2014/09/14 - 2014/09/14
87位(同エリア10335件中)
とーりさん
今回「名画を巡る旅」と題して、ベネルクス三国とロンドン、パリそれにギリシャのアテネを加え、10日間の旅をしてきました。
フェルメールやレンブラントの作品があるオランダ、大英帝国のコレクションの宝庫、ロンドンはナショナルギャラリーを訪れ、以前訪問したパリのルーヴル、オルセー各美術館では名画に再会を果たしました。
また、いかにもヨーロッパ的な古い町並みの残るベルギー、ルクセンブルクや少し位置や目的からはそれますが、古代遺跡の豊富なギリシャのアテネも纏めて回ってきました。
アテネを除けば移動距離は少なく、鉄道が発達している地域なので周遊するのは比較的容易でしたがいつもの「詰め込み旅行」なので日程に追われるせわしないものとなりました。それでも名画に出会え、充実した旅行になりました。
日程は以下の通りです。
1日目 (9/13)1/25 ロンドン到着
2日目前篇(9/14)2/25 タワーブリッジの泰然
2日目中篇(9/14)3/25 大英帝国の遺産
2日目後篇(9/14)4/25 ビッグベンの休日
3日目前篇(9/15)5/25 珠玉のフェルメール、壮大のレンブラント
3日目中篇(9/15)6/25 アムステルダムの陽光
3日目後篇(9/15)7/25 海洋王国の礎
4日目前半(9/16)8/25 マウリッツハイスの誓い
4日目後半(9/16)9/25 アテネへの道
5日目前篇(9/17)10/25 アクロポリスの殿堂
5日目中篇(9/17)11/25 アテネの灼熱
5日目後篇(9/17)12/25 古代ギリシャの芳香
6日目① (9/18)13/25 アントワープの物語
6日目② (9/18)14/25 ゲントの至宝
6日目③ (9/18)15/25 ブルージュの逍遥
6日目④ (9/18)16/25 ブリュッセルの薄暮
7日目前半(9/19)17/25 ブリュッセルの燦々
7日目後半(9/19)18/25 グランプラスの輝き
8日目前半(9/20)19/25 ルクセンブルクの要塞
8日目後半(9/20)20/25 ルクセンブルクの殷賑
9日目前篇(9/21)21/25 オルセーの優美
9日目中篇(9/21)22/25 ルーヴルの絢爛
9日目後篇(9/21)23/25 パリの煌き
10日目前半(9/22)24/25 フォンテーヌブローの憂鬱
10日目後半(9/22)25/25 サンジェルマンデプレの散策
今回は2日目中篇(大英帝国の遺産)です。大まかな動きは
(ナショナルギャラリー) です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【名画を巡る旅:ベネルクス・ロンドン・アテネ・パリ旅行(2014年秋:2日目前篇 タワーブリッジの泰然)2/25編から続きです】
ちょうど10時開館直後に今日のメイン「ナショナルギャラリー」にやってきました。
(ナショナルギャラリー10:00〜11:50) -
楽しみにしていましたのでいよいよという感じです。
エントランスも豪勢で気分を盛り上げてくれます。
※なお、ナショナルギャラリーは以前は写真撮影不可だったらしいですが、フラッシュなしなら撮影OKでした。 -
まずはフリードリヒ「教会のある冬の風景」です。
フリードリヒの作品は寒々とした引き込まれるような透明感が感じられる作品が多いですがこれもその一つです。 -
続いてアングル「モワテシエ夫人」です。
アングルらしい繊細な筆致で描かれ、花柄のドレスの皺も写実的です。鏡に反射する像は角度的にはありえないのですが、アングルはモデルの横顔を描き入れたかったので敢えてこうしたようです。 -
スタッブス「ホイッスルジャケット号」です。
立体感のある馬と無地の背景の対比が際立っています。後ろ足の蹄付近に影があり、唯一空間が仄めかされている部分でしっかり体重を支え、逆に全体を立体的に浮き出して見せているようです。 -
ターナー「解体のため最後の停泊地に曳かれていく戦艦テレメーレ号」です。
歴戦の活躍をした戦艦に対するオマージュやそれでも時代の流れには抗せず解体されるという儚さを、高々と屹立するマストと落日の陽に重ね合わせ表現しています。
全体として左側に画の内容が集中しているように見えますが、沈みゆく太陽の発色により、バランスが取れた画になっていると思います。 -
カラヴァッジョ「エマオの晩餐」です。
キリストが復活し、弟子の前に現れた様子を描いています。復活したキリストは顎髭もなく、若々しくふくよかに描かれています。
画中の果物籠の各種果物はそれぞれ寓意を含み、カラヴァッジョの得意とする絵柄で写実的に描かれています。
また右側の弟子は両手を広げ、果物籠やキリストの左手とともに、画を奥行きあるものしています。また広げた両手は十字架の意味もあるそうです。
カラヴァッジョにしては明暗の対比は深くありませんが、暖かな光がスポットライトのようにキリストを照らし存在感を浮き立たせているように見えます。 -
ホルバイン「大使たち」です。
