2014/11/28 - 2014/12/03
61位(同エリア187件中)
芝猫さん
種子島ロケット打ち上げ見物。延期・延期でさあ大変。
紆余曲折を乗り越えてロケット打上げ見てきました。
ヒマな人はお付き合いください。
種子島でロケット打ち上げも近いので、皆さんの参考になるよう、ほんの少し手直ししました。
初めて見に行く人のために、予約・スケジュール立案から始めます。
2014.9.30のネットで「はやぶさ2 打ち上げ予定日11月30日」なるニュースを発見し、これは「見に行かねばなるまい」となぜか思いこんでしまったのが運のつき。打ち上げ基地がある種子島の場所さえ知らない。行き方もわからない。旅行もさしてしたことがない。
それでも、そう易々とみられるものでもないので、「とりあえず計画を立てて宿や足の予約が確保できれば行ってみようか」程度の軽い気持ちで計画スタート。休みも自由にとれるおいしい身分だし(もちろん給料もらっている身ですが)。
1.まず最初に - 足と宿の情報収集
打ち上げ予定日公表が打上2カ月前の9月30日。すぐに、種子島の宿と種子島行きの足を調べる。
宿泊予約サイトがネット上でいくつかあるけど、どれで検索しても打上当日のホテル、旅館、民宿はすべて満室。
種子島へ渡る足は、とりあえず鹿児島から飛行機が出ていることがわかったが、打上予定日前後はすべて満席。
打ち上げ予定日公表「直後」に調べてこの状況はなぜ?
後でわかったことだが、JAXAのスタッフやら関係者やらが打上の応援や見物などでだいぶ前に宿と足とレンタカーを押えてしまうとのこと。そんなこと知らんしー。
さらに加えて、発表前に打上予定日を知る方法があるそうな。
①一緒に打ち上げる相乗り衛星の依頼者(海外)のサイトでは、日本の都合に関係なくかなり前に打上予定日を掲載しているそーな。
②発射場付近の海は当日進入禁止となるので、漁協は事前に知らされているそうな。漁協もかん口令はしかれているけど、親しい人に情報が流れる可能性も。
③種子島にわたる飛行機の予約状況を監視しているとわかるそーな。
んーーーん。ここまでするか。
ま、そんなわけで、予定発表当日にはすでに予定日近辺の宿と足がないことがわかりました。チャンチャン。
「チャンチャン」でおしまいにするほどあきらめが良くないので、別の手を考えてみることに。
2.あらためて、行程とスケジュールを立案してみるよ
飛行機と宿のキャンセル待ちをして待つという手もあるかもしれないが、呑気に構えているより別の手を考えたほうが早い。
「どうせ種子島に行くならすぐ隣の世界遺産屋久島にも行ったほうが。」
どうせ「日本の世界遺産」見物の旅は予定していたのでちょうどいいチャンス。種子島直行の足がないなら、屋久島経由で種子島行きという手もあるさ。
ということで、屋久島への足と宿のチェック。
屋久島は種子島より宿の数なんかは充実しているし、ロケット打上も直接は関係ないし、シーズンオフだし、ということで屋久島の宿(民宿)はネットで簡単に確保。
足は、行きは福岡から屋久島行き飛行機があり十分空いている。鹿児島空港経由→鹿児島港から種子島経由屋久島行きの高速船もあるけど、自分ち(住所)の都合で、福岡行き飛行機から屋久島行き飛行機に乗り継ぐのが、往路としてはベストとの結論。
宿はぎりぎりまでキャンセル料が発生しないのですぐさま確保したが、飛行機は安い早割なんかで予約するとすぐさまキャンセル料が発生するのでぎりぎりで予約することに。
というのは、帰りの足は種子島から鹿児島行きの飛行機または高速船になるが、飛行機は満席で無理。高速船はというと、ネットでちょうど一か月前からの予約。つまり、帰りの足が確保できるのは1か月前ということになるので、
「帰りの高速船が確保できたら飛行機も予約を入れる」ことにして、それまではその他の準備を進めることにした。
3.行程とスケジュール概要
11/28 自宅→(車)→地元空港→福岡空港→屋久島空港→(路線バス)→民宿 16:00頃着
路線バスのルートと時刻表は屋久島観光協会のサイトからダウンロード。
11/29 屋久島1日観光。屋久島の「まつばんだ交通」というところで1日や半日の周遊観光バスツアーをやっているので、1日観光(「やくざる号」だったか「やくしか号」だったか)を電話予約。4500円/人。
11/30 朝の高速船で種子島へ(約1時間)。予約は1か月前までできず。
種子島観光協会のサイトでみると「打上見物バス」が予定されていいてる。まだ予約は始まっていないがこれを利用する予定に。
ところで、打上見物では種子島への往復の足とか当日や前日の宿とかと同じく「現地での見物の足」が重要で、レンタカーはJAXA関係者がまず押えてしまい、打上予定日発表後ではレンタカーもすでになし。あとは、観光協会が用意するツアーバスか、打上時間によっては路線バスが利用可能。それ以外ではタクシーという手もあるがほぼ満杯。残りはフェリーで自家用車で行く手。行かれる方はお好みでどうぞ。
打上が13:24頃の予定。そうすると、
10:00屋久島→10:50種子島着の高速船
見物バス11:10頃出発→12:30頃見物場所着
帰りはそのバスが15:00頃出発地点に帰着
種子島発鹿児島行きの高速船で当日中に種子島脱出
鹿児島で一泊
12/1 どうせ鹿児島を経由するなら桜島も見たいので、11/30は鹿児島のホテルで一泊
翌12/1の朝、桜島を見たり写真撮ったり。
九州新幹線も乗ってみたかったので、鹿児島-福岡を新幹線移動。
福岡から飛行機で帰路へ。
