2014/12/16 - 2014/12/16
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ペコちゃんさん
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皇居の中は、天皇誕生日と正月の一般参賀でしか入れないというイメージがあります・・・私もそう思っていました。
しかし、事前に申し込めば、宮殿や二重橋へのツアーに参観することが出来るのです・・・しかも、案内付きで無料!
インターネットで申し込み、皇居参観に参加しましたが、当日は、あいにくの天気。
しかし、日本人である以上は、一度は見たい所なので、雨にも負けず来てよかったと思いました。
まだの方は、是非お出かけ下さい。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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地下鉄で11時前に銀座に到着・・・皇居参観は13時30分からなので、私の好きな梅丘寿司の美登利総本店・銀座店で昼食を。
昔の職場が銀座だった夫も、来たことがない、とのことなのでご案内したところ、オープン(11時)前なのに、雨の中、行列がズラリ!
さすが、人気のお寿司屋さんですが、一巡目で入れましたので、ホッとしました。 -
カウンターでは、板さん達が威勢よく握っています。
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いつもの超特選ランチを注文・・・12種類の握り・お椀付きに、このミニ蟹みそサラダとミニ茶碗蒸しが付いて、2,000円はお得です。
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美味しい握りが来ました・・・中トロ2カン・白身魚・大赤エビ・ホタテ貝・ウニ・イクラ・玉子・ズワイガニ・穴子1本・ネギトロ巻・季節のにぎり(鰯)で、満腹・満足。
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昼食後、首都高沿いに歩いて、数寄屋橋交差点に行くと、いつもの大行列・・・ここは、日本で一番有名な宝くじ売場・西銀座チャンスセンター。
ここの売り場から、平成の億万長者は驚愕の447人で、2013年の億万長者は6人!・・・私もあやかりたい! -
因みに、「1番窓口」で買うのが良いらしいとのこと。
銀座に詳しい私のお友達も、毎年必ずここで購入するそうです・・・でも、当たったという話は未だ聞きませんが・・・ -
丸の内を通って集合場所の桔梗門に向かいます。
私が一人だと、銀座からここまではきっと歩かないと思いますが、今日は健脚の夫と一緒、歩かされます・・・やっと皇居が見えました。 -
徳川幕府の居城だった江戸城は、明治元年に皇居となり、明治21年から宮城と言われていましたが、昭和23年から皇居と呼ばれるようになりました。
お濠には、白鳥やカモがノンビリと・・・ -
参観は一日2回(10時・13時30分)開催されます。
桔梗門に10分前迄に集合し、パソコンで印刷した許可証を係員に提示して入場。
濠と塀で囲まれている皇居には、9つの門(大手門・桔梗門・坂下門・皇居正門・桜田門・半蔵門・乾門・北桔橋門・平川門)がありますが、これらの門からしか入城できません。 -
桔梗門は、旧江戸城の西側内堀、皇居外苑に面した所にある門・・・昔、この門の瓦に太田道灌の家紋(桔梗)がついていたことから桔梗門と呼ばれるようになったそうです。
この門は、皇居参観者や勤労奉仕者などが出入りする門で、「内桜田門」と呼ばれています。
ここを通って・・・ -
参観の説明や参観までの休憩に使われる「窓明館」へ。
左手にある売店で記念品などを買ったり、無料のコインロッカーに荷物を預けたり、トイレを済ませたりしておきます・・・なお売店は宮内庁生協の店で、参観終了後には閉まっているため、皆さん先を争うようにお買い物です。 -
ここでしか買えない菊のご紋のお煎餅・お饅頭・・・観光旅行みたいでした。
記念スタンプもあります。
ビデオで10分ほど概要説明を受けたあと、見学に出発。 -
一般参観は、①の窓明館を出発し、②~⑪まで見学し、再び窓明館に戻るコースで、所要時間は約1時間15分・・・両陛下がお住いの吹上御苑は対象外です。
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窓明館の向かいには、元枢密院の建物があります。
天皇の諮問機関だった枢密院は明治21年に創設され、昭和22年に廃止・・・初代議長は伊藤博文でした。
大正11年に完成したこの建物は、昭和11年に竣工した国会議事堂のモデルになったと言われています。
昭和59年より使用されなくなったため、荒廃した建物を改修し、平成25年から皇宮警察本部庁舎として使用しています。 -
もともとこの地には、1457年に太田道灌が築いた江戸城がありましたが、征夷大将軍となった徳川家康は、1603年から天下普請による江戸城の拡張に着手し、35年後の寛永15年(1638)、3代・家光の時に日本最大の城郭が完成しました。
天下普請とは、江戸幕府が全国の諸大名に命令し行わせた土木工事のことで、桔梗門の石垣には、薩摩藩の家紋 「丸に十」の印しが残っています。 -
右側にも「丸に十」の石。
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桔梗門から富士見櫓に行く途中、クロガネモチの木が赤い実を付けています。
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少し進むと、富士見櫓が見えます。
