サンタカタリーナ北東部 ②　サンフランシスコ・ド・スル

2014/11/14 - 2014/11/16

今回はサンタカタリーナ北東部にある、サンフランシスコ・ド・スル（São Francisco do Sul）の旅行記です。サンフランシスコ・ド・スルは直訳すると、南サンフランシスコになります。

エリア ジョインビレ(ブラジル)

• 旅行の満足度: 4.5

サンフランシスコ・ド・スル市は島です。名前も「サンフランシスコ・ド・スル島」と呼びます。
面積は４９３km2で、ブラジルで８番目に大きな島です。日本でいえば、屋久島と同じ位大きさです（淡路島の８割強）。

ジョインヴィレから、サンフランシスコ・ド・スルの街の中心まで４５km位です。島の入口から端まで３０km近くあります。

地図URL
https://mapsengine.google.com/map/u/0/edit?mid=zBdbFkzJTAx8.k2S6PcxTbtDg

サンフランシスコ・ド・スルへ向かう道は、片側一車線の田舎道です。

最初に島の先端の、一番遠い場所に向かいます。途中渋滞もあり、ジョインヴィレから２時間近く掛かりました。

島の一番遠いビーチ、プライア・グランデ（Praia Grande）です。外海のため、波も荒いし、ビーチも綺麗でないです。人も殆どいません。

このビーチは島で一番長く、２５kmあります。

次に、某有名口コミサイトの一番人気の、プライニャ（Prainha）に向かいます。

プライア・グランデとプライニャの間には、大きな岩がたくさんあります。左の大きな岩山によじ登ってみます。

岩山から見下ろす。岩がゴロゴロしています。

おっと、反対側から人がたくさん来ました。仕方ないので岩から降りて、道路からプライニャに向かいます。

プライニャはこんな感じです。

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人は結構いるのですが、時間や天候のせいか暗い感じです。ビーチも水もそんなに綺麗でないです。

このビーチには、レストランやバーが結構あります。

次に、プライア・ダ・エンセアダ（Praia da Enseada）に向かいます。

プライア・ダ・エンセアダは途中から、プライア・ウバトゥバ（Praia Ubatuba）、プライア・イタグアス（Praia Itaguacu）と名前を変えますが、一つのビーチです。

というか、このビーチ大き過ぎです。湾曲していますが、カメラに収まり切れません。

対岸のずっと向こうまで、ビーチが続いています。端から端まで１０km位あるでしょう。

湾曲している真ん中辺り行ってみます。さっきより綺麗です。

波はかなり静かです。

この辺は、レストランも多いようです。

更に進むと、ビーチも海もどんどん綺麗になっていきます。

えっ！、こんなに綺麗なの？。

この辺のビーチは、プライア・ウバトゥバと呼ばれているようです。

こんな別荘で過ごしてみたいけど、あまり長い期間いると脳みそが溶けそうですよね。

ウバトゥバはビーチは綺麗なのですが、レストラン等が殆どないのが難点です。

次にプライア・ド・フォルテ（Praia do Forte）に向かいます。

プライア・ド・フォルテは半島の先端にあります。

ビーチに行く道の終点には軍の施設がありました。でも施設内に観光客も歩いているので、入口にいた軍人さんに聞いてみました。

「ここって入っていいんですか？」

「一人２レアル（９０円）で入れます、車も止められますよ」

お金を払って入ると、大砲が並んでいました。

砲口の先には、ビーチが拡がっています。

お金を払いたくない人は施設の外に駐車して、迂回する歩道を通ってビーチに行くようです。大体半分以上の人が、外に駐車するみたいです。

ビーチに行ってみます。

ビーチに歩いていく途中、芝生の場所があるのですが、何かが飛び跳ねています。虫かなと思い、よ〜く観てみます。

２〜３cm位の蟹でした。

しかも、尋常じゃない数の蟹がいます。

なぜか一斉に、大きい方の手を挙げます。

「みんな、手を挙げるカニ！！」

大きめの５cm位の蟹も一瞬姿を見せますが、直ぐ隠れます。

私の経験上、蟹をよく見かけるビーチは、環境が守られている所が多いです。もしかしたら、このビーチは凄いかもしれません。

それにしても、誰も蟹に関心がないみたいです。

おお、なんか凄く綺麗です。

スバラシイ

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ビーチも水も綺麗です。

遠浅？

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男二人が座っているのがアレなんですが・・・。

隣の高台から

ブラジルでもかなり高得点のビーチだと思います。

軍の施設の奥に「自然の道１４００m」と書かれた看板がありました。（車で）登っていくと、こんなものがありました。

丘の上にある要塞です。

１９０９年に建設され、１９７７年に活動停止になりました。１５２．４mm砲二門と１２０mm砲二門が配置されていました。

１２０mm砲

塹壕も掘られています。

三方を睨んでいます。

アームストロング砲もあります。

アームストロング砲って、薩英戦争でイギリスが使ったんですよね。

なぜこんなところに要塞があるのでしょうか？。
ジョインヴィレは、それ程は重要都市とは思えないですし・・・。

３０・４０年以上前は、ブラジルの仮想敵国はアルゼンチンでした。アルゼンチンがもし南部の国境線を攻撃した場合、サンパウロ方面から物資を供給する必要があります。
ジョインヴィレの北方は海岸山脈の険しい峠があるため、恐らくルートが限られます。アルゼンチン陸軍が国境を攻撃する共に、ジョインヴィレ方面をアルゼンチン海軍が砲撃した場合、ブラジルはかなり劣勢に立たされる、そんなことを恐れたのではないでしょうか。

今は考えられないです。国際情勢は３０・４０年経過すると、劇的に変わりますよね。

※サンフランシスコ・ド・スルは今回で終わろうと思っていましたが、長くなったので次回も続きます。