という「よくばり」「ぎりぎり」のスケジュールでした。
4. もっと準備
種子島観光協会のサイトで、「打上見物ツアーバスの予約申し込みは12日頃から」との告知。待っていたら「17日頃」に変更。17日朝、「会社のパソコン」で種子島観光協会のサイトを見ると募集告知してある。FAXで申し込むと(メールでも可)1時間後くらいに予約受付済の返信FAX。よし、まずは見物の足確保。
直後に件のサイトを見るともう予約打ち切り。希望される方は「お早めに」が必須です。「
続いて、打上予定日の発表から毎日見ていた種子島の宿泊予約サイトで、ずーっと満室だったのがたまたま1件民宿の空きあり。すかさずネット予約し受け付け完了。なんとラッキーな。
打上当日に忙しく高速船に乗るのはデンジャラスと思っていたので渡りに船。ここで行程・スケジュールを、
打上げ当日種子島脱出、鹿児島宿泊の予定を
打上当日は種子島1泊・翌日朝の高速船で鹿児島へ」に変更。
5.高速船予約
高速船のネット予約開始は1カ月前の同日8:30からということで、
打ち上げ日11/30一カ月前の10月30日に予約開始。
種子島往復の足である高速船が確保できなければ今回の打上見学ツアーは中止と考えていたので、今回ツアーのキーポイント。
10/30朝、出勤時間を遅らせて(こんなことも自由にできるうれしい身分)8:20から自宅のパソコン前で待機。
申し込み時の住所やら氏名やらの入力時間ももったいないので、事前に会員登録して住所などは登録済。路線と便を選択して送信ボタンを押すだけにして待っていると、
ななな-んと。
予定していた屋久島発10:0の便はサイトオープンと同時に満席。
なんでじゃー。
しかたなく1つ前の7:00発の高速船を予約完了。とりあえず種子島への往路は確保。ちなみにこの便はすぐに満席となってしまったが、その後ちょくちょくキャンセルが出ていたようで、数席づつの予約受付をくりかえしていた。
10:00の便に関しては、後でわかったことだが、大手旅行会社が打上半月前くらいに打上見学弾丸ツアーを募集していたたのだが、その足として、ちょうどいい10:00屋久島発(屋久島1泊付きのツアーだった)の高速船を「たぶん」(あくまでたぶん)押えてしまっていたんだろうと。結局、その後ずーっと高速船の予約状況を見張っていたが、この便だけ最後までキャンセルが出なかった。
続いて、11/1には打ち上げ日翌日(12/1)の種子島脱出の高速船の予約日。種子島発7:00と8:00とそれ以降と便があるが、早く帰りたかったので少し朝早いが7:00の高速船を簡単に予約。打上当日の午後の便は種子島脱出したい人で満席のようだが、翌日はそう焦ることなく予約完了。これで、屋久島の宿、屋久島→種子島の足、打上見物の足、種子島の宿、種子島→鹿児島の足はすべて確保。
6.飛行機予約
予約残りは、福岡までの飛行機、福岡から屋久島への飛行機、帰りの鹿児島→福岡の新幹線、福岡→住所地の飛行機 となったので、飛行機の空き状況をネットで調べると余裕十分。もらった旅行券(JTB)があったのでJTBで飛行機と九州新幹線予約して旅行券で支払い。
これで、すべての予約完了。ツアー催行決定です。
この時点では、打上延期などということは予想すらせずに、分刻みのスケジュールで悦に入っておりましたのだ。
7.行程整理
ここで、最終の予定行程を再度
11/28 朝地元の空港へ。無料の駐車場に車を止めて、登場手続きして、福岡へ。
福岡で飛行機乗換で屋久島へ。屋久島着15:00頃。
屋久島の民宿は、11/30に予定している高速船の港が安房港発なのでそちらに近い民宿。屋久島では高速船の港が2つあって、7:00発の高速船は安房港から出るのだ。
11/29 屋久島1日バス観光。普段はマイクロバスだが、参加人数が少ないとタクシーになるかもということらしい。
11/30 朝6:00頃民宿の車で港まで(3分)送ってもらって、7:00の高速船(水中翼船)で種子島へ。種子島の港、つまり西之表港から打上見物ツアーバスで見物場所の「長谷公園」へ。
打上後、そのバスで港まで。港についたら民宿に連絡して迎えに来てもらう。港から民宿まで車で15分とのこと。
12/1 朝6時頃民宿の車で港まで送ってもらって7:00の高速船で鹿児島へ(1.5時間)。鹿児島から福岡まで九州新幹線、福岡から飛行機で帰路。
8. いよいよ出発 11月28日
車で地元の空港へ。荷物は、着替えやタオルやらを日数分(民宿は浴衣やタオルがない場合が多い)、打上見物用に折りたたみの極小キャンプ椅子(結局使わず)、天気が悪そうだったのでホームセンターで買った170円の合羽(結果、屋久島で大活躍)と傘。以上を大きなバッグに詰めると超重くて、持ったままでは少ししか歩けないよーー。
打上見物は、もともと写真が趣味なので写真撮影が目的。そこで、その他観光用も含めて、カメラ2台、それぞれに広角単焦点レンズと標準単焦点レンズ付き。ロケット撮影用に300mm望遠レンズと1.4倍テレコンバーターを別途持参。さらに旅行用の折りたたんで35センチの三脚(結局使わずじまい)。打上見物に椅子と三脚を入れて持ち歩くバッグも持参。カメラはカメラバッグへ。最後に財布などを入れる小さなショルダーバッグ。以上のいでたち。
地元空港を順調に離陸して12時過ぎ福岡空港着。乗り継ぎ手続き後、ちょうど昼飯の時間。空港2Fのレストラン街で昼飯にチャンポンを食す。すごくうまかった。
(結局このチャンポン、帰りにも同じ店で食べました)
1時過ぎに屋久島へ向けて離陸。なんとプロペラ機。大丈夫かいな?
