2015/02/04 - 2015/02/04
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りんごうさぎさん
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有効期限の迫った飛行機のマイル消化でどこか日帰り・・を考えてたら旅行サイトで人気の大塚国際美術館に目がとまり、早速行ってみました。
世界中の名画や作品など1000点を陶板画で同じサイズで再現したという特殊な美術館です。本当にコレクションは膨大で館内は広くて、のんびり見ていると1日過ぎてしまいそう。
11時過ぎから16時半まで粘って、一応全部見たぞ!と思って帰ってきましたが、後でパンフレット見直したら、現代の作品コーナーを忘れていたようです。むむむ・・
陶板画なんて初めて聞きましたが、有名絵画から、現地に行かなければ絶対見られない祭壇画、聖堂などが忠実に再現されていて、お見事でした。
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羽田空港から徳島空港まで移動します。
バスで飛行機までご案内。いい天気なので、飛行機がかっこよく見ます。
が、トイカメラ条件に設定したままだったので不思議な写真になりました。 -
定刻に離陸、着陸。
徳島空港には路線バスや高速バスが発着しています。
大塚国際美術館にいくには路線バス利用です。
30分ほど、470円です。 -
さすがに瀬戸内海がキレイにみえる。
あ、さすがに車窓からは「渦潮」は見えませんでした・・ -
大塚国際美術館到着です。
え?美術館の建物が見えませんけど。
世界各国の旗がたなびいています。 -
向かいには和風の建物。こちらも大塚製薬関連だそうです。すごい経済力です。
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長い長いエスカレーターを登って、美術館ロビーまで。ロビーが地下3階という不思議な設定です。
入場料はおとな3240円です。コンビニのマルチコピー機で事前に購入すると3100円です。お高いけど、納得の設定です。 -
で、ロビーからちょっと歩くと、いきなり大塚国際美術館の白眉のシスティーナ礼拝堂に到着です。
天井が高くて、広々感じられます。なるほど、実物を見る前の予習もいいし、かつて見たことある作品を復習もいいし。
いすがたくさん並べられていて、じっくり座って鑑賞できます。平日お昼前後でしたが、中学生たちが修学旅行で訪れていました。
学芸員さんたちの説明をきいてみなぼう〜〜っと圧倒された感じで見てました。 -
「デルフォイの巫女」
天井を飾る名画のうち、こちらは手の届く所に展示されています。 -
よくみると、長方形の陶板のつなぎ目が見えるのですが、とにかくスゴイ、迫力十分です。
10年くらい前にイタリアのツアーでシスティーナ礼拝堂観光しましたが、写真撮影は勿論禁止だし、観光客であふれていてじっくり鑑賞できないので、こちらでじっくり鑑賞出来るとはありがたい。 -
ミケランジェロらしい、がっしりした体躯のキリスト様。
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あ、「デルフォイの巫女」を見つけました。
天井を見上げるので首が疲れるけど、やっぱりすごい、圧倒的な迫力です。
こちらのシスティーナ礼拝堂は一つ上の階(地下二階)の吹き抜けからもよく見えます。 -
子供向けなのか、このようなちょっとした面白いイベントも。
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観光地にありがちな顔出しパネル。ゴッホの作品です。
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エル・グレコの部屋です。
祭壇画が重厚な雰囲気の中にたたずんでいます。 -
有名なオルガス伯爵の埋葬。トレドの聖堂にあります。
照明はかなり暗めで、落ち着いた空間でした。 -
このフロアにはたくさんの聖堂など、建築を丸ごと再現した展示が多くて、すごいですね。
フランスの聖マルタン聖堂。
壁画などを忠実に再現。
かすれ具合なども再現しているところがすごい。 -
ギリシアの聖ニコラオス・オルファノス聖堂。
