2014/12/30 - 2015/01/02
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harihariさん
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2014年12月。
毎年恒例となった温泉で過ごすお正月。しかも旅館は名建築。
今年は新潟県村杉温泉・環翠楼です。
毎日温泉に入って、美味しいものを食べて、たまに雪で遊んで。
お酒を飲んで、寝たいときに寝て。
のんびり過ごした1日目と2日目のブログです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JR特急
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
12月30日早朝。生憎の雨。
前夜大阪を夜行バスで出発して、新潟駅には7時前に到着。
大抵の場合、旅は駅から始まる。 -
まずは、朝食と身支度。
荷物をコインロッカーに預けると、スマホを頼りに傘を差しながら、ANAクラウンプラザホテル新潟へ。 -
ホテル内のSEASON CAFEで、評判の朝食を食べようと。
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地元産の野菜を使った和洋食。
シェフが目の前で焼いてくれるオムレツ。
種類の豊富なフルーツ。
早朝に、少し贅沢感を味わえるホテルバイキングです。 -
朝食後、歩いて萬代橋へ。
昭和4(1929)に建設された三代目萬代橋は、国の重要文化財。
昭和初期における、大規模なコンクリートアーチ橋の貴重な現存例です。 -
新潟市のマンホールも、町のシンボル萬代橋のデザイン。
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これは、新潟ならでは。
工事の立ち入り禁止の柵に、佐渡のトキのデザインです。 -
本町通りの商店街、「ぷらっと本町」へ。
新年を迎える年末らしい賑わいの、本町食品センター。
カニ、鮭、鱈、ノドグロ、イカ、ホウボウなど、日本海の海の幸が所狭しと。 -
露天でも、大きく脂の乗った特産の鮭が売られています。
威勢のいい掛け声が、とにかく賑やか。
慌しさとか、様子を見ているだけで楽しい。 -
駅構内で買って帰るお土産なんかを物色していると、あっという間に時間も過ぎて。
そろそろ宿に向かう時間。
新潟駅 14時01分発の快速くびき野号。 -
新津で羽越本線に乗り換えて、ローカル線特有の人のまばらな車内。
このあたりまで来ると、もうすっかり観光客も少なくなって。 -
旅情を誘う車窓からの雪景色。
しだいに気持ちも高まってきます。 -
14時30分、水原駅に到着。
電車が去ってしまうと、しん、と静かな世界に。
改札を出ると、宿からのお迎えの車が僕たちを待ってくれていました。 -
水原駅から車で20分。
今回の宿、村杉温泉「環翠楼」に到着。 -
敷地内の森を車で進むと、やがて木造の建物が見えてきました。
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環翠楼の母屋。
玄関には正月の装いが準備されています。 -
6000坪の広大な敷地の中には、池を巡るように離れの部屋が配置されています。
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車を降りると、母屋ではなく離れの方に案内されて…
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池にかかる橋を渡り、石段を登り…
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本日宿泊するのが、ここ「寛ぎの明治の間」。
離れを一棟貸し切りです。 -
玄関を開けると、思わず「おぉっ!!」と声が出そうに感動。
ずーっと奥まで広縁が続いています。
広縁だけで、8〜9帖はありそう。 -
椅子に座ると、お庭を独り占めできそうな優雅な眺め。
最高の雪見ができそう。 -
広縁から見た炬燵のある8帖本間と、7帖次の間。
2人で泊まるには、もったいないくらいに広い。 -
本間の床の間。
丸窓の向こう、切り取られた雪景色は掛け軸に描かれた水墨画のよう。 -
床の間の飾りは、松竹梅の小槌。
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次の間の床の間。
炭俵飾りと富士の掛け軸。
お正月を迎えるのに相応しい縁起物。 -
さらに3帖の着替えの間。
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洗面スペース。
陶器のシンクが2つで、アメニティも充実。
鏡が両サイドにあって、正面が雪景色というのも素敵です。 -
二十四時間お湯が満たされ続ける個室露天風呂。
まだ窓越しに雪が見えるうちに、早速、温泉で冷え切った身体を温めます。
雪見風呂、最高です。
いつまでも浸かっていられるぐらい、気持ちがいい。 -
お風呂でポカポカしたあとは、夕食までの時間、館内を見て回ろうと。
離れのこの棟は、実は渡り廊下で母屋とつながっています。 -
館内の廊下を歩いて...
