手作り感たっぷり。素朴だけど、美味しかったですよ。（19:00-20:00）

夕食の後には一大イベント。そうです。

ロライマヘリアタックの順番決めくじです！

私が引いたのは「８番」。前の番号にご夫妻が２組いらっしゃるので実質は１０番目。

２番機か３番機かぁ。まあ、くじ運がないのはよく分かってるから予想の範囲内だけどね(^^;)。 あとは天気がいいことを祈ろう！

そして、ウベさんがいなくなってドライバーさんが一人いなくなっちゃいました。
明日から私たち、どうなるの？ウベさんがいなくなっちゃってドライバーさんが一人いなくなっちゃったし。「16人を2台で移動？？できるのかなぁ？」と思ってたら「オードリーが運転します」と。オードリーさんが！？出来るの？

皆、一抹の不安を覚えましたよ。だってオードリーさん、普段はカラカスの乗り継ぎの手伝いとか事務作業する人だし、舗装道路なら ともかくバンピーな道だし。でもオードリーさんは「大丈夫。大型トラックの免許も持ってるのよ」って。へぇ～、人は見かけによらないなぁ。

結果として、オードリーさんがいてくれたおかげで私たちはとっても助かったんですけどね。オードリーさんにとっては災難だったろうけど。

実はオードリーさん、夏のバカンス中で研修とバカンスを兼ねてこのツアーに参加してたんですって。どうりで写真を撮りまくってたわけだわ(笑）。 仕事中なのに、よく写真を撮る人だなぁとは思ってたんだけど、カラカス以外には普段は行かないって言ってたからそのせいだと 思ってたんだよね。バカンス旅行なら納得(＾＾)。

夏休みのバカンス旅行がいきなり仕事になっちゃったんだから、あとでウベさんからボーナスと休暇をもぎ取ってね。 普通だったらオードリーさんはいなかったわけで、いなかったらツアーの日程にも 影響したはずだし、ある意味ホントにラッキーでした。

食堂から戻る途中、空を見上げたけど残念ながら曇り空。さっきまで雨降ってたもんね。 天気が良かったら星空が綺麗そうなんだけどな。

今日は最後に大事件があって、ちょっとビックリな１日でした。大事だったけど、不幸中の幸いで収まってよかったです。
明日も今日ほどじゃないけど早いし、もう寝ましょう。おやすみっ！（21:00）