途中、窓越しに福岡の街や鹿児島の街、桜島上空を写真に撮ったりして屋久島着。着陸はなぜか「ドスン」というショック。サスペンションの底を突いたのか、プロペラ小型機はこうなるのか。
なんとまあ、田舎の極小空港。預けた荷物は係員が手で持ってきて並べてくれる。超重たい大きなバッグを手に、カメラ2台いれたカメラバッグと小物入れたショルダーバッグをかついで外へ。20メートルほどで路線バス停。
やったー、着いたー、ひょーーーーー。とテンション高めていたら、
・・・・超衝撃的事件発生。
スマホに登録しておいたは「やぶさ2」応援サイトで打上カウントダウンを表示していたのを思い出して見てみたら、なーーーーーーんと、
「カウントダウン停止中」。「打上は延期」。理由は天候。
着いてすぐなんという悲しいできごと。どうしよう。
来ちゃったものはどうしようもないので、どうするかは後で考えるとしてまずは民宿へ向かうことに。ちょうどその時女房殿から電話。「延期になったけど、どうするの」。どうするかなんてわからんわ。
ほどなくバスが来て、安房行きを確認して、整理券をとってバスに乗車。民宿近くのバス停が近づいてボタンを押して降りる合図。バス停着いて下車。目の前の食料品店で飲み物やつまみ(民宿にはないのでその店で買ってくるようにとの事前の民宿からの情報)を買う。
超重たい荷物を持って民宿へ歩き始めたが、超重たいし、上り坂だし、なかなか着きそうもないし。で5分も歩いてギブアップ。民宿に電話して迎えに来てもらいました。
9.11/28 屋久島の民宿
10部屋ほどを横に並べて建てた建物の民宿。スタッフは中年夫婦。
旦那のほうはあまり愛想がなく事務的で接客業はうまくなさそう。
自分ではうまいと思っているみたい。部屋や建物の入り口に鍵はなく、旦那曰く「鍵はないけど盗難事件は起きたことがない」。
11月の末というのにやたら温かく、半袖でも十分だが、当方は冬支度で長袖しかないけどまあ問題なし。エアコンも一切使わず。
食事はというと、ごく普通の民宿のご飯という程度かな。
うん?、ちょっと待て。民宿泊まるのは初めてで「普通の民宿」って知らないはずでは。でも「普通」と思ったんだからしょうがない。
味も普通。旦那がおかずや魚の説明をしてくれたけど、事務的な話し方(本人は精いっぱいなんだろうけど)で、聞いても仕方ないという感じ。ただ、2日目の夕食で出たトビウオのまるごとから揚げはとてもうまかった。
この民宿を予約したのは、「部屋食」だったから。今まで旅行やらなにやら数少ない経験で「部屋食」の経験がなかったので一度試したかった。何のことはない、部屋でテレビを見ながらさみしく食事しただけ。だども、いや、、けれども、知らない人と一緒に話題をひねり出しながらなんていう気まずい食事よりはまだましか。
風呂は、3人程度は同時に入れるサイズの大きな風呂。私が入った時間には誰もいなくて独り占めで快適でした。
民宿の満足度の採点として「ごく普通」。
10.11/29 屋久島1日観光
事前に予約しておいた「まつばんだ交通」の1日周遊バス「やくしか号」(やくざる号だったかな)。前日に最終確認の電話があって、「予定通り乗りますよ」
「では、民宿まで迎えに行きます(通り道につき)。参加が1名になったので明日はタクシーとなります」
ラッキー!。4500円で観光タクシー1日独り占め。
予定通り8:50に民宿にタクシーが来て観光スタート。運転手がこれまた事務的な対応しかできず何とも味気ない。
屋久杉ランドで30分のトレッキングコース、紀元杉(車横付け)、屋久杉自然館、千尋の滝、ガジュマル、大川の滝、西部林道、永田いなか浜なんかを回って5時半頃帰着。まあまあの1日観光でした。
しかし、私的には、延期になった打ち上げにどう対応するかで悩ましい1日。しかも観光しながら。
11.第一回 打ち上げ延期対応
打ち上げ延期を屋久島着いてすぐ聞いてショック。でも「せっかく来たのだから少しの延期ならスケジュールを延長して見てやれ」と根性を出して決意。しかし、次の打ち上げ日が決まらんことには足や宿の確保もままならず。ということで、屋久島1日観光しながら打ち上げ日決定を待つ。午後3:00頃、観光タクシーで移動中にスマホで検索してみると、「打ち上げは12/1に決定」。よっしゃー、1日ずれただけだ。
余談ですが、屋久島ではソフトバンクはごくせまい範囲の街中でしかつながりません。ちょっと出るともうアウト。auやドコモは大丈夫らしい。ちなみに私は会社支給のSBのスマホ。観光タクシーの運転手さんいわく「つながりやすさ1番なんて言っているSBのコマーシャルはここでは皮肉でしかないですな」。
まず、足の確保で少し心配な高速船。観光タクシー独り占めのラッキーを活用して、観光の途中で高速船ターミナルに寄ってもらって高速船チケットの便変更手続き。種子島にわたる便11/30 7:00の便から、半日ずらして午後3時の便に簡単に変更できた。
次に種子島脱出の便。打ち上げ翌日、当初の12/1 7:00の便 から1日ずらして12/2 7:00の便に、これも簡単に変更できた。
さらには、ロケット見物の足。観光タクシー内で電話掛けまくる。
「種子島観光協会に申し込んだ見物バスは30日は当然中止ですよね」
「中止です」(種子島観光協会の人)
「(新たな打ち上げ日)12/1はバスはセットしないの」
「1日しかずれていないのでバスの手配ができません」
とのつれない返事。
しかたなくレンタカーを候補にするも、観光タクシーの運転手さん情報では、種子島の12/1は、レンタカー、タクシーともにすでにいっぱい。屋久島の業者に応援依頼が来ているが断ったとのこと。
うーーーーーーん、進退極まったか。
1日位の延期だとみんな延長かあーー。
最悪は路線バスもあるとの種子島観光協会のアドバイスを信じて、レンタカーはおいおい探すこととした。種子島の民宿へは電話で1泊延長の連絡をして事なきを得る。
ところで、種子島へ渡る便を明日11/30 3:00としたことで、明日の3時までの暇つぶしを考えねば。ふつうは屋久島追加観光とするべきところ、やはり普通どおりに半日観光を企画。(それしかない)
足はレンタカーにするとして、観光タクシーで融通をきかせてもらってレンタカー屋さんに寄ってもらうことに。ついでに種子島のレンタカーも探せればと思い、屋久島ローカルのレンタカーは避けて大手のオリックスレンタカーへ行くと、とりあえず明日の屋久島の分は確保。種子島12/1のレンタカーを予約できないかと尋ねると、
「電話番号教えるから自分で交渉してみて」とのこと。親切心足りないよーー。
電話してみるとやはり12/1は無理との返事。
とりあえずここはそこまでにして、観光タクシーで民宿まで届けてもらい、本日の1日観光は終了。
宿で早速種子島のレンタカー会社を種子島観光協会のサイトで調べて片っ端から電話。3件目、
「バンなら空いてる」
「バンでもいいけどカーナビは?」
「ないよ」