しっかりと絵が残っていますね。 -
映画「テルマエ・ロマエII」に協賛しているそうで、あちこちにテルマエ・ロマエIIにちなんだポップがありました。
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イタリア・ポンペイの秘儀の間。宗教に関係したイベントが行われていたそうです。
赤の発色がお見事です。 -
こちらは屋外の展示。
ポンペイの「貝殻のヴィーナス」
経年劣化のない陶板から出来た作品なので、屋外でも、気温や湿度の変化があっても大丈夫なのかな。 -
さてこちら目玉となる展示
イタリア・パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂です。
実物を見るのはかなり大変そうなので、こちらでしっかり鑑賞します。
イタリア・ルネサンスの基礎を作ったとされるジョットの壁画です。 -
天井の深い藍色がとても印象的で、神秘的な感じがします。
こちらの壁画は見やすい高さにあるのでじっくり鑑賞できます。 -
礼拝堂内部には穏やかな教会音楽(?)も流れて雰囲気が落ち着いています。
じっくりいすに座って鑑賞できます。
1303年に裕福な商人スクロヴェーニさんが建設し、1305年にジョットが壁画を完成させたそう。
こちらの大きな壁画は「最後の審判」 -
キリスト教の知識がないのでどんな場面なのかさっぱりわかりませんが、色合いの美しさやたくさんの物語が描かれた多彩な画面には見入ってしまいます。
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最後の審判の右下ではこんな悪魔が怖いことしています・・美しい壁画だなあ、と思ってたらこんなシーンもあるとは。
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さてローマ時代のモザイク
イタリア・ラヴェンナの世界遺産
「皇帝ユスティニアムヌスと随臣たち」
キラキラです。このキラキラ具合まで陶板で再現とは、すごすぎる。 -
隣にはこれまたまばゆい
「皇妃テオドラと侍女たち」
皇妃の装いがむしろ地味に見えますが・・?モザイク画はキラキラと豪華で素晴らしい。 -
床にも魚の模様の楽しいモザイクがあります。
床にあるので踏んづけられるわけですが、陶板なので劣化しない・・のかな。 -
「最後の晩餐」です。
右端のにらまれているのがユダだそうです。
なんかユーモラス。 -
マンガチックな構図に見えますが
「紅海を渡るモーゼ」
下段やや左寄りの白い衣装の人がモーゼさん。 -
館内は広くて、迷子になりそうです。
床にはモザイク画ところどころにあって、踏んでいいのかな?と思いつつずんずん歩いてきました。 -
アレクサンドロス大王のモザイクです。有名な作品ですね。
ナポリの国立考古博物館にあるそうです。 -
「パリの女」と呼ばれる陶片(?)
ギリシアから。なるほど、おしゃれな女性でパリっぽいかな。 -
ギリシア、ローマ時代の作品がこれでもか、というほど並んでおり、圧倒されます。
ギリシアの壺のデザインを展示したモノもあり、「展開図」の状態に加工されてました。 -
確か「ナイルモザイク」
動物や人々がコミカルな印象でした。色彩は控えめですが、面白い。
モザイクは本当に細工が細かくて、じっくり見てしまいます。 -
上記、拡大です。
いろんな動物が描かれています。 -
ナイル川の風景だったかな。なんかマンガチックで、現代でも人気でそう。
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よく取り上げられる作品ですね。「パン屋の夫妻」
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「狩りと漁りの墓」紀元前500年くらいのエトルリアの作品。
エトルリア時代、死者は墓の中で永遠に生き続ける・・とされていたそうです。 -
このような石棺も展示されています。
本当にルーブル美術館とか大英博物館にやってきたような気分になってきます。 -
「働くキューピッド」
ポンペイの家の居間を飾っていた壁画だそうです。キューピットたちは染め物、金細工、薬の調合など仕事しています。えらい。すごく細かい作品です。 -
「宴会の場面」