とても繊細なところまで精緻に描かれています。さらに画中の文物は色々な寓意を含んでおり、その解釈は諸説あるようです。
画面中央下部の歪んだ骸骨も当時からあった技法のひとつだそうですが、死を暗示するものか歪んでいるのは骸骨なのか、はたまた現実の方なのか、果ては単なる画家のサインという見方もあるそうです。
そう考えると不思議な画に見えてきます。 -
ティッツィアーノ「バッカスとアリアドネ」です。
さすが色彩豊かなベネチア派の雄ティッツィアーノの作品です。青い色彩とバッカスの動きが目を惹きます。 -
エルグレコ「学者に扮する聖ヒエロニムス」です。
比較的におとなしめながら、独特のエルグレコらしいタッチが認められます。 -
ラファエロ「教皇ユリウス2世」です。
当時の人はこの画を見て、あまりに生命感に溢れ、真に迫っていたので畏怖の念を抱いたそうです。 -
ブロンズィーノ「愛の勝利と寓意」です。
こちらも画中の人物それぞれが寓意を込められた像となっているそうです。そう考えるとどことなく雑多な印象を受ける画も、ひとつの主題があるように思えてきます。 -
ベラスケス「鏡を見るヴィーナス」です。
スペインの画家は裸婦を描くことは珍しく、ベラスケスも現存する裸婦像はこの作品のみということです。 -
ルーベンス「麦わら帽子」です。
被っているのは麦わら帽子ではなくフェルト帽なのですが、こう呼ばれています。
洗練された女性の柔らかさと美しさが表現されていると思います。 -
フェルメール作品も2点あります。
まずこちらは「ヴァージナルの前に立つ女」です。
明るい光が左側窓から差し込んでくる典型的なフェルメール作品です。 -
こちらは「ヴァージナルの前に座る女」です。
フェルメール作品では晩年のものとされていいます。 -
レンブラント「水浴する女」です。
荒く素早い筆致で描かれた作品ながら、レンブラントが描いた女性像の中での代表作と言えると思います。 -
ホッベマ「ミッデルハルニスの並木道」です。
オランダの風景画は国土が平坦なこともあり空が広く描かれることが多く、これもそのひとつです。
そしてさらに並木道が中央に向けて集約されていく遠近法を採用することで、奥行きを持たせています。 -
ウッチェロ「サンロマーノの戦い」です。
同じ主題の画がルーヴルとウフィッツィの各美術館にもあります。 -
ラファエロ「アレクサンドリアのカタリナ」です。
しなやかな仕草と程好い配色はラファエロならではだと思います。カタリナのアイテムである車輪もしっかり描かれています。 -
ボッティチェッリ「ヴィーナスとマルス」です。
疲れ果てた姿の軍神マルスとそれをしっかと見据える愛と美の象徴ヴィーナスは「愛はすべてを征服する」という寓意が含まれているのかもしれません。 -
ダヴィンチ「岩窟の聖母」です。
ダヴィンチの聖母子像は素晴らしいのですが、ラファエロのそれに比べどことなく、冷たい印象を持ってしまいます。 -
ラファエロ「カーネーションの聖母」です。
ラファエロの他の聖母子像よりもむしろダヴィンチの「ブノワの聖母」に似ています。 -
ベッリーニ「総督レオナルドロレダンの肖像」です。
優れた肖像画家であったベッリーニの代表作です。写実的で特に、衣服の質感や光沢など見事に表現されています。 -
ピエロデッラフランチェスカ「キリストの洗礼」です。
数学者であったピエロの計算された配置(左右の中心の鳩など)が見える彼の代表作の一つです。 -
そしてナショナルギャラリーの至宝、ファンエイク「アルノルフィーニ夫妻の肖像」です。
ナショナルギャラリーの数多ある名画で私が最も見たかった作品です。
さすが神の手を持つ男、近くで見ても全くその写実性は揺るぎませんでした。
着衣の質感や中央奥の鏡に映る人物、シャンデリアのつくりなど精緻をきわめています。感動に浸りたいところでしたがやはりこの画は目玉なのか、見学者が絶えることはありませんでした。 -
ついでにとなりにあったファンエイク「ターバンの男」です。
これはファンエイクの自画像という説もあるとのことです。 -
大英帝国の繁栄の賜物であるナショナルギャラリーを満喫し、ミュージアムショップでたくさん買い物をして外に出ました。
気づけば正午近くなっていました。
【名画を巡る旅:ベネルクス・ロンドン・アテネ・パリ旅行(2014年秋:2日目後篇 ビッグベンの休日)4/25編に続きます】
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この旅行記へのコメント (7)
-
- ぴよ太さん 2016/03/18 14:26:11
- こんにちは
- とーりさん
先日は、旅行記(シュタウフェン編)に投票していただきありがとうございました。
とーりさんの旅行記にお邪魔していたら、ナショナルギャラリーに関する旅行記が…
もしや…と思って読んでいると、ありました!ファン・エイクの2作品が掲載されていました。
喜びのあまり思わず小躍りしてしまいました。
ところで、4トラ初心者で勝手がよく分からないのですが、とーりさんをフォローさせていただいてもよろしいでしょうか?