「うーん、ほかになければこれにするとして、また電話します」。
6件目あたりでさっきのオリックスレンタ。
「12/1空いてる?」
「打ち上げが延期になったので、30日まで借りている人が延長するかどうか1件1件聞いているので、今はまだ分からりません」
「なんとかならんか」
「うーん、微妙」・・・脈がありそう・・・
「いつ種子島にこられますか」
「30日の夕方」
「それなら30日からでどうですか」
「えっ、30日からならいいの」
「うーん、私がなんとかしましょー」
「うわー、ありがとう、おねーさん(実はおばさんらしい)」
というわけで滑り込みセーフ。12/1打ち上げが終わったら返却することにして 3時までの予定で予約完了。
しめしめ。屋久島→種子島の足、見物の足、種子島→鹿児島の足、と宿が確保できた。
鹿児島から先の帰りの九州新幹線は、発行済チケットをJRに持参しないとキャンセル・変更できない。島には当然JRはないのでしかたなく放棄して乗車時にもう一度買うことに。福岡からの飛行機は、手配してもらったJTBに電話してキャンセル&予約とり直し。キャンセル料かかるが仕方なし。こんなことならキャンセル料がかからず変更可能な正規料金のチケットにしておけばよかった。
エアチケット予約票の受け渡しができないので、予約番号のみ確認して、搭乗手続きの際は予約番号告知のみで可とのこと。
これですべての足と宿を再確保完了。ひと安心。
12. 11/30 屋久島半日観光
特にに行くあてもなかったが、屋久島で有名なのは①屋久杉ランド②白谷雲水峡(もののけ姫はこの原生林が舞台のヒントになったらしい)。いずれも屋久杉見物のトレッキングコース完備。
昨日の観光タクシーで屋久杉ランドは行ったので今日は白谷雲水峡へ。民宿をチェックアウトして民宿のおかみさん(旦那よりはずっと愛想がいい)に車でレンタカー屋まで送ってもらい、レンタカーを借りてGO。白谷雲水峡まで約1時間。
着くと曇り。今にも雨降りそう。最短の1時間トレッキングコースを選択して歩き始めるとさっそく雨。ここで、ホームセンターで170円で買った合羽が大活躍。少々の雨なら快適にトレッキングできます。でも、雨では写真もあまり撮れず残念。
白谷雲水峡のトレッキングを終えて下の町まで降りてくるとちょうど昼飯。その後1件くらい屋久杉??館(?)みたいな(覚えてなくてゴメン)ところを見学して、レンタカーを返して港へ。無事3時の高速船に乗って屋久島を後にしました。
13.屋久島の感想
世界遺産屋久島。観光名所は特に面白そうではないかも。要するに、2000メートル近い山が沢山あって、有名な屋久杉がところどころにあって、つまりトレッキングや登山をして自然に十分に触れるのがちょうど合っている島。縄文杉に着いた(片道5時間の山登り、往復10時間)、縄文杉を見た、世界遺産の原生林をトレッキングした、という達成感かな。私は脚力が弱っていて5時間の登山(縄文杉)は無理。
近場の屋久杉(紀元杉など)で満足しました。とりあえず世界遺産と屋久杉の島ということで自分的には満足。
14. 11/30 高速船で種子島到着
海は波がほとんどなく(1~1.5mくらい)、水中翼船はまったく揺れず。新幹線位の揺れ。
なお、波が高いとかなり揺れて、トイレは長蛇の列になるそーな。
それから、波が高いと高速船は波を避けてジグザグに走るんだと。
屋久島を出ると彼方に種子島の影がずーと続く。種子島は縦に長いのだ。
種子島の西之表港について、ターミナル内のオリックスレンタへ。
ここでまたまた・・・・超衝撃的事件発生!!!!!!。
オリックスの店員さん「また中止(延期)になりましたねー」
「えっ、12/1になったんじゃないの」
「また延期だそうです。まだ次の予定は決まっていません」
「えーーー。」
どうしよう。うーん困った。
あーーーーもーーーー。
後で考えよう。
もうショックで考える気力がない。
車を借りてとりあえず民宿へGO。港から15分、島の反対側の海沿いの民宿。種子島は細長いので、島横断は15分でできるのだ。
民宿には、最初「迎えに来て」と言っておいたが、レンタカーを借りられた時点で「自分で行くから」に変更連絡しておいたにもかかわらず、民宿に着くと、
またまたまた超・・・・衝撃的事件発生ーーーーー。
入口に鍵はかかっているわ、灯りは一切ついていないわ。
廃業?留守?夜逃げ?こんなんあり?
状況を理解できないまま民宿の電話番号にかけると
「今迎えに行っています」
「えっ、自分で来るって言ったでしょ」
「いや、ほかのお客さんを迎えに」
「あっ、そー。あとどのくらい」
「すぐに着きます」
「待ってりゃいーのねー」。
なんのこっちゃ。一言連絡してくれればいいのに。
いかにも民家ふうの民宿に車が到着。スタッフが車で中年の夫婦を乗せてきた。そのスタッフがなんと100kgを優に超えそうな兄ちゃん。こちらもいかにも接客業は苦手ふうで声が小さくはっきりしないしゃべり方。
民宿に入ると、ふすまと押入れで仕切られた和室が2つ。少し離れて独立した洋室が一つ。私と中年夫婦が隣同士の和室へ。
夫婦もののおかみさん、声がバカでかくてしゃべり方がきつい。隣の部屋の声がまる聞こえ。やれやれ、もう少し小さい声でしゃべれないのかね。
後日談だが、この民宿の口コミを見てみたらこの奥さんらしい人の口コミが書いてあった。
「・・隣の部屋にほかのお客さんがいましたがとっても静かに過ごせました。・・」
当ったり前だ。・こちらはふすま1枚だけの部屋同士、極力静かにしていようとテレビも自分に引き寄せて小さい音で見ていたんだ。それに比べておまえさんは。普通以上のでかい声で堂々としゃべりやがって。言葉もきつい。マナーを知らんのか。
ちなみに、この夫婦のご主人のほうは、小さい声でもぐもぐ言っていて好対照でした。
ところでこの民宿はだいぶ変わっています。
スタッフはほぼ1人でさっきの太った兄ちゃん。おじいさん(親父さんらしい)、たまーに顔をみます。そして、通常はスタッフは別の家にいて、民宿には常駐していません。スタッフ(太っちょ兄ちゃん)は、風呂を沸かしにくる、食事を作って配膳に来る、食事を片付けにくる というときだけいます。
自分の部屋の鍵と玄関引き戸の鍵をもらえるので、客が出かけるときは部屋と玄関に鍵をかけて出かけます。帰ってきたら自分で鍵を開けて民宿に入り、電気をつけてというシステム。
また、風呂は熱い湯を蛇口から落として入れるタイプ。兄ちゃんが蛇口を開けて一言「今入れましたから15分位した入ってください」だそーな。なんじゃコリぁ。セルフサービスと言えばかっこいいが、要するにほったらかしか。
そして次々に・・超衝撃的事件発生ーーーーー。
着いた初日の夕食。兄ちゃんが食事(おかずだけ)を部屋に持参(ここでも部屋食を希望)してきて曰く、
「炊飯器のスイッチを押し忘れたので後45分くらいかかります。ご飯が炊けたらよそって食べてください。トン汁も作ってあります。」 だとさ。
こんなんありーー?