古代ローマでは、寝そべりながらごちそうをたらふく食べて、お酒飲んで楽しんでいたそうです。うらやましい・・ -
これも豪華なモザイク
「善き羊飼い」
世界遺産ラヴェンナのモザイク、実際見に行ってみたいです。 -
トルコ・カッパドキアの聖テオドール聖堂壁画。
一度建物の外に出て、専用入り口から入ります。 -
内部は土っぽくてカッパドキアの土のようです。
・・・この辺まで見て1時間半経過しました。 -
12時半頃、お昼ご飯にします。
こちら大塚国際美術館はぽつんと鳴門公園近くに存在するので、館内で食事することになります。
カフェやレストランがいくつかあります。 -
1階のレストランにやってきました。平日なので空いていて、すぐに着席。
窓際のいい席です。
「最後の晩餐」1800円を注文。赤ワインか葡萄ジュース付き。
徳島の食材の地産地消ということで、ステーキ、鯛(のような白身の魚)、野菜の素揚げ、奥のガラスはマヨネーズのようなクリーミィなスープ。パンもついてます。おいしいです。量は少なめで女性向き。
他に海鮮丼とか、和食も充実していました。1000円前後でお値段もリーズナブル。 -
1階では庭園に出られます。開放的で、海も見えるし、のんびり過ごせます。
ここを通ってレストランに行きました。
いい天気ですが、作品鑑賞で時間ないので素通りです。 -
残り時間を計算して、まず1階の現代コレクションを見ることにしました。
20世紀を代表する作品と言えば、アンディ・ウォーホルでしょうか。
マリリンモンローの魅力的なお顔がたくさん。 -
並んでマリリンのモノクロのお顔。マリリンの悲劇をにおわせるような。
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アクションペインティングのポロック。
う〜ん、現代アートってなんでしょうか。 -
これも大型作品。ピカソの「ゲルニカ」
戦争の残酷さを訴えた作品。当初は不人気だったそうですが。
作品前にはじっくり鑑賞出来るように椅子があります。 -
陶板アート作りに携わった信楽の陶芸家さんの作品も。
世界中の名画もいいですが、こういう作品もいいですね。癒やし系で、かわいい、ホッとします。 -
さて、大塚国際美術館では年代ごと展示の他、「テーマ」を決めて、時系列にこだわらずあらゆる作品を集めたコーナーがありました。
こちらは「だまし絵」
日本でも文化村ミュージアムでよく展覧会開かれてますね。 -
これも不思議なだまし絵。
金属に棒の描かれた作品は写してみないとなんだかわかりません。 -
これもテーマ展示「時」
フラ・アンジェリコの「受胎告知」スペイン・マドリードのプラド美術館に納められている作品。
受胎告知って時と関係あるのかな?受胎告知シリーズは他のエリアで充実した展示を楽しめました。 -
「時」のテーマ展示。なかなか抽象的で掴みにくい感じですが名作がずらり。
ポール・ゴーギャンの
われわれは何処から来たのか?
われわれは何者であるのか?
われわれは何処へ行かんとしているのか? -
「生と死」のテーマ展示。
フラ・アンジェリコの「最後の審判」
クリアな色合い、たくさんの人物の描き分け、豪華ですが厳かな感じ。 -
ずばり、死の世界ですね。
ブリューゲルの「死の勝利」
中世、ペストが大流行し死者が続出したエピソードを描いたそうです。 -
「メメント・モリ」死を思え、という作品。
骸骨がど〜ん。 -
ロビーのある地下3階に戻ってきました。
不動の人気のフェルメール作品をいくつか集めたフェルメールの部屋
「牛乳を注ぐ女」テーブルの不思議な形のトリック、確かに形がヘンかも。 -
フェルメールの絵画のモチーフの定番「手紙」です。
「手紙を読む女」
青いドレスも褪めた色合いですが美しい。 -
写真では実物サイズがわかりにくいですが、大きな作品
フェルメールの「デルフトの眺望」
フェルメール作品は小粒のものが多いですが、これは大きくて迫力あります。 -
「デルフトの小路」
いかにもオランダ、という形の建物が印象的です。 -
「日本人は何でそんなにフェルメールが好きなのか?」と不思議がられるそうですが、やはりこんな控えめで美しい作品には引きつけられますね。
本物はまだ見たことないですが、おそらくフェルメール作品の一番人気
「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」 -
ぐるりと回って中世コーナーに移動。
