2015/01/18 - 2015/01/18
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Elliott-7さん
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「段々畑」のある島・・「鹿島」
”鹿島”は、広島県の南部、倉橋島の南端にある小さな島である。呉駅からバスでおよそ1時間半、マイカーなら1時間くらいで行くことができる。
ここ鹿島には、農水省主催による「第6回美しい日本のむら景観コンテスト」で「だんだんばたけのピラミッド」として選ばれた経緯があり、2013年4月にはNHKの「海に生きる」というコーナーで、”瀬戸内アルバム 〜文次郎さんの段々畑(広島県鹿島)”というタイトルで紹介されたこともあることでも知られている。
久しぶりに冬の瀬戸内を車で走り、”鹿島”を訪れてみることにした。
鹿島(かしま)は、およそ300人の住民が暮らす島で、瀬戸内海のほぼ真ん中に浮かぶ周囲9キロほどの島である。かつては山の頂まで段々畑が続き、まさに“耕して天に至る”という光景が見られたが、今でもその面影を残している。
鹿島は平地が少なく、山も急斜面で、花崗岩が風化した土壌のため、耕地に適していなかったので、石垣を築き農地にするほかなかったのだ。
この島では代々祖先から受け継いだ段々畑を耕し、農作物を栽培してきたのだ。
海岸から手ごろな石を一個ずつ集めて、背負子でかつぎあげて石垣を築き段々畑を開いていったというから、そこには途方もない年月と労力が費やされたことになる。
これまで、国内外あちこちの棚田を見たことがあるが、石垣で築いた段々畑はあまり目にしたことがなかった。
棚田と段々畑の違いは何だろうか?
棚田は主に稲作中心の田んぼだが、段々畑は主に野菜や柑橘が多い。
倉橋島から鹿島大橋を渡り、海岸を走り行き止まりに「宮の口」という小さな漁港がある。
集落の中を通りぬけると視野が広がり、見事な段々畑が見えてきた。「耕して天にいたる・・」という言葉があるように、高いところまでずーっと石垣が積み上げられている光景は何とも言えない。
よくぞ、ここまで石を積み上げたものだ! 先人の知恵と労力の結晶でもある。
この畑を耕し、野菜や柑橘栽培に励んでいる一人の老人と出会った。この老人こそあのNHK番組・瀬戸内アルバムに登場された石川文次郎さんである。
今年で御年90歳になる石川文次郎は、たった一人で今でも元気で農作業に励んでおられた。
齢90歳になるとはいえ、文次郎さんはここ鹿島で段々畑を耕し、野菜を栽培し先祖が残してくれた段々畑を大切に守り続けているのである。
NHK・・ 瀬戸内アルバム 〜文次郎さんの段々畑(広島県鹿島)〜
動画が見られますよ・・
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
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鹿島に行く途中の「倉橋温泉館」に全体図案内があった・・・
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その隣には、倉橋島の詳細な案内図もあった・・
南端の島が、”鹿島”だ! -
呉市内にあるIHIドックを右に見て、音戸方面へ -
あれいからす小島を通り、警固屋方面へ向かう・・ -
日新製鋼所の側を通り過ぎ・・ -
第二音戸大橋を渡り倉橋島へ・・ -
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早瀬大橋の下をくぐり・・・
藤の脇へ向かう -
藤の脇・釣士田漁港・・ -
倉橋町室尾から遠く「鹿島大橋」が見える・・
レンズ/TAMRON 18mm -
ズームでアップ・・
レンズ/TAMRON 150mm -
レンズ・/TAMRON 300mm -
尾立・・室尾・・海越・・などの漁港を通り
ようやく、鹿島大橋に到着・・ -
鹿島大橋から、鹿島が望める・・ -
鹿島大橋は、広島県最南端の有人島である鹿島と倉橋島を繋ぐ唯一の橋である
音戸大橋開通により、この橋は鹿島と本州本土を繋ぐ重要な橋となった・・ -
橋長 ・340m
1975年(昭和50年)開通。県の「鹿島地区県営一般農道整備事業」により整備された農道橋であり、現在は呉市が管理している・・ -
鹿島漁港を見下ろしながら・・さらに進む -
道は、宮の口漁港で行き止まり・・ -
見落としそうな案内標識が・・ -
集落の中の路地を抜けて・・ -
路地を通りぬけて・・ -
集落は閑散としている・・ -
土台の石積みと比較してみよう!
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石垣の段々畑が・・ -
青いシートは、猪除けのフェンス・・ -
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この石積みは、芸術的である・・ -
一個々々の石に魂が込められているようだ! -
この道をただひたすらに、一歩々々、石を担いで・・ -
「耕して天に至る。以って貧なるを知るべし、以て勤勉なるかな」
とは、よく言ったものである・・・ -
きぬさやの畑・・ -
こちらは、ネギ畑 -
管理する人がいないので、荒れた畑も見られる・・ -
耕して天にいたる -
石を担いで、この坂道を上がったのだ!
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文次郎さんは、人懐こい笑顔で迎えてくれました・・ -
齢90歳になる文次郎さん、目下作業中・・・ -
作物防除のために薬剤を混合している・・
水はオケに溜めた雨水を使う、 -
マイペースで黙々と、作業中!
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背負式エンジン噴霧器・「さぎり」を背負って・・
とても90歳とは思えない身のこなしだ! -
上の畑にあがり、防虫剤散布中!
作物はエンドウ豆の「きぬさや」だ!
春になると収穫する・・ -
黙々と作業する、文次郎さん・・
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文次郎さんの納屋を見せてもらう・・ -
一つずつ海岸から運びあげた石垣の石・・
先祖から受け継がれた石垣は今でも健在!
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文次郎さんの畑から見た瀬戸内の島・・・
文次郎さん、いつまでもお元気で!
・・ 参照 ・・
NHK・・瀬戸内アルバム 〜文次郎さんの段々畑(広島県鹿島)〜
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