ただし、夕食のボリュームは満点以上。海の幸満載。味もOK。豪華さもok。おかずの種類と量が多すぎて大食漢の私も残してしまいました。女性は間違いなく残すでしょう。
15.スケジュール変更
打ち上げがまた延びて民宿に着いてもくつろげず。心は不安でいっぱい。
「いつになるんだろー。」
「すぐ近い日なら延長しようかな。」
「でももう疲れたな。」
「早く帰りたいな。」
「んーーー、ここまできたら見なきゃ損だな。」
「でも足が確保できるかな。」
「宿は?」
・・・・・・・。どうしよう。
スマホで情報収集。
なーーーーんと、次の打ち上げ予定日が発表になっているではないか。
12月3日 13:22:04 ちなみに今日は11/30。
アー、2日ずれたか。どうしよう、1日なら伸ばしてもよいけど2日ではなー。あと3日先か。中2日もあるし。
とりあえず、宿と足を何とかしてみて、確保できてからどうするか考えてもいいし、確保できなけりゃ素直にあきらめて帰るか。
(仕事を何日も休むという点は全く心配・考慮されていない。なんて幸せな。)
というわけで、スマホ大活躍で、高速船やら飛行機やらの空き状況のチェック、3日の予想天気のチェックやら。
明日(12/1)は、
①まず、この民宿で宿泊延長できるか聞いてみよう
②高速船の変更をしてみよう
③レンタカーの延長をしてみよう
④以上ができたら飛行機の変更をしてみよう
⑤全部できたら、打ち上げ見物してゆく方向で考えよう
だめなら、現在確保できている足のスケジュールで帰ろう。疲れているからこのまま帰りたい気持ちもあるし。
もし3日の打ち上げ予定がさらに延期になったら、もう我慢の限界。見ないで帰るよ。
てなわけて今夜は寝る。
15. 12/1 観光しながら予約変更に奮闘
どっちみち帰りは12/2朝の高速船で予約確保できているので12/1は打ち上げがなければ単にヒマ。そこで宿や足の予約変更をやりながら種子島1日観光を計画。屋久島と同じように、また観光しながら予約とりか。楽しめねーなー。
まず、朝食時に民宿の兄ちゃんに、12/2チェックアウトの予定を1日延ばして3日チェックアウトにできるか依頼。しばらくしてokの返事。後で教えてもらったのだが、実はこのときすでにネット経由で予約が入っていて満室だったらしい。兄ちゃんは、ネット予約の客に断りの連絡(実は満室だったんですなんて)を入れて私の追加宿泊を手配してくれたそうな。
なんとやさしい兄ちゃん。でも実はビジネス観点だったらしい(あくまで「らしい」)。つまり、ネット予約は、予約とキャンセルがしょっちゅう入れ替わるそうな。そんなあてにならないネット予約より、現地にいて延長依頼する客のほうか確実性が高いかも。なーんてね。
さらに実は、実は、の話が後でわかったのだけれど、実は兄ちゃんも3日はロケット打ち上げを見に行くことにして、民宿営業を休みにしてしまったそうな。さすがに3日も延期になると宿泊予約が入らなくなるそうな。みんな仕事が休めずあきらめて帰ったか。それに比べて私はというと、仕事休みの連絡なんて「3日までやすみます」の一方的なメール1本で済ませている。しかも理由告げず。
ま、いずれにしても宿は確保。
今までは打ちあげの翌日の種子島脱出で予定していたが、さすがに疲れてきたので打ち上げを見てすぐ高速船に乗り、その日のうちに種子島脱出のスケジュールで立案して3日のチェックアウトにしたが、このスケジュールが実は少なからず「心の負担」となったのでした。この話はまた後で。
今日の種子島1日観光は、
打ち上げ見学場所(定番の長谷公園)の下見、
港-長谷公園の所要時間計測
発射場敷地内にあるJAXAの見学施設「宇宙センター」見学
もう一か所の打ち上げ見物場所の下見
を予定。
打ち上げが3日の13:22、予約しようとしている高速船が3日の15:00発。つまり1.5時間の間に港に帰ってこられれば、そのまま高速船で鹿児島、九州新幹線で福岡、福岡から飛行機と順調に乗り継いで当日中に帰宅ができる。
まず、港に行って、港から長谷公園へ走り、所要時間を測る。
種子島は、西之表市、中種子町、南種子町と3つの小さな街があるが、その間は何十キロも信号なし。
港から長谷公園まで50~60Kmのスピードで順調に走って45分でした。
これはいける。打ち上げから高速船の時間まで倍の90分以上あるからまず大丈夫。観光帰りに3時の高速船に変更しよう。
長谷公園に着いてから、続いて電話で飛行機の予約変更。前回と同じくキャンセル料がかかって、3日の夜福岡発で予約をJTBに電話依頼。
OK。こういうところは旅行代理店が親切だった。キャンセル料やチケットの差額は、後で精算に来てくれればよいということで立て替えておいてくれた。だからキャンセルや予約変更も電話一本でできる。旅先での予約変更にはとっても便利。JTB関係の代理店のおねーさん、ありがとう。
観光帰りに港のターミナルに寄って便を変更。3日の15:00で予約OK。
これですべての足と宿を確保。後は、だいぶ疲れが出てきているので、体力とモチベーションが持つかどうか。3日の天気はどうか。
16. 種子島のレンタカー
ここでレンタカーについて一言。
種子島で借りたレンタカーはなんとも不便。観光地や有名どころなんかの登録が一切残ってない。前の客が行った所の履歴も全部消してある。
打ち上げ見物の長谷公園なんかは地図上で特定して目的地設定しなければならないので、履歴があると便利なのに。オリックスさん不親切。
しょうがないから、見物場所の目的地設定は、種子島の大体の地図を参考にしてカーナビの地図上でピンポイント設定。
宇宙センターは電話番号で設定できたが、ナビが役立たずなのかなんなのか、途中の関係ない建物を指示。無視してそのまま直進(道が1本しかないから直進)すると「宇宙センター」という案内板があったからよかったものの。