-
館内には、アンティークなインテリアがあちこちに配されています。
この扉は、かつて実際に使われていたのかな。 -
このステンドグラスも。
華美じゃないので、とてもお洒落。 -
廊下に、こんな器が雰囲気よく飾られていると、それだけでワクワクしてしまう。
適度な演出って、大事だなぁって。 -
玄関、帳場を挟んで、母屋のあっちとこっちを飛び石(飛び木?)で行き来できるようになっています。
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大浴場へは、この廊下を真っ直ぐ行って...
-
湯上りの休憩処。
新聞や観光パンフレットなどが置いてあります。 -
大浴場はこんな感じ。
誰もいなかったので、一枚失礼して。
客室の数からすると、広さもちょうどいい感じかな。
とてもきれいだし、いいお湯です。 -
モダンなデザインの応接間。
長滞在には、とても居心地のいい場所です。 -
日も落ちて、窓から部屋の明かりが漏れてくる時間。
灯りのせいで雪までオレンジ色に。
そして、いよいよ夕食の時間です。 -
最初に先付。
わかさぎの天ぷら、烏賊、新潟の郷土料理のっぺ、鯛の子、ブロッコリーを巻いた鴨ロース。 -
ばい貝の煮付け。
中の身を楊枝で引っ張り出すのですが、これが日本酒に合うんです。 -
環翠楼オリジナルの冷酒「翠」。
地元阿賀野市の白龍酒造のお酒。 -
豆乳仕立てのお吸い物。
中にはつみれ、ひろうす、お餅、きのこ。
クリームシチューみたいで、すごく美味しい。 -
えび、貝柱、鯛、鮪のお造り。
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鰤のみぞれ焼き。
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地元産もち豚の包み焼き。
フレンチっぽい肉料理ですが、ソースは醤油ベース。
中には野菜が詰まっています。 -
酢の物。
えび、蕪、牡蠣の吉野酢かけ。 -
〆は帆立の釜飯。
美味しそうに炊き上がりました。 -
帆立もいっぱい。
-
鯉汁と一緒にいただきます。
とても美味しかった! -
デザートは、抹茶アイスと林檎のレモン煮。
一泊目から、なんて贅沢。
美味しいご飯と美味しいお酒のあとは、露天風呂でさっぱりと。
夜の雪景色を愉しんだりしながら、12時頃に就寝。 -
2日目。大晦日。
6時に起きて、朝風呂へ。
外はまだ薄明かり。 -
早朝の温泉で体の目を覚ましたあとは、朝食の時間まで庭の散策。
何しろ広大な敷地なので、散歩には事欠かない。 -
僕たちの泊まった部屋のほかにもう一つ、庭の中にある離れの明治棟。
こっちは、2階建てをまるまる1棟貸しられるお部屋です。 -
部屋に戻って、8時から朝食。
昨日の晩、あれだけ食べたのに、いい感じにお腹もすいている。 -
地元阿賀野のヤスダヨーグルト。
野菜サラダ、煮物。 -
出来たての湯豆腐。
ほんのりと甘い。 -
焼き鮭と卵焼き。
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新潟のコシヒカリとお味噌汁、海苔。
おかずもさることながら、白米が美味しい!
空になるまでお替りをしました。 -
食後、宿を出て狭い温泉街を歩いていると、ニャンコ発見!