よろしくお願いしますm(_ _)m
- とーりさん からの返信 2016/03/19 07:36:24
- おはようございます
- ぴよ太さんいつもありがとうございます。
ファンエイクは私も大好きな画家のひとりで、アルノルフィーニ夫妻の肖像は本当に写実的で、さすが神の手を持つ男といった感じでした。喜んでいただいてこちらも嬉しいです。
フォローについてですが、恐縮です。私の旅行記は雑然としたものですが、フォローしていただくとこちらも励みになります。よろしければお願いします。
とーり
- ぴよ太さん からの返信 2016/03/20 16:16:45
- RE: おはようございます
- とーりさん
早速、フォローさせていだきました。
まだまだ4トラのいろいろな機能がよく分かっておらず、右往左往している状況です。
自分のペースで楽しんでいきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。
ぴよ太
- とーりさん からの返信 2016/03/20 22:39:30
- RE: RE: おはようございます
- ぴよ太さんフォローありがとうございます。私もフォローさせていただきます。
ぴよ太さんは事前準備バッチリで臨まれるとのことですが、私も行く前にホテルや鉄道切符など用意し大枠を決めて、後は現地で柔軟にというか気ままに旅行するタイプです、似てますね。
ぴよ太さんはドイツがお好きということですが、私もヨーロッパが好きで最近は旧ソ連や旧ユーゴなど東欧に行きたいと思っています。ドイツも飛行機の中継点としてよく行くので、旅行記を見て参考にさせていただきます。
今後ともよろしくお願いします。
とーり
- ぴよ太さん からの返信 2016/03/22 15:45:49
- RE: RE: RE: おはようございます
- とーりさん、フォローありがとうございました。
> ぴよ太さんは事前準備バッチリで臨まれるとのことですが、私も行く前にホテルや鉄道切符など用意し大枠を決めて、後は現地で柔軟にというか気ままに旅行するタイプです、似てますね。
いろいろな手配に現地で時間を取られるのがイヤなので、やれることは日本で!というスタイルになってしまうんですよね…(^^;
とーりさんもファン・エイク好きとのこと、旅行記を拝見していると絵画の趣味も若干似ているようで、同好の士のように感じて嬉しく思っていました(^^)
> ぴよ太さんはドイツがお好きということですが、私もヨーロッパが好きで最近は旧ソ連や旧ユーゴなど東欧に行きたいと思っています。ドイツも飛行機の中継点としてよく行くので、旅行記を見て参考にさせていただきます。
東欧もいいですね!いつかはバルト三国に行きたいです…
次の旅行記もへなちょこになってしまいそうなのですが、こちらこそ今後ともよろしくお願いします。
ぴよ太
- とーりさん からの返信 2016/03/22 21:25:27
- RE: RE: RE: RE: おはようございます
- ぴよ太さんこんばんは、とーりです。
ヤンファンエイクいいですよね、ロンドンナショナルギャラリー「アルノルフィーニ夫妻の肖像」も良かったですが、ゲントの祭壇画の「神秘の子羊」を見たときは感動しました。
ヤンファンエイクのほか、ミーハーですがラファエロ、カラヴァッジョ、フェルメール、アングル等が好きです。ドレスデンのラファエロ「システィーナの聖母」を見たいのですが、まだ行く機会がありません。
私事ばかり書いてすみませんが、次の旅行記楽しみにしています。
とーり
- ぴよ太さん からの返信 2016/03/24 23:32:11
- RE: RE: RE: RE: RE: おはようございます
- とーりさん、こんばんは。しつこく返信してすみません(^^;;
> ヤンファンエイクいいですよね、ロンドンナショナルギャラリー「アルノルフィーニ夫妻の肖像」も良かったですが、ゲントの祭壇画の「神秘の子羊」を見たときは感動しました。
ですよね!!ファン・エイクを知っている人が、私の周りにはほとんどいなくて……もっと日本でも認知度が上がってもいいと思うのですが。
> ヤンファンエイクのほか、ミーハーですがラファエロ、カラヴァッジョ、フェルメール、アングル等が好きです。ドレスデンのラファエロ「システィーナの聖母」を見たいのですが、まだ行く機会がありません。
「グランド・オダリスク」を初めて見た時はびっくりしましたが、「背中から腰のラインが好きだから長くした!」という説(諸説ありだとは思いますが)を聞いて深く納得。この画家さんの描く女性の顔が好きです。
そういえば、東京の国立西洋美術館でカラバッジョ展が開催されていますね。
ぴよ太
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