2日に行った「鉄砲館」も手前の違う建物で案内終了。不安に感じながらそのまま直進すると目的地が見つかったからよかったものの。
安いナビで、現在地の登録もできない。
観光地のナビなんだからもう少し何とかせーよ。
屋久島のレンタは有名どころはすべて登録してあって設定が楽だったのによー。
17. 12/1 観光記 天気:嵐、かなりの強風、雨パラパラ、寒い
まず、ロケット見物の定番「長谷(展望)公園」の下見。
役立たずナビに大体の目安でやった目的地設定が実はドンピシゃで無事目的地到着。でも、結果としてはナビがなくてもわかりやすいところだった。西之表港から一本道で国道を南下。中種子町の街区を過ぎてしばらく行くと「長谷」の信号。郊外の信号は珍しいのですぐわかる。これを左折して100Mほど行くともう「長谷公園」の案内板。右折するとすぐに公園入り口。すぐに広い駐車場。
やはり下見の人たちか数台の車。フェリーで来たのかキャンピングカー。打ち上げ延期になってもねばっているテント張った人たち など。駐車場は100台も止められるだろうか。その先に同じくらいの広さの芝生の広場(だだっ広い)。打ち上げ当日はここも駐車場になる旨の掲示板あり。その先がやや下っているだだっ広い広場で、ここが見物場所。広場の先のほう(崖の突端)から発射地点を見ると、ロケット組立棟、発射用の鉄塔が二組見える。距離はおよそ5Kmだそうな。
天気が悪かったのと距離があったのとで、発射場は霞んで見える。写真を撮るには、300mm望遠+APS-Cセンサーのカメラではぎりぎりか。私の場合はプラス1.4テレコンがあるのでまずまずか。トリミングもできるし。
できればもう少し近いほうがベストだが、ここの良いところは、
①見物場の広場が先下がりになっているので一番後ろでさえも前の人が見物の邪魔にらならない。
②駐車場が広い
③オフィシャルな見物場所としては港に一番近い
④十分な台数のトイレが設置してある
⑤カウントダウン放送やイベントが当日はある
⑥屋台が出る
⑦ロケットの最下部も見える など。
他方、ここの弱点としては
①発射場までの距離が遠い
②見える角度が悪く、ロケットの一部(右ブースター)が組立棟に隠れて見えない。広場の左側に行くほど見やすくなるが、行きすぎると広場の茂みが邪魔になる。
とりあえずここを見物場所の第一候補とし、次の観光目地的の「宇宙センター」に向かう。長谷公園から電話を入れて、職員用食堂に一般客も入れるというネット情報を確認すると、打ち上げ近辺の日は応援の職員も多いので一般客は食堂は使えないとのこと。つづいて、1日に3回くらいの敷地内見物ツアー(1.5時間くらいのもので、ツアーでないと見られないところもあり)の予約をしたら、本日は満員。ならば、明日もヒマだからもう一度来ることにして明日の13:30のツアーを予約。
宇宙センターに向うが、さっき書いたようにカーナビが当てにならず途中の関係なさそうな建物で案内終了。かなり不安だったが勢いで直進すると5分くらいで案内板。指示通り直進するとそのまま宇宙センター敷地内に突入。展示館があってその先に駐車場。車を止めて展示館で、衛星のレプリカやロケットの模型などを見学したが、より面白かったのは売店。宇宙関係やロケット関係やJAXA関係のお土産が豊富にあった。宇宙食のようかんやHⅡBロケット型のボールペンやJAXAロゴの帽子など自分用のお土産をどっさり買いました。
続いて、ロケット見物場所のもう一つの候補、恵美之江公園の目指す。こちらもバカなナビに大体の地点指定で目的地設定。地図で見ると恵美之湯温泉の近くのようなので、「温泉を目指せば何とかなるだろう」と軽い気持ちで出発。そろそろ温泉が近いかなの思ったところでドンピシゃ、「恵美之江公園」という小さい案内表示。小さすぎて見逃すとこだった。この看板以降はど田舎の一本道。途中から砂利道。どんどんせまくなって大いに不安になるころに行きどまり。つまりここが目的地。わりあい簡単に着いた。
駐車場らしきものはないので路肩がやや広くなっているところに駐車(車のすれ違いできるかなー?)。
長谷公園と違ってここは砂利の広場。突端まで行くと射場は長谷公園よりずっと近い。地図上では距離3~3.5キロ位?。組立棟が見物の邪魔になることもない。ただし、射場の小さな丘(茂み?)が邪魔してロケットの最下部(エンジン吹き出し口付近)が見えない。それと前下がりになっていないので、極力前のほうに行かないと前の人が邪魔になりそう。前のほうはかなり狭まっていて狭い。ただ、かなり近いので迫力ある景色が見られそう。
私個人の都合では、打ち上げ見物直後にダッシュで港に帰らないといけないという事情があったのでここはたぶん無理。つまり、道が細い、駐車場がなさそう?、で終了後の脱出がスムースに行かず渋滞に巻き込まれる恐れあり。ゆったりしたスケジュールを組んで、かつ当日朝早くから場所取りをして、前の人をかき分けて、という方には最適かも。2日前の下見のこの時でさえ、最前部には椅子や三脚を置いて場所取りしてあった。なお、簡易トイレがいくつか設置してありました。
エビソード
この公園で珍しい(うれしい)ことに、きれいなおねーさんに話しかけられました。「ここは300mm望遠で足りますか」「ロケットの基部も見えますか」。「うーん、最下部は見えないかも。でもかなり近いからこれがここの良いところ。望遠レンズは300mmでよいかも。カメラは何? ん、6D(キャノン)か。フルサイズカメラだと厳しいかも。トリミングありだね」(ちなみに私のカメラはAPS-Cサイズセンサーのカメラで、フルサイズカメラより望遠では有利)。そんなこんなで20分ほどカメラ談義で楽しい時間を過ごさせていただきました。沖縄からきたおねーさん、ありがとう。でも、フルサイズカメラ持って、借りたという300mm望遠レンズ持って、仕事休んで打ち上げ延期に対応してるカメラ女子、このおねーさん、何者?