パリのクリュニー美術館でみました
「一角獣を従えた貴婦人」
本物はタペストリー、布地ですが、タペストリーの柔らかさを陶板で再現。すごいなあ。 -
大型の作品でうまく写真取れませんでしたが、
ジョット「小鳥に説教する聖フランチェスコ」
イタリア、アッシジの聖フランチェスコ聖堂にあります。小鳥にも話しかけるとは、さすがです。 -
いかにも中世、という雰囲気の作品。
金色が豪華で、目を引きます。 -
太めの輪郭線が力強いスペイン・カタルーニャの作品。
色合いもはっきりしていてわかりやすいです。 -
こちらもカタルーニャ地方の作品。
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確かトルコ・イスタンブールの世界遺産アヤ・ソフィアのローマモザイク。
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宗教画ですが、3頭身のカワイイ神様たちが面白い。
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バロックコーナーにやってきました。画集やテレビ番組でよく取り上げられるような名作がそこら中にあって、感覚が麻痺しそうです・・
光と影の劇的な場面が独特です。
カラバッジョの「女占い師」 -
華やかなバロックと言えばこのあたりでしょうか。
ルーベンスの「キリスト昇架」
ベルギー、アントワープで「フランダースの犬」のネロとパトラッシュが最後に見た絵です。 -
ルーベンスの「三美神」
ぷよぷよしていますが。 -
レンブラント「フローラに扮したサスキア」
レンブラントの最初の奥さんがモデル。きれいな方ですね。この頃のレンブラントは人生最良の時、だったのかな。サスキアさんは若くして亡くなりました。 -
カラバッジョの「バッカス」
お酒の神様。
ごちそうが並んでますが、それもすごくリアル。 -
スペイン絵画のコーナーです。 ムリーリョの「無原罪の御宿り」
少女のような清楚なマリア様が描かれています。 -
スペイン・バロック代表と言えばベラスケス。
「バッカスの勝利(酔っ払いたち)」
バッカスは普通の人間ぽいし、酔っぱらいたちも本当にその辺で見かけそうな位の存在感です。 -
ベラスケス「織女たち(アラクネの寓話)」
織物工場と思いきや、ギリシア神話を描いたものとか。奥が深い。
背景のタペストリーはルーベンスやティツィアーノの作品らしいです。 -
ベラスケス 絵画の中の絵画
「ラス・メニーナス」
王女マルガリータと侍女たち、左には国王夫妻の肖像を描くベラスケスが誇らしげに立っている。陰の主役である国王夫妻は背後の鏡に映り込む、という仕掛けがあるそうです。 -
かわいらしい魅力的なマルガリータ王女、表情もつややかなドレスも素晴らしい。
20台前半で夭折してしまいます。マルガリータ王女を描いた作品が幾つかありますが、どれも素晴らしいです。 -
ベラスケスの歴史画「ブレダの開城」これは、写実的な感じです。
右端にベラスケス本人が顔出ししているそうです。 -
ベラスケスの名作がずらり、ぜいたくな空間です。
本当にスペイン・マドリードのプラド美術館に来たような気分。 -
重厚なバロックといえばレンブラント
大きな作品です。「放蕩息子の帰宅」ヨレヨレになって帰宅した息子の足の裏の泥まで、細かい。 -
レンブラント「ユダヤの花嫁」(イサクとリベカ)」
旧約聖書に出てくるアブラハムの息子イサクと、妻のリベカだそうです。 -
レンブラントには珍しい裸婦像?と思ったら
神話をテーマにした「ダナエ」
普通は金色の雨に扮したゼウスが描かれるそうですが、レンブラントの作品ではダナエの表情を強調して描かれているそうです。
原作はロシア・サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館にあります。
かつて精神疾患のある人が酸を浴びせて絵を台無しにしたそうですが、なんとか修復されたそうです。 -
光と影のコントラストがすごすぎてうまく写真とれないのが
カラバッジョ「聖マタイの召命」
聖書の画面の描いた作品です。 -
祭壇画コーナーにやってきました。
こちらは照明を落として、さらに厳粛な雰囲気です。作品も強烈なものばかり。
グリューネヴァルトの「イーゼンハイム祭壇画」