端正で美しいこの三重の櫓は どこから見ても同じ形に見えるため、八方正面の櫓とも呼ばれていたそうです。 -
明暦の大火(1657年)で、天守閣を含む江戸城や多数の大名屋敷、市街地の大半を焼失し、死者は3万から10万人と記録されています。
振袖火事とも呼ばれる明暦の大火・・・病死した綺麗な娘の棺にかけられた形見の振袖が寺男によって転売され、次に持ち主となった娘も病死・・・寺男たちも因縁を感じ、住職が問題の振袖を寺で焼いて供養している時に、突然、強風が吹き、裾に火のついた振袖は空に舞い上がり、ついには江戸の町を焼き尽くす大火となりました。 -
富士見櫓は明暦の大火の後(1659年)に三層の櫓として再建されました。
天守閣は再建されなかったので、富士見櫓が天守閣の代わりを果たします。 -
かつて江戸城には三重櫓が6棟、二重櫓が10棟、平櫓4棟などがありましたが、現在は富士見櫓・伏見櫓・ 桜田巽櫓の三基だけです。
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石垣の高さが14.5m、櫓の高さは15.5mもあります。
石垣は加藤清正の手によるもので、関東大震災でも崩れなかったそうです・・・さすが清正。
因みに、富士見櫓は関東大震災で損壊し、その後、修復されました。 -
皇居東御苑の西側にある「蓮池濠」・・・夏には、沢山の蓮の花が楽しめます。
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昭和10年完成の宮内庁庁舎。
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昭和20年5月の空襲で明治宮殿が焼けた後、宮殿が再建されるまで、3階が仮宮殿だったそうです。
当時の一般参賀では、玄関の上のバルコニーに天皇陛下が立たれたそうです。 -
庁舎前から見える丸の内のビル群。
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これは坂下門・・・水戸浪士が1862年に起こした「坂下門外の変」で有名です。
お正月の一般参賀の時には皇居正門(二重橋)から入り、この坂下門や桔梗門・大手門・乾門から退出します。 -
宮内庁庁舎からの坂を登ると宮殿です。
宮殿は、鉄骨鉄筋造りの地上2階・地下1階の建物で、延べ面積は6,942坪。 -
宮殿は昭和43年に完成し、正殿・豊明殿・連翠・長和殿・千草・千鳥の間など7つの棟から構成されています。
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長和殿は、長さが160m・・・入母屋造りの日本の建築美が活かされており、国賓等の歓迎の儀式や国の公の儀式・行事などに使われます。
左側に宮殿の正玄関があります。 -
天皇誕生日や正月の一般参賀で、天皇陛下がお見えになるバルコニーは長和殿の中央・・・バルコニーは見上げるようにもっと高いと思っていましたが、そんな感じではなく、身近に感じてしまいました。
この宮殿東庭には2万人が入るとか・・・ -
宮殿のある位置は、江戸時代に西の丸の御殿があったそうです。
この東庭の下は、約120台収容の駐車場になっています。 -
長和殿の左手にある南庭には、2匹の亀の形をした大刈込みがあります。
小山ではなく、約22種類の樹木の合わせ植えで、高いところで6mあるそうです。 -
長和殿の向かいにある植え込みには、まだ紅葉がありました。
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東庭の先にある中門をくぐると、正門鉄橋(二重橋)があります。
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正門鉄橋(二重橋)から見る正門石橋・・・この「皇居正門石橋」は、1888年(明治20年)12月、明治宮殿が竣工する前年に完成しました。
皇居前広場のお濠には、石で造られたこの「正門石橋」と、今私達が立っている鉄で造られた奥の「正門鉄橋」という2つの橋がありますが、今まで皇居の二重橋と言えば、この正門石橋だと思っていました。 -
二重橋は、江戸時代は木の橋で、その当時、下の濠が深く、強度を保つために橋桁を上下二段の二重に組んでいたところから 、「二重橋」と呼ばれるようになりました。
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二重橋は、明治21年の明治宮殿造営時に錬鉄製の橋に架け替えられ、その後、昭和の新宮殿造営に先立ち、昭和39年に架け替えられ、橋桁は二重になっていません。
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正門は普段は閉じられていますが、天皇の即位大礼や国賓来訪など特別な行事のある時には、皇居前広場→正門石橋→正門→正門鉄橋→宮殿というルートを辿ります。
新年や天皇誕生日の皇居一般参賀時にも正門が開放され、一般人も渡ることが出来ます。 -
正門鉄橋の街灯が、とてもいい感じ。
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正門石橋にも丸い街灯がありますが、こちらの方が素敵です。
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正門石橋は二重アーチ構造のため、「この石橋が二重橋」と多くの人が思っています。
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正門鉄橋から目の前に見える「伏見櫓」は、3代将軍・家光の頃(1628年)に、京都の伏見城の櫓を移築したといわれています。