恵美之江公園を見物場所の候補として残すかの最終判断のため、帰るついでにここから港までの所要時間を測ることにして、民宿への帰路に。結果、約1時間。長谷よりやはり遠い。公園付近の道の狭さからすると渋滞の可能性も高い。よって、ここはあきらめて、見物場所は長谷公園に決定。
前後するけど、宇宙センターに行く途中で「千座の岩屋」という種子島では有名な観光地に立ち寄り。砂浜があってその先に大きな岩があって、水際の大岩に穴があいていて、干潮なら穴の中まで行けるというところ。ところが、嵐。強風で砂浜に立っているのがやっと。砂がぱちぱち吹き付ける。空と海は鉛色。ひどい天気で早々に退散しました。今思い出しても悲しくなる光景でした。
民宿に帰ってから、やはり疲れが出たか少し弱気。
「帰りの高速船に無事乗れるだろうか? 」
「打ち上げ見物からダッシュで脱出できるだろうか?。」
「当日中に種子島脱出なんていうタイトなスケジュール組むんじゃなかった。」
「でも、疲れが出ているから早く帰りたいし。まだ中1日あるし。」
「あー、もー。」
マイナス思考してもしょうがないので、当日「ダッシュで脱出」戦略を十分に練っておくことにした。
①明日もう一度、長谷公園-港間の所要時間を再度確認する
(小心者!!)。
②打ち上げ当日は朝早く公園に行って、駐車場で一番出口に近い枠を確保する。
③見物用にわざわざ持ってきた折りたたみ椅子やカメラ用三脚は使わない(撤収作業の時間さえもったいない)。
④打ち上げ見物は、ロケットが見えなくなったら余韻を楽しむことなく走って車に戻り、できれば先頭で公園を出る。
⑤見物は、帰りのダッシュ距離を短くするため見物広場の一番後ろにする。射場までかなり距離があるので、広場の前でも後ろでも見え方が変わるわけではない。
うん、完璧。
ところで明日(12/2)もヒマだけどどうしよう。とりあえず宇宙センターのツアーは申し込んであるけど。ほかに行くところは?
パンフレットで「鉄砲館」なるものを見つけてここに行くことに。
とりあえず寝る。
18. 12/2 観光記 天気:やや弱まった嵐、強風、雨パラパラ、寒い
民宿の朝食を食べて、今日はゆっくり。予約したツアーが13:30だから、港から宇宙センターまで約1時間、余裕見て1.5時間として、港発が12:00。それまでの暇つぶしに鉄砲館見学が10:00頃から。
9:30に民宿を出れば十分、というスケジュールを立ててゆっくりと民宿を出る。相変わらず当てにならないナビに不安を感じながら、なんとか到着。種子島にまつわる文化、鉄砲、支配していた種子島氏の歴史などが展示してありそこそこ楽しめるところでした。
ついでに訪問するよう勧められた「月窓亭」にも足を延ばす。入館料200円なり。おじいさんが説明してくれたり、ビデオを見させられたり、お茶とお菓子をいただいたりで、種子島氏にまつわる武家屋敷ということで見学。嵐の観光地を悲しい気持ちで見るよるずっと良かった。
港の付近のローカルなコンビニで昼飯を調達。明日の見物用昼ご飯の調達もこのコンビニでと考えて「朝は何時からやっている」と聞くと、またまた衝撃的事件・・。
「私わからないんです---」と店員のおねーさん。
またまた、・・こんなんありーーー?。
勤め始めたばかり、かつ朝・晩は店主が店番ということらしい。店主に電話してもらって、朝6時ころからやっているソーな。明日8時くらいに来る予定としてそれならOKということで、宇宙センターへ。
宇宙センター駐車場でおにぎり食ったりお茶飲んだりして、集合場所(展示館)にゆくと13:15。もう受付が始まって順番に列を作っている。私も受付して列に並ぶと、前の組は欧米人の7、8人にグループで日本人が一人混じっている。
時間になって見物バスに乗って敷地内を走り、「宇宙が丘展望公園」(だったかな?)がツアーの最初。ここは一般車でも来れるところで射点が間近(数百メートル?)に見える。事前に見た人はバスを降りないで待っている。
次が、打ち上げられなかったロケットの格納場。倉庫みたいなところに入ってゆくと、HⅡロケットが、1段目、2段目、3段目やエンジンなどに分解して置いてある。説明もあるが、みんなが勝手に写真撮っている。私もばしゃばしゃ撮って満足しました。本来ならもう一か所ツアーでまわるところがあるようだが、今回は打ち上げ間近ということで見学禁止場所とのこと。ツアー所要時間は1.5~2時間くらい。
宇宙センターを後にして、種子島の最南端(宇宙センターもかなり南端にあるけど)の「門倉岬」観光へ。ここもナビが役立たずで、案内標識が頼り。鉄砲を伝えたポルトガル船が漂流して着いたところ。行ってみると、誰もいない。強風がビュービュー。鉛色の空と海。悲しーーーー。そそくさと退散。この日はこれだけ。
民宿で夕飯。なんか、疲労と心労(スケジュール手配疲れ)でやや食欲なし。にもかかわらずボリューム満点の海の幸。なんとか食べたけど少し残した。
就寝時になっても眠れない。遠足前の子供と同じか。ワクワク そして不安(何が? 帰りが)。
19. 12/3 いよいよ待ちに待った、ホントに待ちに待ったロケット打ち上げの日 天気:曇り 風弱い
なんとか寝たけど3時間くらいかな。でも、アドレナリンで朝から元気モリモリ。今日も分刻みのスケジュールで頑張るぞ。
8:00 民宿チェックアウト
8:15 昨日のローカルコンビニで昼飯調達
長谷公園の屋台でもよかったと後で後悔
9:00 長谷公園到着。出口に一番近い駐車枠を確保
まだ車はパラパラの状態。
駐車整理のお兄さんに聞くと、ここが一番出やすい旨。
ここからしばらくは、ただただヒマ。車で時間つぶしたり、広場の様子見に行ったり、付近を散策したり。
見物広場をたまに見に行く。朝はパラんパランだったが、打ち上げ13:22が近くなるにつれてそろそろと人が集まり、駐車場は芝生駐車場も含めて満杯に。臨時駐車場も別途あるそーな。あ、それから、帰りは公園に通じる道路は一方通行にして渋滞対策するそうな。ダッシュ組には好材料。
リポビタンDの2本組が無料で配布されている。はやぶさとの関係は知らなかった。(後でわかった。知りたい人は大正製薬のHPでも見てね),私ももらって飲んだ。大正製薬の粋な計らい。大正製薬を応援してあげよう。(最初、大塚製薬?と間違えて聞いちゃった。配っていた社員さん、ごめんなさい)。
JAXAの職員2名がやってきて、トラックの荷台をステージ代わりにしてトークショーが始まった。まったく聞いていなかったけどそれなりにみんな楽しんでいたみたい。
関係者テントに長い長い行列ができている。これがうわさに聞いていたピンバッジの無料配布か。記念にぜひもらっとこ。
お土産販売のテントで物色して、1700円のロケットカレンダーを買う。なかなかの迫力写真がいっぱい。
カウントダウン放送開始。コントロールセンター内のカウントダウンがそのまま流されている感じ。
広場がいっぱいになってきた。といってもスカスカ状態で人ごみにはなっていない。私は、即脱出組なので一番後ろに陣取る。隣はTV局のビデオカメラ。30分前。
カメラに300mmレンズと1.4倍テレコンバーターをセットして試し撮り。
AFが迷う症状がでたのでMFに切り替え。ためし撮り数枚。
ss1/1600 f9 ISO200固定 のマニュアルモード。
エンジンの炎がかなり明るいはずなので、写真が白とびしないよう暗めにセット。連写は遅くてよいので一番遅い枚数にセット。
撮影準備完了。
10分前カウントダウンくらいから心臓がどきどき。まさかトラブルで打ち上げ中止とか。まさか。
1分前。心臓さらにどきどき。手も震えてきた。カメラ大丈夫か何度も確認。
30秒前。興奮。どきどき。
10秒前、震える。カメラ構える。
2秒前 連写開始。
0秒 ロケットの下に明るい丸い光が「ポっ」。だんだんでかくなり、ロケットも上昇し始める。
バリバリバリバリーーーーーーー。