原作はフランス東部のコルマール・ウンターデンリンデン美術館にあります。
第一面には痛々しいキリストの図。聖母マリア、マグダラのマリアたちが描かれています。 -
イーゼンハイム祭壇画です。
第二面には受胎告知。
こちらの部屋は照明が暗いので写真撮りづらいです。厳かな雰囲気が伝わるかどうか。 -
イーゼンハイム祭壇画
第二面。キリストの降誕が描かれています。迫力があって、ぼ〜っとしてしまいます。 -
ベルギーのゲントにある聖バーフ聖堂にあるエイク兄弟による「ゲントの祭壇画」
原作は見たことありませんが、すごい存在感、完成度です。約600年前の作品とは思えません。
上段にキリストやら偉い人たち。 -
中央下段の「神秘の子羊」は特に有名です。
子羊を生け贄にすべく、流血の事態に。 -
こちらの祭壇画は開閉を繰り返すハイテク仕様。
閉じた状態では天地創造の図です。
ヒエロニムス・ボス
「快楽の園」 -
開いた状態の「快楽の園」
何が何だかわからないくらいの強烈な作品です。
左はエデンの園、中央はめちゃくちゃな裸体がたくさん、右は地獄を描いたものです。地獄では楽器を使った拷問シーンがたくさん。 -
ピエロ・デ・ラ・フランチェスカの作品
フィレンツェのウフィツィ美術館にある
「ウルビーノ公とウルビーノ公妃の肖像」
ウルビーノ公は片目をなくしていたので横向きの肖像が描かれたとか。 -
ロンドン・ナショナルギャラリーで見ました。
ファン・エイク「アルノルフィーニ夫妻の肖像」こちらも素晴らしいです。 -
ドイツ・クラナッハの印象的な作品
「若返りの泉」
左側の老婆たち→泉で水浴する→キャピキャピの若い女性に変身
という夢のような物語です。 -
ブリューゲルの作品を集めた部屋がありました。
「子供の遊び」子供たちの素朴な表情がいいですね。 -
「バベルの塔」
人間も多数細かいところまで描かれています。昔ジグゾーパズルで作りました。 -
「雪中の狩人」
-
ルネサンスの三大巨匠 レオナルド・ダ・ビンチ
「最後の晩餐」
イタリア、ミラノの教会の壁画ですが、原作はなかなか見学するのは大変だし時間制限もあるそうなので、こちらでじっくり鑑賞です。
こちらは修復前。かなり黒ずんでいます。 -
「最後の晩餐」
修復後です。かなりクリアな色彩です。
ダビンチ・コードの鍵となる作品。確かにヨハネは女性みたいですが。 -
二枚あるレオナルド・ダ・ビンチの岩窟の聖母
左のロンドンナショナル・ギャラリー版と右のルーブル版を比べることが出来るなんて奇跡のよう。 -
なるほど、このような展示だと比較しやすいですね。
こちらルーブル版が先に描かれたのでしょうか・・・?
永遠の謎です。 -
ロンドンナショナル・ギャラリー版では光輪が描かれているのが一番の特徴らしい。
-
パリ・ルーブル美術館で最も混雑するのがこちらモナリザの展示室。
スリの恰好の仕事場になっているようです。
こちら大塚国際美術館ではそんな心配なしで鑑賞できます。ガラスケースもないし。 -
「受胎告知」コーナーにやってきました。
たくさんの画家による受胎告知の作品。どれも素晴らしいです。キリスト教のことはわからないですが、スゴイと言うことは伝わってきます。
レオナルド・ダ・ビンチの「受胎告知」
数年前、日本に貸し出される際には、イタリア国内で「至宝を外国に貸すな」という反対運動が起きたそうです。 -
イタリア・ベネチアで活躍したティントレットの「受胎告知」
大型の作品だし、とにかくダイナミックな構図で圧巻です。
マリア様が男っぽく見えますが、まあいいか。 -
イタリア・フィレンツェのサンマルコ修道院の壁画
フラ・アンジェリコの「受胎告知」
やさしい色合い、マリア様やお告げにやってきた天使の表情の穏やかさが美しい。
個人的には、受胎告知の人気投票やってみたらこちらがナンバー1ではないかと思われます。 -
イタリア・フィレンツェのウフィツィ美術館の
シモーネ・マルティーニの「受胎告知と二聖人」
キンキラの作品。中央に活字が書かれていたり、マリア様がどん引きしている表情がちょっと面白い。 -
ラファエロの大型の作品。
バチカン宮殿の署名の間を飾る「聖体の論議」
さすがに厳か、豪華な作品。 -
同じくラファエロの「アテネの学堂」
プラトンやアリストテレスを描いたと言われる有名な作品です。 -
イタリア・ルネサンスと言えば必ず出てくる美しい作品
フィリッポ・リッピの「聖母子に二天使」
