2014/12/22 - 2014/12/22
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nomadic dreamさん
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冬至。昼と夜の長さが同じ日。冬至に人々は、なぜかかぼちゃを食べて柚子湯に入る。
「柚子湯」といえば「温泉」、温泉といえば「熱海」と、少し飛躍してしまったが、「冬至」にこそ熱海と、湘南電車(東海道線の別名)に乗りこむ。
あまり考えずに乗り込んだが、平日の月曜日。早朝の下り線と言えどもサラリーマンがひしめき合っている。混みようはある程度予想はできたはずだった。
座っている人は土日の疲れを引き摺ってほぼ100%睡眠、立っている人もスマホを見ながらときおり舟を漕ぐ。
ぼくは、彼らとは目を合わさないように少しうつむき加減に、「冬至なので温泉」気分が人様に気づかれないことを願った。
熱海の駅に降り立つと、辺りは一変。通勤色は一切ない社会の縮図。イチャイチャカップル、男だけの社員旅行、わけあり風の不倫男女、外国人と普通の女性。さまざまな人種や多国籍の方が、人生の疲れを癒しにおでかけの様子。気分は今までの「抑圧」から一転「解放」へ向かう。
熱海は新幹線も泊まるだけあって、東京のみならず、名古屋、関西方面からも一目置かれる。
人生いろいろな方々にまぎれて、ぼくは熱海の街の最深部(何かの本で読んだ)といわれる共同浴場を目指す。ところでここで計画が甘さが露呈。地元の方々が入る風呂は、ほぼ始まるのは午後。早いところでも14時。列車の中での「抑圧」がここで自分に対する怒りに変わり、最後は諦めの境地へ。
気を持ち直して、ヒアリング。さすが、天は見放さなかった。熱海駅から7〜8分のところにある「福島屋旅館」が温泉掛け流し「共同風呂」風で、10時から開いていることをキャッチ。
駅から坂道を下ると、中腹に昭和の温泉宿。
この旅館は入湯料400円(税込)。お湯だけで勝負するという、生粋の熱海の源泉掛け流し。
昭和の中頃から、それも熱海が新婚カップルの聖地だった頃から変わらず、平成のバブルにも踊らされないで、今日まで続いている自信と風格が見える。
それは泉質の表示や分析表が一切ないところに表れる。質実剛健、中身が勝負と自分のスタイルを貫く頑固さ。明らかに他のホテル郡とは一線を画しているところが一本筋が通っている。
冬至、湯船には「だいだい」が浮いていて、ぼくの目的はここで叶い、静かに温泉に浸かることに。
むかしはどこにでもあったような洗面台。「水をとめてください」と鏡にマジックで書いてあるところが、一切余計なコストを省いている証拠。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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熱海駅から坂を下ると7〜8分で到着。
坂はけっこう下っていくので、帰りは上りになるところがちょっと辛い。
いつまでもあってほしいな。こんな風景。本物は多くを語らない by nomadic dreamさん福島屋旅館 宿・ホテル
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旅館は昭和のにおいがする。
宿泊も当然できるようです。
一度泊まってみたいなあ。 -
入り口はこんな感じ。
昭和の時代、熱海がまだ新婚カップルの旅行先だった頃は賑やかだっただろう。 -
だいだいが浮いている。
湯船は2つあるが、1つだけしかお湯は入っていない。
温泉は熱かったが、それでも外が寒かったので丁度良かった。
4〜5分入っているだけで体が温まった。温泉の効能あり。 -
右に見えるのが洗い場。
水色のたらい。これがやっかいである。ここでは「たらい」にお湯と水をためてそこからお湯を汲んでは体を洗うシステムである。
他ではほとんどない独特の方法なので要注意である。
写真右上に女性の風呂がある。 -
脱衣場。
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水道が昭和の製品。
あまり見かけなくなったこの蛇口や洗面所。
昔はこのようなつくりが至るところにあったのだが。 -
休憩する椅子もふるい。
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裸電球。
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風呂の入り口。
どこでもそうだが、やはり「戸」はスムーズに開かなかった。
想定はしていたが、戸は裏切らず、ちょっとしか開かない。
ガタガタ上げたり下げたりしながら何とか自分が通れるくらいの隙間を作って入ることになる。 -
福島屋旅館の前。
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裏手に回るとこんな感じ。
宿泊するとこの辺になるのでしょうか。
泊まってみたいところ。 -
裏手をすこし行くと、熱海名物の「温泉玉子」を作れる場所を発見。
ここでは卵を持参して「温泉玉子」を製造中のカップルやお父さんが。
ふらふらと近づくと、いかにも「俺の玉子に手を出すな」風のにらみをきかせて警戒している。どこに行っても人間は所有について揉め事を起こすようだ。 -
近づいてみる。
かなり高温のようだ。 -
熱海の商店街も昭和風。
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熱海からさかを下る途中。竜宮閣もいい味出しています。
泊まりたーい。 -
ここは食事だけのようです。
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うーん、情緒ある風景。
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これは駅前のお土産屋さん。
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いかとっくり。
これに熱燗を入れると何ともいえない味が。
寒い日には最高。 -
「お客さん、すみませんが降りて一緒に押してください」とは今から百年前の小田原と熱海を結ぶ奇妙な鉄道の話。
数両の小さな客車をそれぞれ2〜3人の車夫が押す人力鉄道。
豆相人車鉄道(25.6KM)で全線開通は明治29年(1896年)。丁度日清戦争が一息ついた頃だ。
当初人が押していた頃は、小田原と熱海間を一日6往復、片道4時間で結んだという。やがてこの蒸気機関車が引くようになって、大正12年(1923年)に関東大震災で廃止されたという。
小田原駅は現在の駅から南に1KMくらいのところにあり、今は記念碑だけが残っている。元熱海駅は現在の「南明ホテル」の前。熱海温泉 南明ホテル 宿・ホテル
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2003年(平成15年)7月15日付産経新聞切り抜きです。
小田原から熱海までの豆相人車鉄道が載っています。 -
こんな釜で石炭を燃やして蒸気を作って走っていた。
その時代からまだ100年程度しか経ていないのに、リニアモーターカーが走る時代。人間の体がついていけないのではないでしょうか。 -
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きんめだいといか。
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この旅行で行ったホテル
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福島屋旅館
3.26 -
熱海温泉 南明ホテル
3.04
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