初冬のイタリア、ドイツ8日間 鉄道で巡る世界遺産の街並みとクリスマスマーケットを楽しむ旅 4 フィレンツェ発トスカーナ日帰りツアー前編

2014/11/24 - 2014/11/26

ベネチアのブラーノ島のカラフルな家並みが見たい。トスカーナの爽やかな風景の中でワインが飲みたい。ずっと思いつつなかなか実現しなかったイタリア。ヨーロッパ9ヶ国目でようやく訪れることができました。今回も個人手配の鉄道の旅でベネチア、フィレンツェから寝台列車でミュンヘンへ移動し、ローテンブルグとミュンヘンのクリスマスマーケットも少し楽しむ行程で廻りました。多少のアクシデントはありましたが美しい街並みと芸術と美食を満喫する旅が出来ました。

旅行の4日目はフィレンツェ発現地ツアー編。アメリカ人に特に人気の英語ツアーでいろんな国からの観光客とともにシエナ、サンジミャーノ、ピサなどトスカーナをバスで巡ります。旅行記４はツアー前半のシエナ編です。

エリア シエナ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテルアルバパレスの朝食会場。テラコッタの床や花柄のテーブルなどトスカーナらしい雰囲気。

朝食のメニューも充実。

ホテルからツアーの集合場所（フィレンツェSMN駅前の広場）までは徒歩4分なので余裕で。ウォークアバウトツアーのバスもすぐ見つかりました。
このツアー(ベストオブトスカーナ)は特にアメリカ人観光客に人気のようで私達の乗ったバスの乗客の半分近くがアメリカからの観光客です。他にヨーロッパ各国からで日本人は私達だけでアジア系の人もいません。少し緊張します。

バスに乗り込み窓から外を眺めるとフィレンツェＳＭＮ駅前の階段に座って会話するフィレンツェの女性。ファッションとヘアスタイルがカッコいい。

朝8:30予定通りフィレンツェＳＭＮ駅前を出発。しばらくするとトスカーナの風景が車窓に見えてきます。

赤いジャケットの女性がガイドのアガサ。ゆっくりとした英語で説明してくれるので英語苦手の我々でもなんとか理解できます。

フィレンツェから1時間で最初の目的地のシエナに到着しました。旧市街には車が入れないので駐車場から歩いて行きます。

グラムシ広場の手前にあるメディチ家の要塞。現在は国立エノテカとしてイタリア中のワインが置かれているそう。今回はもちろん素通りですが是非入ってみたいものです。

ドウオーモの塔が見えてきました。楽しみにしていた世界遺産の街シエナ、テンションが上がります。

シエナの旧市街を歩きます。

シエナは坂の多い街。こんな素敵な道の連続です。

バンキ・デイ・ソプラ通りのサリンベーニ宮。この広場の建物が現在営業している世界最古の銀行だそう。この広場も由緒あるようでシエナの現地ガイドの年配の女性が結構長く説明しているのですが、この人の英語はほとんど聞き取れず。

ガイドの説明を聞く参加メンバー。
今回のこのツアーはバス2台で2組で同じコースを廻ります。私達の組は30名ほど。

シエナでもこの時期クリスマスの飾り付けがはじまっています。

雰囲気のいい路地があちこちに。

カンポ広場に出ました。マンジャの塔とブッブリコ宮が目に入ってきます。

緩やかなスロープを描く扇型の広場は世界一美しい広場と称されています。世界一かどうかは別としてそのユニークな形状の広場と周囲の建物の景観は世界遺産にふさわしいと思います。

市庁舎とマンジャの塔。今回のツアーでは時間の関係で中には入れませんがシエナ派の絵画のコレクションがあり、またシエナの街の眺望も素晴らしいとのことで、ここもまた訪れたいところです。

カンポ広場

皆さん真剣に説明を聞いています。

美しい紋様のレンガ敷きのカンポ広場。

ガイアの泉

カンポ広場からドウオーモの方へ向かいます。

カンポ広場で夏に行われる伝統行事のパリオの絵がお店に飾ってあります。すごく盛り上がるそうです。

マンジャの塔や市庁舎の展望台には行けませんでしたがが眺望の良い道を通って案内してくれるのでこんな景色も見れました。

こんな路地の連続。何百年も変わらない街並み。

まさにシエナ色の街並み。

ドウオーモ。あまりの美しさに唖然としてしまいます。12世紀から14世紀末にかけて造られたこのドウオーモはフィレンツェへの対抗意識もありこれだけ壮麗なものになったようです。

ファサードの彫刻が素晴らしい。

色の違う大理石で作り出された横縞の模様

本当に細かな装飾に圧倒されっぱなし。

中に入ってさらに圧倒されてしまいました。柱も天井も美しすぎます。そして視線を下に向けると

床が大理石の象嵌で装飾されています。全部で56の宗教場面が描かれているそうで
この時期は全部は公開されていないのですがそれでもこの床の美しさに魅了されます。

素晴らしい。

ピサーノ作の八角形の説教壇も見どころ。

時間がなくて、もうひとつの見どころのピッコローミニ家の図書室は見れなかったけど、このドウオーモは本当に素晴しく感動しました。

ドウオーモの見学の後は30分の自由時間。シエナの街をいろいろと歩いてみたいところですが迷路のような路地で迷ったら大変。集合時間に遅れるとかなり怒られるらしいので小心者の我々は、集合場所のカンポ広場の周りのお店を覗くことにします。

お土産屋。トスカーナの風景のカレンダーを購入しました。

シエナの街は17のコントラーダと呼ばれる地域共同体の分かれ、人々は昔から強い連帯感を持って生活しているそうで、コントラーダによる競馬のパリオの時の盛り上がりは最高潮に達します。コントラーダ毎に動物などの名前とマークがあり、こんな旗もあります。

どの旗もかっこいいです。

コントラーダのマークが壁につけられています。このあたりは芋虫地区。

11:45の集合場所はマンジャの塔の下。参加者は皆、時間前に集まってきました。ツアーは時間厳守が一番です。

カンポ広場からバスの駐車場までまた皆で歩いて向かいます。このあとはキャンティのワイナリーでのランチです。

オリーブ畑や葡萄畑、そして糸杉などのトスカーナらしい風景が広がっています。

サンジミャーノの街を望む景色のいい場所にあるワイナリーに着きました。ここでトスカーナのワインの試飲とランチです。そしてサンジミャーノ、ピサと世界遺産の街を廻ります。その模様は後編で。