確かに愛される絵画です。修道僧だったリッピが美しい尼僧と駆け落ちして結婚、その尼僧をモデルにしたそうです。う〜〜む、すごい煩悩です。 -
ルネサンスの三大巨匠 ラファエロの作品はやはり人気。
恋人のフォルナリーナという女性を描いた作品。「ベールの女」 -
ラファエロの「小椅子の聖母」
美しい作品ですね。 -
ミケランジェロの「聖家族」
彫刻のほうが絵画よりも格が上だ!と言いつつ、絵画も完璧なんですねえ。
ムキムキとして彫刻みたいな人物です。 -
イタリアルネサンスと言えばやはりボッティチェリのこの二作品。
「ビーナスの誕生」
ビーナスの立ち姿は実際には難しいポーズなんだそうです。緩やかなカーブが理想的です。 -
ボッティチェリの「春」
フィレンツェのウフィツィ美術館では、確か緑色のフィルターがかけられていて色がよくわからなくてあまり印象が残らなかったのですが、こちらではっきり見ることが出来ます。
原作よりもいいかも?とにかく美しい理想的な作品です。 -
美女たちがたくさん、ですがこちらの三美神は特に美しい。薄い衣の透明感がありえないほどお見事です。
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横たわるビーナス三枚 こういう展示方法もあるんですね。
ハインツ・ヨーゼフ「横たわるビーナス」
ジョルジョーネ「横たわるビーナス」 ティツィアーノ「眠れるビーナス」 -
ヤン・ホッサールト「ダナエ」
黄金の雨に扮した全能の神ゼウスが塔に幽閉された美女ダナエの元に・・というギリシア神話から。 -
大きな祭壇画2枚。いずれも「十字架降架」の図です。
左はロッソ・フィオレンティーノ
右はポントルモ
色合いはきれいですが、不思議な絵で印象に残ります。 -
ベルギーの仮面の画家アンソール。骸骨の絵も多かったりしてちょっと怖いかも。
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スイス象徴主義 フェルディナンド・ホドラー「選ばれし者」
女性たちはみなうつむいていて、謎めいています。 -
20世紀初めにウィーンで活躍した天才エゴン・シーレの「家族」
ウィーン美術アカデミーに学ぶも肌が合わずに退学。あのヒトラーも若い頃は画家目指してそのウィーン美術アカデミーを受験し二度とも不合格だった、という有名な話が残っています。 -
エゴン・シーレ。「四本の木」
独特の色彩、ゆがんだような線、不思議な世界です。 -
エゴン・シーレの強烈な作品「死と乙女」
エゴン・シーレと家族は猛威をふるったスペイン風邪(インフルエンザ)でなくなりました。インフルエンザはいつの時代も本当に怖いです。 -
グスタフ・クリムトの「アデーレ・ブロッホ・バウアーの肖像」
金色のモザイクのようでまばゆい。光って写真撮りづらいですが、華やかな作品。 -
イギリス・ラファエロ前派のロセッティの「モンナ・ヴァンナ」
鋭い視線、目力強いです。 -
好みが分かれるフランス アンリ・ルソーの「異国風景」かな
-
アンリ・ルソー「戦争」
無邪気な子供が遊んでいる絵にしか見えませんが・・ -
フィンセント・ヴァン・ゴッホ「オーヴェールの教会」
かなり教会の実物に近い絵だそうです。 -
大塚国際美術館ならでは特別な作品 2014/10/1より常設展示
ゴッホ「ひまわり」
ゴッホの「ひまわり」は数点描かれていますが、こちらは芦屋の実業家が購入→
1945年の空襲で焼失してしまった→武者小路実篤記念館に残っていた往時の写真から復元した というドラマチックなものです。 -
こちらのゴッホの「ひまわり」のほうが有名でしょうが、幻の「ひまわり」のほうがインパクトが大きいかな・・と感じました。
-
ゴッホの作品のそばにはもちろんゴーギャンの作品も多数。
「説教の後の幻影」だと思います。 -
こちらもゴーギャン。タヒチの女性でしょうか。
-
アメリカ生まれでイギリスで活躍したホイッスラー「バラ色と銀色:陶磁器の国の姫君」
当時のジャポニズムがよくわかるような気がします。ワシントンDCのフリーア美術館に展示されています。 -
クロード・モネの「日本娘」
夫人に当時流行していた打ち掛けを着せて描いたそうです。
赤い着物の歌舞伎役者のような図柄がすごい。 -
エドワール・マネの「オランピア」
眠れるビーナス、と同じ構図に見えますが、黒猫など妖しいモチーフが描かれており、娼婦の絵じゃないか、とかなり顰蹙を買った作品だそうです。 -