なお、伏見城の櫓は、関ヶ原の合戦後に家康が再建したものです。 -
伏見櫓は皇居で最も美しい櫓と言われ、石橋と共に皇居を代表する建物で二重櫓になっており、高さは約13.4m・・・石垣も櫓も堅牢に出来ており、関東大震災でも崩れませんでした。
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今日の一般参観は二重橋で折り返し、再び、中門から宮殿東庭に戻ります。
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雨の中ですが、案内の方は、参観ポイントで立ち止まってハンドマイクで説明してくれます。
外国人には、英語による音声ガイドの貸出(無料)もあります。 -
今日は12月16日なので、一週間後には、ここで天皇陛下が一般参賀の人達に手を振られるのですね。
手前の黄色いのは灯篭で、有田焼だそうです。 -
長和殿の右側にある高さ16mの大きな塔は「松の塔」・・・葉と葉の間から光が灯すように作られた照明塔で、宮殿造営に際して国民からの寄付金で造られました。
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先ほど登ってきた宮内庁庁舎から続く坂道から見た富士見櫓。
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宮殿の北側にある北車寄の説明を聞きます。
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北車寄は、国内の賓客が宮殿に参入する際の玄関で、エントランスの階段は新内閣認証後の記念写真撮影の雛壇として使われます。
車寄は、南にも同じようにあります。 -
宮殿から山下通りに向かいます。
綺麗に手入れされた松の木に続いて・・・ -
紅葉した木が何本もあります。
ここは紅葉山といわれ、近くには皇后さまの養蚕場もあるそうです。
紅葉の木の下にあるのは派出所・・・皇居内に何カ所かあります。 -
名前の通り、紅葉山は紅葉が一杯あるので、11月下旬に行くのも良いでしょう。
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山下通りは桜並木だそうで、 サクラの時期に行くと綺麗だと思います。
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そして、宮内庁庁舎を通り・・・
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富士見櫓を見ながら窓明館に戻って参観コースは終了しましたが、東御苑を見たい人は、「三の丸尚蔵館」まで誘導してもらえます。
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もちろん、皇居東御苑にも行きました。
この建物は皇宮警察学校。 -
無料で公開されている皇居東御苑は、いくつかの門から入退場できますが、入口で札を受け取り、帰る時に出口で渡します。
これがないと皇居から出ることは出来ません・・・チョッと緊張。
ここが、三の丸尚蔵館。 -
ちょうど「天皇陛下卒寿記念特別展」を開催していました。
天皇陛下は、昭和28年の英国エリザベス2世女王陛下の戴冠式に、昭和天皇のご名代として参列され、その機会に6カ月かけて欧米各国をご訪問・・・初めての海外ご訪問で、諸外国の事情について見聞を広められる大きな機会となりました。
その時の写真を中心に、多くの写真が展示されていましたが、撮影禁止なので写真はありません。 -
三の丸尚蔵館の近くにある「同心番所」、、、番所とは警備の詰所のことで、この同心番所と百人番所、大番所の3つが残っています。
江戸城の正門であった大手門から入城した大名が最初に通る番所で、与力・同心が詰めて、登城する大名の供の監視に当たっていました。 -
大手門から本丸に入る最大の検問所が「百人番所」です。
幅は約50mに及ぶ建物で、四組の隊が昼夜を問わず交代で詰め、各隊には与力20人、同心100人が配されていたことから百人番所と呼ばれています。 -
「大番所」・・・番所の中でも位の高い与力・同心が詰めていた格上の番所が大番所です。
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江戸時代、二の丸には小堀遠州が造った庭園がありましたが、明治以降は荒廃していました。
現在の回遊式の庭園は、昭和43年の皇居東御苑の公開に当り、九代将軍・家重の時代に造られた庭園の絵図面を参考に造られたものです。 -
雨に煙る水面に影をおとす紅葉が 初冬の気配を感じさせます。
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帰りは大手門からです。
これは、昭和20年に戦災で焼失した旧大手門渡櫓門に飾られていた「鯱」・・・明暦の大火の後、再建された際に作られたものです。 -
大手門は、慶長11年(1606)に、藤堂高虎によって造られた江戸城の正門で、 大名や役人が本丸に登下城するときに使われた門で、 敵が侵入しにくいように、カギ型に曲がって門を配置した「枡形門」 という戦略的な形をしています。
小さく狭い外側の第一門を入った中にある第二門(渡櫓門)は、大きく頑強な造りです。
第二門の上には櫓があり、ここから侵入した敵を弓や鉄砲で攻撃できるようになっています。
濠に架かる橋は小さな木橋だったので、有事の際にはこれを切り落として敵の侵入を防ぐことが出来ました。 -
これで、皇居参観は終わりです。
今度は、天気の良い春か秋に、もう一度訪れたいと思いました。
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