2014/09/14 - 2014/09/14
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harihariさん
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2014年9月。
毎年夏の恒例行事、京都文化財特別公開です。
この夏は京の花街「島原」にやってきました。
今回の目玉は「輪違屋」と「角屋」。
以前から訪ねたかったのに、何故か行きそびれていた場所。
普段は目にすることのできない、艶やかな建築美を堪能した一日でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
江戸時代、大坂の新町、江戸の吉原と並び三大遊廓として賑わっていたのがここ島原。
豊臣秀吉の頃に作られて、その後幾度かの移転ののち、1641年にこの地にやってきました。
この大門は、幕末に再建されて、今なお残る島原の遺構の一つです。 -
まず1軒目にやってきたのが、輪違屋。
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輪違屋は、元禄元年(1688年)創業の置屋。
現在の建物は安政4年(1857年)に再建されたもの。 -
現在は、置屋兼お茶屋として営業。
創業以来、じつに320年以上も営業を続けているお店です。 -
玄関を上がると、黒光りする床板。
歴史を感じる木の感触。
まずは1階部分からの見学。 -
置屋というのは、太夫さんをはじめ芸妓さんたちを抱えていて、揚屋から依頼を受けて、彼女たちを派遣していたお店です。
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縁側の欄干。
細やかで大胆な意匠。 -
天井の竿縁は、釿(ちょうな)の削りあとを残した洒落たデザイン。
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違い棚の天袋と地袋。
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当時の太夫さんたちが、常連の客に宛てた文が貼られている襖。
よく見ると、物凄く達筆なのが分かります。 -
幕末の動乱期、多くの志士たちがここ島原に出入りをしていました。
久坂玄瑞、西郷隆盛、坂本龍馬…
もちろん、幕府側の役人たちも。 -
新撰組局長、近藤勇もその一人。
この屏風の書は、近藤の直筆によるもの。 -
驚くべきは、日本で唯一「太夫」が居る所ということ。
今も現役の置屋ということもあってか、どことなく漂う空気感が異なるような・・・ -
浅田次郎原作の「輪違屋糸里」は、芹沢鴨暗殺をテーマにした芸妓たちの物語。
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初秋の陽射しを受けて、庭の木が鮮やかな影を生み出します。
その影が、さわさわと風に揺られて動きます。 -
縁側の修復も、ちょっと一手間遊び心を加えて粋なデザイン。
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二階部分は撮影禁止でしたが、有名な輪違の傘が貼られた傘の間や、紅葉の葉を壁に塗り込んで紅と翠に色付けした紅葉の間。
通常は非公開ですが、機会があれば絶対に見ておくべき建築です。 -
輪違屋さんを出て、すぐ近くに「きんせ旅館」という宿があります。
一階部分はカフェでしたが、満席で順番待ちだったので、また今度の機会にとあきらめて・・・ -
すぐそばにある、もう一軒の町家カフェ「Hygge(ヒュッゲ)」。
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まるで隠れ家のような、静かで落ち着けるカフェです。
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奥さんのキャラメルミルク。
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僕の自家製ジンジャーエール。
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心地よさに、つい長居をしたくなるような素敵なカフェでした。
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Hyggeで落ち着いて、本日の2回戦「角屋」です。
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角屋は寛永18年(1641年)に今の場所に建てられ、その後幾度かの増築をしながら、天明7年(1787年)にほぼ現在の建物になりました。
唯一の揚屋建築の遺構として、国の重要文化財に指定されています。 -
角屋 の家紋「蔓三つ蔦(つるみつつた)」。
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1階の大きな広間。
大勢の客に料理を供していた台所です。 -
どんな料理で、もてなしていたんだろうか…
新撰組の芹沢鴨は、ここ角屋での宴会で泥酔して屯所に帰った、その夜。
近藤や沖田に襲撃され、命を落としています。 -
帳場。
当時は、今のように現金払いではなく、掛け(ツケ)が一般的だったということです。 -
来客の刀は、お店にいる間はここに預けられてしました。
大人の社交に、物騒なものは無粋ということですね。 -
中庭。
輪違屋もそうですが、大きさが心地いいのです。
ちょうど座敷に座ると、視界のサイズにぴったり収まる大きさ。 -
広さ二十八畳の網代の間。
天井は網代組。
見事な棹縁は、8メートルの北山杉を使用。 -
付書院には花頭窓をあしらっています。
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大きな床の間。
壁の紅色が色っぽい。 -
松の間へ向かう廊下。
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一階大座敷、松の間。
襖絵は、岸連山の「桐に鳳凰図」。 -
昇り龍をあしらった、凄まじいデザインの引き手。
もう一つ、下り龍も対でありました。 -
釘隠し。
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角屋の家紋でもある蔦をあしらった天袋。
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薩摩剛毅書の「蓬壷生春酒」。
まあ、よく分かりませんが酔狂な意味なんでしょうね。 -
なんといっても、額縁のデザインが秀逸。
贅を凝らし、粋を尽くした大人の遊びとはこうあるべきか。 -
松の間から眺める庭園は、臥竜松の覆う枯山水白砂の庭。
江戸時代に書かれた「都林泉名勝図会」でも紹介され、国貞や広重等の浮世絵にも描かれた有名な眺めです。 -
庭園の向こう、茶室「曲木亭」。
重要文化財。非公開。 -
飛び石の向こうには、瓦の嵌め込まれた土塀。
江戸時代の職人さんの、斬新なセンスには驚くばかり。 -
しかし、今までのはまだ序の口。
角屋の真骨頂は2階にあります。
撮影厳禁だったので、写真はありませんが、予約制で見学ができます。
これだけは、絶対に見ておくべきものだと思う。 -
2階には驚くべき意匠の部屋が7室。
全然違うモチーフで、全てが鳥肌ものの建築美。
釘隠しが七宝だったり、極彩色の御簾が描かれていたり、天井に五十八枚もの扇が張られていたり。圧巻は、部屋中に青貝の螺鈿が散りばめられた部屋。 -
明治の歌人、吉井勇は「島原の角屋の塵はなつかしや 元禄の塵 享保の塵」と歌いました。
それから100年。
明治の塵も昭和の塵も加わって、これからの幾年月も変わらずにいてほしいものです。 -
晩ごはんを食べに祇園まで戻って。
割烹「ぎおん佐藤」。 -
カウンターに座って。
お通し三種。
こんなの出されたら、日本酒しかないでしょ。 -
群馬のお酒、「龍神」。
きりっと冷やして頂きます。
添えられているのは竜胆? -
ピンクのガラスのお猪口。
とてもきれい。 -
お造りは、鰹のたたき、鱧焼霜。
鱧が絶品の美味しさ。 -
小芋の天ぷら。
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甘みがぎゅっと凝縮された、とうもろこしの天ぷら。
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焼き松茸。
一本を少しずつ七輪で焼いてくれます。 -
目で楽しんで、香りで楽しんで。
味で楽しんで、食感で楽しんで。
香りの余韻で、酒を愉しんで。 -
こちらは鮨割烹なので、最後は握り鮨で。
甘鯛の昆布〆め。 -
赤だしも注文。
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奥さんはつぶ貝、僕は鯵。
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玉子と鮪。
あと何カンか握りを食べたけど、写真を撮る前に食べてしまった…
お店の雰囲気もよく、大将やお店の片の接客もとても親切でした。 -
島原の非公開文化財を見学して、美味しい日本料理を食べて。
神社仏閣だけじゃない、京都を堪能した一日でした。
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