明るい噴射ーーーーーーーーー。
上昇ーーーーーーーーーーー。
うひょーーーーーーーーーー。感激イーーーーー。
さらに連写継続。ファインダー覗くばかりで生でまったく見ていない。アホか。
左にやや傾いて方向をとって上昇中。
雲に入った。オレンジ色の噴射だけ見える。ここまでかーーー。
出たーーーーーーーーーー。
雲から出て青空を上昇してる。さらに連写。もう、バッファいっぱいで1秒に二枚くらいシャッターが下りて止まる。シャッター離してもう一度押してまた2枚撮影のパターンを繰り返す。
また雲に入って見えなくなる。ここまでかーーー。
出たーーーーーーーーーー。
また雲を突き抜けて青空を上昇中ーーーーーーーー。
かなり小さくなって、また雲に消えた。
ここまでだーーーーーーーー。
百枚くらい連写したろうか。
もう一台の広角レンズのカメラで、発射場から上る航跡の雲を撮影。
よし、終了。余韻に浸るのをグッとこらえて車へダッシュ。距離50メートル。ほかにもダッシュしている人が5、6人。
車に着いてドア開けてカメラを助手席に放り込んで即発進。
4台目くらいで公園を脱出。
一方通行に規制された細い道を国道に急ぐ。ところどころにおまわりさんや地元のお兄さんが案内・交通整理で立って誘導している。
スムースに国道に出る。国道も渋滞なし。
やーーーーーと、安心。これで船に間に合うことがほぼ確定しました。
20. 12/3 帰路へ
順調に走っている。私の前に急いで公園から出た車も港に急ぐのだろうと思っていたら、なんのことはない。左へ右へといなくなってしまった。あの人たちはどこへ行くの。なんで急いでいたの。不思議。
港の手前30分くらいでオリックスレンタに電話して、15:00返却の予定が14:30頃になる旨電話したら、14:30では係員がいないので駐車場で待っててくれとのこと。「こちらは15:00の船に乗るから急ぐんだ」「すぐ着くと思います」「なら、来なかったら車そのままにしておくから」
途中、レンタカーのガソリン満タンにしなければならないので、港の手前5分くらいのセルフスタンドで給油し、オリックスレンタで言われた「満タン証明」にサインしてもらい出発。この間5分くらいかな。
港に到着。指示されたレンタカー専用駐車場に止めて荷物整理(カメラの収納もそこそこに出発していたため)をしているとオリックスの係員到着。車を引き渡してすぐそこの高速船ターミナルへ急ぐ。
時間は14:30。
ここで、またまたまた衝撃的事件発生ーーーーーーーーー。
なんと、観光協会がセットしたと思われる、長谷公園でも見た、「打ち上げ見物ツアーバス」が港に到着したではないか。
こちらは渋滞を避けて、ダッシュで公園を脱出してきたというのに。
バスなんて全員の乗車を待って、かつ鈍重に走ってきたはず。
こちらには給油の時間があったとはいえ、すいすいと走ってきたはず。
渋滞は?なんでのんびりしているはずのバスと、必死で脱出したこちらの到着が同時なの? いみふめーじゃー。
結局、渋滞なんてなかったのね。
さんざん心配して、散々急がされて、損した。
ま、無事高速船に乗り込んで出港を待っていると、所定時刻を過ぎても出港しない。「??さん、乗船していましたら・・」なんて放送が何度もあり、たぶん乗っていない人がいるらしく、出港を待っているみたい。
結局、15分遅れ位で出港。んーーーーん、予定がずれた。予定した九州新幹線に間に合うかなー。
ま、次の列車でも間に合うはずなので安心は安心。
約1.5時間の航海、今回も波がなくまったく揺れず快適。鹿児島についてタクシーで鹿児島中央駅へ約10分。
緑の窓口のきれいなおねーさんに「博多まで一番早いの」というと、18:??分の「つばめ」があります という。つばめは各駅停車。もっと早いのがないかというと、なし。ま、これでも福岡からの飛行機に十分間に合うのでよかろう、ということでキツプを買う。
例によって超重たい荷物があるのでその旨言うと一番後ろの指定席を用意してくれた。これならシートの後ろに荷物が置ける。おねーさん、ありがとう。(なんか、お礼を言っているのはいつも「おねーさん」ばっかり。)
1時間と45分で博多到着。またまたタクシーで10分、福岡空港着。
JTBで手配してくれた予約番号を言うとすんなり搭乗手続き。
あーーーー、最後の乗り物。これで無事帰れる。安心。
19:30 腹が減ったので空港2Fのレストラン街。来る時寄ったと同じレストランで同じ「チャンポン」を注文して、おいしく頂きました。
そして離陸、地元空港到着。荷物を受け取って駐車場へ。
そして約1時間、我が家に辿り着きましたとさ。めでしためでたし。
それにしても疲れた。
長い長い旅行記もおしまいです。
教訓①ロケット打ち上げは延期もあるものと思って計画すべし
教訓②スケジュールは余裕を持ったものにすべし
みなさん、お気をつけて。
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屋久島行きプロペラ機
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屋久杉ランド30分トレッキングコースにある千年杉
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屋久杉ランド 仏陀杉
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車横付けできる紀元杉
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打ち上げられなかったH?ロケットのエンジン
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鉄砲伝来の地 門倉岬のモニュメント
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誰もいなかった門倉岬
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打ち上げの朝
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長谷公園の見物広場 この後ろが芝生駐車場 さらにその後ろが舗装された本来の駐車場
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屋台が出ていた
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無料配布のリポビタンD
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無料配布のピンバッジ
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発射?
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バリバリバリバリーーーーー
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上昇中
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雲に突っ込んだ
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雲から出たー
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トリミング拡大
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青空を上昇中
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