少し遊んでもらおうと思いましたが、逃げられてしまいました・・・(´・ω・`) -
村杉温泉は、阿賀野市になる前は笹神村でした。
笹神村時代のマンホールには、コスモスと五頭連峰のデザイン。 -
この近くに出湯温泉というところがあります。
そこに、華報寺という共同浴場を持つお寺があるのですが、その華報寺の薬師堂です。 -
薬師堂の隣に、村杉温泉の共同露天風呂があります。
入らなかったけど、雪の季節や桜の季節に人気のようです。 -
村杉温泉の共同浴場、薬師乃湯。
とにかく、ひっきりなしに人がやってきます。
大晦日には必ず温泉に入るだなんて、素敵な習慣ですね。 -
温泉街にあるお社。
階段は雪で覆われています。
今年の初詣はここで決まり。 -
ぶらぶらと歩くと、一面の雪原。
遠くに雪煙が舞い、ヒューヒューと風の音だけが聞こえます。
寒さも忘れて、雪国の旅情に浸ってみたりして。 -
昼前に宿に戻って。
3泊とも違う部屋にしてもらったのですが、2日目は大正時代に建てられた木造2階建ての棟で。 -
急な階段を登って...
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大正浪漫な階段の手すり。
人と木の温もりは、とても相性がいいに決まってる。 -
今日の部屋はこちら。
2階の鶴の間。 -
木造の窓枠といい、廊下といい、古い旅館テイストがそのまま残っていて、とてもいい雰囲気。
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雪見障子越しに除く室内も、とても魅力的です。
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炬燵に入ってゴロゴロしたり。
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新潟のおかきを食べたり。
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ふと窓の外を見ると、大粒の牡丹雪が舞っています。
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無数の雪がはらはらと舞い落ちてくるのが、とても幻想的。
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わざわざ雪を見るために外に出てみたりして。
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大晦日の今夜は、どの部屋も満室らしく、夕刻になると、それぞれの部屋から明かりが漏れています。
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夕食前、今夜は大浴場で温泉を愉しんで。
大晦日の夜は、新潟近郊からのお客さんが多いようで、地元訛りの言葉が浴場で交わされていました。 -
前菜
左から、ハムサラダ、海老、卵、鮪の大和煮、カリカリに揚げた銀杏、牡蠣のグラタン。
今夜も日本酒が進みそう。 -
新発田の市島酒造「夢」純米吟醸。
すっきりとした味わい。 -
お造り。
鯵、たこ、つぶ貝、鯛。 -
蛤と海老しんじょうのお吸い物。
蓋を開けた途端、蛤のいいお出汁が香り立ちます。 -
銀鱈の幽庵焼き。
これも日本酒に合う料理です。 -
ビーフシチュー。
かなり本格。お肉がトロトロに煮込んであって、味わいが深く染みこんでいます。 -
ズワイ蟹。
鮮度がいいからか、蟹身ほぐしが苦手な僕でも、簡単に身がほぐれてくれました。 -
今日の〆は、そぼろ釜飯。
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豆腐のお味噌汁とお漬物。
おこげのパリパリッとした部分も、香ばしくて美味しい。 -
デザートにはイチゴとパイン、そしてチーズケーキ。
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夕食後、しばらくすると、雪の量がさらに増えてきて...
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玄関口を開けてみると、真っ白な雪が敷き詰められています。
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雪の降る中、宿を出て国道まで。
僕たち以外は人の姿を見かけません。
雪の降る音だけが聞こえる静かな大晦日の夜です。 -
樹木にも雪が積もって、それが街灯に照らされて、とてもきれい。
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せっかく雪国に旅をしに来てるんだから、少しぐらいの寒さは我慢して、外に出てみる価値があると思う。
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部屋に戻ってまもなく、宿から年越し蕎麦の差し入れです。
いよいよ、今年もあと少しで終わり。
お蕎麦を食べて、行く年来る年を見て、除夜の鐘。
そして、0時を回って年が改まると、恒例の初風呂へ...
暖かい湯船に浸かりながら、今年もよい1年になりますように。
「名建築で迎えるお正月〜村杉温泉・環翠楼に泊まる 2/2」につづく
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