クロード・モネの「日傘の女」の一枚。
表情がわかりませんが、わざとなのかな。 -
印象派のコレクションもこれだけ充実していて目移りします。
マネの「バルコニー」などなど。 -
独特の点描で美しい世界を描いたジョルジュ・スーラ
確かに色を混ぜてないので色合いが美しいです。
「アニエールの水浴」 -
ジョルジュ・スーラのおそらく最も有名な作品
「グランド・ジャット島の日曜日の午後」 -
フランスの人気画家 カミーユ・コロー
「真珠の女」
コローのモナリザ、と呼ばれている作品です。色合いはモノクロに近いのに存在感たっぷり。 -
フランス・ロマン派のドラクロワ
「革命を導く自由の女神」ルーブル美術館の必見の作品の一つです。 -
フランス・新古典主義のアングル
「泉」
ドラクロワとアングルはライバルだったそうです。 -
イギリスを代表する画家 ターナーのうち、抜群の人気というのはこちら
「戦艦テメレール」
う〜ん、人気の理由がわかりませんが・・ -
ターナーと言えば、こんな感じだなあ、というのが
「雨、蒸気、速力:グレート・ウエスタン鉄道」
よく見ると線路や蒸気機関車がみえる・・かも。 -
スペインの巨匠ゴヤ。
「カルロス4世とその家族」国王カルロス4世より王妃のほうが貫禄あるし。
王族なのに皆さん人相が微妙です。 -
ゴヤの「黒い絵」シリーズ。
スペインのプラド美術館で独特の世界を作り出しています。大塚国際美術館ではすべてを展示しています。
山羊ってゴヤの絵ではすごく怖いです。 -
黒い絵の展示室は照明も暗くて、ホントに怖い雰囲気が漂ってました。
ゴヤはこれらの作品を食堂の壁に飾っていたそうですが、信じがたいです。 -
ゴヤ最晩年の作品。
スペインのゴタゴタに見切りをつけてフランスに移住したゴヤ。
「ボルドーのミルク売りの娘」
実物はもっと明るい感じがして、印象的です。 -
北欧絵画。おなじみのムンク「思春期」
-
ムンクの最も有名な作品とされる「叫び」
結構小さな作品でした。 -
テーマ展示の「食卓の情景」いろんな時代の作品が並んでいます。
ブリューゲルの「農民の婚宴」素朴な感じが出てます。 -
カラバッジョの「エマオの晩餐」
宗教画ですが、光と影のコントラストがあざやか。 -
テーマ展示「運命の女」
ずらりと妖しい女性の肖像画並びます。クリムトの「ユーディット」
ユーディットを描いた作品が多かったです。 -
レンブラントの自画像がずらっと展示されていました。
こんな風に展示できるのも、陶板で原作を忠実に再現するという方法ならでは、です。
若い頃のレンブラント、意気揚々です。 -
最初の奥さん、サスキアと結婚した頃のレンブラント。
華やかな時代だったようです。サスキアさんは若くして亡くなり、女運が悪かったレンブラント、ですがそのために奥深い作品がたくさん生まれたのかも。 -
レンブラント晩年の作品。「笑う自画像」
息子にも、3番目の奥さんにも先立たれた最晩年のものだそうです。
ゼウクシスとしての自画像だそうです。どういう心境だったのかな・・ -
わかりにくい場所に展示されていたのがイタリア・アルチンボルトの不思議な作品。
4枚展示されていました。四大元素と四季のうち2枚ずつ。
こちらは四季のうちの「春」です。
果物や野菜が人の顔に変身。すごい発想力です。 -
屋外にゆったり展示されているのはモネの「睡蓮」
ぐるりと睡蓮の絵画が取り囲んでいます。椅子がたくさん置いてあるのでゆっくりできます。寒いし時間なくてさくさく鑑賞して終わりました。 -
睡蓮を拡大。
睡蓮の花や葉がたくさん描かれています。美術館内には睡蓮の池もあるそうで、春や夏には楽しめそう。 -
帰りのバスの時間があるので、16:20頃で見学終了。地下3階のロビーに戻って、ミュージアムショップをぶらぶら。陶板画がたくさん並んでいました。
かなりの時間を費やしたのですが、近代、現代のアート部門はスルーしてしまったようで後で気づきました。まあいいか。
こちらの大塚国際美術館、全部見るなら丸一日かかりそうです。
これだけの作品の原作を見るのはおそらく不可能でしょうから、貴重な存在です。行ってよかった旅先ランキングの類いで上位に食い込むのも当然だなあ、と感じました。
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