2014/09/22 - 2014/09/27
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市場巡り大好きさん
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せっかく西表まで来たのにダイビングだけで帰ってはもったいない。
ということで最後の日に大急ぎで観光することにしました。
マリユドゥの滝〜カンビレーの滝のトレッキングを終えて、今度は由布島に向かいます。
宿に置いてあった「楽園を作った男−沖縄・由布島に生きて」
(http://www.amazon.co.jp/%E6%A5%BD%E5%9C%92%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%94%B7%E2%80%95%E6%B2%96%E7%B8%84%E3%83%BB%E7%94%B1%E5%B8%83%E5%B3%B6%E3%81%AB%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%A6-%E6%A3%AE%E6%9C%AC-%E5%92%8C%E5%AD%90/dp/4434024604)
という本を読んで、俄然行ってみる気が起きました。
2時間程度で読める本なので、由布島に行く前に読んでおくとより楽しめると思います。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船 レンタカー JALグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
浦内川を出発し、一路由布島へ車を走らせます。
時間がないと言いながら、船浦湾を過ぎたあたりの左手にある「大見謝ロードバーク」に寄りました。
ここは、ドライブがてら簡単にマングローブを見るにはいいところだと思います。
駐車場も整備されています。
駐車場左手の遊歩道を歩いていくと展望台があり、このような景色が見られます。」 -
一方で、駐車場右手の遊歩道を進むとマングローブの林の中を歩くことができます。
浦内川の時は満潮だったため、干潟の様子を見ることができませんでしたが、ここに着いた時には潮が引いていて、このような景色を見ることができます。 -
こんな感じでカニがたくさんいます。
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ベニシオマネキのオス。
大きな鋏を持っているのが特徴で、右手が大きな個体もあれば左手が大きな個体もあります。 -
中には甲羅の色は黒いものもいました。
これもベニシオマネキなのでしょうか。 -
一方で、大きな鋏を持っていないのはメスです。
-
これはミナミトビハゼ。
干潟の上に出て皮膚呼吸ができます。 -
大見謝ロードパークを駆け足で見てから由布島へ。
ここでチケットを買います。 -
由布島は島全体が熱帯植物園になっています。
個人観光客はハイビスカスの花(造花ですが)がチケットになっています。
水牛車での往復と植物園の入館料がセットで1400円。
パイナップルジュースの引換券も付いています。 -
水牛車の時間は、基本的には西表島発が毎時15分と45分、
由布島発が毎時0分と30分ですが、観光客が多い時には臨時便が出るようです。
私はこの臨時便に乗ることができました。 -
浜ではこんな感じで水牛車が待っています。
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観光シーズンの土曜日の昼だったためお客さんが多く、由布島に向かう途中で何台もの水牛車とすれ違いました。
その中でもこの水牛が最も力があり、人をたくさん載せられる車を引いているそうです。(そのため車輪が4つある) -
由布島が現在の姿になったのは西表正治さんというたった一人のおじいさんの夢と情熱の賜物である。
昔は八重山は琉球政府から重い税の取り立てを受けていて、とても貧しかったそうです。
そのため、生きるために新たな地を開拓していきました。
竹富島から西表島へ、そして誰も住んでいなかった由布島へと移り住んだ人の中に、西表正治さんもいました。
痩せた土地でほとんど作物が育たなかった島で、海藻を取ってきては土に混ぜて土地改良を行い、少しずつ作物が取れる土地にしていきました。
ところが、そこに大型台風に襲われます。
高いところがない由布島は大波にあらわれて家は壊れ、畑も壊滅してしまいました。
そこで、数十軒の住民が西表島に集団移住することを決めたのですが、移住するにもお金がかかり、当時60歳を越していた西表さんは島に残ることを決意します。
子供が海に漂着したヤシを植えていたのですが、それが元気に育っているのを見て、「ヤシならばここでも育つのではないか」と考え、64歳からたった一人でヤシを植え始めたそうです。
別に観光地化したいなどと考えたのではなく、子供たちが帰ってきた時に楽園のような姿を見せたかったという純粋な心からでした。
そんな時、たまたま訪れた故郷竹富島の幼馴じみの家で、病気の水牛に出会います。
病気で体中にデキモノがあり悪臭を放っていて、働くことができずエサ代もかかるのでつぶして食べてしまわれる寸前のところを、「かわいそうだから俺に安く譲ってくれ」と頼んで引き取りました。(安くといっても当時の正治さんにとっては大金です)
まわりの人達は、正治おじいが気が狂ったと思いました。
正治おじいは貧しいながらも新聞を取り続けるなど読書が好きな勉強家でした。
ある時、本に「人間のイボを輪ゴムで縛って取る方法」というのが出ていたのでこれを応用したところ、元気を取り戻したそうです。
前段が長くなってしまいましたが、その病気から救った牛の名が大五郎で、今もその子孫がこの由布島で水牛車を引き、またおじいの故郷の竹富島でも活躍しているそうです。 -
これがその大五郎の角と生前の写真。
立派な角を持った大きな牛だったことが分かります。 -
その大五郎を称えた記念碑が作られていました。
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島内はこんな感じで熱帯の植物が生い茂っています。
かつてはやせた土地だったとはとても思えないです。
ここまでなるには本当に大変な努力をされたのでしょう。 -
これはオオタニワタリというシダの仲間。
新芽はてんぷらなどで食べることができます。 -
ブーゲンビリア館。
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名前は分かりませんが、こんな可愛い花も咲いていました。
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ここにもマングローブ遊歩道があります。
水中から突き出た木の枝に、ミナミトビハゼがピョンと跳んで止まっていました。 -
ここは蝶々園。
日本の蝶としては最大級のオオゴマダラが見られます。 -
これがオオゴマダラの説明。
黄金色の蛹とあります。
どんなのだろう?と思って見てみると・・・。 -
イチオシ
本当に黄金色に輝いていました!
普通、黄金色と言いながら、「黄色じゃないか」と思うことが多いと思いますが、自然界でこんな色があるとは思いませんでした。 -
水牛は週休二日制だそうです。
休みの日には、このように池の中に体を沈めています。
水牛には汗腺がないそうで、体温調節が苦手です。
そのため、このように水に入っているそうです。 -
気持ちよさそうにしています。
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帰りの水牛車から見た隣の水牛車。
由布島の水牛車といえば三線を奏でながらというイメージがありますが、全員が弾ける訳ではないそうです。
まぁ、三線がなくてもいろいろな解説が聞けるのですができることなら三線付に乗りたかったです。
乗る際は、三線を弾いてくれるかどうか確認し、選んで乗るのがいいと思います。 -
水牛は御者の声による指示で、引手(というのでしょうか)を首を下げて首にひっかけていきます。
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この時間帯は潮は引いていて、水位は人間の膝ほどもありませんでしたが、満潮の時は牛の首までつかるそうです.
でも、水牛は休憩の池にいたように水が大好きなので、何の問題もなく引いていくそうです。 -
由布島から戻って大急ぎで上原港を目指します。
途中、海上道路の横の展望スポットからピナイサーラの滝が見えるはずなのですが、ちょっと探しただけでは分かりませんでした。
時間がないのでゆっくり探すことができず見つけられませんでした。残念。
道路脇にはこのような標識があります。さすが西表島。
この後、上原港すぐそばのガソリンスタンドで車を乗り捨て。
10分前にフェリー乗り場にたどり着き、無事に石垣島に帰ることができました。
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